「みちしるべ No183」2006年2月号

目次(文書内リンク)
 視覚障害者と自立支援法 パート4  藤原 義朗 
 無資格マッサージ対策で3団体が知事に陳情  生田 行信 
 冬のソナタへの手紙  畠山 俊恵 
 ロシアの天才的ピアニストが高知に!  片岡 慈仲 
 エスペラントとはどんな言語か(2)  田元 美紀 
 こんな風に変わります  正岡 光雄 
 「守る会」のホームページが携帯電話でも閲覧可能になりました。  濱口 誠一・中平 晃 
 編集後記  有光 勲 

視覚障害者と自立支援法  パート4
藤原 義朗
国会では、来年度の予算が審議されています。今の所、障害福祉予算は8.1パーセント増。しかし、障害の範囲を広げたということでの伸びで、そう威張れるものではありません。その実行に向けて、社会保障審議会障害者部会や全国障害福祉都道府県主管課長会議が毎月行われるとともに、課題別説明会も行われ、県も高知市も出張が相次いでいます。
 先日、正岡先生から12月に行われた都道府県課長会議の資料を頼まれ、印刷したところ1.5kgありました。プランを立て資料を作る方も大変ですね。過労死しないよう願いたいものです。

1.世帯分離しますか?
 利用上限額が一般37200円、低所得2が24600円、低所得1が15000円、生活保護世帯0円については、以前述べましたが、いわゆる世帯分離をして、利用上限額を下げてみようとする方も出てきています。特に、入所世帯の方です。
 さて、在宅の人の場合はどうでしょう。4月からの介護給付における単価は本日(2月8日)現在まだ発表されておりません。とりあえず旧単価で計算すると、障害基礎年金1級のみの収入の人が世帯分離した場合、負担上限額が24600円ですので、それをヘルパー単価で割ると、月約140時間以上の利用の人が分離した方が安くなる、という計算が成り立ちます。世帯分離した場合のリスクは、健康保険料や介護保険料の家族の減免や自動車税など本人名義にしている税の減免などが受けられなくなるという事です。どちらが有利かよく計算してみてください。よほどホームヘルパー利用の支給決定がなされ、利用しなければならない人でない限り視覚障害者の場合は世帯分離しない方がよいです。施設入所の時、お考え下さい。

2.350万円以上は出資金に
 前回入所とグループホーム・ケアホームの場合は、預貯金が350万円以下の場合
は減免と書きました。県外の地域によっては、役所で調べるよという所もありますが、高知市では通帳を持参してもらい確認を受けるという形になっています。

 預貯金に含まれないものとしては、某IT企業のように元本(がんぽん)割れするので、株などは含まれません。また、長期信託については預け期間中については含まれませんが、支払い年に預貯金認定される可能性があります。生活協同組合の出資金などは預貯金
認定されません。

3.サインガイドのご用意を
 さて、支援費制度利用の方の所へは、先日、「新年度から自立支援法に変わりますが、引き続き制度を利用されますか」「税金額を調べさせていただいて構いませんか」という同意書書式が届いたと思います。それに伴い、4月から9月にかけて介護保険の介護度のような障害程度区分といわれる調査が行われます。つまり、9月まではヘルパーの支給時間は現行制度どおりで、利用料金は新しい介護給付の利用単価、いわゆる1割の料金になるわけです。 さて、役場から障害程度区分の調査について連絡があります。次に、調査に応じるかどうかの同意書が来ますので、また、署名と印を押すことになります。この後も新しくシステムが変わるたびに事業所とも契約をやり直さなければなりません。署名する際に、枠に沿って書くことの出来る「サインガイド」をご用意されれば便利です。
日本点字図書館用具事業部で1枚200円で販売しています。

4.障害程度の調査は60分1本勝負
 障害程度の6段階の区分を決める為、医師の診断と調査員による訪問調査が行われます。それがサービスの支給決定の一資料になります。介護保険の認定審査会を見ても医師や調査員に細かく書いてもらってる場合や、逆に空欄の目立つものなど実にさまざまです。書かれていないと障害程度区分は上がりません。困っている事を良く話し、しっかり書きとめてもらって下さい。

@医師意見書
 これは、シリーズパート1で書きましたので、詳しくは述べませんが、障害となる診断名とともに拘縮や筋力、褥瘡(じょくそう)や失禁など身体・精神状態、医学的処置の必要性、サービスに対しての意見や感染症の注意など医学的所見を詳しく書いてもらわなくてはなりません。普段、風邪などでかかっているお医者さんには、かなり難しいものがあります。家庭医の先生の場合でなければ、眼科の先生に書いてもらう方が良いでしょう。もし、そのような先生がいなければ、役所の方で斡旋してもらわなくてはなりません。しかし、視覚障害の実情に即して有利に書いてもらえる医師を、私達が作り紹介する事が必要でしょう。なお、意見書料の本人負担はありません。診察受付時に、意見書の目的で来院した事をきちんと話すとともに、あなたの障害を示す手帳や資料を持参すると先生も書きやすいです。そして、どんなサービスが欲しいのかお話し下さい。

A訪問調査
・概況調査
 これは生活や家庭環境の調査です。ヘルパーの支給量の決定は障害程度区分だけでなく障害者の場合は、環境を勘案して決定されます。例えば、子どもが進学で手続きなどが多い、親の面倒を見なければならない、引っ越してきたばかりで付近がさっぱりわからない、持病があり医療機関に頻回に通わなければならない、家族は体が弱くなかなか読んでもらえないなど、具体的に書いてもらって下さい。また、現在受けているサービスは、「たびびと」グループのリーディングなど民間の物も含め忘れず行なって下さい。そして、受けたいサービスをもれなく書いてもらうことが肝心です。
・基本調査と特記事項
 106項目にも及ぶ聞き取り調査が行われます。厚生労働省は概況調査と併せて60分で出来ると言っています。
 内容は、見え方や寝返り、徘徊などの身体状態移動機能、精神状態、手段的日常生活動作といわれる具体的な生活能力などを見ます。
 視覚障害者の場合、見え方確認表以外は、主に生活能力の所がポイントゲットになります。なお、調査の時に出来る、出来ないだけでなくその時の条件なども具体的に述べて下さい。それが「特記事項」に書き込まれ最終的に障害程度区分が決定されます。
・見え方確認表 
 1枚のカードに何の絵が書いてあるか尋ねられます。もし、暗い所が苦手な方は「今は分かりますが、暗い所では見えません」と応えてください。また、文字の読み書きについてもたずねられます。「指で指図してもらえないとわからない」、もし拡大読書器を使用した場合は、「二階や銀行など外出へは持って行きにくい。」と、いうように具体的に話してください。場合によっては、週何回というように頻度をいう事も必要です。以下、アンサー事例を紹介します。
・お金の管理 「2千円札が出て、見分けがつきにくくなった」「通帳の記載が分からない」
・買い物 「コンビニなど陳列がさっぱりわからない」「何が安いか分からない」
・外出 「ハイブリッドカー(音が静か)が出て、怖い」
・交通機関 「行き先表示が見えない。車外放送をあまり流さない」「料金表見えない」
・薬の服用 「一日に何回飲むのか薬袋が分からない」
・掃除、洗濯 
 「シミが見えない、汚れ落ちが分からない」「洗濯物の取り入れ残しをする」
・電話 「プッシュは押せるが、メモや電話帳を見ながらかけられない」
・コミュニケーション 「点字の触読が遅い」「パソコンは苦手」
・調理、配膳 「やかんから急須、コップなどに注ぐ時どこまで入ったか分からない」
「皮むき残しをする」「冷凍食品を確認しにくい(ピラフとひき肉間違えチンした)」
「缶詰わからない」「チャーハンを盛り付ける時にこぼす。配分難しい」「レンジから沸騰したものを置く時、目で確認できず、やけど」「透明コップをよく倒す」
・違飲、違食 「歯磨がき粉とまちがえてヘアクリームをつけた」
・その他 ゴミだしの分別収集には、持って行きにくいなど、困っていることをお話し下さい。


5.3年有効
 この障害程度区分認定の有効期間は3ヶ月から最高3年までです。普通視覚障害の場合は3年間有効です。その間に見えにくくなった。他にも障害が出てきたという場合には再申請して下さい。
 次に、もし、介護等給付によるホームヘルパーが支給決定されなかったとしても、今度は市町村事業で受けられる仕組みがありますのでご安心ください。

6.おわりに
 介護保険や支援費制度でも、その評価や支援のあり方は肢体障害中心のものでした。今回、一定精神障害に関する評価は入ってきましたが、視覚と聴覚に関するものはまだまだ不十分です。読者の皆さん、最後の生活能力評価のアンサー事例のアドバイスを藤原(電話088−840−0834)まで集中していただければ幸いです。肉付けしていきたいと思います。よろしくお願いします。

無資格マッサージ対策で3団体が知事に陳情
生田行信
 無資格マッサージの野放し状態に対する適正な指導取り締まりを求めて、本会は高知県鍼灸マッサージ師会(県師会)、高知県視力障害者協会(視協)と共闘し当局への働きかけを行ってきました。その結果、県議会においては、一昨年は意見書、昨年は請願がそれぞれ採択されています。にもかかわらず、医療薬務課や保健所、警察などの当局による実効的な指導取り締まりはその後もほとんど見られず、野放し状態は相変わらずです。そこでこの実状を、県政の最高責任者である橋本知事に直接訴えることにしました。以下その概略を報告します。
 日時:昨年12月26日午後2時から30分間
 場所:県庁内知事室
 参加者:当局ー橋本知事、畑中健康福祉部長、医療薬務課の西岡氏、なお警察関係者は年末警戒で多忙とのことで不参加(警察関係者とは1月13日に改めて機会を設定する予定です)
県議(全5会派より)ー西森、森田(自民)、中内(自民知事派、進行役)、共産(塚地)、県民クラブ(田村)、佐竹(新政会)の各氏、
3団体ー県師会(田所、中村)、視協(黒川、竹島)、守る会(正岡、有光、大野、山崎定昭、生田)
マスコミ:高知新聞記者1人(翌日の朝刊に記事が掲載されました)

  内容
1 田所県師会会長から陳情の趣旨説明(3団体の会長名による橋本知事に当てた陳情書と要望書を事前に知事室に渡してあり、それらに基づいて説明)
2 昨年秋から取り組んだ無資格マッサージの指導取り締まりを求める署名を橋本知事に提出(墨字1512筆、点字52筆)
3 橋本知事より「お話の趣旨は理解しており、重く受け止めている。具体的対応については、担当部長等に対処させる。」との回答。
4 その後引き続き、畑中部長と参加者によるやりとりが行われました。
畑中部長:国から出る見解は以前と変わっていない。グレーゾーンがあり判断が慎重にならざるを得ない。証拠がなかなかつかめない。こういう問題は(摘発よりも)予防・抑止が大切なことだと考えている。
三団体参加者:意見書や請願が採択されてから、あるいは前回までの交渉で約束した検討などをその後何もやっていないのはどういう訳か。国の見解が以前と変わらなくても他県では摘発例がいくつもあるではないか(摘発例や無資格OKの求人広告などの参考資料を手渡しながら)。 実際に摘発することが最も抑止効果がある。
畑中部長:今後は皆さんと連絡を密にとって対応していきたい。

 今までと変わらない印象を受ける言い回しも多かったのですが、参加者の訴えとともに参加県議からの応援発言もあり、要望事項の中で次の2点が約束されました。
@平成17年9月5日付の「はるのの湯」、「元気堂」等の調査は不十分であったことを認め、再調査を行う。
A有資格治療院と無資格治療院を区別しやすくするため、開業届提出済み治療院であることを示す屋外に掲示可能なプレート様の掲示物(当事者実費負担)の作成を検討する。(この件については、その後医療薬務課から連絡があり、早急に具体化したいとのことで、1月13日に話し合いが持たれます)
 その他の要望事項については、今後もねばり強い取り組みが必要ですが、なにより直接橋本知事の前で担当者とのやりとりをして聞いていただいた意味は大きかったのではないでしょうか。今後の担当者との交渉等の場面で、知事や同席県議による今回の「趣旨確認」を前提として話し合っていくことが大切だと思います。
 今回の陳情・懇談では、知事室との連絡調整など中心となってお骨折りを頂いた西森県議を初め、関係者の方々に感謝いたします。

冬のソナタへの手紙
畠山 俊恵
 韓国ドラマ「冬のソナタ」が話題となり、「社会現象」とまで言われたのは一昨年の事でした。皆さんの中にも、すっかりはまっていたという方がいらっしゃるかもしれませんが、実は私がその一人です。
 「冬のソナタが社会にどのくらい浸透していたかを記録として残しておきたい」と、この度NHKが「冬のソナタへの手紙」という1冊の本を出版しました。
 私は「冬のソナタ」の完全版が放送されると聞いて、「ぜひ日本語の吹き替えでお願いしたい」という内容の手紙をNHKに出していました。ところが、昨年8月に突然「本を作るので取材をさせてほしい」という依頼の手紙が送られてきたのです。その後、「アスコム」という出版会社からの電話取材を何度か受け、それを元に原稿が出来あがりました。
 その本には「冬のソナタによって人生が変わった」とか、「なかなかよくならなかったC型肝炎が、冬のソナタに夢中になってからすっかり治ってしまい、お医者さんも驚いている」という手紙など、39歳から最高82歳まで、全部で35名の原稿と、スタッフや主演の日本語吹き替えをした二人の俳優のコメントなどが載せられています。
 私の場合、自分が書いた原稿ではないので「ちょっとニュワンスが違う」と感じるところや、不自然な言葉づかいも気になりますが、抜粋して掲載させていただきます。     
以下原稿です。

【昔の思いでも大切だけど、
これから2人で作る思い出のほうが…】
畠山俊恵(51歳 高知県)
でも、どうやら子育てだけでなく、手芸にしてもパソコンにしてもそうなのですが、昔から何かにのめりこんだら徹底的になってしまう性格みたいです。
 「冬のソナタ」も、第1話の高校生のシーンからすっかりはまってしまって、ドラマが放映されていた数ヶ月間というものは、毎週土曜日の放送を待ちこがれて過ごしました。ドラマにこんなに夢中になったのは、それこそ何十年ぶりかもしれません。
 何よりも感動したのは、セリフの美しさです。最近のドラマは言葉づかいも今ふうで、聞いていて途中でいやになってしまうことが多いのですが、「冬のソナタ」は言葉がとてもきれいだった。
 音だけでドラマを見る(聞く)というと、あまり内容がわからないのではないかと思う方もいらっしゃるかもしれません。でも、映像がわからなくても、セリフの流れだけで大体のストーリーは追えますし、役者さんの声だけで、その人のイメージもふくらみます。
 「冬のソナタ」は外国のドラマですから、ペ・ヨンジュンさんも、チェ・ジウさんも、私の中では吹き替えの萩原聖人さんと田中美里さんの声のイメージです。まわりには、「やっぱり本人の声でなきゃ」と言う人もいますが、私には、お二人ともとてもやさしく素敵な声で、ドラマの雰囲気にもぴったりで、いま思っても最高のキャスティングだったと思います。あの二人の吹き替えでなかったら、こんなに素直に感情
移入できなかったかもしれません。
 後になって来日した、ペ・ヨンジュンさんや、チェ・ジウさんの声を聞く機会が何度かありました。でも、どちらも吹き替えのお二人よりももっと低い声で、ちょっと違和感があったのを覚えています。
 登場する人たちも、いい人がいて、古典的な意地悪する人がいて、という感じで、ものすごくわかりやすいというか、今の日本にはない懐かしい雰囲気のドラマだったと思います。
 私は、マッサージの仕事をしているのですが、治療に来る患者さんたちとも、ドラマに関する情報交換をしあったり、「来週はどうなるんだろう」なんて、二人の恋の行方を予想したり、「冬のソナタ」の話題でけっこう盛り上がりました。
 2回も交通事故にあったり、失っていた記憶が戻ったり、普通に考えたら絶対にありえないだろうみたいなところもありますけど、そう思ってもはまってしまうのは、やっぱり誰もが経験したことのある「人を好きになる気持ち」が、すごく丁寧に書かれていたからだと思うんです。
 今思い出しても「素敵だったなあ」と思うのは、過去の記憶の一部を取り戻したチュンサンが、「君の記憶を貸してほしい」と言って、二人で思い出の場所へ出かけるシーンです。「世界はこんなに美しいのに、なぜ悲しい思い出ばかり見てるのかって、あなたの言ったとうりね。どうして私たち、記憶を探してばかりいるのかしら。昔の思いでも大切だけど、これから二人で作る思い出の方が、ずっと多くなるんじゃない?」そんなセリフ一つにも、チュンサンを思いやるユジンの優しい気持ちを感じるんです。
 ドラマの最後のシーンでは、チュンサンとユジンが「不可能の家」で再開しましたね。チュンサンが視力を失ってしまうという結末は、ちょっと安易な気がしないでもありませんけれど、でも、全ての逆境を乗り越えて、また出会った二人が、今度こそ離れることなく、どうか幸せになってほしいと、願わずにはいられません。

追伸
 「完全版が放送される」と聞いて、あわててケーブルテレビも契約して、楽しみにしていたのですが、けっきょく字幕だけの放送で、見ることができなかったのが、とても残念です。私のような視覚に障害を持つ「冬ソナ」ファンの為にも、もし、又放送されることがあったら、ぜひ日本語の吹き替えをお願いします。

ロシアの天才的ピアニストが高知に!
  片岡 慈仲
来たる3月2日(木)午後7時から9時まで、高須にある県立美術館ホールでアンドレイ・コロベイニコフ ピアノ演奏会を開きます。
主催は高知エスペラント会、ピースライブイン高知、NPO法人たびびとの3団体。 後援はNHK高知放送局、RKC高知放送、 高知新聞社、朝日新聞高知総局、毎日新聞高知支局、在日ロシア大使館、ロシア国際文化科学協力センター、 日本エスペラント学会。 協力はアンドレイ友の会日本、日本盲人エスペラント連盟です。
ロシアの19歳の天才的ピアニスト、アンドレイ・コロベイニコフの来日は今回で3度目です。一昨年と昨年のいずれも秋に横浜、東京を中心に彼の演奏会が開かれ、大きな反響を呼びました。今回は東京、横浜だけでなく、諫早、熊本、沖縄、高知など8箇所で行われます。
演奏曲目はシューベルトの即興曲、ラフマニノフのソナタ第2番、ムソルグスキーやチャイコフスキーの小品など。 また、 同じくアンドレイの伴奏で、 元東京フィルの首席オーボエ奏者で現在高知大学教授の脇岡宗一さんがオーボエを演奏し、芝村和天さんが金子みすずの詩を手話を交えて歌います。
入場料は一般2,000円、当日券2,500円、学生・障害者・障害者の同伴者
1,500円です。
高知にアンドレイを呼ぶことになったきっかけは、アンドレイがエスペランティストであり、「アンドレイ友の会日本」の代表者の菊島和子さんと私がエスペラントを通しての古くからの友人なので、菊島さんから「高知でもアンドレイの演奏会を開きませんか?」と声がかかったわけです。
県立美術館ホールは地理的に少し遠いですが音響効果は素晴らしいですし、また、アンドレイの演奏はきっと皆様を満足させると思います。
ぜひ期待しておいで下さい。

エスペラントとはどんな言語か(2)
              田元 美紀
あいさつ
Saluton![サルートン]こんにちは。
 (軽いあいさつの言葉、「やあ」の意味も)Bonan matenon. [ボーナン マテーノン]
 おはようございます。(朝〜午前中)
Bonan tagon. [ボーナン ターゴン]
 こんにちは。(日中、特に午後)
Bonan vesperon.
[ボーナン ヴェスペーロン]
こんばんは。(夕方〜夜)

Bonan nokton. [ボーナン ノクトン]
 お休みなさい。
Kiel vi fartas? [キーエル ヴィ ファルタス]
 ごきげんいかがですか。
Mi fartas (tre) bone.
[ミ ファルタス (トゥレ) ボーネ]
 (とても)元気です。
Dankon. [ダンコン] ありがとう。
Koran dankon. [コーラン ダンコン]
ありがとうございます。(Dankon.より丁寧)
Ne dankinde.[ネ ダンキンデ]
 どういたしまして。(前にTuteをつけると
 もっと丁寧になる)
G^is revido. [ヂス レヴィード]
さようなら。(また会いましょう。)
 (再会できる相手に対して使う)
Jes.[イエス]はい。 Ne.[ネー]いいえ。
 意味…saluto:あいさつ bona:よい
mateno:朝 tago:昼、日中 vespero:夕方、夜(起きている間)nokto:夜 kiel:どのように vi:あなた(は、が)fartas:(健康状態が)よい tre:とても danko:感謝 ne:〜ない、いいえ dankinde:感謝される価値があって
tute:全く g^is:〜まで revido:再会
jes:はい 

文の書き方
 エスペラントの文は基本的に英語などのヨーロッパ語と同じく、「主語」+「述語動詞」…の順になる。主語が長い場合は、主語と述語動詞の順が入れ替わることもある。
 文の初めと固有名詞はすべて大文字で書き始める。略称を大文字で書くこともある。(点字での大文字符は4と6の点。二重大文字符は4と6の点が2マス。本誌181号参照)
 点字で日本文中にエスペラントの単語や文を引用する場合には、外国語引用符(開きは2、3、6の点、閉じは3、5、6の点)で囲む。エスペラントのまとまった文章を書く場合には、外国語引用符は不要である(この場合には略字を使うこともあるが、英語ほど簡略化しない。普通はフルスペルで書く)。

  *「〜です」 
 Mi estas TAMOTO Miki.
[ミ エスタス タモト ミキ]
 私は田元美紀です。(自己紹介の時の表現、Mi estasの後ろに自分の名前を入れて言ってみよう)
 Vi estas sana. [ヴィ エスタス サーナ]
 あなたは健康です。
 Li estas oficisto. [リ エスタス オフィツィスト]彼は事務員です。
 miは「私(は、が)」を、viは「あなた(は、が)」を、liは「彼(は、が)」を表す代名詞である。三人称単数の女性の代名詞はs^i、中性(物や動物に用いる)の代名詞はg^iである。複数の代名詞については、後ほど取り上げる。
estasは英語のbe動詞に当たる動詞の現在形だが、エスペラントでは主語によって動詞が変化しない。(他の動詞についても同じ)
 エスペラントで人名を表現する時は、普段使っている順番(日本人の場合は姓、名の順)で表現する。姓をすべて大文字で表記すると、外国人が見てもどれが姓でどれが名か分かる。
 例文の”estas”の後に続いている”TAMOTO Miki”、”sana”、”oficisto”のような言葉を「補足語」という。主語とestas(「〜である」という意味で使う場合)だけでは文が成り立たないので、それを補う働きのある言葉が必要である。

「それ(これ)は〜です」
 Tio estas tablo. [ティーオ エスタス ターブロ]それはテーブル(机)です。
 C^i tio estas krajono. [チ ティーオ エスタス クラヨーノ]これは鉛筆です。
 tioは「それ」という意味のほかに、「あれ」という意味でも使われる(英語のthatに当たる)。tioのすぐ前か後にc^i(近い関係を表す)を付けると、「これ」という意味になる。
(c^i jaro:今年、c^i monato:今月)(発音はそれぞれ[チ ヤーロ][チ モナート])

定冠詞la
 Tio estas libro.
[ティーオ エスタス リーブロ]
それは本です。
La libro estas malgranda kaj bona.
[ラ リーブロ エスタス マルグランダ
 カィ ボーナ]
その本は小さく、そしてよいです。
laは話し手と相手に分かっているものの前に付けて「その」という意味を持たせる定冠詞である(英語のtheに当たる)。不定冠詞はない。
 malgrandaはgranda(大きい)の前に正反対を意味する接頭辞mal-が付いた合成語である。1つ単語を覚えると、mal-を付けることによってその正反対の意味を持つ単語も作ることができる(主に形容詞)。
mal-+bona(よい)→malbona(悪い)
 mal-+bela(美しい)→malbela(みにくい)
 mal-+rapida(速い)→malrapida(のろい)
kajは英語のandに当たる接続詞で、「〜と」や「そして」の意味を持つ。

疑問文
 C^u la libro estas bona?
[チュ ラ リーブロ エスタス ボーナ]
 その本はよいですか。
 C^u s^i staras?
[チュ シュイ スターラス]
 彼女は立っていますか。
 「その本はよいです」はLa libro estas bona.、「彼女は立っています」はS^i staras.である。疑問文を作る場合には、文の先頭に「〜か」という意味の疑問詞C^uを置く。文の後ろにはピリオドでなく疑問符 ? をつける(点字では2と6の点、つまり日本語と同じ。2、3、6の点で表記するのは英語だけ)。
 C^uで始まる普通の疑問文に対してはJes(はい)かNe(いいえ)で答える。
 例文のstarasは「立つ」という動作ではなく、「立っている」という状態を意味する。同様に、sidas[シーダス]も「座る」という動作ではなく、「座っている」という状態を意味する。

存在を意味するestas
 estasには「〜である」の他に、「〜がある」の意味にも使われる。この場合は主語と動詞だけでも文が成り立つ。estasが先に来ることが多い。
 Estas floro.[エスタス フろーロ]
 花があります。

クイズ
 次の場合はエスペラントでどう表現するか?
日中、人に会った時(丁寧に言う)。
お礼を言う時。
相手が健康かどうか尋ねる時。
         (答えは次号に) 続く

こんな風に変わります
              正岡 光雄
 年度末になりました。あっちでもこっちでも、道路工事で視覚障害者は難儀します。しかし、それに合わせて点字ブロックの敷設も行われるのですから、何とも複雑な気分です。
 2月6日(月)、道路維持課(南部係長、岡崎工事担当)が突然我が家を訪れ、残る2ヶ月足らずの年度末に施工される点字ブロック敷設について説明がありました。
 それによると、「守る会」が8月の交渉において要求したものばかりでしたので、急遽(きゅうきょ)みちしるべ本号に掲載してもらいました。
 敷設は3路線です。
月の瀬橋から上町2丁目、電車通り交差点
県庁西、南北およそ100m
富士書房東、信号交差点よりひろめ市場北側、南側約200mずつ
 尚、その西側の市役所前は既に敷設が終わっており、残る北側については来年度以降になる予定です。基本構想の計画は平成22年まで継続されることになっております。
 道路維持課といえば、歩車道段差0cmを強引に推進して長いこと喧嘩した間柄ですが、この件は昨年6月に「今後の道路は国基準にのっとり、2cm段差を堅持する」との回答がありましたので、決着したともいえます。今まで作られた0cm道路は残りますが、新設については要求が実ったことになります。
 3路線とも要求をかなえた道路維持課の態度は仲直りなのでしょうかね。
 また、前回事務局便りに掲載された「ソーレ前」信号の件に一部誤りがありましたので、訂正させていただきます。
 ソーレ前の新しい信号は、ピック方式(声による合図、南北のみ)で、音響式の「ピヨピヨ」はとりあえず付きません。
 信号機や点字ブロック、ガードレール、溝への蓋など、街づくりへの要望がありましたら、お電話下さい(088−822−7003)。

「守る会」のホームページが携帯電話でも閲覧可能になりました。
         濱口 誠一・中平 晃
 学習部では、ホームページの更新と充実を行っています。
 「守る会」のホームページは2001年から公開していましたが、この度、携帯電話のIモード用のページを作りました。
 パソコンからとは違って、携帯電話の特徴を活かして移動しながらでもすぐに会の最新の行事などの情報を見ることができるようにしていく予定です。
 「守る会」のホームページにはみちしるべや事務局便り、あはきの無免許問題などについて掲載しています。携帯用の方は、簡略した内容を掲載しています。
 是非、アクセスしてみて下さい。
 高知県視力障害者の生活と権利を守る会 ホームページのトップのURL(アドレス)はhttp://mamoru-k.net/
 守る会 携帯版トップページは http://mamoru-k.net/i/
 このhttpから始まる1行を入力して下さい。

 FOMAラクラクホンを例に行き方を説明します。
 まず、決定ボタンを長く押します。だいたい1秒以上です。
 すると、「1、Iメニューを表示します」などと聞こえます。もちろん、契約などにもよりますが、とにかく、下矢印キーを押していくと、「インターネットに接続します」と聞こえるところがあります。そこで、決定ボタンを押します。普通は、3番ですので、テンキーから3と入力するといいのです。
 つづいて、「URLを入力してインターネットに接続します」と聞こえるはずです。決定ボタンを押します。普通は1番ですので、点キーから「1」を入力すると、その場所までいけます。
 そこで、先ほどの1行の文字列を入力します。そして、決定ボタンを押します。
 「Iモード接続中です」と聞こえたあと
「ページタイトル、携帯版高知県視力障害者の…トップページ」と聞こえるはずです。
 そこが、携帯用のホームページの入り口です。
後は、下矢印キーで順番に読んでいくことになります。さらに、その中のニュースなどを読みたい場合は、声の高さの変わるところで決定ボタンを押すと次のページに入っていけます。
 速くいきたい場合は、右上の電話帳ボタンを押すとどんどん読んでいけます。
 また、Iモード独特の「キー1」「キー2」などというところがあります。その意味を覚えておいて、決定ボタンかその数字を入力すると同じように次のページにいけます。
 前にもどるときは「左矢印キー」です。
 今のところ、「新着情報」や「事務局便り」の最新のものがあります。
ここで、もう少し説明しておきます。
 このページを表示したままで左上の「メニューボタン」を押します。
 すると、「1.Iメニューを表示します」と聞こえます。
 そこで、下矢印キーを押していくと、「2.ブックマークに登録したり表示したりします」などと聞こえます。
 そこで、「2」を押してガイドにしたがって「ブックマーク」に登録します。
 次回からは、はじめの「決定ボタン」を長く押して「2」の「ブックマーク」を表示させて簡単にアクセスできるようになるはずです。
 説明不足かとは思いますが、お試し下さい。
 もし、URL(アドレス)の入力が難しい場合は、学習部の「濱口」あてにメールを送って下さい。
 本文に「携帯版ホームページのURLだけを書き込んだメールを送りますので、そのメールを開いてそのまま「決定ボタン」を押すとすぐに「携帯版ホームページ」にいけるはずです。
 詳しくは、電話にてお願いします。
携帯番号は 090−1008−3022です。
 学習部では、これからの予定として県や市の担当の方による「自立支援法における地域生活支援制度」についての説明会、「憲法と歴史教科書問題」の学習会などを計画しておりますので、日程などが決まりましたらお知らせします。
 なるべく、多くの方の参加を待っています。
 また、ご意見・提案などがありましたら連絡下さい。
 私たち皆の力で充実した「守る会」にしていきましょう。

編集後記
    有光 勲
現在このみちしるべは、点字版、墨字版のほかに、テープ版の発行とメールによる配信を行なっています。メール版につきましては、テキスト形式やワードファイルのほかに、 点字データも送ることができます。メディアの変更を希望される方は、表紙に記載されている片岡さんまでお知らせ下さい。いくつかだぶってご利用いただいてもかまいません。
また、点字と拡大メニューを置いてほしいお店や、書き替えの必要がある所、また点字表示の必要な自動販売機がありましたら、 お知らせ下さい。ボランティアサークル「ルーモ」のご協力もいただきながら、できるだけ皆さんのご希望に沿うようにしたいと思います。
以前には自動販売機の点字表示は、押しボタンの下に品名と金額を書いたシールを貼っていました。これは利用者にとっては便利ですが、貼り替えの際大変に手間がかかるものでした。今では押しボタンの下には数字だけを書き、それに対応したメニューを前面か側面に紐で吊るしています。書き替えも比較的簡単にできますので、変更されている箇所がありましたらお知らせ下さい。



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