みちしるべ No193  全国大会報告特集号

目次(文書内リンク)
 結成40周年の記念すべき大会  井上 芳史 
 「点民の毎月発行でお城を支えよう ―― 侃々諤々の代議員総会より」  藤原 義朗 
 分科会報告  山崎 武明 
 「読まれる機関紙作りってどんな」会  井上 芳史 
 神戸大会に参加して  青山 清 
 分科会報告 平和分科会  濱口 誠一 
 あはき分科会  濱口 誠一 
 意義申し立てと裁判で生存権を広げていこう ―― ヘルパー分科会より  藤原 義朗 
 分科会報告  山崎 辰雄 
 全視協第28回兵庫大会の分科会「財政」に参加して  中平 晃 
 第8回全国視覚障害者活動交流集会に参加して  吉岡 邦廣 
 全視協大会に参加して  増田 晃司 

  結成40周年の記念すべき大会
             井上 芳史
 40年前に全視協が産声を上げたこの年に、そして障害者年金と児童扶養手当の併給を求めた堀木裁判、阪神淡路大震災の時に 
視覚障害者が共に励まし合ったこの神戸で「第28回全視協大会」が6月1日〜3日にかけて開催されました。
 1日の午後から2日の午前は全視協代議員総会が行われ、2年間の取組みや成果を総括し、これからの2年間の方向性を話し合いました。
2日の午後から3日の15時までは交流集会があり、全国から250名もの視覚障害者が集い、「街づくり」や「仕事」「防災」など身近な内容で話し合いました。
 250名もの視覚障害者が集まりスムーズに日程をこなしていくためには、ボランティアの力が必要です。今回、延べ185名の方が支えてくれました。
 高知からは正岡全視協会長を先頭に、10名の仲間で参加しました。大勢で旅行すると一つ二つのトラブルは付き物です。少しエピソードを紹介します。
 出発の朝、バスが出発する時間になっても参加者が1人来ない。自宅に電話すると家族の者が出たと言っている。携帯に電話しても出てくれない。仕方なく、運転手に「1人来ないのですが、切符解約したほうがいいですよね」と尋ねると、「少し待ちましょう」と優しいお言葉が返ってきました。出発の時間から3分ほど経ちました。信号の向こうから白杖をつきながら歩いてくる人がいるではないですか。やれやれ一安心。私にとっては3分が30分ほどに感じられました。乗客から文句一つ出なかったのが幸いでした。二度あることは三度あるといいますが、それは帰りに起こりました。
 大会も無事に終わり、順調に南京街に辿り着き、いつものように生ビールを飲みながら中華料理を美味しく食べました。予定の時刻になったので、2台のタクシーで高速バスのりばに出発しました。タクシーは離れ離れになりました。私の乗ったタクシーは目的の場所に着き、降ろされたのですが、高知行きのバスはなかったのです。人に聞きながらやっとバスのりばに着くことができました。そこにはもう一方のグループはいませんでした。携帯で連絡を取るのですが、お互いに知らない地ですから要領を得ません。刻々と出発の時間が近づいて来ます。
「高知の時のようにはいかないだろうな」と思っていると、出発時間の1分前に到着しました(冷や冷や)。4時間かけてやっと知寄町、もうすぐはりまや橋、その時です。数本の金属の筒が床に落ちる音がしました。何かなと思っていたら、それは何と折りたたみ式の白杖ではないですか。私たちにとって命の杖が一瞬にして崩壊したのです。これは困った、家に帰れないのではないか、と思っていると、その杖の持ち主は笑っているではないですか。思わず私たちも大笑いしてしまいました。幸いなことに、この時は家族の方が迎えにきてくれていたので一安心でした。
 いろいろとありましたが、怪我をすることもなく、無事に帰ってくることができ、本当によかったです。
 大会は40周年の節目ということで、講談師に「40年の歴史」をテーマに演じて貰ったり、琴の伴奏で参加者全員で「折り鶴」の大合唱。笑いあり、感動ありの2泊3日でした(藤原さんが録音されています)。2年後は石川県で行われます。是非、皆さん、学びあり、感動ありの大会に参加しましょう。

「点民の毎月発行でお城を支えよう――侃々諤々の代議員総会より――」
             藤原 義朗
代議員総会は定数59である。会員30人に1人の代議員を出すので、高知の定数は3議席。井上事務局長、中平青学部長と藤原が出席した。
 その詳しい正式報告はまもなく出される点字民報に譲るとするが、高知の発言や重要議題や裏話などについて述べてみたい。

まず、正岡全視協会長の挨拶の後、議長に福岡の菅野さん、石川の不破さんを選出し、議事は始まった。尚、藤原は議事運営委員を担当した。

1.永続可能な「全視協の城」を
守るため
事務所建設カンパは、20年前全視協の事務所を持とうと、全国から3900万円のカンパを集めた。当時ふさわしい事務所物件がなかったため、今の仮事務所を借りている。しかし、家賃や維持に少しずつ目減りが生じて、今年の2月の全国委員会ではあと
2400万円しかないということで、点字民報の隔月化など厳しい提案がなされたところである。しかし、実際は2900万円あることが分かり、執行部提案は前提条件が変わったことから、2月の全国委員会の原案を修
正した提案であった。その提案は、点民の隔月化はやめ月刊に、事務所建設カンパは、会員1人年1000円から1500円に、全視協会計から100万円の充当はやめる、などである。
全国からいろんな意見が出され、議論は沸騰した。新潟からは「2月の本部提案に戻せ」、東京、兵庫からは「事務所維持カンパの1500円は負担が厳しい、1000円に戻してほしい」というものである。会費徴収と共に、カンパ集めの役員を中心とした苦労話など聞かれた。執行部からは、維持カンパが1000円では、2900万円は10.7年で枯渇してしまう。1500円では14年は持つなど、執行部見解も出された。採決の結果大阪、東京という大規模組織が兵庫・東京案に賛成したため、ぎりぎりの1票差で修正案が可決された。今後2年間かけて次の財政計画を徹底的に論議していくということになったが、10.7年とは不安な気持ちを残すものである。なお、高知は執行部案に賛成討論をした。

2.発議させない憲法改定案
私は、「国民投票法案を読むと、障害者の投票に関することは細則が決められていない、きちんと権利行使できる投票法に」と、意見を述べた。しかし、田中副会長からは、「それは前提ではあるが、まず大事なことは、非常に非民主的な法律、憲法改定を発議させない取り組みが重要」と述べていた。大会の特別決議にあるように大運動の予感を続々と感じてきた。

  3.財政と組織拡大
組織拡大や点民拡大では、井上代議員が高知でのこの間の取り組みを報告した。
また、福祉切り捨ての中、しわ寄せを喰らっている盲高齢者への取り組みを全視協はもっとすべきだなどの提起もあった。また、中途視覚障害者への手立てや青年への呼びかけ・工夫などの実践報告もあった。
  4.財政面でもっとできることは
中途視覚障害者に点民を広めていこう。点字民報の点字や紙媒体からメール版への移行をもっと進めて行こう、夫婦会員などで同一世帯に同じ媒体の点字民報が複数ある所は、1部にするようその家族から申し出てもらうことを勧めよう、など、点字民報社を支える大阪の代議員などからも意見が聞かれ、きちっと財政をみんなで考え守っていくことが論議された。

5.その他
無免許者取り締まり、19条、東京モード学園開設などのあはき問題や、街づくりの課題、ホームヘルパーやガイドヘルパーなど法改定によるしわ寄せなどいろいろな提起があった。

  6.正岡先生2期目のスタート
役員選挙はそれぞれ役員定数を超える立候補がなかったため、無投票当選となった。
新三役は次のとおりです。
会長 正岡光雄、副会長 泉こうじ(神奈川)、田中しょうじ(東京)総務局長 山城かんじ(東京)です。
なお、今大会で、あの会計・点民社の千田さん、金庫を四半世紀預かってきた鈴木さん、街づくりの岡村さん、そして医師の大里さんが退任されることになりました。
お疲れ様でしたと共にお世話になりました。

  7.ウラ話
(その1)静かになりました。20年以上前に全視協大会へ行った時は、「ここは点字速記大会かな?」と思うくらいの音でした。机までガタガタ揺れていました。
それがメモする人も報告する人もブレイルメモやパソコンを利用しているので、ささやかに「シャシャシャシュシャシャ」と、聴こえるくらいで、会場の雰囲気が変わった。
(その2)休憩時間などに正岡さんに会うと「藤原君、もっと高知の発言をせんかい」などと、尻を叩かれたが、議事では皆の発言時間が長すぎ、発言をとるのが大変難しい。今大会財政削減の中、議案のページが減となったが、各県報告することは多数。各県の会報や活動状況が分かるよう全視協のホームページを豊かにしていくことや、事務的に済む質問などのようなことは別途役員に聞くことのできるブースを作って時間の効率化を進める必要がある。やはり、代議員として出てきている人は役員クラスだから、報告はもっと要点をまとめて時間に配慮した議論の仕方が必要であると感じた。
(その3)事務連絡時間に中平代議員が、売れたら全視協にも紹介料が落ちる家計簿やスケジュールソフト、ゲーム作成ソフトなど紹介した。休み中にゲームソフトを見てキャッキャッと童心に返る全視協会員の姿があった。

 8.最後に
この議案書と点民による総会報告は、私たちの2年間のバイブルです。しっかり点々をさすって下さい。パソコンの人はしっかりホルダー保存してまた読み返して下さい。いつも心に置き、活かしていただきたいと思います。

     分科会報告
             山崎 武明
 6月2日(土)15:30〜17:30
全視協入門講座分科会
            (参加者25名)
全視協ってどんな団体?
全視協40年の歴史を中心に
学習しよう
            担当役員 東郷
1)会員は長くて5〜6年。他は新しい会員で巧みな経験。豊かな東郷氏の話に聞き入った感じであった。
2)開会式の席で全視協40年の歩みは講談師旭堂南海さんの熱演で理解できた。
 私の隣にいた北海道の男子会員から「私は
58歳から視力はほとんど全盲に近くなり点字の触読、墨字はほとんど読めません。今更職もなく収入もないので、生活に困っています」
 現在、中途失明者の就職は難しく、苦しい世の中です。あはきの問題には無免許マッサージ師も大いに関係があると思います。

 埼玉盲学校では50歳以上61歳の生徒も勉強しています。点字も努力次第でマスターできるのでいつも激励するのが大事、と東郷氏より助言がありました。

  6月3日(日)第2日目 第2部
   9:00〜11:30 
             山崎 武明
  老後を考える分科会
    担当 鈴木、協力団体 愛媛、
    参加者 25名
 1)老後は在宅で?施設で? 相続などについて語り合いましょう
 会場は少しざわめいていた。テーマが難しいのか?在宅、施設、相続など色々問題があるしと考えているうち、鈴木さんから「山崎武明さん、愛媛の岡井奨史郎さんに10分宛てで人生体験をお願いします」と声がかかった。
 岡井さんは愛媛県立盲学校に在職中からよく知っており、現在は松山市で視力障害者共同作業所の「なかま」の経営者であり、施設長をしている、温厚で熱心な方です。「自立支援法」に対する疑問、「応益負担凍結」の支持、テーマの問題点は今後よく研究したい。

 私は昭和16年(1941)あん摩マッサージ、鍼灸の免許を得て、今年で67年の長い間視力障害者の為に尽くしてきました。老人になると誰でも在宅、施設、相続を考えます。次の石川大会まで更に熟考してみたらどうでしょうか。
 女性の会員から「私は全盲で、右半身不随の弟が共に生活しているが、ヘルパーさんは時間になるとすぐ帰るので困っています。どうにかならないものでしょうか」の発言がありました。

 今回、大会に参加して素晴らしい内容に出会って学ぶことができました。「みちしるべ」「点字民報」を更に熟読し、一歩でも前進してゆきます。
 皆様お元気で、再会が楽しみです。色々有難うございました。心から厚く御礼を申し上げ、ご健勝をお祈り申し上げます。

  「読まれる機関紙作りってどんな」会
             井上 芳史
 15名ほどの参加者で分科会が行われました。最初に、大阪社会保障推進協議会事務局長の方から「あなたも筆まめになりませんか」というテーマでミニ講演がありました。
 なぜ書くことは重要なのでしょうか?… 
1.ほとんどの人が知らないから情報発信のために行う。2.日々考え、思い、感じていることを整理することになる。
 読んでもらうためには…1.易しく日常使っている言葉で。専門用語は使わない。 
2.ひらがなを使うと柔らかくなる。
3.ストレートで短めの文章が読みやすい。4.タイトルによって読む気になったりする。
 書き手・読み手が見えてくるような機関紙作りに努めましょう。投稿してくれた方には感想を話すことも大切である、とまとめられました。
 その後、参加者から感想や取組みが話されましたが、多くの組織が点字・墨字・テープ・デイジーで会報を発行していることに驚きました。テープやデイジーには季節の音や、会の雰囲気を知って貰うために会の内容を数秒入れたり、工夫をしている組織もありました。

神戸大会に参加して
青山 清
全障運の神戸大会の財産分科会では、各々の自己紹介の後で、会員の減少が2年間で
140人と、会員総数の10%が減っている現状が出されました。
その中で全国の地方支部の会費がどれぐらいかを出し合いました。そうして平均して月1人当たり1000円であることが出されました。そこで福岡の会員が、中央に
500円も送っているのは多すぎるのではないかという意見が出されました。中央は地方から500円も取り上げて、まだ負担して欲しいというのは地方の活動をどのように思っているのかというきつい意見でした。
それを切っ掛けに、地方でどのような事業活動しているかとか、公的機関での自動販売機の売り上げ利益を貰っていることが東京から出されました。
また地方会員が減っていっている現状の中で、盲学校の卒業生が減っていることが根元にあるがどうするのか提起もありましたが、これは話が進みませんでした。
また、高知での点字の選挙公報の取り組みも報告しまたが、話に乗ってきませんでした。
そうして中央の財政担当から、代議員総会では中央への上納は今まで通りとし、次の大会までの2年間で会費問題を充分に討議することが決まったという報告でした。
そして財政担当から、個人的な意見として上納会費を200円ほど上げたいということを言ったので、また中央は地方の運動をどのように考えているのかということで意見がぶりかえりました。
こうして各地での事業活動の経験は色々とだされましたが、財政問題の本命である会
員の拡大には話が進みませんでした。このような難しいことは分科会では無理ではないかというのが、私の感想です。
会員拡大は、拡大の専門部を造りながら取り組むか、拡大期間をおいて取り組む特別な手だてを考えた方がいいと思います。

  分科会報告  平和分科会
             濱口 誠一
 6月2日(土曜)開会行事の後、3時半から2時間にわたり、17人(講師を含む)の 
参加で愛知を担当で行われました。  
 内容は2つの柱で、1つ目は、弁護士の
玉木博子さんの講演「自衛隊イラク派兵差止訴訟と憲法9条」をメーンに、それについての質疑と意見交換。2つ目が、地域の活動交流。と、大変充実した内容でした。      
 講演は、大変若々しい弁護士さんの話で、 「日本は今、戦争をしていますよ。」「それでも、憲法があるからこそ、それを最大限に使って声を上げていくことができます」という内容で話をされました。「イラク派兵差止訴訟」は終わった所もあるが、全国12箇所、5700人の原告で裁判がされていること。国は原告に対し「平和などというものは抽象過ぎて意味が分からない。相手にしたくない。」というような態度で裁判をまともに受けようとしてないこと。こんなことは普通の裁判ではあり得ないことで、相手の言い分に対してきちんと反論などをするのが常識であり、こんな不真面目な対応は国だけだそうです。 
 航空自衛隊がイラクでアメリカ軍の戦争(人殺し)の手伝いをしていること。また、その内容が秘密にされていて開示を求めても、新聞報道などで分かりきっていること(最初に保育器などを運んだとか、外務大臣が行ったとなど)ぐらいしか出さないとか、 アメリカ軍のホームページには載っている程度のことも秘密にしている。イラクで水を運んでいるが、ほとんどが戦車のエンジンの水冷のように使われるものだ。など、分かりやすく話されました。 
 各地の交流では、「なぜ戦争をしたがる人がいるのか?平和を守る運動は、実際にはどういうことをやっていったらいいのか?」「障害者は平和であってこそ安心して生きていけると思う」などの声が各地から出されました。また、講師の玉木さんを交えて、意見交換となりました。  
 「視覚障害者9条の会」の活動や、戦争の終わり頃の様子なども紹介されました。  
 ただ、岩手の花巻など、地方での「9条の会」の活動の様子などは聴くことができませんでした。     
 なお、講演を録音しましたが、思いのほかいい音質で録れましたので、聴きたい方は連絡下されば、個人的に提供します。大変素晴らしい分科会(大会も)参加でした。
ありがとうございました。

あはき分科会
             濱口 誠一
 6月3日(日)最終日、9時から2時間半にわたり、20名を超える参加者があり、和歌山の担当で行われました。
 まず、東郷あはき委員長が現状報告と問題提起を行いました。1時間ほどでその内容は、
 1.昨年4月の診療報酬改定について…ほとんど変わらなかったが、消炎鎮痛で器具については5回以上は18点に下げられていたものが廃止され、35点に戻された。これは前進である。また、理学療法についても「適切なリハビリテーション講習」を受けた者(整形外科各界1日または、全病理160時間)を基準として点数が取れるなど、少し変更された。具体的なことは稿を改めて紹介させていただきたい。  
 2.無免許マッサージ…46都道府県で請願が採択され、その紹介議員が338人と衆参両議院の半数に上り、委員長と政務官(政府側に立つ)を除く委員会の全員である。しかし、採択されなかった。19条にはき(鍼と灸)を加えることなどは気運がない。養成施設が視覚障害者を除くと86で、内43の半数が学校協会に加盟している。鍼灸師にマッサージを教えて、学校としては認定をするような「認定マッサージ(仮)」の動きが、これは協会加盟の学校とそうでない所の差別化を図る1つの方策として考えられている。新増設には「晴眼」の人たちも反対である。これは8割が定数割れ、生徒と教員の質の低下、授業料の値下げなど養成施設側の問題も大きい。 
 モード学園(東京医専と言っていたが、商標の問題で今後は言わなくなる)についても、上の理由で申請が却下されるだろうが、これは裁判になることも考えられる。その場合、視覚障害者が困っている実態、モード学園が困っている人をいじめている(あん摩コースをつくらなくても経営的影響はない)などをアピールしていくことが必要。  
 3.柔道整復…多部位請求(4局所以上は原因説明)を監視するようになっているが、振替請求(対象疾患に含めてしまう)の監視を強めるよう、運動が必要である。   
 4.理療科の教員…筑波技大に別科なるものをつくり、盲学校専攻科から入学させ教員への道をつくろうという考えもあるようだが、文科省が認めるか、妥当な方策か、是非見守りたい(理教連などで質問や提起をする)。 
 などが話されました。  
 続いて、各地から意見や質問が多く出されました。    
 病院マッサージでは、就職難と言われるが、80年から就職件数は減ってない(大病院から診療所などへシフトしたのではないか)。診療報酬と適正な給与の問題などが提起されました。 
 モード学園と学校協会では、19条がかえって既存の学校を守る形になり、その穴埋めとして、「認定マッサージ(仮)」構想が出てきたのではないか。  
 ケアマネージャーについても、施術方法から、点数加算についてなど出されました。 特に、神奈川の藤川さんの施術法の解説が論文の形でホームページに載せてあるので見てくれればありがたい、というのが印象に残りました。
 保険診療については、経営講座を開いたらどうか。地域の違いはあるが、取り扱いを積極的に進める時期に来ているし、条件も調いつつある。技術論と保険診療や同意書など事務処理の課題をみんなで検討していこう。など、さまざまな意見が出されました。なお、賠償保険などは、NPOもあるので是非利用してほしい。というアドバイスもありました。
 この分科会に参加して、私は、専門家でなければならないのに、日頃の勉強不足を痛感すると同時に、仲間の力強さと、必ず開いて
いける「未来」があることを確信させられました。
 ありがとうございました。

異議申し立てと裁判で生存権を広げていこう ―― ヘルパー分科会より ――
          藤原 義朗
正岡会長と女性部の担当で行った。尚、この分科会の参加者は、全盲がほとんどで、
28名であった。まず、3人の方からレポートがあった。はじめに、名古屋市の契約違反で裁判を起こしている梅尾さんからの報告は、単なる契約違反に対するものでなく、福祉は民営でよいのかを問う裁判である。まもなく7回目の裁判であるが、生の声を届ける場を持つことに意味があると述べられた。
次に、東京の松本弘子さんからは、ガイドヘルパーを申請したが、身体介護付きのガイドという風に判定され、区に不服申請していることが報告された。
最後に、私は「みちしるべ」前号に書いたように、音訳のみのホームヘルプで申請却下され、知事に不服申請した結果、私の申請が通ったことを報告した。ガイドヘルプの場合、市町村事業のため、行政不服審査法による異議申し立てになる。そのため、松本さんの申請先は決定した区になる。つまり、申請の点で裁判の覚悟が必要になってくるのである。その点は、自立支援給付に対する不服審査は大切にする必要があると思われる。ぜひ、全国で不服審査の火の手を上げていこうではないかと強調した。

その他、提起された課題について列記する。
○ホームヘルパーの労働実態、特に賃金の低い問題がある。応益負担になって、単価の低いものを望むとヘルパーと視覚障害者との契約は敬遠されがちになる。その点は応益制度自体にストップをかけることと事業所と利用者とが一緒に運動していくことの必要性が確認された。
○負担上限額の提言手続きのため、預金通帳を役所に見せなければならず、プライバシーが守られていない問題。
○障害程度区分認定のため、調査票が視覚障害者の障害を十分反映されるものでないと共に、調査員や審査員が視覚障害のことに不慣れな人がほとんど、医師の意見書が必要というが普段かかっておらず、本当に視覚障害者のことを知らせるものでない問題。
○ガイドヘルパーにおいて、ヘルパーさんの交通費や食費を負担しないといけないところもある問題、保険加入をヘルパー個人に押し付けており、ちゃんとした保証のないところもある課題。
○ガイドヘルパーの遠隔地利用が地域生活支援事業になり、実質的に利用しにくい制度になってきた問題。
○2年後の介護保険との統合は、視覚障害者にしっかり必要なヘルプが行えるかどうか大変疑問である。しっかり保障できる運動が大切。

女性部はこの夏、自立支援法によるヘルパーの困りごとのアンケート調査をすることにしているが、介護保険制度での悩みを持っている人もあり、その人たちも回答できるアンケートを用意するそうで、多くの回答を望んでいるそうだ。また、全視協として、特に介護保険との統合問題などについて学習・運動の必要性などの意見が出された。

分科会報告
山崎 辰雄
*6月2日 まちづくり法令を学ぶ
分科会
新交通バリアフリー法について学ぶと題して鉄道関連の問題点を中心に意見交換や学習を行いました。
分科会の開会に先立って前会長の藤野さんより挨拶がありました。その中で最近あっ
たホームからの転落事故の事例が紹介され、可動柵や駅員の増員の必要性を改めて確認しました。
分科会ではバスの停留所やタクシー昇降口等から駅ホームまでの通路やその構造物の問題点についてをテーマに、各地域の実情を紹介しながら意見交換が行なわれました。
以下にその主な内容を紹介します。
ホームのカーブ等の条件によって異なるが列車とホームの間隔が極端に広かったり狭かったりして危険である。→80cmが基準。
列車扉が開いていることを音(ポーンポーン等)で案内してほしい。→ガイドラインに書かれてある。
既存の施設に対しての要求も大事であるが、新しい施設や設備ができる時には基本構想の段階から意見要求ができるような体制づくりが必要である。田舎のワンマン列車や無人駅ホームにも列車扉ボタンの位置を正しく案内してほしい、音声案内を付けてほしい。長い踏切は出来る限り開いている時間を長くしたり、誘導ブロックを遮断機の外に付けてほしい。列車の連結部へカバーを付け転落防止を図ってほしい。

*6月3日 暮らしの要求分科会
情報交換をベースに各地域の実情を出し合い4つのテーマで要求を話し合いました。

1.日常生活用具
厚生労働省がガイドラインを作っているが、地域によって対象品目に違いがみられることがある。例えば活字読み上げ装置「よむべえ」が地域によっては拡大読書器と同じ扱いになっている。点字ピンディスプレイやブレイルメモが地域によって対象になっていない。
音声体重計を申請する場合、家族全員が全盲でないと認められないと言われる。
部屋の明かりがついているかが分からない。→光を感知したら音で知らせてくれる器具がある。

2.銀行関係や文字情報
障害者用のATM設置を増やしてほしい(入力は受話器方式がよい)。コンビニ等に
も。代筆をしてもらう場合、複数の行員が当たるように決められているので、時間がかかったり忙しい時には直ぐに対処してもらえない。入出金明細や残高照会をフリーダイヤルで聞ける銀行もある。電気・水道・ガス等の明細を点字化してくれている業者や自治体もある。
テレサポートは便利な部分も大きいが、サポートセンターの数や体制が十分確立して
いないことや料金が高くなったり、操作が難しく十分な訓練が必要である。

3.家電製品
様々な機種によってスイッチや音声案内が異なっている。統一化するような要求も必
要でないか。必要な音声案内だけでよい。機種によっては例えば「こんにちは」等の音声案内があるが、必要ないのでは。

4.近所付き合い
声をかけてくれたり、見ていてくれたりすることもあるが、なかなかうまくいかないことも多い。挨拶や共通の話題等で出来るだけコミュニケーションを日頃からとることが大切ではないか。ゴミ出しの当番が大変であるが、地域によっては資源ごみの分別方法を点字化してくれている所もある。

全視協第28回兵庫大会の分科会「財政」に参加して
              中平 晃
 ここでは6月2日の分科会の「財政」に参加した感想を簡単にご報告します。
財政では、会員数が2年で141名減で
1287名になったことや、事務所等基金残額が500万円誤っていた件の簡単な報告、本大会の参加者への各県の補助金金額について、その他、さまざまな話し合いをしました。
 事務所の話では、予算の60%を占める点民の負担が大きい。事務所のカンパ4000
万がなかったとして考えるべき。などが出されました。
 地方の会員減少の原因としての話では、会費(上納金)が高い。イデオロギー(共産党の会とみられる)。高齢化と若者が入らない。中途失明者の足の問題(参加しにくい)。中途失明者が違和感を感じる(盲学校に小学部からいたような方の中に中途失明者が入った際に感じる)。などが出されました。
地方の財政の話では、各県の会費や、販売活動などについて話しました。
中でも中平が注目した話として、東視協は設置した自動販売機の収益が年間73万円程度あるそうです。何でも、障害者が優先的に自動販売機を設置できる決まりがあるとのことです。高知でも自動販売機を設置することを検討するべきだと思いました。
今回、兵庫大会に参加していろいろと勉強になりました。今後に生かしたいと思います。

第8回全国視覚障害者活動交流集会に参加して
吉岡 邦廣
 6月2日、3日にわたって開会された第8回全国視覚障害者活動交流集会に参加し、「障害者差別禁止について学ぶ」分科会、「雇用・就労」分科会に出席してきました。分科会の模様、感想等を報告します。
 6月2日は「障害者差別禁止について学ぶ」分科会に出席しました。大阪の会員の藤本さんの司会のもと、池田弁護士のお話をうかがいました。参加者も29名と活発な分科会でした。
 社会参加する際、障害者には特別なニーズが生じます。施設管理者や事業主にはこうしたニーズに配慮してもらう必要があります。施設管理者や事業主がこうした配慮をしなければならないことを義務づける法律が差別禁止法です。合理的配慮義務という言葉がしばしば聞かれますが、施設管理者や事業主の負担も考慮して、合理的に考えて妥当な限り、障害者のニーズを配慮しなければならないということで、こうした義務を合理的配慮義務と呼ぶそうです。
 差別禁止法が制定されれば、障害を理由に解雇された場合や点字ブロックや車椅子用トイレなどがないために施設利用が不便な場合など、障害への配慮がないために不利益を受けた時に賠償を求める裁判を進めやすくなります。努力義務に止まる介助犬法などの法律と比較すると実行力のある有意義な法律だなと感じました。
 今年か来年中には差別禁止法で想定されている裁判の事例集が日弁連から発表されるそうです。障害者の権利条約の批准に向けても動き出したこともあり、差別禁止法制定に向けての下地は確実に固まってきています。
 差別禁止法に関する現状、差別禁止法についての分かりやすい説明が聴け、とても充実した分科会でした。

 6月3日は「雇用・就労」分科会に出席しました。奈良の吉田さんの司会で、ハローワークにお勤めで東京の会員でもある内山氏、日本ライトハウス職業訓練部部長の津田氏、作業所運営に乗り出された奈良の柿本氏のお話をうかがいました。参加者は10名弱でした。
 内山氏は障害者雇用率の現状と先だって出された厚労省からの通達について、津田氏は視覚障害者の民間企業就労の現状に関して、柿本氏は作業所運営上の苦労についてお話ししてくださいました。一般就職の難しさ毎日毎日働いても収入は最低賃金に遠く及ばない作業所の現状など、就労の難しさを物語るお話がたくさん出ましたが、中には希望を持てるようなお話もありました。
 知的障害者、精神障害者を合わせた被雇用障害者数全体に占める視覚障害者の割合は、3%ととても低い割合にあります。この偏りをなくし、障害者雇用を改善するようにとの通達が厚労省の障害者雇用対策室から出されたそうです。現在私も就職活動中なのですが、視覚障害者というだけで履歴書を受け取ってもらえないことがあります。とりあえず法律で定められた障害者雇用率が達成できればいいというだけでなく、障害の種類によって較差があることに目が向けられるようになったのは大きな変化だと思います。
 また、企業数が多いこともあり、他の都市と比較して東京圏では民間企業での全盲の視覚障害者の雇用件数が多いとの津田氏のお話も、興味深いものでした。あはき以外で企業に就職する視覚障害者の職種はプログラマーもしくは電話交換手が主でした。視覚に頼るプログラムが主流になってきたこと、ダイヤルインと呼ばれる技術で電話交換手を雇う必要がなくなったため、ライトハウスの職業訓練部においても数年来全盲の視覚障害者の民間企業就職の例は見られません。そうした状況にあっても東京では民間企業への就職がなされているというお話は励みになりました。
 大会に参加し、分科会で日ごろ気になっていることを勉強することができましたし、他県の仲間との交流もできました。また、私は今、大阪で生活しながら就職活動をしているのですが、久しぶりに高知の仲間と会うことができ、元気をもらいました。充実した大会でした。参加させていただき、どうもありがとうございました。

  全視協大会に参加して
             増田 晃司
 1日目の特別分科会の講演を聴いて、福祉の面で日本よりも北欧の国の方が進んでいるということを知り驚きました。また、自立支援法に関することで、現在は福祉サービスを受けた場合、その費用の1割を障害者が負担する時代だが、将来は全額負担しなければならなくなるかもしれないという話を聴いて大変不安になりました。  
 2日目の防災分科会に参加して感じたことは、雪害の話の所で、北陸や東北の人たちは、雪掻きなどの除雪をしたりして自分の身を守っているという話を聴いて大変だなと感じました。 
 土曜日の夜、お酒やビールを飲んでみんなで騒いだことと、他の県の人といろんな交流ができたので、楽しかったです。また交流会に参加できるのを今から楽しみにしています。



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