みちしるべ
No 207  2009年12月号

目次(文書内リンク)
女性部代表者会議に参加して 大原 保子
今年も女性のパワーが全開 会議の前に浅草見物  畠山 俊惠
全国委員会&てつな報告 片岡 慈仲
医師として、視覚障害者として  藤原 義朗
これからの特別支援学校を考える 教育懇談会報告  NPO法人 あさひ会 松本 誠司
読者の声  アロエの育毛剤を試してみませんか  一読者
芸西村で、ひとりごと、支援って何?  後藤 真知世
編集後記  NEC98シリーズのパソコンを譲って下さる方はいませんか  有光 勲

女性部代表者会議に参加して


             大原 保子
 8月2日、3日に東京で行われた女性部の代表者会議と厚労省交渉に、畠山さんと2人で参加しました。  
 1日の夜の高速バスで東京に。会議は2日の午後からということで、午前中はアカンパニーグループの2人の方と一緒に浅草を散策し、花屋敷の遊園地では童心に返ってジェットコースター、ほかの乗り物でちょっとスリル(?)を味わい、せっかく東京に来たのだから昼食は人気のお店でと、少し早めに行くことにしました。  
 確か大黒屋という名前だったと思うのですが、幸い席も確保でき、みんな同じ物を注文して待っていたのですが、お店の手違いだったのでしょうか、頼んだ物よりも数百円高い物を最初の値段でいただくことになったのです。「ラッキー」というところなのですが、いざ食べ始めるとその量の多さにびっくり!大好きなえびの天ぷらもその下のご飯も美味しいのだけれど、たっぷり過ぎてもったいないと思いつつも、残してしまいました。ほかのみんなも食べ切れなかったようです。この日はあいにくの雨模様でしたが、席はいっぱいで、外には待つ人の列ができているとのことで、その人気の程はよく分かりましたが、私なら並ばないだろうな、とも思いました。  
 午後1時半から新宿区立障害者福祉センターで、11組織、20数名が参加して代表者会議が始まりました。  
 会議に先立ち、高橋玲子さんに「私の仕事、そして仲間たちにメッセージ」の演題で講演していただきました。高橋さんは1993年タカラ・トミーに入社され、トレンド・リサーチの部署等を経て、現在は目や耳の不自由な子どもたちと一緒に楽しめる共有玩具や玩具以外の共用品に関する基準作りや、普及活動に取り組むなど、多彩な活躍をされています。趣味はコーラスとのこと、その明るく爽やかな話しぶりはとても魅力的でした。  
 引き続き、代表者会議に移りました。  
 第16回福岡大会…2010年8月28日(土)、29日(日)に、ホテルクラウンパレス北九州を会場に、開催されます。  
 生協について…携帯電話を使った2つの取り組みを紹介します。  
 (1)めいきん生協では2年前から携帯の端末を使って注文できるようになり、野菜や果物、雑貨などのカテゴリー別やお気に入りに登録していつでもどこでも利用でき、便利に使っているとのことでした。  
 (2)パルコープさざ波が取り組んでいるQRコードについて。QRコードは携帯電話のカメラ機能を使って読み取る物で、現在いろんな商品に付いていますが(ちなみに高知産のミョウガにも付いているとのことです)、そのほとんどはホームページのアドレスしか書かれていません。そこで、生協のメーカーや一般のメーカーに、商品名や調理方法、賞味期限など、最低必要な情報を入れていただくよう、運動しています。私も帰ってからテープのマニュアルを聴きながら少しだけ挑戦してみましたが、残念ながら読み取ることはできませんでした。やはり訓練しないとだめなようですね。  
 そして最後に、次の日の厚労省交渉に向けての打ち合わせが行われ、代表者会議は終了しました。   
 感想…今回初参加の私は正直気後れする思いもあったのですが、2日間の会議が終わった今は、行ってよかったと思っています。特に2日目の自立支援法に関する厚生労働省との交渉は印象的でした。家事援助内容の制限の撤廃、入院時の病院へのヘルパー派遣、コミュニケーション支援事業としての代読・代筆、制度上の地域間格差の問題(特にガイドヘルパー)などなど、具体的な事例を挙げながら交渉される皆さんの発言の一つ一つがすとんと胸に落ちる、そんな感覚を覚えました。  
 最後に、慣れない私を気遣って一緒に参加してくれただけでなく、高速バスや帰りの飛行機の手配まで全てを引き受けてくれた畠山さんに心から感謝します。

今年も女性のパワーが全開 ―― 会議の前に浅草見物 ――


             畠山 俊惠
 私の家庭の事情で、任期途中に女性部長を大原保子さんに代わって貰ってから約4ヶ月。8月2日、3日に「全視協女性部代表者会議」が東京で行われた。大原さんが初めてということもあって、私も一緒に参加することにした。
 「東京までどうやって行く?」「少しでも安く行きたいし、全盲2人思い切って夜行バスで行こうか。」ということになった。トイレにいちばん近い席が取れたので、まずは一安心。8月1日の夜、私たちはヘルパーさんに高知駅から高速バスに乗せて貰った。
 会議は2日の午後からだったので、それまでの時間、2人それぞれにボランティアの方について貰い、浅草見物に出かけた。
 日曜日の朝、まだ9時過ぎだというのに、道の側には出店が並び、結構賑わっていた。あちらこちらから美味しそうな匂いが…。ついその匂いに誘われて食べた出来たての人形焼きはそりゃあ美味しかった。
 私たちは、あの有名な「浅草寺」で参拝したあと、花屋敷の遊園地に行き、久しぶりにスリル感を味わった。大原さんはバスに酔うと聞いていたので、ジェットコースターなど絶対苦手だろうと思っていたら、「私結構好きよ!」とさらっと言った。いやあ、それは意外だった。
 昼食は、これまた有名だという天丼屋さんに入り、えび天丼を食べたが、量も多いし、私には味が濃ゆすぎて食べ切れなかった。小雨にも関わらず行列ができる所を見ると、やっぱり美味しいのでしょう。  
 
 午後1時に新宿の高田馬場駅で他の方たちと合流して、会議の場所に向かった。
 私は、翌日(8月3日)に行われた厚労省交渉について報告する。
 参加者は31名。藤原義朗さんも朝一番の飛行機で駆け付けていた。
 「ヘルパー利用について」、たくさんある要求項目の中から重点項目を4点に絞り、交渉に臨んだ。
 1.地域間格差をなくし、どこに住んでいても平等な制度が受けられるようにして下さい…実施主体が市町村となった「移動支援」では、その格差が特に見られる。ガイドの利用が60時間無料という所もあれば、
20時間を有料で来て貰っている所もある。事業所の車を使う時も、1kmにつき120円払っている所もあれば、32時間無料という所もある。
 「そんな格差が起きないように、国のほうで指導して貰いたい。」というと、「裁量は市町村にあるので、国として一定の基準を設けるつもりはない。」との回答だった。
 2.移動支援全般について…利用時間・費用負担・サービス内容などは、各市町村に相談するように。」と繰り返すばかり。「ここで言って貰っても困る!」というような態度だった。
 視覚障害者が安心して移動ができるための「全国ネットワーク化」を国の責任で作ってほしいと強く要望した。
 3.居宅支援のサービス内容の制限撤廃について…家の中のことでも厳密に言えば、家族と共有の場所の掃除はして貰えない。家族の食事も作って貰えないなど、納得できない制限があるとのこと。
 参加者の1人が、「庭の木の枝が隣まで伸びていたので自分で切ってみたが、まだ残っていると言われた。そんな時ヘルパーさんに切って貰えたら。」というと、「それは枝を切っているところを見るということですか?」と担当の方が言った。みんなからどよめきの声が起こった。「馬鹿!見ているなら木の枝ぐらいさっさと切ってくれたほうが早いやろう。」と言ってやりたい気持ちだった。
 庭のことも含めて、住宅の敷地内のこと、家事全般をサービス内容に組み入れてほしいと要望した。 4.障害者は65歳を過ぎても介護保険ではなく、福祉の制度を優先させてほしい…「65歳を過ぎれば介護保険に入っていただき、足りない部分は福祉の制度で補う。」との回答に、「なぜ介護保険を優先しなくてはいけないのか。一般の人もそうしているように、介護が必要な状態になれば介護保険を申請するし、それまでは障害者福祉でかまわないのではないか。」など、さまざまな意見が出された。しかし、「皆さんも保険料を払っておられるでしょう?障害者の皆さんにも介護保険の一端を担って貰っているから。」など、意味がよく分からないことを繰り返すばかりだった。
 厚労省の方も立場上言えないことがあるのは分かるが、せめて、「皆さんの意見を持ち帰って検討します。」という言葉を聞きたかった。
 私たちが安心して暮らしていけるような制度の確立を目指して、これからも粘り強い運動が必要だと思った。
 8月の選挙で政権が替わり、「友愛社会の実現」を目指す鳩山内閣は、「国民の生活といのちを守る政治への転換」を政策の一つに位置付けている。大いに期待しましょう。

全国委員会&てつな報告


             片岡 慈仲
 9月12、13の両日、都立障害者福祉会館で全国委員会が、14日に手をつなごう要求行動(てつな)が行われ、藤原さんが中央執行委員として、片岡が守る会の代表として参加した。今回は出席がやや悪く、27組織中19組織の参加(13日には2組織増えた)だった。  
 最初に、病マ連の権平氏から「マッサージの診療報酬引き上げと介護個別給付引き上げの署名に取り組み、11月2日に中央要請行動を行う。署名とともに紹介議員の獲得などお願いします」との訴えがあり、続いて新会長の田中章治氏が、「石川大会で正岡前会長の後を受けて選ばれました。よろしくお願いします。8月30日の総選挙で、民主党を中心とした政権が誕生したことは、全視協にとってもいいことだと思う。自立支援法の廃止などマニフェストのよい所をきちんと実行させられるかどうかは、我々の運動にかかっている」と力強くあいさつされ、和歌山・愛知・青森の議長で議事が進められた。
 全視協事務所…山城事務局長から「税理士の助言を受けながら、一般社団法人化に向けてまず定款作りを行っている。来年1月末の全国委員会に定款案を示したい」
 兵庫・高知・和歌山・愛知・神奈川・石川などから「住民税や固定資産税はどのくらいか?2年後の次期大会までに間に合うのか?今私たちが負担している1人あたり
1,000円の維持費で賄えるのか?」などの質問に対し、執行部からは「固定資産税はどのくらいかまだ調べていない。今皆さんに出していただいている維持費の範囲で収まるよう、法人化のことや障全協との同居などの話を進めているが、障全協からの回答はまだ貰えていない。」
 点字プリンター…150万円の雇用助成金を交付されたし、皆様からのカンパもほぼ目標どおり集まっている。 
 会員・点民拡大…「会員はこの4箇月間に7名の減。埼玉・山梨・愛知・石川・高知の5組織で10名増やし、11組織が現状維持、減らした組織の人数が17名である。12月〜1月、4月〜5月の2回、集中的に拡大に取り組む。滋賀の組織化を目標に近隣の仲間が支援する。点民の有料読者を増やすことが会員拡大にもつながる。増やした組織が2(東京・千葉)、現状維持が14組織、減らした所が1.0組織である。」という報告に対し、「議案書では会員1名減となっているが、実際には4名増である。40周年記念で1,000部以上リーフレットを作り、福祉会館や病院の眼科などに置いて貰い、東視協を知って貰う努力をしている。医療相談、教養講座、都に対する要請行動などに会員外の参加もある。」(東京)「会費滞納が3年になると辞めて貰うという制度を今年採用したが、これが逆効果になり4名減となった」(奈良)「あはきへの活動の比重が軽くなり、開業者の会員が減少した」(茨城)などの意見があった。
 一丸となって取り組む要求…「ブレイルメモなど点字ディスプレイの日常生活用具化、ハイブリッド車対策、地デジ放送対策、ロービジョンの診療報酬化と障害者手帳の改善、の4項目を次期大会までの2年間に実現できるよう一丸となって取り組む」との提案に対し、「点字ディスプレイは厚労省では依然は盲ろうと言っていたが、今は盲単独も対象となっている。」「名古屋市は視覚障害1級、聴覚障害2級の重複障害と規定されている。  
また、横浜市は電子手帳となっているからブレイルメモポケットには適用しない、など各地で対応が異なっている」
 ハイブリッド車…国の検討委員会で「騒音対策として画期的なものなのに、視覚障害者からこれに逆行するような意見がある」などという発言があったが、全体としては何らかの音を出すという方向である。但し、運転手の判断で音を出す方式になる危険性がある。私たちは疑似エンジン音を走行中常時出すという主張を行う。
 地デジ…「視覚障害者が容易に操作できる機器を開発するよう企業に国が指導し、それができるまでは延期するよう要望してほしい」という意見が多く出された。
 ロービジョン…ロービジョンリハが点数化されていない、身障手帳で両眼の視力の和とあるが、これが問題である。これらの点を改善させるため、弱問研など他の組織や眼科医と連携し、請願署名など運動を進める。
 会員名簿…調査項目に女性部を加え、あはき開業・病院勤務を廃止する。 
 誌…2年に1回作り、会員の希望者に販売する。名簿に載せてほしくない者は、申し出れば載せない。
 重度障害者医療費…神奈川は200円、福岡は500円負担しなければならなくなった。また、和歌山や北九州市も有料化しようとしたが、私たちの運動で今のところ阻止している、など、各地で有料化の動きが見られる。
 情報…ルイ・ブライユ生誕200年を記念して、市民に点字の重要性を認識して貰うため、5,000枚のビラを作り配布する。
 雇用・就労…点字受験は岩手では4年ぐらい前から実施されている。北九州市も昨年から実施されるようになった。大阪などのパソコンによる受験では、受験者のパソコンをチェックし、USBメモリに問題を入れて渡すというやり方である。
 あはき…11月22、23の両日、大阪の東淀川人権文化センターで、「次世代の視覚障害者にあはきのバトンを渡すために」というテーマで、第6回あはき運動交流会を開く。
 交流集会…東は東北で、西は中四国でブロック会を、また大阪で文化の集いを行う。
12日の夜、岡山の清水さんと高知の藤原・片岡で話し合った(広島・愛媛は全国委員会に来ていなかった)が、岡山が現状では担当できないということなので、愛媛・広島の意向も聞きながら再検討することになった。
 次期全国委員会…来年1月30日午後3時〜31日午後4時と決定した。

  *手をつなごう 全ての視覚障害者
全国集会
 14日、厚労省、経済産業省、総務省、国土交通省、JR東日本に対し、60数名の参加で行われた。
 私は厚労省の就労・あはき関係に参加したので簡単に報告する。
 ヒューマン・アシスタントの期間延長(現在15年)と非事務職への配置…直接厚労省が行っている制度ではなく雇用納付金で運用しているので、そちらに強く検討を要請している。
 柔整師問題…水増し請求と付替え請求があることは認識している。こういう不正請求への取り組みを強化する。柔整とあはきの両方の免許を持っていても、同じ施術室であはきと柔整を行うことは法律違反である。
 よく採り上げられる最高裁判決について…私たちが「あの判決は医療類似行為についてのものであり、あはき業に関するものではない。無免許者があはきを行えば、健康被害を与えようが与えまいが違法行為である」という点を厚労省に確認したところ、「あなたたちのおっしゃる通りです」とはっきり答えた。

医師として、視覚障害者として


藤原 義朗
 守る会今年度1回目となる学習会は、「ゆいまーる」代表守田稔さんを迎えての講演会である。日時は、9月27日障害者福祉センターで、参加は35名であった。
 視覚障害を持つ医療従事者の会「ゆいまーる」は、仕事をする上で工夫や情報を交換したり、医療情報をデータ化して共有したりして仕事を確立していこうとする会で、昨年6月に結成したばかりである。視覚障害を持つ正会員は、医師9名をはじめ、理学療法士、臨床心理士、社会福祉士、そして、医学生も入って16名である。
 支援会員制度もあり、データ化などで支えてもらっている。守田さんは代表。全視協で4年前まで執行委員をされていた大里先生は事務局長、一応、藤原は副代表をさせてもらっている。
 講演に先立ち、ゆいまーる会員である有光先生による講師紹介は、「ゆいまーる」に入って、元厚生官僚で視覚障害になられた先生から、PT法設立のとき視覚障害者に免許を取らせないよういじめがあった話を聴くなど、エピソードが語られた。講師紹介というよりミニ講演であった。
 守田先生の講演内容は、小学生時代と関西医科大学の5年の時に、ギランバレー症候群を発病し、上下肢麻痺、そして全盲になられたこと。リハビリの時、欠格条項が変われば国試に全盲でも受けるチャンスが出てくる可能性があることを他の患者さんから聴いたこと。復学後、所属していた卓球部の仲間が実習の時など助けてくれたことなど、話があった。6年生になり国家試験の受け方をどうすればよいのか、竹下弁護士さんや障害者職業総合センターの指田先生などに相談活動をしているとき、大学側から「試験方法などのことは大学側で厚生省と交渉するから、守田君は国家試験勉強に専念しなさい」と、援助があったことが話された。
 さて、特例受験のことであるが、かつて理学療法士法にあるように、一定その職種の経験を持ち、講習を経て国家試験の受けられることを特例試験と呼んだ。PTでも視能訓練士でもそうであった。
 今回、守田先生が来高された主目的は、視覚障害者リハビリテーション研究発表大会で「ゆいまーる」の会としての、特例受験者のケースレポートの発表であった。今回の特例受験というのは、特に欠格条項が改定された2001年以降、各種国家試験を受ける際の障害者に対して一定の配慮をした試験のことをいう。
 「ゆいまーる」でアンケートをとった結果は、対面朗読と録音、デージーやパソコン受験、点字や大活字などいろいろな形で出題されるようになってきていることが紹介された。しかし、慣れていない出題方式があったりなど、まだ完全でないことが報告された。やはり、試験方式に合わせるのでなく、受験者の実力が発揮されやすい方法が選べるシステムにしていかねばならない。
 なお、守田先生は手もご不自由であるため、出題は対面朗読と録音、答えは口頭時間
1.5倍だったとのこと。そして、全盲で初めて医師の国家試験に合格された方である。医師免許交付後、守田先生は「関西医科大学精神神経科で、性同一性障害の外来診療を担当。パソコン導入には音声装置などの補助制度を利用している。読んでもらったり、書いた文書を貼ってもらったりなど実費でアシスタントを雇っている」など、臨床の場面の紹介があった。患者さんと初対面の時は、自分が視覚障害であることを伝えてから診療に入るそうだ。
 さて、今講演会は、「視覚障害者の就労を促進する会」との共催であるが、2年前には「タートルの会」の工藤正一さんを迎え、また、就労の会の結成大会である昨年2月には、日本ライトハウス職業訓練部長の津田諭先生、さらに、9月には視覚障害者雇用促進連絡会会長の田中章治さんを迎えるなどいろいろな側面から学んだ。
 今回の守田先生の講演は特例受験のこと、「ゆいまーる」のことなど、新たな提起となり、視覚障害者の就労の枠を広げていく希望の持てる学習会であった。
 なお、参加された方の中から、筑波技術大学の白澤先生と高知大学医学部の高橋先生から次のようにコメントをいただきましたので紹介させていただきます。

 「高知で視覚障害のあるお医者さんが講演をするらしいよ」知人にそんなメールをいただき、この機会を逃してはならぬ!と遠路はるばる関東より参加させていただきました。
 私は、全国の大学で学ぶ聴覚障害学生への支援を担当しています。その中でも、聴覚障害のある医学生への支援というのは最近話題のトピックスで、本学でもさまざまな情報収集を行っているところです。そんな中伺った守田先生のお話は、大変衝撃的でまた感銘させられる内容でした。聴覚障害医学生の支援をしていると、周囲からは「本当に聴覚障害があっても医師になれるのか」という声が聞こえてくることがあります。けれども実際に障害のある医師に会って、お話を聞いてみると、そんな疑念なんてウソのように消え去り、どんな人でもその人にしかできない形で医療に貢献できるし、その場を作っていくことがこの国の医療を豊かにしていくのではないかと考えさせられます。少なくとも私にとって守田先生との出会いは、そんな新鮮な世界の広がりを感じさせるものでした。障害のある学生にとって、将来自分が進むべき道を照らしてくれるロールモデルの存在は何よりも変えがたいものです。視覚障害を持つ医療従事者の会「ゆいまーる」の活動が、今後進路に悩む若い学生達に大きな夢と希望を与えてくれるであろうことに心から期待しています。
白澤 麻弓(筑波技術大学 障害者高等
教育研究支援センター 准教授)

私は現在、高知大学の大学院で記憶に関する基礎研究をしている医師です。学生のとき、持病のアレルギーで顔にぬったステロイドの禁断症状が原因と思いますが、白内障となり、困った体験があり、守田先生の講演に興味を持ちました。守田先生のお話で知りたかったのは、何故、失明したかということでしたが、鶏肉の生による食中毒が疑われて恐ろしく思いました。今、豚インフルエンザが話題ですが、ギランバレー症候群はインフルエンザワクチンで10万人から200万人に1人の確率で起こるので、特に元気な人はワクチンなどしないで、かかれるうちにかかって、免疫を作っておいたほうがよいかもしれません。有意義な企画をありがとうございました。          高橋 由人

これからの特別支援学校を考える教育懇談会報告


      NPO法人 あさひ会 
松本 誠司
 11月3日(火)、高知女子大学にて『これからの特別支援学校を考える教育懇談会』が“これからの特別支援教育を考える会”主催で行われました。参加者は90名。障害者団体、父母、教職員などが集まり、それぞれの立場からの切実な思いや願い、実態が語られました。
 発言は、教員(日高、山田、高知市障害児学級、若草、ろう)と、保護者(ろう学校、室戸特別支援学校をつくる会、高知市障害児学級、江の口養護学校)、聴覚障害者協会の方、元障害児学級担任の方、大崎元県教育長からありました。
 最初に全国情勢報告が全教の杉浦さんよりありました。準備をしないで特別支援教育の制度がスタートしたことから、教育条件が整っていない全国の学校の実情が報告されました。そういう状況の中で、対立や矛盾が起こりやすい。対立ではなく、どのように力を合わせれば、よくなるかが大切だ。子どもを真ん中に共同する関係。バラバラにするのではなくだれでも最大に力を伸ばす権利がある。と語られ、また、企業就職のみを目指す高等部の問題点や障害種別それぞれの学校全体で蓄積された専門性の大切さも訴えられました。各地に学校があり、「家から通える」ということは魅力だが、教育内容を低下させないよう気をつけることが必要。聴覚障害、静かな中で音を聞き分けることが大切。知的もどちらも発達していく、保障されていく方向で。障害種別を越えた学校、地域性から必要な場合もある。この場合も、これまでの積み上げを大事に新しく積み上げていかなければならない。上意下達ではなく自分たちでどう作っていくかだと励まされました。
 養護学校(教員)の発言は、生徒増の実態(教室が足りなくプレハブが建ったり、特別教室を教室に変えたり譲り合って使っているなど)が語られた。
 ろう学校への知的分校の併置については、グランド、体育館、食堂の共有は大丈夫なのか?教育内容はどうなるのだろうか?優秀な生徒、エリートの子どものみなのか?校区は?など心配と問題点が語られました。また、寄宿舎について、遠隔地の生徒への対応と共に自立に向けての要望も高いと必要性が訴えられました。
 ろう学校の保護者の意見は、前もっての話がなかったことに怒っている。療育センターにある難聴センターと協力していきたい。作業棟は、将来のセンター的役割のためにあけておいてもらいたい等不安、不満が山のように語られた。
室戸の保護者は、室戸に専門機関がない。学校を作ってほしいという要望で要望署名
1万375と請願署名2万8115名分集めたが否決されたと運動の経過と願いが訴えられました。これから入る子どもの親は検討委員会に入っていないので、これから就学前の親の意見をいう場を求めたいとの訴えもありました。
元教育長の大崎さんは、「子どもたちの権利を守ることが大事。自分の代から悩みに悩んでいた。たたき台をよりよい案に発展させていくために、理想の姿を作り出し、その中で現実の姿をみていきたい。教育にこそお金を使わなければならない時、我々の方で対案を作り教育行政を支援していく。市民の手で行われることが必要だ」などと発言されました。
 県民の関心はまだまだです。今回の再編案は少人数のろう学校に知的の分校への平地ですが、全国的には盲とろうの統合が速いテンポで進められています。必要な学校は予算を確保して建設するべきだと私は思います。

読者の声 アロエの育毛剤を試してみませんか


    一読者
ラジオやテレビショッピングなどで、いろいろな育毛剤が宣伝されています。 結構高額な物が多いようですが、果たしてその効果のほどはどうでしょうか。
ここに紹介するのは、育毛や植毛を専門にしている、ある医者から教えて貰った物です。 以下に私の所に送っていただいたメールをそのまま掲載します。
*アロエの育毛剤の作り方
アロエの葉を切って3cmの長さのブロックに分けます。 とげとげは残して両端だけ切ります。これを90gぐらい取り、2日風通しのいい場所に陰干しして梅酒を作る容器に焼酎を、これが浸かるまで入れる。 そして2週間置いて、霧吹きのついた容器に入れる。
これを朝と風呂上がり、できれば午後9時までにたっぷりと頭に振りかけ、頭皮のマッサージを併用すると更に効果的です。
頭髪の成長に大変有効なタンニン酸を始めとするアロエの成分が焼酎で染み出してくるため、この育毛剤は手軽に作れて安全で効果的です。1度作ったら3ヶ月ほどで使い切りましょう。
メールはここまでです。 私も早速作って使用していますが、焼酎ですからべたべたした感じは全くなく、ヘヤートニックのような物です。 なかなかよさそうですよ。 是非あなたも試してみてはいかがでしょうか。

芸西村で、ひとりごと、支援って何?


            後藤 真知世
 守る会の方々とご縁を頂き、2年目の冬が来ます。秋に、芸西の我が家にも来て頂きました。
 私事ですが、芸西に移住して13年位になるのかな…本当は、人生走り続けて来たので、のんびりと絵を描いてと予定していた。丁度その頃、介護保険制度が始まろうとしている頃で、芸西村にはご高齢の方が多く、考えさせられるテーマを頂いたようで(革新系の方との出会いもご縁で)…また、私の昔の虫が騒ぎ出したのでありました。
 この村で、何か、私にできることは???と考えているうちに、我が家開放日を作ろうと、日曜日を開放して、交流しようと、始まりました。私がケーキを焼くので、コーヒーを飲めるように、野菜を作っているご高齢の方が野菜を出し、料理が上手いご高齢の方がお弁当…名前を「サンデー・マーケット」日曜市場ですね。保健所の許可も取り、毎週毎週集まり賑やかな、我が家になりました。芸西村に託老所を作ろう!と呼びかけたり、と…そんな中、知的障害を持つ方々の作業所が安芸市にでき、講師で呼ばれ…私の昔の虫は、以前に増して騒ぎ、走り回る日々に変わってしまいました。
 [一応伝えておくと、私の仕事は、高知市内にアトリエがあり、そこで絵・料理・クラフトの教室をしている]
 長く歩んでいますと、天国に送り出すときもあります。お弁当を作ってくれていた90歳のおばあちゃんが亡くなり…また、白内障で歩いて来られなくなったり、…と。でも、続けて行こうと、今は第3日曜日だけを開放し「サンデー3マーケット」とし、お店はハンディーある知的や精神の方々の作業所のお店が増え、交流の日曜日が続いています。
 そんな歩みの中で、守る会の方々との出会いは、宝物となりました。以前に、「みちしるべ」に書かせて頂きましたように、分からないことが多く、驚きと感動の繰り返しでした。(このサンデー3マーケットへ皆さんが来て下さったのであります。)
 最近”支援”って何?と考えます。追求して行くと…私は理解と自立と思う。作業所の職員やボランティアの人たちを見ていると、手を出し過ぎる。「できない」と頭から思っているんだろう。私は、知的障害の方々の作業所の講師で10年の歩みから…理解することからが、支援のスタートで、彼らが自立できるようにサポートしていく過程が、信頼が生まれて、私たちも共に成長していける!としみじみと最近は感じる。(だから、以前に増して、職員に厳しくなった)

 最後に、守る会の方々のお陰で、私も多くのことを学び、成長させて頂いた。
 理解ができたら、最近は、目が見えないことを忘れてしまいます。よく見えないのは、私たち…。これからも長いお付き合いを宜しくお願い致します。
 私の人間磨きの旅は続く。

編集後記


NEC98シリーズのパソコンを
譲って下さる方はいませんか
    有光 勲
守る会の印刷所では、入力された点字データから自動製版機を使って原版を作成しています。 この機械は大変便利な物ですが、 残念ながら古いパソコンでなければ動かすことができません。 メーカーでもウインドウズ用ソフト開発の検討はしているようですが、予算の関係でなかなか実現できそうもないようです。
実は、印刷所のパソコンも時々故障して、 もう既に3台取り替えました。 新しい物なら金さえ出せばということになりますが、 そうもいかない所が悩みの種です。
そこで、皆さんの中で98シリーズMS-DOS対応のデスクトップパソコンで不用になった物は、処分せず譲っていただけませんか。 但し、メモリーやディスクドライブが正常に動作する物でなければ使用できません。 音声装置などの周辺機器は必要ありません。 また、ノートパソコンはインターフェースボードの関係で接続することができません。
ご協力いただける方は「みちしるべ」編集部までお知らせ下さい。
いよいよ今年も残すところあとわずかとなりました。 この1年間、「みちしるべ」編集部に対しまして何かとご支援、ご協力いただき、ありがとうございました。 来年も引き続きよろしくお願いします。 どうかよいお年をお迎え下さい。



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