「みちしるべ No188」自治体交渉報告特集号

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 8月3日 県との交渉報告  井上 芳史 
 8月10日 音響信号機や点字ブロックの新設等で一定の成果(第2回交渉から)  有光 勲 
 8月17日 高知市との交渉報告  片岡 慈仲 
 8月17日 県交通政策課・高齢者福祉課・危機管理課との交渉  山崎 辰雄・中平 晃 
 8月31日 対市交渉報告 畠山 俊恵 
 8月31日 自治体交渉報告(県交渉分)  生田 行信 
 9月7日 県障害福祉課との交渉(6〜8時、県庁地下会議室)  正岡 光雄 
 9月28日 医療、雇用、就労(高知医療センター・あはき問題)についての交渉報告  井上 芳史・森本 幸一 

8月3日 県との交渉報告(金融課・特別支援教育課・国保指導課・住宅企画課)
     井上 芳史
 真夏の守る会恒例の対県・対高知市の要求行動が始まりました。
 今回は事務局便り・「みちしるべ」でのお知らせが間に合わず突然の交渉となりましたが、11名の参加者で行なわれました。
 対県は金融課・特別支援教育課・国保指導課・住宅企画課の4課でした。
 1.金融課:この課はサラ金、特に高知県内だけで営業している業者の指導を行なっています。守る会からは契約時の書類の大活字化や読み上げについてでした。金融課からの回答は書類の管理などを考えると大活字を準備しなさいという指導は出来ない。お年寄りや視覚障害の方に丁寧に説明するように指導していきたい。このような要望があることは伝えておきたい。
 2.特別支援教育課:高知盲は県内で唯一視覚障害者を対象としており、充実・発展させていきたいと話がありました。参加者からは、委員会のホームページを見ることが出来ないので委員会の考えや方向性などを知らせてほしい。生涯教育としてパソコン講座をもってほしい。盲学校に行くと管理が厳しくなったように思うし、借りると電気代を請求され使いにくい。などと意見が出ました。パソコン講座については生涯教育課と相談していきたい。学校は子供を守るために不審者対策を行なっており理解してほしい。学校予算が減らされ生徒に予算を使っていきたいので、どうしても電気代を負担してもらわないといけなくなってしまう。
 3.国保指導課:鍼灸の保険適応については昨年度調査をしたが、不支給になった例はなく書類がそろっていれば支給している。この制度があることを書類で市町村や医師会に徹底した、と回答がありました。
 4.住宅企画課:昭和56年以前に建てられた木造住宅に関しては、3千円の負担で耐震診断(宅地の液状化現象も含む)を受ける制度がある。改築業者については近くで数件紹介することは出来るが、この業者が信用出来るかは分からない。改築補助制度を実施している市町村についてはホームページに載っているが、書類で紹介したいと回答がありました。

8月10日  音響信号機や点字ブロックの新設等で一定の成果(第2回交渉から)
       有光 勲
8月10日(木)15時から、14名の参加を得て保健衛生総合庁舎で県との交渉を行いました。以下、問答形式で概略を報告します。
1.男女共同参画、NPO課、ソーレ
問い: ソーレ内の1階から2階に向かう スロープを歩行する際、顔が障害物にぶつかる。防護対策は?
答え: 確認したところ、確かにそういう所があった。その付近に立方体の木の椅子を 置くことにした。これはかなり重いので、足で触れたぐらいでは動かないから、これで大丈夫ではないかと思う。
要望:入口からピックス信号機まで点字 ブロックの 敷設を。入口に誘導チャイムを 付けてほしい。
答え:持ち帰って検討する。

2.人事企画課
問い:自立支援法の趣旨に沿って、視覚障害者を県職員として採用すること。点字受験の実施は?盲学校以外の採用状況は?
答え:知事部局での採用はない。点字受験の実施の予定はない。今後、県職員のスリム化に向けて、現在4000名近くいる者を 3400名程度にする予定である。
問い:視覚障害者でもパソコンを使いこなすことでできる仕事はいろいろとあるが、そういう状況を把握しているか?
答え: 把握できていない。ただ、IT関連の仕事はアウトソーシングの予定なので、そういう場で働いて貰うこともできるのではないかと思う。14年9月現在、5都府県で PTを採用し、その内2府県で点字受験を実施したと聞いている。
問い:障害種別や等級別の採用状況は?
答え:資料を持ち合わせていないので、後日回答する。
要望・意見:県の障害者計画について、人事課として知らないというのは問題である。 職安には障害者雇用の事例集もあるので、それらを参考にもっと勉強すべきである。負担 することだけは平等で、雇用については全く不平等であるというのは納得できない。
このように、相も変わらず全く前透きな回答は得られませんでしたが、このまま引き下がる訳にもいきません。また来年も粘り強く交渉することにしましょう。

3.県警交通規制課
問い:音響信号機の設置状況は?
答え:知寄町3丁目電停交差点、月の瀬橋 バス停南交差点については、今年度設置の予定である。旭町3丁目と田野町芝入口前バス停については候補地として検討する。朝倉駅前は特異な交差点であるため設置できていない。可能であれば設置する方向で検討したい。
問い:電車の始発から最終まで音響信号機を作動させることはできないか?
答え:周辺住民から苦情が出ることも考えられるが、更に検討する。
問い:山ノ端交差点では南北方向のピヨピヨが3回しか鳴らないのはなぜか。
答え:現場で確認したが、4回鳴っている。あそこは歩車分離の交差点になっており、南北・東西の歩道が同時に青になる。そのため、4回ずつ鳴らすようにしているのでご理解を。
問い:ピックス方式は白杖だけで作動するようにできないのか。
答え:杖に付けた反射シールに反応するようになっているので、白杖だけで作動させることはできない。
問い:その反射シールはどのように配付しているのか。またどこで販売されているか。
答え:配布はしていない。販売店についても県警としては把握していない。
問い:ピックス方式は音響信号機より不便である。そのようなものをなぜ設置したのか。
答え:その辺りの経緯についてはよく分からないので、後日回答する。
問い:新たな信号機を設置する場合、我々の意見も聞いて貰うことはできないか。
答え:どうせ設置するなら、皆さんに喜んで貰えるもの、役に立つものをと考えているので、意見を聞かせて貰うようにしたい。
問い:押しボタン式の信号機はあり場所が 分からないので、チャイムのようなものを付けて貰うことはできないか。
答え:確かにチャイムは安価なものもあるが、風雨に晒されるものであり、頻繁に故障するようでは役に立たない。また、その点検や修理にも予算がかかるだろう。そうなると、限られた予算なので設置箇所が減ることに なる。今後の検討課題としたい。
問い:駐車禁止除外車を固定しないで、どの 車に乗車した場合でも適用して貰うことは できないのか。
答え:本県においてだけでなく、全国的に 人と車両を特定して適用する規則になって いるので、ご理解を。

4.道路課・都市計画課
問い:点字ブロックの新設や破損箇所の修理について。
答え:要望に応じて、必要と判断される箇所には順次新設していく。点検により修繕箇所が見つかれば、速やかに整備するようにしている。要望のある新設の際、利用者の事前 チェックについては行いたいのでご協力を。
問い:高知駅バス停の点字ブロック新設に ついて。
答え:県ではなく高知県バス協会の管轄に なっている。鉄道高架による駅周辺の整備が 行われるので、それに向けて要望していきたい。放送の徹底や係員による誘導についても、 バス協会に要望している。分かっていれば、 事前に連絡することでよりスムーズな誘導をして貰えるのではないかと思う。
問い:破損箇所の修繕について。
答え:盲学校西側の県道上町2丁目から山の端交差点までは昨年度末で整備が完了している。東側は市道になっているので、高知市に要望してほしい。
問い:工事等でバス停が移動した場合、それに伴って点字ブロックの移動もして貰えるのか。
答え:施工時にそのようにするよう、徹底する。
問い:歩道の安全管理について。
答え:歩道にある標識等のポールについては、具体的な箇所を示して貰えれば、移動可能であるかどうかの検討をする。不法駐輪等、歩道の障害物については交通安全の県民運動として、人に優しい交通環境の改善という視点に立って更に 取り組みを強化していきたい。

  8月17日  高知市との交渉報告
             片岡 慈仲
 藤原・片岡の担当で守る会からは8名が 参加し、市民図書館、安心センター、防災対策課、子育て支援課、保育課、市民相談センター、資産税課、住宅課、教育委員会、道路3課と、私たちの要求について話し合いを 行なった。

  *市民図書館
 私たちの要望が実り、市民図書館のCD 目録(3500タイトル)の点字化ができ、 点字図書館、盲学校、旭のセンター、視力障害者協会、守る会の印刷所、盲ろう会館、市民図書館などに置かれているので、大いに利用しましょう!
 対面朗読…市民図書館では手狭で実施は 難しい。引き続き点字図書館で行う。
 大活字本…できる限り購入していきたい。  17年度は166冊購入。分館でもコーナーを作っていく。
 カセットなど…17年度はカセット
100巻購入。所蔵数は2557巻。CDは 44点購入。
 蔵書目録の点字化…毎年6万冊購入、2万 5千冊の除斥をしている。平成9年にコンピューターを導入して以来、蔵書目録は墨字でも作成していない。パソコンでの検索をお願いしている。音声サービスには弱点があるので、視覚障害者の皆様には電話や窓口で直接 
サービスしたい。
 公民館での音訳サービス…公民館の図書室は地元の運営委員会に委託している。  ふれあいセンターの事業としてやって貰うかということにもなるが、まだ話していない。
 「30人に1人は読みに不自由を感じて いる。読む保障をしてほしい。」
 「公民館なら夜でも利用できる。点字図書館は昼間だけなので、仕事が終わってからでは来られない。視覚障害者はすべて点字図書館というのはおかしい。一般の施設も利用できるようにしてほしい。」
―― 場所を広げてコーディネートできるかどうか、(点字図書館が)再検討する。
―― 蔵書目録の音声パソコンでの検索については、中平君も加わって貰って研究したい。
 ―― CD図書に関してはフロッピーで エクセルのデータを渡すことができる。
                          *安心センター
 施設の概要…来年度市民病院を解体し、 21年度に建設、21年4月オープンの予定である。
 12年から2年かけて各団体と話し合いを持ち、35億円の予算で「健康安心センター」構想を計画していたが、財政状況の逼迫(ひっぱく)もあり、15億円の予算となってしまい、市からは保健所、防災課、消防局のみが入り、医師会などが買い取り方式で 加わることとなり、皆様から要望のあったことはほとんど実現できなくなった。
 「大きな変更があったのに、市民に何も 
知らせないというのは問題だ」

  *防災対策課
 避難時の誘導…阪神淡路大震災では4、5万の負傷者が出た。救出したのは家族、近所、友人などが97%、行政機関は間に合わない。  
日頃から自主防災組織など、地域の備えが必要である。自主防災組織はまだ30%しか 設置されていない。
 「一般の人の中に交じって避難していると、食料配付の時に取り残されたり、トイレの 場所が分かりにくかったり、いろんな問題が生ずる。障害者の老人ホームに避難した人は『対応がよく、非常に安心できた』と言われている。避難時の計画はどうなっているか?」
―― 第一次的には一般の収容場所に 避難していただき、二次的に障害者などをどういう場所に移っていただくかを元気生きがい課などと話し合って計画づくりをして いる。
 「独居所帯の避難マニュアルはどうなって いるか?町内会の人が障害者や高齢者を いかに把握しているか?」
 ―― 秘密にしたいという方もいて、自主防災の中で全員を把握できない点もある。どうやってきちんと把握するかは個人情報 保護の関係もあり、難しい。今それをどのようにするかを話し合っている。

   *子育て支援課と保育課
専門スタッフの養成…健康づくり課の中に保健師がいて、子育て相談を行なっている。  また、地域子育て支援センターや子ども家庭 支援センターでも行なっている。ファミリーサポートセンター事業は16年10月からスタートした。18年7月末で援助会員
183人、依頼会員380人余り。  
障害者世帯は障害児12名、「保護者が障害者」は1人となっている。利用料は会員制による相互援助活動であり、無料化することは難しい。
通知やお知らせ…保育園は保護者の送り迎えが伴っている。その際に家庭の状況に応じた対応をしている。希望があれば可能な範囲で対応したい。
 「視覚障害者の親への子育てに関する相談ができる専門家は?」
 ―― 生活訓練士では育児のことはカバーできていないようである。保健所や保育園など様々な関係機関でそれに答えられるよう協力してやっていきたい。
 「相談のシステムがどうなっているか、 視覚障害者にはなかなか分からない。葉書を出すシステムがあるが、視覚障害者はその 葉書システム自体を知らないし、葉書を書くこともできない。」
 ―― 産婦人科に継続看護連絡票があり、 病院から健康づくり課へ連絡を取って貰う こともできる。直接保健師が訪問して徹底を 図ったりもしている。健常者に対してのことも含めて、まだ子育て支援は不充分だと思うので、一層検討していきたい。

  *市民相談センター
 学習会…サラ金や訪問販売の問題について、障害者生活支援センターと協議し、障害者の自立支援の一環として研修会を開催 しようということを話し合っている。また、 相談業務の周知も図っていきたい。
 店舗では無理だが、訪問販売で目的をはっきり告げず3千円以上の契約をさせたとか、 薬事法違反の文言の健康食品の契約などは 8日以内で無条件解約ができる。また、虚偽の説明などがあった場合は、クーリングオフを過ぎていても解約できることもある。  とにかく相談をしてほしい。

 *資産税課
 点訳を希望される方の名簿を提出して いただき、固定資産税課税対象者に税額、 納期限、納期別税額が分かるものを点訳し、 従来の納税通知書とともに送る。19年度 
実施に向け検討する。
    
*住宅課
 希望者があれば市営住宅の使用料(毎年 12月に出している)の点訳を検討したい。
 木造住宅の耐震改修費用の一部を補助 する事業を行なっている。60万を限度。  この制度を利用するには、木造住宅改修を県に登録している業者に限っている。現在約 
200社が登録している。住宅課に問い合わせて貰えば、登録業者やこの制度の説明を行う。耐震診断の補助も行なっている。高知市の住宅課に相談して貰えればと思う(56年 以前に建てた住宅)。

 *教育委員会
空き教室の利用…高知市では余裕教室が 
あまり残っていない。小学校1、2年生の 30人学級を県独自で始めた。3年生も今年から35人学級(今までは40人)となり、 
来年からは4年生も35人学級にすることになっている。余っている所がないわけでは なく、市内18校には地域の方の生涯学習室を構えている所もある。地元の人を代表者にして登録すると、空いている時はこれを無料で利用することもできる。

  *道路3課
 上町2丁目から月の瀬橋までの両側歩道への点字ブロックは、平成16、17年の 1工事で完了した。
 破損箇所の補修…そのつど早急に補修している。昨年に引き続き、盲学校周辺東側は 点字ブロックも含め改修する。富士書房付近の点字ブロックは平成16、17年工事で 新しいものに直した。越前町山本耳鼻科付近は点字シートが4枚剥がれていたので、近日中に直す。
 点字ブロックについては道路移動円滑課ガイドラインに材質、色、形態など明示されており、これに沿って整備していきたい。  景観、整備などいろんな状況の時は相談させて貰いたい。
 マンエイ荘前の溝への蓋は公けの公道でもないので、対応できない。南部健康福祉センターの溝は16年度に整備完了した。市道で有効幅員が4m確保できていない所は蓋懸けをしている。4m以上の所は個々に考えていくので、指摘してほしい。
 「歩車道段差と2cmは昨年確認されたが 実際に実行されているか?」
―― 高知市もこれに沿って2cmを守って今後行なっていく。フラットにしたものを 今すぐ2cmにすることはできないが、特に危険な所についてはそのつど協議しながら直していきたい。方針決定以降は2cm段差を守っている。
 「県庁に入る所の信号柱が点字ブロックに近く、ぶつかって危険である。」
―― 信号柱を動かすことができないか、 
または点字ブロックをずらすことはできないか、今県警とも話し合って検討中である。

8月17日  県選挙管理委員会・県交通政策課・高齢者福祉課・ 危機管理課との交渉
山崎 辰雄・中平 晃
8月17日(木)15時から17時にかけて保健衛生総合庁舎5階西大会議室で、高知県の県選挙管理委員会、県交通政策課、高齢者福祉課、危機管理課と交渉を行いました。守る会からの参加者は7名でした。以下に簡単なご報告をさせていただきます。

*県選挙管理委員会
「参院選・知事選の際の選挙公報の録音版発行」の件は、来年の参議院選挙でCD、テープ、点字で発行予定だそうです。
「参院選の『比例区』『選挙区』において、投票用紙に識別可能な点字シールを貼る(期日前投票においても同じ)」の件は、点字シールは点字投票用紙に貼っているので、現状で解決済みのようです。
白黒反転の立候補者名簿は壁に貼るだけでなく、手にとって見ることができるように周知して下さるそうです。
来年の選挙の広報の作成について県と守る会で検討会を開くことになりそうです。

*県交通政策課
「商業前駅で列車とホームの間があいており危ない(カーブになっているので列車が傾いて停車するため)」の件は、工事が必要になるので対応は難しい。車内放送で注意をうながしていくそうです。
券売機の切符が飛び出しすぎて落ちることがある。(例)商業駅の券売機の件は、落ちないように調整をしたそうです。
その他、JRへの申し入れ事項。汚れた点字の料金表を取り替えて欲しい。ホームの列車の停車位置の前に点字ブロックがない。(窪川駅など)冷房時、手動でドアを開閉しなければいけない列車は車内放送をするなどしてほしい。
県交通バスへの申し入れ事項。バス停に視覚障害者がいる際は、手をあげていなくてもバス停で停車してほしい。はりまや橋前のバス停は高速バス・空港連絡バス・路線バスなどが連なるので、バス停を分けるなど、乗車しやすくしてほしい。

*高齢者福祉課
「介護保険等との関係で、障害者及び高齢者へのサービスが不一致にならないよう市町村に徹底指導を行なって下さい」の件は、不一致になるような制度の矛盾があればお知らせしてほしいそうです。
「点字・拡大文字・テープ等で『利用の手引き』を早急に作成して下さい」の件は、高知市では準備しているが、他の市町村では個別対応としてほしい。
「ホームヘルパーの仕事内容に、『読み書きの代読・代筆』を入れて下さい」の件は、適応外であり代筆はできないのでボランティアサービス等で対応してほしい。
「応益負担や家族負担をやめてください」の件は、やむを得ない。意見があれば国に伝えてくれるそうです。
「養護老人ホームなど措置施設での外部サービス利用型特定施設入居者生活介護は、その利用料金を視覚障害者に負担させないで下さい」の件は、一定の負担は必要との見解でした。
「施設入所に際して、人工透析をしている視覚障害者も入所させて下さい」の件は、施設判断であるとのことでした。

*危機管理課
「復興に際しては障害者の意見を取り入れて下さい」の件は、被災者のニーズや新しい町づくりの考えも含めて、具体的対策はこれから検討していくそうです。
防災についての冊子を配布している。録音図書版も考えている。冊子と同じ内容はホームページにもある。
津波予想は地図表示のみで提供。地図を文字で表すのが困難なので、文字での提供はできない。

*感想
何をするにしても情報障害の改善や、いろいろな知識、それを役立てる個人と団体の力が重要になります。今後の皆さんの生活に関わってきます。行政も我々ももっと勉強が必要です。
最後になりますが、陳情交渉に参加された皆様、県の各課担当者の皆様、ありがとうございました。

8月31日  対市交渉報告
             畠山 俊恵
  *男女共同参画課
 スロープが直接顔に当たったりしないよう、人が座れるようになっているオブジェを その前にはめ込んだ。出入口のチャイムは修理して鳴るようになった。車止めのチェーンは、車も人もスムーズに通れるよう工夫した。
 
  *保健医療課
 鍼灸マッサージ補助券…厳しい財政の 中、16年9月からマッサージにも補助券を出すようにし、500万円だった予算を 
600万円に増額した。保健医療課としては 
1千万円という要求を出しているが、まだ 実現できていない。
 年齢を60歳からにすることは平成20年に今の制度が改正され、前期高齢者という 新しい区分ができるようになるが、もしそれに財政措置が伴えば、60歳に引き下げが可能になるかもしれない。
 昨年の利用実績は予算600万円の内 498万4200円の支出で、63.7%の執行率である。補助券は1051人の申請者に1万550枚発行し、内8307枚が使われた。今年は1月20日で申請を締め切ったが、予算には100万円ほど余裕があった。  もっと遅くまで受け付けるなど、執行率を 高めることができるよう検討したい。

  *交通安全課
 音響信号機…知寄町3丁目電停と月の瀬橋バス停南ガソリンスタンド前の2箇所は、18年度中に設置予定。増設希望箇所の内、  桟橋通4丁目電停交差点は、既に設置済み。  旭3丁目電停交差点は調査中。朝倉駅前は交差点が複雑なために設置が難しいが、今後 技術的にも研究していきたい。
 電車の始発から終電までの音響信号機作動については、もう少し調査研究させてほしい。盲学校周辺の違法駐車取り締まりは、  引き続き行う。

  *人事課
 障害者の雇用、就労…平成16年3月に策定した「高知市障害者計画いきいきプラン」に沿って障害のある人の雇用に向けての 取り組みや、働きやすい環境の整備に、積極的に取り組んでいきたい。
 別枠採用試験…拡大文字、拡大読書器の使用は認めているが、点字受験は今後の研究 課題。
現在の職員の内、身障者手帳保持者は37名。その内視覚障害者は4名。
 「点字図書館の有光さんが退職後も、現在の1名を維持してほしい。」「毎年同じような回答ではなく、もう少し明確な回答がほしい。」

  *元気生きがい課
  点字図書館
 日曜日の午後の開館…少人数の職員なので難しい。
 職員の増員…現在の厳しい財政状況では 困難。
 予算の増額…財政状況は年々厳しくなっているが、必要なものは今後も要求していきたい。
 音訳ボランティアの市長表彰…「高知市市長表彰候補者募集要項」に則り、推薦して いる(活動年数や活動実績等も考慮)。
 読み書きサービス…第2、第4木曜の2時から4時まで、たかじょう庁舎2階のサポートセンターで「高知読み書きサービス赤十字奉仕団」の皆さんが待機しているので、利用 してほしい。
 中失者への点字指導…点字図書館の職員が指導している。
 「図書館が民営化になったら今までのようなサービスが受けられなくなるのではないか?」
 「点字図書館が指定管理者制度を導入すると決まったわけではない。今後いろいろな意見を聞きながら検討する。」  
「情報の広報があまりされていないのでは?」
 「今後『すばる』の中に図書館からのお知らせなどをもっと載せるようにしたい。」
  *IT関連
 視覚障害者の情報ギャップが起こらないように、来年度以降もIT講習を行っていく。必要な予算は財政当局に要望する。10月以降、日常生活用具からパソコン給付そのものが廃止になるので、本市でもそれに順じて 廃止する方向である。
 
無資格マッサージの取締り強化…県とも連携を取りながら対処していきたい。健康被害の事例があった段階で、保健所とも連携協議しながら進める。
タクシー券…財政状況から枠の拡大は困難。1割引証明書は、南部や東部の福祉センターに置いている。
 有料道路割引制度…道路公団の制度なので、元気生きがい課で替えることはできない。
 障害者ステッカー無料配布再開…量販店でステッカーを販売しているし、財政事情からも無料配布はできない。

  *街づくり 
 郵便局やコンビニの入口が分かるように音楽を…事業者に指導していくことは困難。 
「元気号」の運用…移動の制限は特にないが、バス自体が古いので県外へ行くのは難しいのではないだろうか。走行距離は20万kmくらいで、今までにも何度も故障した ことがある。   
読書権…自宅のパソコンで広報や議会だよりが読めるよう、市の職員を派遣して設定指導を行うのは困難。
 中失者のリハビリテーションの充実…歩行訓練は天気や気候に影響されることが多いので、待機者が出る場合がある。啓蒙啓発研修等の実施については、県と調整しながら 考える。「福祉のしおり」のテープ版の作成に向けて準備中。中失者に対して、福祉制度の説明はこれからも行なっていくが、専門職を雇うことはしない。


  *自立支援法関連
 障害程度区分…限られた委員の中、視覚障害者に精通した審査員、調査員は入っていない。 
医師の意見書…医師会の協力の下行なっているので、随時照会もしている。
 調査項目の再検討…あらゆる機会を通じて、国に要望している。
 2次判定…現在ニーズや環境状況など反映できていない。適切な判定ができるよう、 国に要望していく。
 利用の手引き…国が作成したものを配布 しているが、高知市独自の作成は時間的余裕がない。
 施設入所者帰省時のサービス利用…今年の4月から利用できるようになっている。
 人工透析をしている視覚障害者の施設 入所…断っている自治体はないが、もし何か あれば連絡してほしい。
 福祉サービスの利用負担金…家族負担は 
今年の4月からなくなっている。応益負担は制度の存続のために止むを得ないと思う。  低所得者に対しては適切な配慮を行い、制度の不備な部分について国に働きかけていく。
 読み書きサービス…家事援助利用時間内の読み書きサービスは可能。新聞の全文や 書籍など短時間でできないものは対面朗読やボランティアの読み書きサービスで対応 してほしい。
 入院時のヘルパー派遣…認められていない。
 市外、県外での移動介護利用…「高知県身体障害者連合会」が県外旅行先のガイドヘルパーを紹介する事業を行なっている。
 移動介護等の事業所の情報…支給決定の内容や支給量については、点字や訪問による 説明などで行なっている。テープは録音に 専門的技術、そのための費用などから困難ではないだろうか。事業所の契約書・領収書などの点訳や大活字化は、文書を回して貰えば 対応可能。「財政事情が厳しいのは分かるが、社会参加にいちばん関わりのある移動支援が有料というのは納得がいかない。」

8月31日  自治体交渉報告(県交渉分)
     生田 行信
 8月31日、守る会から片岡、正岡、有光、井上、濱口、森本、中平の各役員の方々と
貞岡さん夫妻、藤原さん、そして担当の畠山さんと生田が参加して行われました。

◎子育て支援について(親が視覚障害者家庭の場合)
部署:県教委幼保支援課【野村課長】、小中学校課【中村課長補佐】
(陳情) 保育園、幼稚園、小学校等からのお知らせを視覚障害者が判読可能な媒体で提供するようにして下さい。
(回答) 市町村教委の集まりや学校宛のメールマガジンで「細やかな配慮」をお願いしている。
(感想) 個別の事例調査や指導はしていないとのことで、「配慮」についての一般的な通知で終わっています。実際に適切な配慮がなされているかどうかをつかみ切れていない様子。昨年と比べての前進面は、通知文書の中で配慮の仕方を例示(点字、録音テープ、電子メール、電話だけでは手元に残らない、要望を出しやすい雰囲気作り、等)をしてくれていることでしょうか。

◎消費者問題
部署:県民生活課【松岡、池上、
竹内の各氏】
(陳情) 色々な契約などをめぐって、契約文書が読めないことなどで不利益を被ることが予想され、これらへの配慮を業者に指導したり、学習会などを開催して下さい。
(回答) 業者へは規則の一般的な周知はできるが、事前に個別の指導はできないので、10月からの県の新条例の周知機会を活用したい。学習会は要望があれば出前講座を行えるので、内容や運営で意見をお聞きしたい。高齢者向けに作ってある注意喚起のパンフがあるのでこれをもとに視覚障害者向けを検討したい。RKCラジオ「県からのお知らせ」(9:30〜10:00)火曜(隔週)に消費者センターからのお知らせコーナーで、問題になっている事案をお知らせしているので活用してほしい。
・守る会 ―― 「判断力が不充分」な人たちを対象とした、地域福祉権利擁護事業(自立支援法)、成年後見制度、司法書士会の援護制度などはそのままでは視覚障害者には使えないが、これらを利用できないかなどもっと研究してほしい。

◎広報誌「さんSUN高知」について
部署:県広報課【元吉課長、高橋氏】
(陳情) 音訳版発行の事実をもっと周知してほしいことと、改善をお願いしたい。
(回答) 前述のラジオ放送で毎月1日前後に「音訳版発行」をお知らせしている。FM高知でも午後4時45分からの県広報番組でお知らせしている。デージー版は点字図書館や障害福祉課とも協議しながら検討する。
・守る会 ―― 空白では切れ目が分からないので、トーンインデックスを是非入れてほしい。短い音楽でも構わない。そんなにたいそうなテクニックは必要ない。
(回答) 検討する。
・守る会 ―― 障害者向けのイベントなどのお知らせをもっと積極的に録音版に追加してほしい。
(障害福祉課) こちらから広報課へのインフォメーションが弱かったので今後改善していく。
・守る会 ―― 墨字版の文字の書体やポイント数について、生活訓練指導員の意見だけでなく、弱視当事者からも意見を聞いてほしい。

◎読書権について(県立図書館)
部署:県教委生涯学習課【浜田課長、丸地県立図書館長、中内氏】
(陳情) 蔵書目録の点字版を作成して下さい。(点字・音声ワープロでの利用を可能にする等も含め)
(回答) 厳しい財政事情から作成していない。窓口、電話での問い合わせ、インターネットで目録情報を公開しているので音声パソコン等で利用してほしい。音声ソフトで対応できるかどうかを確認したい。現在システムを改編中であり、音声対応を標準化したいのでアドバイスを頂きたい(中平氏を推薦)。利用が多いと思われるジャンル、例えば文学書や高知出身作家の書籍、郷土史関係などから点字目録を作成できないか、などできることを研究してみる。
(陳情) 音訳サービス(対面朗読)のボランティア養成を行なって下さい。
(回答) 県障害福祉課が高知点字図書館と協力しながら県の事業として行なっている。登録済みボランティア(12市町村、77名)のスキルアップ研修会を検討している。
・守る会 ―― 点字図書館で養成すれば、事実上点字図書館で音訳図書を作るボランティア養成になる。
(陳情) 移転・改築について情報開示を充分行い、また、視覚障害者の意見も取り入れてください。
(回答) 「駅前複合施設」(大学、文化ホール、図書館)構想の可否を含めた方向性が秋頃出る予定。「可」となれば青写真を示しながら、検討を進める上での情報公開と意見聴取を図っていく。
・守る会 ―― 可否を含めた検討段階から障害者の意見を聞くべきだ。
(陳情) 大活字本の購入を引き続き実施し高齢者を含め利用を図って下さい。(昨年実績を聞かせてください。)
(回答) 大活字本は、平成17年度18冊購入(16年度は38冊購入)、平成17年度末現在1466冊所蔵となっている。今後も充実と利用しやすい場所への配置などに務めていく。
・守る会 ―― 弱視者は探すのが苦手なので一覧表があると分かりやすい。
(回答) そう多い冊数ではないので、作る方向で考える。
(陳情) 地域の図書館や公民館でも音訳サービス(対面朗読)を実施して下さい。
(回答) 県(障害福祉課)と高知市(点字図書館)が養成している朗読ボランティア(12市町村で77名が登録、内高知市に
54名登録)が有効に活用されるよう環境作りを進めたい。

反省点 ―― 交渉項目についての前年度のやりとり(守る会側と当局側双方の主張や回答)を充分復習しておく必要を感じた。

9月7日  県障害福祉課との交渉(6〜8時、県庁地下会議室)
             正岡 光雄
 要求は大変多岐にわたり、要求と回答とを対比して紹介する。
  1.IT研修等(パソボラは引き続き派遣 できる。)
 パソコン研修(講習)は高知市以外にも 須崎や佐川等で行われているが、視覚障害向けのは少ない。パソコンボランティアは05年実績で述べ48回実施と好評なので、引き続き派遣を行いたい。

  2.パソコン本体は肢体障害向けも本年 10月より対象外に 
 視覚障害へのパソコン本体の給付は打ち切られていたのだが、今回更に肢体障害者分も打ち切りとなり、残るはALSのみとなり、文字の読み書きの補助の基本となる部分が 次第に適応外となっていく傾向が明らかと なり、当日はかなり批判の意見が出た。県と 
しては国の主張通り「パソコン本体はかなりの汎用性があり、障害者の用具には当たらない」としているが、「テープレコーダーは対 象であり、汎用性も変わらないようにも思える」点の説明はなかった。かなりの矛盾がある。

  3.中失リハに点字を
 主に中途視覚障害向け生活訓練が実施 され、訓練士も県及び高知市各々2名体制と なってきた上、充実が図られている。現段階での実績は歩行・家事全般・拡大読書・パソコン等の内容となっており、今後は相談にも あるので点字指導にも力を入れたい。
 先進地から講師を招き、啓蒙・啓発のための研修も検討したい。

  4.有料道路割引は、誕生日は忘れやすいから改善を
 自分の誕生日なので最も覚えやすいと いう考えで設定した。どうか忘れずに更新 してほしい。

  5.新交通バリアフリー法で一段と
徹底を(ホテルのエレベーター)
 官公庁の建物はもとより、民間のホテルの 
エレベーターのチャイム・点字ブロック・トイレ表示・明るい照明等、新交通バリアフリー志向もあり、協力依頼文を出し更に徹底を 図りたい。
 なお、建築士会等からの要望もあり、「人に優しい街づくり条例」見直し作業を行う 予定である。

  6.自立支援法で応益負担は 
   辞めて下さい。負担があるなら 
   点字の要綱を作って下さい
 この4月から自立支援法による1割負担(応益負担)がスタートしたが、当日参加の 本会会員の意見に対し、国の主張どおり「この制度はみんなして支え合うようにしなければならない」と回答するにとどまった。厚労省は現段階では点字の手引きは作っていないので、ホームページの内容を県でプリントアウトして貰ってほしいとの見解を伝えると、県としては、点字プリンタは療育センターにはあるので検討することを約束したし、負担だけ求めておいて点字の情報が保障されないのはおかしい。是非国に要望してほしいとの意見を述べた。

  7.受給者証 契約書で権利擁護事業 活用はできるのか
 受給者証や契約書の点字化が必要だが、現段階での対応として県としては読み聞かせによる確認をと説明している。不利な扱いが 起こらないように権利擁護事業の活用に ついて質(ただ)すと、今のところ適応は判断力の不充分な者や盲ろう者等となって いるとの回答であった。

  8.補装具・日常生活について
   (電磁調理器は給付可能か)
 電磁調理器を希望する場合、配偶者が日中 留守にする時の事情を各市町村窓口で話すようにしてほしいということである。また、遮光眼鏡は色素変性・白子・先天無虹彩・ 
水晶体桿体ディストロフィー等、適応範囲 拡大もあり、ICレコーダー適応については、 県としては否定はしないとの回答であったので、各市町村で相談してほしい。

  9.障害程度区分は視覚障害者には 
極めて不利
 ホームヘルパー派遣回数等を決めるのが 
障害程度区分だが、視覚障害は2段階中の 1、若しくは2にしかならない。これは今の 基準となる項目が手足等の運動機能を中心に設定されていて、見ることの不自由さは 
ほとんど入っていない。介護保険との統合に すんなり馴染むものになっているのである。せいぜい医師の意見書は特記事項で、生活の 不自由さを強調する以外には手がないようである。ただ、今のところは今までの実績を 認めて派遣を行なっているが、将来改定が なされないと介護保険との統合でもなされた暁(あかつき)には極めて不利になりかねない面も予想される。また、知的障害者も やはり不利になっているのである。
  10.修理は対象になりません
 パソコン・周辺機器や日常生活用具が壊れた場合の修理の費用は出ない。補装具は対象になっている。

  11.ホームヘルパーやガイドヘルパー
   (介護保険と食い違っている、  
    旅行の際はワムネットで、点字の 
説明書は検討する)
 65歳を超えてのホームヘルパー派遣は 
介護保険に切り替わるが、その場合は読み書きサービスが項目になっていないので、適用については可能なように連絡を取りたい。自立支援法での読み書きの扱いについては、 封筒の宛名書きや読むことが中心で、長い 中身、あるいは新聞の読み聞かせは入って いない(県)。
 厚労省交渉の際、明らかになったが、国と しては点字の説明資料は用意していない ため、ホームページで見てほしい。県に頼んでこれをプリントアウトして貰ってほしいとの話だったので、県に対し要望したところ、点字プリンターは療育センターにもあり、 持ち帰って検討するとの回答があった。
旅行の際の県外でのガイドヘルパー派遣の際は、障害が地元で分からない、との指摘に対し、コーディネートは県身連が行うことになっているので、よく話しておくとの回答であった(このような情報、県外の状況に ついてはワムネットをご覧下さい)。
 市町村間で格差が生じたり、サービス内容に差が生じることの内容、また中身が分からないことが起こらない等のことで、しっかり 研修を行うそうである。特に障害程度区分調査に際しては、事前に調査に当たる係の者に 
対する現任研修に力を入れるとのことである。
 過渡期段階で種々不充分な点も出てくると思われるので、しっかり監視し、不備な点はどしどし交渉を以って改善を図りたい。
 障害程度区分では、基準を分ける項目が 肢体関係の運動機能に偏っており、視覚、知的、精神関係は非常に低い段階にランクされやすい。医師の意見書や特記事項でまともな 段階決定がなされるようにしっかり状況を 話しておいてほしい。

  12.障害者医療の無料は引き続き
存続を 厚生医療や育成医療は 国制度なので有料になる
 自立支援法で1割負担が原則になったことで多くの地域で便乗改悪され、1割負担に なっている。交渉の際、無料の継続を強く要望したところ、県側から「当面このままの 形でいきたい」との回答を得た。しかし、油断は禁物である。
 透析のように国の制度による障害者関係の医療は、やはり自立支援医療となり、別途1割負担になる。具体的なことは市役所(福祉事務所)等でお聞き下さい。

9月28日  医療、雇用、就労(高知医療センター・あはき問題)についての交渉報告
担当:井上 芳史・森本 幸一
参加者:県警生活安全課2名 薬務医療課3名 守る会9名
最初に「高知医療センターにおいて、視覚障害者が安心して診察が受けられるよう、職員に対してガイド等正しい接遇の徹底を図って下さい。また、眼科におけるロービジョン外来の実績についてお聞かせ下さい。」に対しての回答、説明があり、CSマネージャーが対応してくれる。又、バス停から玄関までの誘導についても問い合わせをする。又、「視覚障害の患者さん来院時の案内応対」という資料を提供してもらった。後日、回答があり、バス停から玄関までの誘導を行なう。院内の見学については一人3千円の実費で可能ということでした。
続いて、「あはき無資格業者を他県並みに取り締まって下さい。」「無資格マッサージ業者の取り締まりを適正に行なって下さい。」「無資格マッサージ行為に伴う、健康被害について周知、徹底して下さい。」に対しての県警の回答として徳島県の逮捕、検挙事例について情報収集に努める。
薬務課に対しては下記の2点を質問した。
1.「2005年12月26日、3団体の交渉に於いての約束事項の一つとして、はるのの湯、元気堂の件について再調査をおこなう事になっていたがその調査結果はどうか。」に対しての回答は再調査の結果も前回の回答と同じ内容。
2.市民文化プラザ「かるぽーと」に於いて開催された第5回高知県福祉機器展の会場内で、有料で無資格フットマッサージが行われていた問題に関して、「7月6日(木)にラ・ムー代表、○○氏の調査依頼を約束していたがその結果はどうか。」 に対しては法律的に問題なしとの回答。
更に下記の3項目を要望した。
1.「有資格者治療施設(治療院など)に対し屋内外に掲示するプレートの配布を行なった治療施設名(治療院名)、所在地、電話番号等をHP、広報などで公開。
2.「高知県のHP「無資格者によるあん摩マッサージ指圧等について」のページにプレートの画像及び一般の方々に対して注意を促す一文の記載。」
3.「旅館、ホテル等に対して、無資格マッサージを雇用しないように指導の徹底。」以上3点についての回答としては検討する。プレート配布済治療施設の名簿は提供すると約束。
感想・課題:薬務課、県警共に勉強不足であり、やる気が感じられない、もっと積極的に取り組んでほしいところである。次回の交渉も含めて、事あるごとに声を出すことが肝要である。



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