みちしるべ
No 217  愛知大会報告集

目次(ページ内リンク)
全視協愛知大会・代議員総会報告書  大野 俊一
「全視協愛知大会」に参加して  井上 芳史
全視協愛知大会に参加して  門脇 哲郎
全視協愛知大会の感想  山本 貴裕
全国視覚障害者活動交流集会参加報告
あん摩、はり、きゅう(以下、あはき) 分科会  生田 行信

全国視覚障害者活動交流集会参加報告
図書館(著作権、電子図書)分科会報告  正岡 光雄

全国視覚障害者活動交流集会参加報告
社会保障(障害者問題・高齢者問題を中心に)  藤原 義朗

全国視覚障害者活動交流集会参加報告
語る分科会「盲高齢者問題」  藤原 義朗

第30回全視協(愛知)大会に参加して  永田 征太郎
全視協愛知大会派遣カンパ

 全視協愛知大会・代議員総会報告書


大野 俊一
 今回愛知大会・代議員総会に高知代表として正岡先生、生田先生、大野が出席をしてきました。又中央委員として藤原さんが執行部席におられました。
議題は、2010年度活動報告(全視協・各組織とも)、2010年度会計報告(全視協)、2011年度活動方針、2011年度会計予算・全視協一般社団法人化などが話し合われました。
会計報告・会計予算は、点字の書き方に問題があった以外、質問はありませんでした。
全視協・各組織の活動報告・活動方針は、数多くありますので高知を中心に書きたいと思います。

全視協・各組織の活動報告・活動方針
 ハイブリッド車等静音車対策(大野)・ロービジョンの診療報酬化及び身体障害者手帳の改善(大野)、ここで署名の取り組みを発表:ロービジョンの診療報酬化(3357)身体障碍者手帳の改善(3396)・第1号議案を通して(学習・文化・レク)の項目を付け加えたらどうか(大野)、ここで高知の取り組みを発表:学習部の福祉施設めぐりのバスツアー、レク部の地引網を紹介、障碍年金の子の加算学習会を行った。(生田)その後も学習部長の藤原さんを中心に会員やそうでない人も含め制度の適用についてそれぞれ個別にお世話活動を行っている。
全視協事務所維持費について:高知は3月時点では支払っていなかったが5月の段階で62,000円支払っている(生田)。
自立支援法の動向支援についての質問(正岡):10月から投稿支援が地方から国の支援に代わる。このことにより制度そのものが地域によっては、後退してしまうのではないか。執行部の答えとして一律化していくのはいいが、制度の後退に繋がらないよう注意していかなくてはならない。ただ詳しい通達は、まだ出ていないとのことでした。(執行部藤原さんの回答)

今回活動方針を話し合う前に大阪の方から先に全視協の一般法人化の議論をしては、どうかという意見が出ました。採決の結果全視協一般法人化の議論は、議案書の通り後になりました。後になって大野は、全視協一般法人化の議論を先にすれば良かったのではないかと思うようになっていました。
このことは、全視協が変わる節目であり組織自体が会社組織になり、今までの組織編成とは違うものとなります。その結果議決の際投票割当てがなくなってしまう婦人部などが出てきます。組織の編成が異なる以上今はそちらからするべきではないかと思うようになりました。
しかし実際は、賛成者多数(その時は、大野も賛成)で活動方針へと続きます。

 全視協としても東日本震災を考える。憲法第25条を守り、弱者にしわ寄せがいかないようにする。自立支援法においても障碍者団体の全体を通して私たちの福祉制度を守る取り組みにしていきたい。視覚障碍者雇用にも取り組んでいく。

点字民報の購読者拡大及び点字民報社  からの発送部数間違いについて(生田)
組織の大きさで拡大目標を設定するのではなく、各組織の状態を把握しそれぞれの環境に応じた対応をしてはどうか。また部数間違いは読者を減らすことになる。正しい対応をしなければならない。そのことも読者拡大に不可欠である。

全視協一般社団法人化
1.全視協が生まれ変わります。最近改正された法律で、一般社団法人という法人を作ることが可能になったことを受けて、法人化したのです。その理由は、全視協が事務所を所有することになったからです。
この討議に先立って、マンションを寄付して下さる方がありました。東視協の杉田尚江さんです。場所は東京の駒込です。5階建てですが、1、2階はお鮨(すし)屋さんが営業していますので、とりあえず3階をいただくわけです。そのまま寄付していただくと、税金がたくさん掛かってしまいますので、それもあっての法人化というわけです。
 その結果、組織も大きく変更する必要がありましたが、それによって活動が制約されないように工夫もしました。
 まず、名称は「一般社団法人全日本視覚障害者協議会」です。
 役員や組織も大きく変わります。
 @役員は理事となり役員会も理事会になります。
 A理事のうち、これまでの執行委員は業務担当理事となり、会も業務理事会になります。
 B業務執行理事には代表理事、副代表理事(これまでの会長、副会長)。以下総務担当理事、副総務担当理事、会計理事、専門部領域担当理事などです。このスタッフで業務執行理事会を構成します。役員には更に幹事も選出されます。
 Cこれまでの全国委員は地域担当理事となり、地域理事及び業務執行理事の参加で理事会が開かれます。これまでの全国委員会です。組織の大きな違いはここからです。
 D高知の守る会のように、各地域の組織は社員となり、その代表で15人に1人の割合で構成する、これまでの「代議員総会」は「社員総会」となります。
 早い話、全視協は会社組織に生まれ変わったという訳です。その結果、私たち一人一人は「会員」となるのです(個人会員も会員です)。
 2.次に規約も組織の改変によって改められます。

第4条の事業の項です。
 I悩みや要望の収集に関する事業
 II情報収集、調査、点検に関する事業
III啓発、宣伝に関する事業
IV関係機関への要望に関する事業
V文化の向上、健康増進に関する事業
VI参加と平等、人権の擁護に関する事業
VII平和、国際交流に関する事業
などとなっております。
お読みになって、いかがですか? 元の規約をご存知の方は全視協も随分と大人しくなったものだと思われるかもしれません。これに対して、猛然と反対したのが愛知です。愛知の修整提案は次の3点でした。
@障害者に対する差別と偏見に反対し闘う。
A同じ苦しみや悩みを持つ数多くの障害者やその家族、他の団体と助け合い、その運動を進める。 
B「働く者の立場に立って」との団体の性格規定が完全に抜け落ちている。
でありました。
@、Aに対しては、新潟や女性部等の支持で現規約の内容を踏襲することに落ち着きました。但し「差別」についてあまり強調すると、一般市民との対立を助長する可能性もあるので、その点の配慮は必要であるとの意見もありました。
Bについては受け入れられませんでした。それは働く者だけに私たちの仲間を限定することには問題があるとの意見が大勢を占めたからです。
財政的な面では機関誌「点字民報」をこれまでの毎月発行から隔月発行に改める提案が出されました。これに対して、やはり愛知からの修整提案がありました。「『点字民報』を有料化し、機関誌は『旧全視協機関誌』としてほしい」ということでしたが、否決されました。
女性部からは業務執行理事に女性部代表を入れることが提案されましたが、女性部代表は女性部以外の任務をも担当することで受け入れられました。これまでの理事(全国委員)への女性部の理事はなくなります。
 以上の論議を経て「一般社団法人全日本視覚障害者協議会」の船出が決定されました。しかし最終的承認は愛知大会です。
 それ以外の件は沢山ありましたが割愛させていただき、愛知大会の日程等を紹介します。
 @ 代議員総会は5月20日(金)13時30分開会。21日(土)11時30分閉会。
 A活動交流集会は5月21日(土)13時開会。22日(日)15時閉会、です。
B会場は名古屋クラウンホテルです。
多くの皆様の参加を期待しております。     
 今回も沢山の分科会がありますが、高知の担当は「図書館問題」です。

「全視協愛知大会」に参加して


             井上 芳史
 5月20日から21日と全視協代議員総会、21日から22日と全国交流集会が名古屋で行われました。代議員には生田・大野・正岡の3氏、藤原氏は執行委員として、交流集会には門脇・永田・山本(徳島)・井上の4名が参加しました。
 私は歩車分離式信号について報告します。高知にも山ノ端交差点にあり、全ての方向の車が止まると横断歩道を渡れるという方式の歩車分離式信号です。昔のスクランブル交差点のようなものですが、たくさんのパターンがあることを知りました。ここで紹介したいと思います。
 1.スクランブル方式:全ての方向の自動車等を同時に停止させている間に全ての方向の歩行者等を同時に横断させる方式で斜め方向の横断を認めています(山の端交差点はこの方式かどうかは分かりません)。
 2.歩行者専用現時方式:1.形式ですが、斜め方向の横断を認めない形式です。
 3.右左折車両分離方式:歩行者を横断させる時には同一方向に進行する自動車のみで右左折させない方式です。
 4.右折車両分離方式:歩行者を横断させる時には同一方向に進行する自動車のみで右折させない方式です。
 5.T字交差点の場合:北にT字の横棒(東西の道路)、T字の縦棒は南北の道路(右左折方向しかない)の場合は東西の道路で自動車が進行している場合には歩行者も同一方向に渡れます。南北の道路(右左折方向しかない)は左折する自動車が通れる時には右側の南北の歩行者が渡れます。右折する自動車が通れる時には左側の南北の歩行者が渡れます。
 上記のように5つの方式があり、今渡ろうとしている交差点がどの方式による歩車分離式なのか視覚障害者には分かりません。最近、私は徳島で歩車分離式であろう交差点を渡るのに音響式信号機がないため、いつ渡ってよいのか分かりませんでした。幸いなことに白杖を持っていたので、バイクの方が教えてくれました。歩車分離式が増えていく中、視覚障害者が安全に渡れる早急な改善が求められています。

全視協愛知大会に参加して


             門脇 哲郎
5月21日高知駅を午前7時に出発して昼前に会場である名古屋クラウンホテルに到着しました。会場には全国から大勢の人々が思い思いの格好で続々と到着していました。ネクタイを締めた私がいちばん田舎者に見えました。
午後1時より200名以上が出席して第10回全国視覚障害者活動交流集会が始まり、冒頭に田中章治会長が挨拶に立ち東日本大震災で犠牲になった人々に対して全員で黙祷しました。いまだ多くの被災者が避難されていることに対してもお見舞いの言葉がありました。また皆様の善意で集まった義援金が今日現在約117万円になり感謝の意が伝えられました。今日と明日の交流集会で大いに学び、語り合い新しい全視協の活動を構築する重要な会議になるように頑張って下さいとの激励の言葉で締め括られました。続いて愛視協の梅尾朱美会長が「皆さん、ようこそ名古屋へお越し下さいました」と元気な声で歓迎してくれました。来賓の方の挨拶があり、祝電やメッセージも披露されました。続いて視覚障害者で愛知県で弁護士として活躍され、障害者問題などに取り組んでおられる田中伸明氏の「障害者の人権」というテーマで記念講演がありました。田中氏は名古屋大学を卒業する頃から段々視力が悪くなり、自分に何ができるか考え、それなら人の役に立つ仕事として弁護士になることを決意して点字の勉強から始めました。幾多の困難がありましたがそれを乗り越えることが後から続く人に対する自分の責務と思い頑張りました。講演の主題である「障害者の人権」とは、障害のある人もない人も同じ社会の一員でありひとりの個人として尊重しなければならない。これが私たちが目指す社会である。障害者が地域で生活する為には、様々な支援が必要になる。例えば、視覚障害者が情報を得る為には点訳や音訳やパソコンなどに取り込む為のデータ化が必要になる。また知らない地域で移動する場合には介助者がいなければどこに何があるか分からないし、安全に歩けない。現在総合福祉法の中で障害者が地域で生活をする為には、どんな支援が必要か検討されており、それを具体的に制度化してそれぞれが憲法第何条に根拠づけられるか検討することが大切である。田中氏は日本の教育問題にも触れ、分離教育が果たして平等なのかを約110年前にアメリカのルイジアナ州で起きた出来事、それは白人と黒人の乗る車輛を分けるのは平等の原則に違反すると黒人の人が訴えたいわゆる「セパレートバットインフォール」、分離こそが平等であることを定めた法律であり、この法律はその後修正され現代の繁栄した国家になったことを取り上げて、日本では学校間の交流や視察などが行われているが本当の意味での統合教育が行われているとは言えない。障害者が希望すれば同じ教育の機会を与え、同じ場所で学べる教育の実現を目指して行きたい。これからも障害者が理解される社会を目指して頑張っていきたいと話を締めくくりました。参加者から視覚障害者が裁判員候補として今迄に何件要請があったかとの質問があった。関東で1件と奈良県で1件あり、奈良県の場合は裁判所と検察庁と弁護士会との間で話し合いがあり、裁判官から写真や書類をどうやって判断するかなどの質問があった。それに対しては説明する人が傍に付けば可能であると答えた。むしろ初めから何もできないと決めつけないでほしいと要請したとのことでした。
田中弁護士はもし弁護士になる気持ちが少しでも薄れることがあれば、弁護士になる
ことを諦めようと思ったが、逆にますます志を強く持つことができたと言っておられました。何事にも強い意志を持って挑戦すれば希望がかなえられると思いました。
午後3時30分より5時まで、各分科会に分かれてテーマごとに討論をしました。私は、
一人歩きと街づくりに参加しました。安全な一人歩きを可能にするのには、歩行能力の向上と社会の人々の理解や社会の支援や歩行環境の整備などが必要になる。また司会者が日比野正己氏の著書「福祉の街づくり」の内容の一部を引用して紹介してくれました。それによると著者が視覚障害者との座談会の席で、何故一人歩きが必要かと素朴な質問をしたところ、ある視覚障害者がそれは夫婦喧嘩ができるからですよと答えたことが、強く印象に残っている。この短い言葉の中に一人歩きの重要性が語られており、最も信頼の絆で結ばれ何事も言える夫婦ですら、喧嘩をすれば相手の協力が得にくくなる。だから一人歩きができることはそれぞれの人格を認め合った深い人間関係、強いては社会を作りあげていくのに欠かせないことですと書いてあり、一人歩きする理由を夫婦喧嘩のせいにするとは何ともユニークな発想です。参加者から足の裏の感覚から得られる情報も大事であり、その為の靴選びも大切である。また方向を失った時の為に目印を見つけておくことも大切とのアドバイスがありました。
次のテーマは歩車式信号とは何か、警察庁の定義では、歩行者等と自動車等が全く交錯しない、または交錯することが少ない信号表示により進行を制御することをいう。一例としてスクランブル交差点などを指す。全国的に段々と普及して来ると思われるので全て音響付きにすることと、設置場所の速やかな報告を要望したいとのことでした。
午後6時30分より8時30分まで歌声懇親会が開かれ、1日目の行事は全て終了しました。
翌日は午前9時より11時30分まで各分科会が開かれ、私は前日に引き続き、「街づくり」に参加しました。各県の担当者がレポートした内容を議論しました。第1のテーマは、石川県のバス会社の北陸交通に対して不便に感じていることについて改善を要望している。参加者からもプリペードカードをかざす位置がまちまちで判りづらいなどの意見があり、高知でも要望していることと殆ど同じ内容でした。
第2のテーマは神奈川県よりJR各社の誘導の違いについてであり、乗換に便利な車輛を希望したが規則を理由に断わられ、ホームの移動に危険を感じた。調べた結果は、JR東海は乗務員(車掌など)の近くに乗せることになっている。その他のJR各社は概ね同じで主として車掌の近くに乗せるが、お客様が希望すればそれに従う。参加者から、「区間が短い場合は到着先への連絡が間に合わないので後の便にしてほしいと言われ乗り継ぎの便に乗り遅れそうになったことがあった。」いずれにしても事前に確認するか余裕を持って出かけることが必要でないでしょうか。
第3のテーマは福岡県の歩車道の段差についてであり、最近の歩道は車道との境目の区別がつきにくく足下で感じにくくなった。今までは、歩車道の形状や段差などを足下で感じて安全に歩行できた。日常生活の中で皆さんが不便に感じたことを取り上げており、改善できることは要望する必要があると思いました。
午後1時より3時まで締めくくりの全体会議が開かれ、大会の運営や準備に携わった団体や個人に対して感謝の意が伝えられました。各分科会の討論内容の発表や初めて参加した人たちの感想などの報告があり、最後に大会宣言文を採択して閉幕しました。
大会の準備や運営に当たった全視協と愛視協そしてボランティアの皆さんや名古屋クラウンホテルのスタッフの皆様には感謝申し上げます。私は聴覚にも障害があるので一旦は参加をお断りしましたが、雰囲気を感じるだけでもいいから一緒に行きましょうと誘って下さいましたので参加することにしました。皆さんの協力もあり、結構楽しく過ごすことができ、目から鱗が落ちた思いです。時間の余裕がなかったので金の鯱(しゃち)も拝めず、妻への土産も買えなかったので当分は一人歩きも覚悟しなければと思いながら高知への帰路に着きました。一緒に参加した高知の皆さんお疲れ様でした。

全視協愛知大会の感想


    山本 貴裕(やまもと あつひろ)
今回発生した東日本大震災は未曽有の大災害をもたらし、大会が開催できるのかどうか心配していましたが予定通りされたことでひとまず安心しました。しかし、記念講演では、田中伸明先生の震災復興のみが最優先され、それと関係ないことは排除されてしまうという厳しい現実を思い知らされました。障害者運動が震災復興の名の下に埋没してしまうのは非常に残念なことと思います。また、平和の分科会ではアメリカによるビンラディン容疑者の殺害にふれパキスタン政府の許可なしに軍事行動を行ったことは、たとえ凶悪なテロリストであっても他国の主権を侵して軍事行動に踏み切ることは許せない暴挙であり憤りを感じています。まずは逮捕して裁判にかけるべきではないでしょうか。
2日目の弱視の分科会では白杖を持たない弱視の人が駅で人とぶつかったという話を聞き、その対策として「私は弱視です」と書いた札を首からかけているという話を聞いて全盲者とは違った苦労があるということを私も同様に痛感しました。
最後にこの大会を主催した執行委員の皆様並びにボランティアの皆様には大変お世話になりました。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

全国視覚障害者活動交流集会参加報告


あん摩、はり、きゅう(以下、あはき)
分科会
生田 行信
本会のあはき対策部や、県師会や視協との3者共同の取り組みで、日頃から無免許マッサージ問題に関わっていますので、少しでも全国の取り組みや成果の情報を知りたいと思い参加しました。
 まず第1部は「学ぶ分科会――あはきについての法令遵守学習」です。担当執行委員の東郷さんと野尻さんを含め北海道から福岡まで満遍ない地域から27人の参加でした。講師役の東郷さんが自作の「法令遵守マニュアル10問10答」をテキストに、無免許対策の取り組みをいかに進めていくか、攻めどころはどこかを、東郷さん自身の取り組みの経験や関東近県での取り締まり実績などを踏まえて、伝授してもらいました。この「マニュアル」は昨年11月に行われた「あはき活動交流集会」でも教材として使われたようです。
 学んだことの中で即活かしていきたいことの1つを挙げてみます。無免許者を実際に取り締まるのは警察ですが、その警察への情報提供は事実関係をはっきりさせることが大切だということです。「あそこがあやしい…」「あの店は呼び方を変えているが絶対無免許マッサージや!」などでは取り合ってもらえません。まず事実関係、つまり5W1H(いつ、どこで、だれが、なにを、どのように、どうした)をはっきりさせます。どの無資格行為には免許が必要であり、無免許でやれば罪に問われるかを判断できる唯一の役所が厚生労働省ですが、照会として挙がってきた文書を読んで判断するわけなので、無資格者の手技を細かく記録して提出することが不可欠です。東郷さん曰く「意外と思うかもしれないが、保健所や警察はとても忙しいところ」だそうです。特にあはき等の医療関係を担当する警察の生活安全課は、DV・ストーカーから少年育成、廃棄物、等々数百の法律を抱える部署とのこと。失礼がなく、熱意をもって、繰り返しねばり強く訴えなければ放置されてしまいます。訴えてから半年、1年は捜査を見守る根気強さも必要。当局の態度があまりに横柄だったり、やる気がないように見受けられたら、いつまでもお人好しではいられず、警察審査会にその怠慢を訴える方法も忍ばせておかなければなりません。
 私たち視覚障害あはき師の仕事を守るうえで重要な問題の1つに、柔道整復の療養費不正請求問題があります。柔整師の業務範囲や療養費の対象は、急性や亜急性、すなわち骨折、脱臼、捻挫、打撲などのケガであり、疲労性や内臓性、慢性の肩こり、腰痛などの施術は対象外なのですが、これらが大手を振って保険請求されている現実があります。本来ならあはきに来る患者さんが、保険がきく安い料金につられて接骨院に流れてしまっているのです。この現状と制度的問題点を参加者全員で認識し、各地域での是正の取り組みに生かしていくことを確認し合いました。
 また気になる報告もありました。訪問マッサージでも違法請求が目立ち始めているというのです。せっかくの成長分野であり、患者さんからのニーズもある分野なのだから、自らの首を絞めることにならないように、適正な取扱いで身を正していこうという全視協らしい正義を貫く確認がなされました。
 第2部は「話し合う分科会――サラリーマンあはき師」と冠して、担当執行委員の田中会長さんと東郷さんを含む23人の参加、そして東京の稲垣さん(特養に勤務)の進行で行われました。
 病院・診療所勤務者の報告では、マッサージ師の新規雇用が減少、退職者の後任を取らない、閉鎖したい時にはドクターがマッサージのオーダーを出さなくなる、等の厳しい現状が出されました。マッサージ師側の頑張りとして、患者呼び込みの材料に止まるのではなく、マッサージ診療報酬の目的である「痛みによる運動制限の回復」「基本的動作能力の回復」などの医療としてのマッサージという自覚を持とうという呼びかけもありました。
 企業内ヘルスキーパーからは、待遇は正社員並みだが身分は嘱託などの契約制がほとんど、ヘルスキーパー協会は技術面の研修が中心だが身分保障の取り組みもした方がいいのでないか、定年が近いが自分の退職後にも後任を雇ってもらえるよう頑張っている、などの報告が聞かれました。
 介護保険適用施設の勤務者からは、やはり弱視者の雇用が多い、機能訓練指導員として他免許者の晴眼者の雇用が徐々に増えている、文書処理が問題となってくることが多いが、ケアプランは相談課が作成してくれる、日々の記録はパソコンを使って頑張っている、急性と亜急性を業務範囲とする柔整師を機能訓練指導員の基礎資格から外す運動をすべきだ、等の報告がありました。
 盲学校の理療科教員からは、まず求人状況の現状報告がありました。病院・診療所関係が減少し、訪問マッサージ業者からの求人は増えている。少ない求人を生かすためにも盲学校どうしのネットワーク作りや、視覚障害あはき師へのジョブコーチの活用の呼びかけがありました。盲学校への要望も出されました。即戦力を期待する観点から「進路先に応じた指導の充実」を望む、卒後の研修やあはきからしばらく離れていた人への再教育にも対応してほしい、等々。埼玉にある国リハからは晴眼者の理療科教員が増えており、なかには鍼灸免許だけでマッサージ師の免許を持たない人もいる、視覚障害あはき師という問題意識が薄くなる傾向がある、良い点としては歩行指導やパソコンなど視覚障害リハビリの専門家がいるので活用してほしい、等の報告がありました。
 分科会の最後には、今年も第3回となる「あはき活動交流集会」を11月頃に開催するつもりなので、皆さんぜひ参加をとの呼びかけで会は締めくくられました。
 今回の全視協愛知大会の参加にあたって、本会会計や有志の方々からのカンパをいただき参加費用を補助していただきました。ありがとうございました。
 最後におまけの報告。名古屋名物「ひつまぶし」がとっても美味しかったです。

全国視覚障害者活動交流集会参加報告


図書館(著作権、電子書籍)分科会報告
             正岡 光雄
全視協大会での「図書館分科会」は私の知る限り、初めてではないかと思う。
 学ぶ分科会の一つであった。
 まず、枚方市立中央図書館の服部さんより基調講演が行われた。
 後半は私の高知での図書館問題の報告を行ったが、主に服部さんの講演を中心に紹介する。

  1.著作権法改正後の図書館
 視覚障害者に特化した点字図書館は別として、一般の方のための公共図書館に於ける障害者に対するサービス、図書館の利用を図る措置は極めて限定されていた。
 まず、視覚障害者への対面音訳、身体障害者への宅配、または郵送による図書の貸し出しや弱視者への大活字本の利用などである。
 今回の著作権法改正によって読書に障害のある者への利用拡大は大きな課題である。
 例えば発達障害、学習障害のある者に対するマルチメディアデイジー図書、知的障害者へのLLブックなどが日程にのぼっているのだが、10年ほど以前に動き出したにも関わらず、現在の実績はまだ極めて少数の図書館に過ぎない状況である。更に公衆送信が著作権法で認められた。
 これは視覚障害者へのサピエサービスのように在宅の障害者に対して書籍の内容をパソコンなどに郵送してもらうサービスである。
 これらは殆んどまだ動いていない。この内の自動送信が認められたのである。
 私たちは公共図書館からサーバーにある本の内容が在宅に送付される日の来るのを待ち望んでいる。

  2.電子書籍について
 前回私の見学した堺市立図書館の電子図書館について報告したので、重複分に関しては割愛したい。
 電子データの本を端末で読む道具が開発され、携帯で本を読む若者の姿も多く見かけるようになった。
スタートはアメリカでアマゾンドットコムのキンドル、次いで、アイパッドも登場した。
 アメリカの人気で日本にも上陸、更に我が国で独自に開発されたガラパゴス、リーダーなども後追いを開始した。だから、我が国では2010年を電子書元年と称しているそうだ。

  3.問題点
 業界各社は競って販売に乗り出したのだが、それぞれ異なった端末を使うようにしたので、消費者は多種類の装置を購入しなければならなくなってきている。
 i-Pad、アイホン…。約20系列はあるという。私たちは振り回される状況になっている。

  4.統一規格への動き
 総務省はこれらの混乱状態の収集に乗り出した。統一規格を作ることである。しかしそれぞれの実績を獲得した業者はなかなか乗ってこない。

 いちばん割りを食っているのは、視覚障害者である。

  5.視覚障害者の状況
 「青空文庫」、「グーテンベルク21」など特殊者を除いて、ブームになっている、電子書籍を音声対応している業者はドットブックぐらいだそうである(著作者不同意のものは不可)。
 最近、角川、新潮社、講談社等の大手出版社も音声化に乗り出していると聞く。ドットブックの場合は、高知システム開発が提携して音声化した本を「マイブック」として視覚障害者に提供している、ことは皆さまご存知だと思う。
 さてこのような状況での視覚障害者は黙って手をこまねいていては解決はありえない。消費者としての声を出版所やメーカー等に届けなければならない。
 幸い、総務省の設定した基礎の解決を目差す間JEPA事務局長は視覚障害者に好意的という。
 それからこのための基本ソフトになりうるといわれているEpubの存在だ。デイジーとの互換性獲得の可能性が指摘されている。それが実現すれば問題の殆どが解決されそうである。
 私たちは今からあきらめずに、地道に運動や研究活動に邁進(まいしん)しなければならないだろう。

全国視覚障害者活動交流集会参加報告


社会保障(障害者問題・高齢者問題を
中心に)
             藤原 義朗
 社会保障というテーマでは広いので、カッコにあるようにテーマを限定した。

 今年、日本福祉大学に赴任された柏倉秀克准教授を講師に迎えて行われた。
 はじめに、福島智氏の文を例にあげて「自立とは何か」、つまり、人の手助けを得ながら自分の生活を自分で決めること、利用料は最低限の生活を送るための負担は目に見えない透明な壁の刑務所から出る保釈金、自立支援法は身体障害者福祉法に基づいた自立の概念であったこと。
 そして、「福祉の措置とは何か?」憲法に基づく要援助者に対し、国・自治体の責任で福祉サービスを行い、公的責任が明確にされ、負担能力に応じた費用負担で最低基準の確保が行われてきた。しかし、『社会福祉基礎構造改革』により、公的責任から社会連帯へ、措置制度から社会保険制度に移行するための、介護保険制度の導入は実際は高齢者分野の公費負担削減にあったこと。それに伴う介護保険制度と障害者福祉の統合問題は破綻に向かう介護保険制度財源の解消にあり、
65歳以下の若年障害者の介護保険への組み入れによる、第2被保険者、40歳から
20歳への拡大で財源確保。
 統合の課題は、サービスに上限がある介護保険制度では障害者の社会参加が制限され、介護保険のマネージメントは介護する家族の意向を重視するもの、障害者の個別のニーズに対応できない、介護者、支援者の確保が困難、利用者負担が大きすぎるなどがあり、障害者福祉の自立と社会参加、就労、教育、療育をカバーできるのか、と疑問符がなげかけられた。
 一方、介護給付の抑制(05年)の介護保険改正で、家族介護、ボランティアへの依存、自費によるサービス購入、介護難民の発生と増加が目立ち、その中で出てきた、障害者自立支援法に反映される統合論として、表向きは、「障害のある人もない人も暮らしやすい街づくり、ユニバーサルな社会の実現を目指した法律」というが、障害程度区分の79項目(介護保険)プラス36項目(障害特性)の障害認定は、将来的に介護保険制度に統合することを前提としたシステムと考えられる。
 昨年12月に改正された支援法は利用料負担軽減・障害区分の見直し、相談支援の充実、重度視覚障害者の移動支援等は示されたが、本来障害福祉サービスは、障害者が自立生活を送る上で不可欠な公共性の高いもの、全額公費負担で行うという原点に立ち返る必要があるのでは?また、制度の谷間に置かれてきたその他の障害、難病は対象外、そして障害支援区分は基本的には介護保険制度の判定プロセスを踏襲するもの(身体的自立度の高い障害者が低く認定される傾向の区分認定を残すことは将来的な統合を見越したもの)である。地域生活支援事業も、先駆的な市町村の取り組みを支える内容とは言えない。特に、移動支援が重度視覚障害者同行援護(自立支援給付)になり、このことは視覚障害者にとって本当に朗報なのか?移動支援の利用が柔軟化してきた地域が国事業となることでサービス水準の低下が心配される。このような流れの中で、障害者福祉法の今後のあり方として、障害者制度改革推進本部の動向・パーソナルアシスタンスやダイレクトペイメント・障害者の所得保証と就労支援・個別的なニーズ(移動支援、情報保証)の保証する、基礎的で普遍的な社会保障が求められているが、日本の障害者福祉関係費はOECDの中で、対GNP費が加盟30ヶ国中下から3位(2001)にあり、障害者福祉にかかる財源を国民負担に求める政府のあり方を問い直す必要があるのではないか。
 ニュージーランドの社会保障は、福祉予算が30.5%を占めている。
 最後に消費税の12.5%等をどう考えるか?また、自立支援法の介護保険優先原則はどうなのか、社会保障・福祉のあり方を述べられて終了した。

全国視覚障害者活動交流集会参加報告


語る分科会「盲高齢者問題」
             藤原 義朗
 執行委員として担当した。参加者は30名で、ほとんど全盲者であった。
 まず、大阪守る会が行ったアンケートの発表。やはり、住み慣れた地域から離れたくない、という強い要望が聴かれた。
 居宅制度の課題ではホームヘルパーの質と、病院など利用範囲の制限が問題であるとの声が上がった。
 施設に関して、グループホーム、ケアハウス、盲養護老人ホームなどの入所例の報告があった。視覚障害の専門施設でなければ、見えないことを打ち明けにくい問題。
 グループホームなど、高い支払い金額。また、国の動向として入所の介護・障害区分が重度化している現状が語られた。
 今後の各組織での課題として
 @各地での高齢者計画策定委員会にからんでいただきたい。
 A施設見学会をしよう。
 B入所しても、ガイドヘルプなど地域居宅事業も利用できるようにしよう。

第30回全視協(愛知)大会に参加して


            永田 征太郎
 私は一昨年・去年と大阪で行われた「あはき交流集会」に参加したが、全視協の全国大会には今回初参加となった。私は全日程のうち、2日目と3日目に当たる活動交流集会に参加し、2つの分科会に出席した。それぞれの簡単な内容、参加しての感想を述べたいと思う。

  1.平和分科会(1日目、学ぶ分科会)
 そもそも私が平和分科会への参加を選択したのは、出身が長崎ということもあって核の問題には強い関心があり、この機会を通してより理解を深めたいと考えたからである。本分科会では、核兵器問題、昨今注目されている原発問題の2本柱をテーマとして、沢田正二氏(愛知原水協理事)より講演があり、活発な意見交換が行われた。
 講演は、まず沢田氏の鮮烈な被爆体験から始まった。現場となった自宅は、爆心地から1400mほどだったとのこと。俗に「ピカドン」と表現される原爆であるが、その瞬間、沢田氏は自宅で寝ており、「ピカドン」を認知することなく、気がついた時には机の下敷きになっていたそうである。何とか這い出して潰れた家の上に逃れたが、広島の街並は大量の土埃に覆われて真っ暗闇であったという。「だんだん視界がはっきりしてきて見えたのは、見渡す限りペチャンコになった広島だった」という言葉が印象的であった。
 やがて、足下から自分の名前を呼ぶ母親の声がしたそうである。瓦礫の下敷きで動けなくなっており、何とかそれを除去して助け出そうとしたが、当時中学生だった沢田氏の力には限界があったという。そうこうしているうちに火の手が強くなり、母親に「命を大切にすることの大切さ」を諭(さと)された沢田氏は、しかたなく母親の救出を諦めて逃げたそうである。それから2日後、火が収まったということで自宅に戻って掘り返したところ、母親の骨が見つかったそうである。そばにあった陶器のかけらを触ると、すぐに崩れてしまう…。「そのような高熱で母親が焼き殺されたことを実感した」という言葉で一連の被爆体験が締めくくられた。
 沢田氏は、学生時代から核兵器の廃絶、核の平和的利用について取り組んでこられた。名古屋大学では、ノーベル物理学賞を受賞した益川氏や小林氏とも共同研究をなさった方である。
 沢田氏が取り組まれているさまざまな取り組みの一つに、広島や長崎の被爆者による原爆症認定訴訟の支援がある。これに関する話の中で、私が「なるほど」と感じたことについて一つ紹介したい。広島で行われた調査によると、被爆者とそうでない人の死亡率を比較したところ、被爆者のほうが9%ほど死亡率が低かったそうである。それはなぜか?被爆者(被爆者健康手帳を交付された者)は毎年健診を受けており、それが疾病の早期発見につながっているということであった。
 いま一つもどかしく感じた点があった。被爆者側の支援として沢田氏のような研究をする科学者がいれば、国側で証言を行う科学者もいるわけである。そして、国側で証言を行う科学者は、沢田氏の研究について理解を示すどころか、批判的対応であるということだ。立場が違えばさまざまな利害関係が生まれ、そこから訴訟が日々起こっているのであろうが、弱者を支援してより良い社会にしていくためには、それをバックアップする科学者にも他者や既存の研究を認めて共通理解をする努力が求められるのではないかと感じた。物事を明らかにしようとする研究分野が、国や社会の力によって抑圧されるようなことがあってはならないと思う。
 「核エネルギーの悪用」である核兵器問題、「核エネルギーの誤用」である原発問題。この2点について、大いに考えさせられる分科会であった。



  2.スポーツ・レクリエーション分科会
    (2日目、語り合う分科会)
 「語り合う分科会」ということから、前半は各地で取り組んでいるスポーツ・レクリエーションの紹介、後半は手軽に取り組めるストレッチ運動と筋力トレーニングに挑戦するという実技的な内容であった。
 まずは、各地の参加者からそれぞれの地域で取り組んでいるスポーツやレクの紹介がなされた。スポーツ関連ではSTT(サウンドテーブルテニス)・水泳・ハイキング・登山・タンデム自転車・ヨガ、レクリエーション関連では音楽(カラオケやレコードの視聴)・旅行・落語鑑賞などが挙げられた。ちなみにタンデム自転車に於いて、前方・後方に座る人のことをそれぞれ何と称するかご存知であろうか?前方に座る晴眼者を「パイロット(pilot)」、後方に座る視覚障がい者を「ストーカー(stoker)」というそうである。さすがに犯罪者の「ストーカー(stalker)」とはスペルが違うようだが、会場のどよめきを聞きながら、何とも微妙な表現だなと感じた。
 全体的な意見として、会として取り組むことが難しい所では、個人での取り組みが盛んであったり、さまざまなイベントを企画することで会員の増加につながっているという意見が出された。
 興味を惹かれた取り組みとして、視覚障がい者のみでなく、他の障がい者や健常者が共に取り組めるレクリエーションの研究・実践をしている団体があった。実践例として紹介された「買い物ゲーム」では、晴眼者にアイマスクを着用させてお金を扱わせることで視覚障がい者の疑似体験に結びつけたり、口にペンをくわえさせて字を書くことで肢体不自由者の疑似体験をさせたりなど、面白い内容であった。日常的によく行われている単純な疑似体験だけでなく、ゲームなどの楽しめる企画の中で疑似体験も盛り込むなど、工夫を凝らすことの大切さを実感した。
 議論のテーマとなったことの一つに、何かイベントを実行する際のボランティアをどのように確保するかという問題が挙げられた。特に登山の際には、安全確保の観点から、1人の視覚障がい者に対して最低でも2人の晴眼者が必要だろうということであったが、ある団体では3人のボランティアを確保できたという報告がなされた。その団体では、地域の一般の山岳会に視覚障がい者も会費を払うことで正式に入会し、その結果として、必要な支援を受けやすくなるということであった。

 終わってみればあっという間の2日間であったが、多くの人が集まって活気に満ち溢れた規模の大きさを肌で感じ、舌で名古屋の味を堪能した有意義な旅となった。機会があれば、また参加してみたいと思う。

全視協愛知大会派遣カンパ


 8名の仲間が参加するにあたり、たくさんのカンパがありました。この誌面をお借りして、領収に代えさせていただきます。
 5,000円…津野功、有光勲
 4,500円…入江四郎
 3,000円…片岡慈仲
 2,000円…大原保子、畠山俊惠
 500円…濱口誠一、匿名
 合計…22,500円でした。ご協力ありがとうございました。



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