みちしるべ
No 209  2010年5月号

目次(文書内リンク)
あはき運動交流会に参加して  山本 貴裕
盲人ホームと小高坂更生センターの今後の行方 ――小高坂更生センターの建て替えと、盲人ホームを含む盲ろう福祉会館の吸収合併  生田 行信
全視情協のネット図書館「サピエ」について  片岡 慈仲
こんなテレビを待っていました ――音声ガイド付き三菱テレビの紹介――  畠山 俊惠
パナソニック地デジ対応テレビ使用レポート  永田 征太郎
高知県盲ろう者友の会設立準備会説明会報告  高知県盲ろう者友の会設立準備会会長  高橋 万里
みんなのねがいセミナーに参加して(1)  田元 美紀
編集後記  大堀 正寿

あはき運動交流会に参加して


           山本 貴裕
今回初めて参加しました。昨今不況と言われる中で、あはきを巡る状況は非常に厳しいと聞きました。無免許マッサージの横行、
26年据え置かれたままの診療報酬、このような状況を微力とは思いますが何とかして改善していきたいと思っています。また、一施術者として大切なことは、猥談はしない、及び政治的な話は相手方の意見をよく聞き賢く対応する、ということも新たな励みになりました。最後にお手伝いをして下さった職員の皆様、夕食交流会に参加された皆様には大変お世話になりました。御厚誼に感謝します。

盲人ホームと小高坂更生センターの今後の行方


――小高坂更生センターの建て替えと、盲人ホームを含む盲ろう福祉会館の吸収合併
             生田 行信
 去る2月4日(水)午後2時から県庁2階会議室において、今後の盲人ホームについて、県障害保健福祉課の福留課長(他3人出席)から説明があり、本会からは片岡会長はじめ8名が参加した。
 その概要を報告するが、以下の内容は、計画の概要・方向性としては確定し私たちを含む関係者に説明できるが、まだ国からの正式な事業認定、補助決定を待つ段階であることを申し添えておきます。

【背景、理由について】
 障害者自立支援法に基づく事業に位置づけ、基準に合う施設にしていく必要があり、その移行期限が近づいているためと、それは同時に国、県、市からの補助金を受けることができる期限が近づいていることも意味している。また、現在の盲ろう福祉会館(昭和55年建築)も含め耐震基準を満たしておらず、修理・改築では対応できないため建て替える必要があり、建て替えと同時に隣接する小高坂更生センターとの統合を進めることとした。

【新しい施設の概要】
●新センター(本館)
 現在のセンターと、今は駐車場として使われている元大学官舎跡地も含めた敷地に、
3階建て(一部2階建て)、床面積延べ
約2000平米の新センターを建設する。
1階:木工作業、理美容、鍼灸マッサージ(旧盲人ホームの業務)
2階:木工作業、洋裁
3階:聴覚障害者の情報提供施設(ビデオライブラリーなど)、研修室(大、小会議室に相当)、3階全体が概ね旧盲ろう福祉会館の機能を引き継ぐ。
●新グループホーム
 現在の盲ろう福祉会館を解体し、その跡地にグループホーム(または、福祉ホーム)を新築し、視覚障害者や聴覚障害者も入所可能な施設とする。なお旧くすのき寮は、長年運営してきた高知県盲聾唖福祉協会が平成9年に解散し、その後は小高坂更生センターに移管されて既にグループホームとして運営されており、そのまま継続される。

【今後の日程と予算措置】
 国と県が6400万円を3階の聴覚障害者情報センター(ビデオライブラリーなど)に対し)、高知市(それ以外の部分に対し)からそれぞれ補助金を受け、あとの必要経費は法人としての同センターが準備して、
22年度に工事を実施し23年3月末には新センター(本館)の完成予定である。その後、旧盲ろう福祉会館の解体と新グループホームの建築工事に取りかかる。

【新盲人ホームの概要】
 現在の盲人ホームの運営は、県身体障害者連合会が県から地域生活支援事業として指定された形で行われていますが、建て替え後は新センターに移管され、社会福祉法人「小高坂更生センター」の事業のひとつとなります。障害者自立支援法上は「就労継続支援A型」の位置づけとなり、利用者(視覚障害あはき師)は法人との間に正式な雇用関係が結ばれることとなります。すなわち週30時間以上の勤務で社会保険にも加入することになり、賃金は高知県の最低賃金時給631円以上が支給されます。
 規模は現在の盲人ホームと同程度の広さを確保し定員は10人が予定されています。就労継続支援A型に位置づけられることから、利用開始時点での年齢は65歳未満に限られますが、利用年数の限度はありません。出張や土日の営業を検討するなど、患者さん(利用客)を増やす努力をすることや、技術向上への意欲につなげるため、正式な雇用関係ではあるが歩合制賃金を加味する可能性のあることが示されました。技術指導は、新センターの職員である職業指導員が当たることとなります。グループホームに入所した場合の生活面については、新センターの職員である生活指導員が行うこととなります。
 なお、鍼灸マッサージ以外の分野では、就労継続支援B型での位置づけの事業も予定しているとのことです。

【利用料】
 このセンターの利用料金は、盲人ホームに雇用される方については、就労継続支援A型(20人以下で訓練生7.5人につき指導員配置1人以上)の場合の障害者自立支援法の単価は1日あたり590単位(1単位
=10円)です。本人は1割負担が必要です。あとの9割については、国1/2、県1/4、市町村1/4ずつ支払われます。
 旧盲ろう福祉会館の機能を引き継ぐ3階部分の施設(会議室など)の利用料は、障害者団体はこれまで通り無料です。

【新センターやグループホームの運営】
 鍼灸マッサージやグループホーム(旧くすのき寮、新築分)も含め、全て社会福祉法人「小高坂更生センター」の事業として運営されることになります。法人の理事構成は、
中山氏(理事長、前々所長)、楠木氏(前所長)、久保氏(現所長、常務理事)、片岡氏(県身障連会長)、田村てるお氏(県議)、横矢氏の6名で、現職を含めた所長経験者が半数を占め、視覚や聴覚の障害に詳しい人や当事者代表は入っていません。また評議員は、上記6人の理事の他に、川村氏(学識経験者)、矢野氏(地域代表、民生児童委員)、山岡氏(学識経験者、民生児童委員)、しなはら氏(地域代表)、前田氏(高知県聴覚障害者協会会長)、松岡氏(高知県視力障害者協会会長)、谷本氏の計13名です。聴覚障害者情報提供施設(ビデオライブラリーなど)については、個別の運営委員会を設ける予定のようですが、それ以外の事業については全て理事会が決定していくこととなっています。今後の運営に対して、県は各事業を「指定」し「監査」する立場となります。
 これらの運営のあり方に対し、鍼灸マッサージに関わること、民主的運営や視覚障害当事者や専門家の意見反映に関わって、次のような懸念や要望が本会参加者から出されました。
・業団体代表、視覚・聴覚障害者団体代表、盲学校・聾学校教員などからなる運営委員会が以前は定期的にもたれており、このように関係者の意見や知恵を活かす仕組みを設けてほしい。
・盲学校と聾学校の職業科から、各専門の教員を理事に入れてほしい。
・現在の盲人ホームで大きな課題として挙げられている、技術向上のための研修機能を充実してほしい。
 これらの要望に対しては、県からの「指導・監査」の中で各事業内容について指導していくとの回答で、理事会や評議員のメンバー等について法人に指導や意見を言ったり、運営委員会の設置を求める等の考えがないことが暗に示されました。

【感想】
 今回のような方向性を持つ計画は、自立支援法が施行されて間もない頃に関係者や団体等に素案として示されたのではなかったかと記憶しています。その後、私が勤務する盲学校を通じても、また守る会にも何の話もなかったため、「あの話はどうなったのだろう?」と思っていたところへ今回の概要説明です。概要と言っても基本計画は既に固まっており、計画を作り上げていくプロセスへの私たちの意見反映は皆無だったと言えます。計画の内容自体については、私個人は「現在の盲人ホームより良くなるのではないか」と期待を持っています。しかしながら、計画を作り上げるプロセスが幅広いボトムアップ方式ではなかった点において、新しいセンターになってからの運営や意見反映ではどうなのだろうという心配が湧いてきます。民間の法人ではありますが、障害者福祉という公的事業を行うわけですから、オープンで民主的な運営をしていただきたいし、私たちも積極的に声を出していく必要があると思います。

全視情協のネット図書館「サピエ」について


             片岡 慈仲
 全視情協(全国視覚障害者情報提供施設協会)は、厚労省の昨年度の補正予算4億
3千万円により、以前からの課題であったないーぶネットとびぶりおネットの一本化を実現し、今年4月1日、ついに視覚障害者などのためのネット図書館「サピエ」をスタートさせた。また、岩井和彦氏(日本ライトハウス情報文化センター館長)の退任に伴い、石川准氏(静岡県立大学国際関係学部教授)が後任の理事長に選出された。
 「サピエ」の由来はラテン語のサピエンティアsapientiaで、英語のサイエンスscienceに近く「知識」「英知」といった意味だそうである。
 では早速、サピエにアクセスしてみよう。
 ADSLや光ファイバー、ケーブルテレビなどによってインターネットに接続できる環境のパソコンで、ウェブ・ブラウザー(ネットリーダーやホームページリーダー、インターネット・エクスプローラーなど)でホームページのアドレスを入力する画面からhttps://www.sapie.or.jp/と入力してエンターキーを押すと、サピエのトップページに入ることができる。
 ここまではサピエの会員でなくてもゲストとして誰でも入ることができ、サピエの外観が分かるし、点字図書、録音図書、墨字図書の検索もできる。しかし、読みたい、聴きたい図書をオンラインリクエスト(自分のパソコンから借りたい図書を所蔵している図書館に貸出依頼すること)したり、自分のパソコンに点字やデイジーのデータをダウンロードしたりするには、最寄りの点字図書館に連絡してサピエの会員にならなければならない。なお、ないーぶネットに加入していた方は自動的にサピエの会員となり、以前のiDとパスワードがそのまま有効となる。また、びぶりおネットとの統合に時間を要するため、びぶりおネットは今年9月いっぱいまで存続し、それ以後はなくなるので、びぶりおネットにだけ加入している方は、改めてサピエに加入しなければならない。
 さて、iDとパスワードを入力して会員ページにログインすると、(1)サピエ図書館、(2)地域・生活情報、(3)図書製作支援、(4)お役立ちリンク集というメニューが表れる。
 まず、サピエ図書館に入ると、ここには現在約47万タイトルの書誌データがあり、その内点字データは約10万タイトルである。これらのデータを「点字データ検索」「デイジーデータ検索」「オンラインリクエスト検索」「新着完成情報」「人気のある本」などのサブメニューを使って検索し、読みたい図書データを自分のパソコンにダウンロードして、点字データはピンディスプレイで読んだり、デイジーデータは、プレクストークなどのデイジープレイヤーで聴いたりする訳であるが、紙に打ち出された形で読みたいとか、カセットテープなどダウンロードできない図書はオンラインリクエストして、その所蔵図書館から郵送してもらうのである。
 また、長時間の音訳データをダウンロードするには、その人のパソコンやインターネット環境にもよるが、2、30分かかる場合もあるし、ダウンロードせずにその図書の一部だけを参考に見てみたい場合もある。そういう時、ネットプレクストークやマイブックなどサピエ図書館用に作られたソフトを持っていれば、あたかも本屋さんの店頭で本を買う前に立ち読みするかのように、ストリーミング機能を使ってそのデータをあちこち聴いてみることもできる。
 次に「地域・生活情報」のコーナーに入ってみよう。
 これは今までのないーぶネットにもびぶりおネットにもなかった、いわばサピエの目玉ともいうべきコーナーで、全国各地域のさまざまな情報があり、その中から自分に必要な情報をゲットできる。現在はまだスタートしたばかりなので、広島県と北海道の情報しかないが、スーパーの商品情報、お好み焼きの美味しい店、カープに関する情報、視覚障害者へのパソコンボランティア派遣情報…という風に49件の情報を見ることができる。
 ここで注意すべきことは、点字図書館などの全国各地の全視情協の施設が情報を発信しなければ、このコーナーは貧弱なものになってしまうことである。つまり、今の高知点字図書館のような状況で、果たしてどれほどの情報が発信されるか大変心配である。
 また、私たちが積極的にここにアクセスし、必要な情報を獲得するとともに、どんな情報がほしいかの希望をサピエに伝えて、このコーナーを一層充実させていくことが、私たちの生活の質(QOL)を高めることにつながると思う。
 3番目の「図書製作支援」コーナーは、点訳・音訳ボランティアが文字の読み方や発音のし方を調べたり、施設間で同じ図書をだぶって製作したりすることのないようにネットで調整し合うことを主目的としている。
 最後のコーナーは「お役立ちリンク集」で、ここには視覚障害者に関するいろいろな施設や団体のページに入っていくことができるリンクがたくさんある。また、墨字図書の出版情報を検索できるリンクがあり、これから出る墨字図書や国内で出版され現在入手可能な墨字書を検索し、注文することもできるし、点訳・音訳図書の希望を出すためにも大事なコーナーとなっている。


  *今後の課題
 今年の1月から改正された著作権法がスタートした。これまでの著作権法で「視覚障害者」と書かれていた所が「視覚障害者等」となったが、この「等」の中には文字を読むのに障害のある人全てが含まれ、高齢者や、ディスレクシアといって文字は見えてもそれを文字として認識できない人、入院して図書館に行けない人…などが含まれる。そして、点字図書館だけでなく公共図書館などでも著者の許諾を得ずに録音図書などを製作し対象者への貸出や、そのデータのネット配信も可能になった。
 デイジー図書は私たち視覚障害者の読書環境を大きく進歩させたが、サピエはこれから「テキストデイジー」という新しいタイプのデイジー図書の製作にも力を入れる。それはこれまでのように音訳ボランティアが直接墨字図書を録音した「音声デイジー」図書ではなく、出版社から図書のテキストデータを提供して貰い、あるいは墨字図書を「よみとも」や「よむべえ」、「マイリード」などのようにスキャナで読み取り、テキスト変換したデータを使って、デイジー編集して、章・節などの見出しやページなどで自由に移動しながら読めるようにしたものだ。音声デイジーとの大きな違いは、これを読む音声が音訳者の声ではなく「みさきちゃん」とか「読み秀君」などスクリーンリーダーが読むことと、音訳者が読むわけではないから短時間でデイジー図書を作ることができることだ。とはいっても、全ての録音図書がそうなるわけではなく、緊急に必要なものを中心にテキストデイジー化されるだろう。
 更にサピエは、公共図書館や国会図書館との連携を深め、その膨大な図書を、文字を読むことに障害のある人々に開放使用としている。これが実現すれば、私たちの情報障害は大幅に改善されるであろう。
 そのためには、「読書バリアフリー法」の制定や「障害者権利条約」の批准をより実のある形で実現させることが必要であり、私たちはそのために一層努力しなければならない。

こんなテレビを待っていました


   ――音声ガイド付き三菱テレビの紹介 ――
             畠山 俊惠
 我が家にはアナログテレビが2台ありますが、来年7月の「アナログ放送終了」に備え、まずは自分の部屋のテレビを地デジ対応に替えました。 
 つい最近まで、「お金もないし、自分のテレビはチューナーを付けて使う!」と、テレビの話題が出る度にそう言っていた私ですが、音声ガイド付きのテレビが三菱から発売されているとの情報に、私の中に潜んでいる「欲しい欲しい!」の虫が騒ぎ出しました。 
 早速ベスト電器へ行き、実際にその音声を聴かせて貰いました。「これは素晴らしい!」それは、8年半ほど前にラクラクフォンが受信メールを読むのを初めて聞いた時と同じような感動でした。 
 迷った挙句、私は三菱の中でもランクが上の40インチのテレビ(LCD-40 MZW300)を思い切って買いました。そのテレビの主な特徴を紹介します。 
 何といっても「番組内容を大音声で言ってくれる」、これが最大の特徴でしょう。声は、出始めのパソコンの女性に似た感じで、ちょっと違和感がありますが、喋ってくれるだけでありがたいです。

 まず、テレビのリモコンで地デジかBSかを選択します。次に、「番組表」というボタンを押します。「ジャン」という電子音がして、番組表が開きます。現在流れている放送局の、その時間の番組から読み始めます。「何々!現在放送中」と言います。下矢印キーを押すと次の番組を読み上げます。押し続けると早送りになります。右矢印キーを押すごとに放送局が変わっていきます。6日先の番組まで知ることができます。 
 ではここで、4月11日の「龍馬伝」を例に挙げて、どんな風に読み上げてくれるか、音声ガイドのお姉さんが喋った通りに書いてみます。このお姉さんは固有名詞を時々音読みするので、「それは一体何?」と思うことがあります。 
 「NHK総合1高知、音声解説放送・字幕・データ放送、龍馬伝15『二人の京』、4月11日、日曜日、午後8時ちょうどから午後8時45分まで。」とまず番組を紹介してくれます。詳しい内容を知りたければここで決定ボタンを押します。また「ジャン」という電子音がします。始めに読み上げたことをもう1度繰り返した後に、「加尾に会うために京に向かう龍馬。ハンヘイタ(半平太)も京で三条実美に攘夷実行の策を提案する。再会した龍馬と加尾は一夜を共にし、暗殺を繰り返すオモンイクラ(以蔵)と会って悲しむ。 
番組内容…龍馬・福山雅治は、加尾・広末涼子に会うために京都へ向かう。タケイチ(武市)・大森南朋(なお)も京に入り、三条実美・池内万作に会い、幕府に攘夷を実行させるため、職名を持って江戸に行くことを提案する。オサムジロウ(修二郎)・宮迫(みやさこ)博之は加尾に『龍馬と会うな!』と告げるが、再会した2人は一夜を共にする。その頃、岡田オモンイクラ(岡田以蔵)・サトウケン(佐藤健)は暗殺を繰り返していた。加尾と龍馬、オモンイクラ(以蔵)はもはや昔のようには戻れないと悟り、龍馬は江戸へと旅立っていく。 
 出演者…福山雅治・香川照之・大森南朋・広末涼子・宮迫博之・サトウケン{佐藤健(たける)}・まいこ・池内万作・倍賞美津子・蟹江敬三。原作・脚本…福田靖。音楽…佐藤直紀。」という風に詳しく紹介してくれます。 
 歌番組の場合、出演者はもちろん、その歌手が歌う曲名まで紹介してくれます。 
 録画予約したい場合は、ここで決定ボタンを押します。「ピンポン、ピンポン」と電子音がして、「予約の種類を選んで下さい。放送出力録画の場合は録画機器側の予約設定も必要になります」と言います。左右矢印キーで、「視聴のみ・リンク録画・放送出力録画・取消」の4種類が切り換わります。「リンク録画」という所を選び、決定ボタンを押します。 
 また「ピンポン、ピンポン」と電子音がして、「HDMI1に接続されているレコーダーに予約登録情報を送信します。よろしいですか?」と優しい声で訊いてきます。決定ボタンを押します。  
 「チャン」という電子音がして、レコーダーへの予約登録が完了しました。予約内容は予約一覧で確認できます。」と言った後、予約した番組名や日時を言います。最後にもう1度決定ボタンを押します。そして「番組表」のボタンを押して閉じます。「ポンポンポン」と終了の意味の電子音が鳴ります。 
 このように音声ガイドがあるので、確実に録画予約できます。私は、NHKの朝ドラ「ゲゲゲの女房」を毎日録画して見ています。 
 ブルーレイ・レコーダーのハードディスクには、標準で地デジは40時間、BSなら
29時間録画できます。画質を落とせば最長566時間録画できるそうです。 
 録画したものを見る場合は、「再生リスト」というボタンを押します。「レコーダーを起動中です。」と音声があります。しばらくすると、「ディスクの読み込みが完了しました。」と言って、録画ファイル一覧が表示されます。いちばん最後に録画したファイルが最初に出てきます。この時点では標準より少しだけ速い速度で流れます。上下矢印キーで見たいファイルを選び決定ボタンを押すと、標準速度で流れ始めます。 
 ブルーレイのリモコンでも同じ操作はできますが、音声ガイドはありません。録画ファイルの消去はブルーレイのリモコンでの操作になりますが、手順を覚えれば誰でもできます。 
 そのほかにもテレビのリモコンのメニューボタンを押すと、「画面設定」や「音声設定」など、基本設定が音声を聞きながらできますが、電器屋さんが最初に設定してくれると思うので、下手に触らない方がいいと思います。 
 まだまだ、驚くようなことができるかもしれませんが、とりあえず私の生活に必要な所はマスターしました。 
 パナソニックの方も音声ガイド付きのテレビが発売されていて、既に買われた方がいると聞きました。5月30日には「地デジ学習会」で、三菱とパナソニック、両方のテレビを持って来て、見せて下さるとのこと。とても楽しみです。我が家はテレビをもう1台買わないといけないので、参考にさせていただきたいと思います。

パナソニック地デジ対応テレビ使用レポート


永田 征太郎
 みなさん、来たるべき2011年7月
24日に向けて地デジ対策は進んでますか?まだそこそこ時間があるし、今使っているテレビもまだ十分使えるからいいや…と考えてるあなたに、購入時に参考になるかもしれない情報をお届けします。
 地デジへの切り替え時期で悩んでる読者のみなさんと同じように、私も約1カ月前までブラウン管のアナログテレビでがんばってきました。しかし、リモコンの効きが悪くなってきたこと、視覚障害者にも使いやすい地デジ対応テレビの新機種が発売されたことをきっかけに、新しいテレビに買い替えることを決心しました。
 現在、視覚障害者にも使いやすいように音声ガイドが搭載された地デジ対応テレビとして、パナソニックのビエラシリーズと三菱のリアルシリーズがあります。どうせ買うなら最近発売されたビエラシリーズと考えていたので、リアルシリーズを自らの手で試すことなくビエラを購入しました。以下に私が購入したテレビの品名、品番などを記します。

品名:地上・BS・110度CSデジタル
ハイビジョン液晶テレビ
品番:TH-L32X2
サイズ:32V型
 これは音声ガイドが搭載された機種の中で最も大きいサイズになります。三菱のリアルシリーズの場合には、発売時期によって音声ガイドの機能に違いがあるようですが、ビエラシリーズに関してはそのようなことはないそうです(メーカーに確認済み)。音声エンジンはPC-Talkerでお馴染みのボイステキスト「みさき」が使われているようなので、比較的聞き取りやすいのではないかと思います。
 さて、家に届いて設置が終わったら、いよいよ音声ガイドの設定です。購入時は音声ガイドがオフになっているので、リモコンを操作してガイドを有効にする必要があります。(以下、私のテレビのリモコン操作で解説していきますが、機種によってはリモコンのボタンのレイアウトが異なるかもしれない点をご了承ください。)初回は晴眼者のサポートのもとに操作することをお勧めしますが、慣れれば自力でも十分可能です。リモコンの左上側が少し出っ張っており、そこに四角いボタンが縦一列に6個ならんでいます。その一番下のボタンがメニューボタンですので、それを2、3秒間押し続けます。すると、「ポロロロン」というビープ音に引き続いて『音声ガイドの設定です』というガイダンスが流れ、ここで音声ガイド機能のオン・オフ、読み上げ音量(3段階)、読み上げ速度(3段階)が設定できます。ちなみに、読み上げ速度を最大の「高速」に設定しても、パソコンの音声に慣れた方ならゆっくりに聞こえると思います。
 音声ガイド機能が有効になると、次回からリモコンの電源ボタン(左上のボッチがついたボタン)を押して電源が入り、放送局名と番組名を読み上げるようになります。また、チャンネルの選局ボタンを押してチャンネルが変わると、「ポーン」というビープ音に続いて、『NHK総合1高知 2ヶ国語放送 NHKニュース7』や『高知さんさんテレビ1 クイズ!ヘキサゴンU ステレオ放送』のように音声ガイドが流れます。ここで番組内容や出演者を知りたければ、下矢印の左側にあるボタンを押し、続いて矢印の中央にある決定ボタンを押します。すると、「ポロロロン」というビープ音に引き続いて情報がガイドされます。ただし、音声ガイドが流れている間は番組の音声は出力されません。選局ボタンは5のところにボッチがあるので、触って容易に確認することができます。
 さてさて、地デジ対応テレビになって便利な機能の一つに、番組表の表示があるのではないでしょうか。この機能を活用すれば、パソコンや新聞などでいちいち番組表をチェックしなくても、テレビ単体でこれから先の番組表が確認でき、レコーダーを繋げていれば録画予約も行えるようになります。
 番組表を呼び出すには、リモコンの上矢印ボタンの上にあるボタンを押します。すると、例の「ポロロロン」というビープ音に続いて「チャンネル名」「番組名」「放送日時」の順に読み上げ、『現在放送中』とガイドします。この画面では、上下矢印を押すと同じチャンネルで違う時間帯の番組が表示され、左右矢印を押すと同じ時間帯で違うチャンネルの番組が表示されます。ここで興味のある番組にフォーカスを合わせて中央の決定ボタンを押すと、番組概要や出演者などの詳細情報がガイダンスされます。そして、さらにここで決定ボタンを押すと、レコーダーに録画予約を送るためのメニューが表示されます。
 番組表の画面では、矢印ボタンで選ぶ他に便利なボタンがあります。それには、先ほどの番組表ボタンと電源ボタンの間にある横一列に4個並んだボタンを使います。仮に左からA、B、C、Dとします。これらは番組表が表示されている状態で有効になります。
 Aボタン:番組表を同じ時間帯で前日に戻る。
 Bボタン:番組表を同じ時間帯で翌日に進む。これら二つのボタンを活用すれば、いちいち矢印で移動する手間が省けます。
 Cボタン:お勧め番組を表示。このボタンを押すと「ピコッ」というビープ音がなりますが、音声ガイドは特にありません。画面上ではお勧め番組がリストアップされているようで、上下矢印で移動することができます。適当なところで決定ボタンを再度押すと、また「ピコッ」という音に続いて番組内容が音声ガイドされます。
 Dボタン:「チャンネル別表示」と「全チャンネル表示」の切り替え。初めは「全チャンネル表示」になっています。これを「チャンネル別表示」に切り替えると、同じチャンネル内において上下矢印で時間帯の移動、左右矢印で日付の移動が可能となります。
 長々と書いてしまいましたが、ここまでが現時点で確認できている音声ガイドに関する使用感です。残念ながら、まだレコーダーを購入していないため、録画予約から視聴までの一連の流れについては未確認ですが、パナソニック製のレコーダーを接続することにより「ビエラにリンク」の機能が活用できますので、再生などの大まかな操作もテレビのリモコンから可能になると考えられます。
 一つ残念に感じている点は、「電子説明書」の機能が音声のみでは全く利用できないことです。紙媒体の説明書が読めなくても、電子説明書をしっかり音声化してくれれば我々にもずいぶん使いやすいものになることが予想されるだけに、本当に惜しい気がします。今後も引き続いてこのシリーズの開発が進み、よりよいものにしていくためにも、メーカーにユーザーの声を積極的に伝えていくことが大事だと考えています。みなさんも実際に見る機会があれば、今回の情報も参考にしつつ、実体験してみてください。
 最後にメーカーの問い合わせ先を記載して、今回のレポートを締めくくりたいと思います。
 お客様ご相談センター(受付9時から20時)
フリーダイヤル 0120-878-365

高知県盲ろう者友の会設立準備会説明会開催の報告


高知県盲ろう者友の会設立準備会
会長 高橋 万里
4月24日、高知市障害者福祉センターにおいて、『盲ろう者友の会設立準備会』の説明会を開催しました。
『盲ろう者友の会』は、目が不自由なうえに耳が聴こえない、視覚と聴覚の障害を併せ持つ、重複障害者のための団体です。独りで外出する事が困難で、家の中に閉じこもり、家族間でも意思疎通が不充分なために、孤独な生活を余儀なくされている方が、高知県にも100人以上いるといわれています。そんな盲ろう者が、手話通訳などの『通訳・介助者』の支援を得て、社会生活が送れるようにと、東京の全国盲ろう者協会を本部に、全国地域に盲ろう者友の会が設立されています。高知県も昨年8月15日にやっと発足しました。
『友の会設立準備会』を通して世の中に出て支援者や、同じ境遇にある盲ろう者同士が手を取り合って、交流を共にして社会生活が送れるようになっていきたいと思っています。
発足した時は、通訳・介助者のサークル『やまびこ会』があり、『準備会』と平行していましたが、『やまびこ会』は解散して、4月より『高知県盲ろう者友の会設立準備会』単独で、新たにスタートしました。
当日は高知県障害保健福祉課課長福留様、高知市元気生きがい課課長戸梶様をはじめ多数の来賓の方々に臨席いただき、祝辞や激励の言葉をいただきました。
盲ろう者の方の出席もあり、支援者になってくださる方もたくさん出席してくださって心から嬉しい気持ちです。
私自身も盲ろう者として、今までの歩みの中で体験してきた事や、通訳・介助を受けてたくさんの情報を得る事が出来るようになり明るく暮らしていけるようになった事など、お話させていただきました。
現在県の通訳・介助事業を受けている盲ろう者の紹介もありました。
『友の会』ではこれから、盲ろう者との交流会や行事を企画したり、全国大会等への参加、通訳・介助の勉強などいろんな事をやったりしていきたいと思っています。
皆さんのお近くに盲ろうの方がいらっしゃいましたら、『友の会』がある事をお知らせください。そして『友の会』で支援していただける方は是非入会をお願いいたします。
                以上

みんなのねがいセミナーに参加して(1)


             田元 美紀
 4月25日、高知大学メディアの森ホールで、みんなのねがいセミナー「北欧と日本 福祉と教育 何が違うのか」が開かれた。講師の薗部英夫さんは全国障害者問題研究会(全障研)の事務局長で、何度も北欧を旅行され、現地の福祉・教育の事情を視察されている。
 北欧の話に入る前に、自立支援法について採り上げられた。4月21日は障害者自立支援法訴訟の勝利の日である。一連の訴訟は今回の和解で終わったが、新たな制度を作るのはまさにこれからである。
 障害者権利条約は2008年5月3日に発行された。「全ての人に保障される人権は障害のある人にも保障される。例外はない」この条約に批准している国は84カ国。
 今、世界では;途上国の障害児の90%が学校に通っていない。ストリート・ユースの30%が障害者である。世界の成人障害者の識字率は3%(女性は1%)。世界の人口の10%(6億5千万人)は障害者である。障害者の80%は途上国で暮らしている。平均寿命が70歳を超える国の人は、平均8年間、人生の11.5%を障害を持ちながら過ごす。戦争で1人の子どもが死亡する度に、3人の子どもが障害を持つ。
 「私たち抜きで私たちのことを決めないで」。人々の態度や視点を替える。「この子らに世の光を」ではなく、「この子らを世の光に」というようにである。情報を含む参加の前提が中核的テーマである。
 北欧ではどうなっているのか。(薗部さんがご自身の北欧訪問について、パソコンの画面をスクリーンに映し出しながら説明)
 成田空港、または関西空港から9時間半でフィンランド国際空港に着いた。フィンランドの原野が見える。フィンランド航空は安い、早い、若い女性の乗客が多い。フィンランドの田舎の方を訪問した。
 クイズ「あなたの北欧度は?」「教会の塔とある人物の像」と「シルクハットを被り、ステッキを持って座って公園を眺めている人物の像」が映し出された。「この人物は誰でしょう」(この2つの像は同じ人)その後で人魚姫の像が映し出された。従って、最初の2つの像の人物は「人魚姫」の作者、アンデルセンである。
 アンデルセンは貧しい家庭で育った。昔、デンマークの人々は大変貧しい暮らしをしていたのだが、1984年から2008年の間に出生率が1.9にまで上昇している(日本では1.37)。(子ども連れで自転車をついている)(父親が保育園へ子どもを迎えに行っている)デンマークは今や幸福度世界一の国となっている(日本は90位)。
 スウェーデンの金曜日の昼下がり。たくさんの若いカップルが乳母車を押している。母になるのにベストな国である(日本は38位)。スウェーデンの社会は女性、子ども、障害者が住みやすい社会である。女性の社会進出が福祉の基盤を作っている。スウェーデンでは国会議員の45.3%が女性。6歳未満の子どもを持つ母親の78%が働いている(日本では35%)。管理職の31%が女性(日本では10%)。両親に合計480日間の休職期間が与えられている。暗く、寒く、長い冬は豊かさにも変わる。(雪が降ると、道路が無料のスケートリンクに変わる)心が豊かで楽しげである。
 デンマークの仕事・体験センター。人口
5万人の町を定点視察した。障害者の負担がないデンマークで薗部さんが「自立支援法をどう思いますか」と質問。すると施設長は「日本の公務員の平均賃金を教えて下さい」と。そして、(日本の)障害者年金の額を公務員の賃金と比較して「年金が少ないですね。少ない中で更に徴収されるのは非常にシビアだと思います」と答えた。
 その日の3時からはアクティビティ・センターへ。(織物をしている)(プレゼントにして貰えるか?日本人のツアーが買い占めていた)織物をしている人は3時で作業を終えるが、その後はアクティビティ・センターへ行き、青年余暇クラブに参加する。アトリエ的なスペースであり、夕方から夜の居場所になっている。
 フィンランドの知的障害者の親の会が夜の歌会で歌う場面。夜には気の合った仲間が一緒に楽しんでいる。
余暇は人権として権利条約の30条に書き込まれた。障害者が他の者と平等に文化的な生活に参加する権利を認めるものである。創造的、芸術的、及び知的な潜在能力を開発し、活用する機会が与えられている。知的財産権を保護する法律があるので、障害者が文化的な行為を享受する機会を妨げる不当な、または差別的な障壁とならない。(知的財産権の保護の例:データ化する、点字にする、分かりやすい言葉に置き換える、など)
 ストックホルム市庁舎(ノーベル賞の晩餐会が開かれる場所)から地下鉄で6駅くらい南の場所にあるリンデパーケン高校は知的障害者の特別学校で、女性が校長を務めている。
 スウェーデンでは義務教育は9年間だが、知的障害児については10年間。高校は4年間で、20歳まで2年延長も可能である。積極的な是正措置(アファーマチブアクション)が取られている。義務教育では授業料、教科書は無料、文具・給食費も無料である。
 レストラン専攻の3年生が実習でランチを作っている。卒業生はホテルのレストランやレストランを経営するデイケアセンターに就職する。薗部さんたちは生徒たちが実習をしているレストランでご馳走して貰った。レストランを経営しているデイケアセンター、グラサド・ゴンゲンは工場の跡地を市が買い取り、改装した施設で、50人の障害者が働き、18人のスタッフ(市の職員)がサポートに当たっている。厨房の中でソーセージを切っている。「私は何もできない」ではなく、「私は人参がむける」「ジャガイモがむける」「卵の殻を割れる」。だから、「あなたがいないと人参がむけない、ジャガイモがむけない、…卵をお客さんに出せない」。自分たちの仕事がお客さんを喜ばせ、感謝される。そこから自信と責任感、喜びへとつながっていく。何よりもみんなで調理したりすることが楽しいのである。      
(続く)

編集後記


             大堀 正寿
 会員の皆さんは、5月の連休はどこか行きましたか?高速料金の1,000円が最後となるのでかなりの渋滞が予想されたため、
桂浜では駐車場を閉鎖し、無料送迎バスを観光客に利用してもらって、混雑を避けることができました。
 政府は、全国を5ブロックに分けて、春と秋それぞれに時期をずらして5連休とする案を出しています。まだ確定ではありませんが、試験的に実施するらしいです。
 渋滞の緩和と経済効果を目的としているのですが、僕のように住んでいる所と実家が離れている人にとっては、せっかくの休みに帰省しても家族や友人と会えない場合もあるので、この大型連休の分散化策は、疑問です。
 既にドイツやフランスでは、この形を導入していて、何の問題もないようですが、日本にも適応するかどうかは分かりません。
 それよりも高速道路の無料化の話はどこに行ったのでしょうかね?



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