みちしるべ
No 210  2010年7月号

目次(ページ内リンク)
「第44回守る会総会」報告  井上 芳史
「地デジ学習会」報告  吉岡 邦廣
ハロー!施設バスめぐり(第1弾)  藤原 義朗
読者の声「あなたはカラオケが好きですか? 嫌いですか?それとも…」  一読者
みんなのねがいセミナーに参加して(2)  田元 美紀
編集後記  有光 勲

「第44回守る会総会」報告


             井上 芳史
 6月20日に高知市障害者福祉センターで総会が行われました。出席33名、委任
30名で会員数の過半数を超えており、総会が成立し、議長に中平晃さん、井上奈美子さんが選ばれ始まりました。
 1.バス停での点字ブロックの場所が右側にあれば、運転手から見えやすいのではないか。県交通と土電の2つのバス停がある所はその間に点字ブロックがあるように思える。バス停の右側に点字ブロックをつけてはどうか。
 2.「みちしるべ」に特急列車の時刻表が載っているのは助かる。中村駅から宿毛駅までの普通列車の時刻表も載せてほしい。
 3.点字図書館から送られてくるものに点字を貼ってほしい。郵送袋に入れるデイジーの枚数はポストに入る程度にしてほしい。CD本体に点字シールを貼らないでほしい。
 4.ごめん・なはり線でコイン投入口と釣銭口が分かりやすいように色を変えてほしい。
 5.「ですか」の残金お知らせの音声表示の金額を引き上げてほしい。
 6.あはき治療の健康保険取扱について三者懇で検討してほしい。これはあはき無免許問題にも関係する。
 7.守る会に要望を出された方は、実現した際には連絡をしてほしい。県や高知市の交渉に参加し、要望内容を具体的に説明してほしい。
 また、山崎さんから音十愛ちゃんの高知盲幼稚部での様子について報告がありました。
 「幼稚部に通い始めて2年になりますが、発達や成長は目を見張るものがあり、感動しています。物に触れることへの過敏性が軽減し、気持ちが外へ向かうようになり、笑顔が見られるようになってきました。残念ながら治療に必要な期間があり、通学できたのは4分の1ぐらいでした。経管栄養(医療的ケア)がまだ必要ですが、県教委は盲学校での医療的ケアは認めていません。学校に看護師が配置され、役目は娘の健康チェックと緊急の場合に細木病院への搬送のためです。盲学校の専門性について危惧しています。現在の盲学校において専門性を身につける環境であるのか、人事配置の面からも心配です。」
など多くの意見が出されました。

「地デジ学習会」報告


吉岡 邦廣
 来年7月より開始される地上デジタル放送。その地デジ放送を視聴するためのテレビ等についての学習会が5月30日(日)、障害者福祉センターで開かれました。
 講師には株式会社ラビットの荒川明広代表取締役をお招きし、ラビットが開発に協力した三菱電機製テレビ(REAL MZ300シリーズ)の視聴実演をしてもらいました。また、音声ガイドが充実しており、三菱製と並び視覚障害者にも使いやすいパナソニック製テレビ(3D ビエラ VT2シリーズ)の紹介も併せて行って頂きました。各社製テレビの相違点を実体験でき、たいへんよく分かりました。
 以下にその相違点についての私の感想を報告したいと思いますが、まず共通する点として、両社製ともデジタルデータ放送には対応していません。例えば地上デジタル放送では、音楽番組を視聴しているときに気になった曲名を確認したり、通販番組中での注文がいつでもテレビから行えるのですが、こうした操作のガイドや情報の音声案内には対応していません。これは提供されるデータの形式が統一されていないためで、今後私たちにもデジタルデータ放送が利用できるようになるかどうかはまだ分かりません。データ放送は今後普及していく可能性が少なくありませんので、何とか規格を統一し、私たちにも地デジのメリットが受けられるようにしてほしいものです。
 それではまず、三菱社製の感想ですが、読み上げが詳細です。番組表から「龍馬伝」の放送内容を読み上げさせ、パナソニック製と比較してみたのですが、三菱テレビの方がパナソニックよりさらに詳しくあらすじの説明を行っていました。
 次に、三菱製テレビは対応しているブルーレイレコーダーを接続すれば、テレビのガイド音声をもとに予約録画が行えます。録画したデータの消去はガイドされませんが、視覚障害者が独力で予約録画できるようになったのは画期的だと思います。
 改善を希望する点としては起動する時間の短縮を挙げておきたいと思います。当日実演してもらった三菱製テレビはスイッチを入れてから音声が流れてくるまで時間がかかり、参加者からは「本当に電源が入ったかどうか不安になる」との声も聞かれました。私の感覚では、10秒ほどかかったような気がします。ただこの点については当日実演してもらったテレビの設定が時間のかかる設定だったためで、設定次第ではもっと速く起動するのかもしれません。
 三菱製に続き実演してもらったパナソニック製テレビの感想としては、ガイド音声の音質がよく、聞き取りやすい印象を受けました。またパナソニック製の方が、漢字の読み間違いも少なく、ボタンを押してから音声が流れるまでの反応も速かったような気がします。
 パナソニック製テレビの予約録画に関しては、メールやインターネットを利用すれば、音声案内で予約録画できるようです。残念ながら実演はしてもらえませんでしたが、予約録画に関しては三菱製のものの方が使い勝手がよいのではないでしょうか。
 最後に購入の際の注意点ですが、三菱製テレビに付属する視覚障害者向けの取扱説明書は、一般の電気店で購入した場合、同梱されていないそうなので、ラビットまたは日本ライトハウスで購入するようにしてください。なお、価格は両社製とも、テレビ、レコーダーを併せて10万円ぐらいからになるそうです。
 テレビの買い替えを考えていたおりの学習会で、今学習会はたいへん参考になりました。両社製ともとても画期的な製品だと思います。正直なところ、お金もかかるし、地デジ移行は不満たらたらだったのですが、このような視覚障害者にも使いやすいテレビが開発されるのなら、悪いことばかりではなさそうです。

ハロー!施設バスめぐり(第1弾)


             藤原 義朗
 2月頃だったろうか、レク部主催「人参の種まき」をしながら、老後の一人暮らしのことや、「施設の名前がカタカナで何の施設か分からん」などの声が聴かれ、今年度の学習部方針の中心として施設めぐりバスツアーを企画した。
  かくして、7月4日社会参加応援バス「太陽号」は14名でスタートした。
1. 横断幕、歓迎演奏の視覚障害盲養護老人ホーム「土佐くすのき荘」
 10数年前、訪問した時には施設長が不在で、水の塩素事件の尻拭いの弁明を事務長から聴くような訪問であった。その時の反省として、施設の風通しが必要であると思った。今回まずびっくりしたのは、玄関にも建物の中にも「歓迎 視力障害者の生活と権利を守る会様」と、横断幕が掲げられ、施設職員もガラッと若返り、笑顔で応対してくれたことである。
 建物は、2階建てで、ホームでの生活は2階部分である。まず、1階にある介護保険によるデイサービス施設を見学した。定員30名の利用であるが、現在、デイサービスの人の利用は無いようである。次に、2階に上がり、部屋の中や図書室など見学した。アルコールを飲めるような喫茶室もある。部屋の中も見せていただいた。主は個室であるが、夫婦や兄弟で入れる部屋も2室ある。
 ショートステイやお見舞い、体験入所もできる。このような施設の入所は役所の措置決定によるものである。4年前の法改正により、3割までが、視覚障害者以外での入所も可能になった。現在15パーセント位だそうである。また、点字使用者は入所50名の内3名である。
 そして、一番心配な料金であるが、収入によって39段階に分かれており、基礎年金のみの人で1ヶ月食費も合わせて、4万6千円位である。
 介護に関する料金としては、入浴や食事などでホームヘルパーさんとの個別契約をして手伝っていただいている人もいる。このヘルパー料金も、39段階で収入に応じて45パーセントから100パーセントまで補助制度がある。この施設は特定施設の認可はまだ取っていない。認可をとると、施設内のホームヘルパーさんが施設としてのケア計画で動けることになる。
 質問の後は歓迎行事である。入所しておられる方によるハーモニカ演奏、ギター伴奏による歌唱「玄海育ち」が披露された。
 とにかく、職員さんのにこやかさは、見学者の気持ちをも明るくしてくれた。かつて
14年前の初めての見学会の時、うな垂れるような思いで帰った時とは大違いである。
 しかし、50名入所しておられる割には数名の方にしかお会いできなかった。若い職員さんが多いということは、それだけ入れ替えも多いようである。明と暗を感じる印象を持ったのは私だけであろうか。

  2.あったかふれあいサロン「すこやか」
 昨年度より、ふるさと雇用再生特別交付金の活用により、高知県でもあったかふれあいセンター事業としてスタートした。これは、地域の介護活動やふれあい事業を行うにあたり、その人件費を補おうとするもので、法的な縛りがきつくないのが特徴である。高知県内には、28の事業所が誕生している。いの町にできたセンターは主に喫茶室を中心に運営されており、地域の人たちがフラッと立ち寄るふれあいの場として提供している。施設長の片岡卓宏さんよりご挨拶があり、法律が23年度末までの制度であり、その後を心配しておられることが語られた。
 高知市内では3箇所あり、例えば旭地域にある「アテラーノ旭」では昼食サービスや地域の人が作った野菜、バザー、無償のゴミ出し手伝いや有料によるお手伝い事業である。つまり、墓掃除など、介護保険など制度以外のこともできる事業である。

3.県内にたった1つ
軽費老人ホーム「あかねの里」
 福祉事務所の措置、養護老人ホームと違い、軽費老人ホームは、直接契約施設である。B型が自炊施設、C型がケアハウスと呼ばれるものである。健康な方の入所が基本となっている。施設長さんは、「ここは介護施設ではありませんから」と気をつかいながら言っておられた。全体を見学して歩いた。食堂はバイキング形式である。ヘルパー利用の方もおいでるそうだ。
 「この辺りをクリアーすれば視覚障害者向きの施設だなあ」と感じた。国としては、A型はこれ以上作る気がなく、四国でもたった4箇所。あかねの里の定員は60名であるが、待機者は25人だそうである。
 なお、心配な費用であるが、これも所得によって違い、年間所得が150万円以下の方の場合、食費込みで月約6万3千円である。

4. 施設連携 グループホーム
「ほのぼのの家」
 あかねの里から歩いて数分のところに、長い坂の会のグループホーム(GH)がある。介護保険では、GHが認知症対応型になっている。かつて、GHがはじまった頃は、「共同生活、共同で料理を作る」などが強調され、中には誤解もあった。施設によって民家改造型の物や、最近では鉄筋の個室型の物が流行っている。この、ほのぼのの家も食事は実際職員さんの主導型で行っている。費用は約
10万円である。
 ここは、朝倉病院系列施設であるが、先のあかねの里を出られた方が入られるケースもあり、また、病院の方に出られることもある。近年、病院でも、前方連携と後方連携が言われるようになってきている。このように、施設連携の中にそれぞれが存在していることを感じた。

  5.今後にあたって
 この他に、介護保険でいえば、老人保健施設、特別養護老人ホーム、小規模多機能施設などがある。また、民間では、有料老人ホームが急増している。また、高齢者有料賃貸住宅も多くなってきている。自立支援法では、ケアホームやグループホームもある。
 今後、第2弾、第3弾と行っていきたい。場合によっては、奈良県にある日本で最初に出来た養護盲老人ホーム慈母園や特別養護老人ホーム光明園にも「修学旅行」として行ってみたい。

読者の声「あなたはカラオケが好きですか?嫌いですか?それとも…」


               一読者
 「そう言うあんたはどうなのだ?」「いや、私は好きでも嫌いでもない。そのようなものどうでもいい。」「そんな答えはいかん、好きか嫌いか、イエスかノーかで答えてくれ」となかなか手厳しい。このように詰問されるとなると、決して「イエス」と答えるわけにはいかない。
 私は以前にはカラオケは大の苦手であった。飲み会の2次会ともなると大抵カラオケが始まる。そんな時、私は急いで逃げ帰っていたものである。ある飲み会の時、例のごとくカラオケが始まりそうな雰囲気になってきたので、トイレへでも行くかのようなふりをして、ごく自然に会場を抜け出した。しばらく歩いて「やれやれ、ここまで来ればもう安心」とほっと一息つき、タクシーを停めようとした時である。横からぐいっと腕を捕まれる。心臓が止まりそうになる。「こら待て!どうせこんなことじゃろうと思うた。逃げたらいかん、早う帰ってきいや」と無理に連れ戻され、逃げた罰とばかりにマイクを握らされて大恥をかく破目になるのである。
 そのようなことが幾度かあって、私は考える。「いつまでも逃げてばかりいても私にとっての大問題は解決しない。よし、歌のひとつも覚えてみるか!」という気になる。そこでラジオやテレビでいくつかの歌を録音し、口ずさむようにしてひたすら練習することになる。「よしよし、もうこれで逃げんでもよかろう。今度は勇気を出して歌ってやろう」と決心する。  
 ところがである。よほど練習したつもりなのに、いざマイクを握ってみるとまるで歌えないのだ。「やはり私には歌は無理か」と諦めようかとも思ったが、それでは挫折感、敗北感が残るだけなので、それも癪(しゃく)に障る。しかたなく清水(きよみず)の舞台から飛び降りたような気持ちで歌っているうちに、下手ながらまね事ぐらいはできるようになってきた。アルコールもよほど回り、羞恥心が薄れてきた頃、ようやくマイクを握ることになる。そんなわけで、私は独りでカラオケスナックへ行くようなことは絶対にない。しかし、「歌う阿呆に聴く阿呆、同じ阿呆なら歌わにゃそんそん」ということでしょうか。いや、これは失礼。「そう言うおまえはいったい誰だ!名を名乗れ。」「はい、私は匿名と申します。」

みんなのねがいセミナーに参加して(2)


            田元 美紀
デンマークのクロンボーフス、「大きな施設から家(グループホーム)へ」。100年ほど前、障害者は家族や社会から排除され、1,500名も収容される職員の少ない巨大な施設で、教育を受けられることなくベッドに縛り付けられていた。ところが、歴史を経て、大規模な施設ではなく町の中の小さな「家」での生活に変わってきている。「家」にはベッドルーム、リビング、台所、トイレ、シャワーが完備されていて、1人当たりの面積は共同部分を含めて65uにもなる。
 コペンハーゲンの地下鉄では自転車も乗れる。もちろん車椅子、乳母車も乗れる。バリアフリーは全ての市民のためにあることをよく示している。
スウェーデンには移動の自由を保障するLSS(社会サービス法)がある。地下鉄定期代で年額1600万円のタクシーの利用が可能である。移動や支援サービスは地域経済への投入である。ストックホルム県全体で移動が困難な高齢者・障害者が8万5千人いるが、その人たちの移動にかかる費用は年間
70億円以上。1人当たり1600万円以上も支払われるのだが、誰でもそうなる可能性があるのだからみんなは当然と思っている。それもまた地域の経済に役立っている。最も大きな困難のひとつは多様な民族、多様な価値観、生活習慣の違いを理解しながら排除しない教育をしていくことだという。
 スウェーデンの障害者は90万人(人口の15.7%)。特別なニーズがあり、特別な支援を必要とするという広義な概念で捉え、アルコール依存症、麻薬患者なども含まれる。
 精神障害者センター。「ホームレスはどうして支援の対象か」「精神的な克服、何らかの社会的支援の必要な方です」。本人の要望が出て来なければ一切何もしない。押し付けたりせず、要望に対して支えていくのである。
デンマークのある30歳の知的障害者の場合、基礎年金4,006KR(クローネ)
(9万円)、住宅手当2,661KR(5万円)、諸手当3,021KR(6万円)、付加年金
4,000KR(7万8千円)、合計
14,342KR(約28万円)である。デンマークでの平均賃金は35万円。障害があっても独立できるような所得が保障されている。障害の有無を問わず、18歳になると誰もが自立する。
 エイビュー・コムーン(デンマーク)でのヘルパーの労働組合組織率は98%。町の議会の投票率は90%強。
 「高福祉、低負担があるわけがない」
(石原都知事)ではない。全ての政治は人々の暮らしのためにある。GDPは日本では
0.34%、米国では0.7%と低いが、デンマークでは1.79%、スウェーデンでは
2.20%と高い。
 北欧では、学校は楽しい所である。(デンマークの小学校、スウェーデンのストックホルムの高校が映し出されている)デンマークの小学校では、先生が食事の指導をしていないので自由。給食そのものもおいしい。給食費は無料。鉛筆、ノートなどの文房具も交通費も、公教育にかかる費用は無料。大学生でも無料だし、学童保育も無料である。
 フィンランドが学力世界一になった秘密。29歳で教育大臣になった例がある。10年で教育改革が実現した。教育にかかる費用は無料で、障害児を含めて誰でもどこでも教育の機会が平等に保障されている。徹底的な現場主義である。学ぶ意欲を大切にし、学校のためではなく、人生のために学んでいる。

  {全障研の教育改革提言}
 ●インクルージング教育とは、排除しない学校、制度、地域づくり
 ●発達保障は個人の系図、社会の系図
 ●「この子らを世の光に」の思想と実践
 ●「学校づくりは箱づくりではない、民主的な地域づくり」
 ●「在籍」の基本と特別なニーズの権利
 ●劣悪な現場の実態と切実な声を、議論に反映させるように

  {質疑応答、講演の感想など}
 感想:「北欧には憧れていた。福祉や教育に関してどのように先を行っているかがよく分かった。ドメスティック・バイオレンス(DV)もフィンランドではあり得ない。そうなればすぐに離婚となってしまう。日本と違うのは3時から4時になると仕事は終わる(飲み屋とレストランを除く)。6時まで保育園は開いているが、親たちが迎えに行って家へ帰る」「自立支援法について、応益負担についての裁判で勝利を得たのは大きな成果」「北欧から学ぶだけでなく、多くの矛盾を抱えているアジアにも目を向ける必要がある」
 回答:「フィンランドでは障害児への教育だけでなく、移民・難民の子ども、他国の子どもへの母国語やフィンランド語の学習の教育にも力を入れている。補習授業もあり、病気などで長期に渡って休み補習を受けた子に対して『他人(ひと)よりも多く勉強したね。よかったね』という価値を持っている」
 質問:「フィンランドでは大学まで無償とすることがなぜできるのか」
 回答:「逆に日本のほうが異常だと思う。人をしっかり育てたほうが工業、その他の産業が進む。学ぶ意欲を大切にする、読んで書く、人に伝えることも大切にさせる、そうすれば集中力に強みが出てくる」

 今回の講演では、今の日本では考えられないような北欧の障害者や教育の事情について盛りだくさんの話を聴くことができた。薗部さんのご著書「北欧 考える旅」も販売されていたので買った。

編集後記


  高知点字図書館の移転問題にご注目を
              有光 勲
 高知点字図書館は、昭和42年(1967年)11月に市民図書館の改築と同時に併設オープンしました。同じ建物内にありますが、市民図書館の一部ではありません。正式には障害者福祉法に定める視聴覚障害者情報提供施設であり、健康福祉部元気いきがい課に所属します。
 ところで市民図書館は建物の老朽化と図書の増加による狭隘化のため、移転改築が検討されています。点字図書館の所属は別として、これまで市民図書館内にあったわけですから、既得権として当然切り離して考えられては困ります。  
 去る7月8日、この問題について、元気いきがい課課長と点字図書館長との話し合いを持ちました。まだ最終決定ではありませんが、ほぼ追手前小学校跡地に市民図書館、点字図書館、更に県立図書館も共に新築されそうな模様です。既に「高知点字図書館の将来像について」と題して、かなり具体的な計画案が読者やボランティアに送られてきています。今後、関係者との間で話し合いが持たれることになろうかと思われます。その際にはどうか積極的なご参加をお願いします。


  [お詫び]      田元 美紀
 「みちしるべ」206号(2009年自治体交渉報告特集号)に掲載された「自治体交渉で要求したこと、その他」(田元美紀)の中の「点形別国際点字辞典」(世界各国の点字を調べることができる)のホームページアドレスに誤りがありました。正しくは下記の通りです。遅ればせながらお詫びいたします。
 http://www.remwin.net/jpn/brl/



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