みちしるべ
No 222  2012年5月号

目次(文書内リンク)
全視協民主化に向けての取り組み  片岡 慈仲
こんな風に変わります 検証、銀行やバスは利用しやすくなったか  正岡 光雄
死亡事故のおきた所を中心に歩道の点検を行ないました  有光 勲
中村交流会バスツアー 幡多の皆さんにお会いして  大野 俊一
「罰金を請求されました」〜危ない!路駐のバイクを歩行中に当たって倒そうものなら大変です〜  正岡 光雄
女性部総会  大原 保子
視覚障害者にとって大変危険な「歩車道分離式信号」
私の医療体験(8) 定岡さんが亡くなられてからもう5年になる  正岡光雄
晴眼者にも喜ばれた誘導ブロックの敷設と歩道整備  畠山 俊恵
2012年度点字図書館職員名簿
編集後記

全視協民主化に向けての取り組み


            片岡 慈仲

 皆様ご承知のように、全視協は障全協(障害者の生活と権利を守る全国連絡協議会)の事務所と同居していましたが、1会員から建物を寄贈していただけることになりました。しかし、そのまま寄贈を受けると高額の贈与税がかかるので、それを避けるため一般社団法人とすることになり、昨年の愛知大会において正式に承認され、「一般社団法人全日本視覚障害者協議会」として新たな出発をしました。

 この法人化に当たっては、その目的が税務対策なので、全視協の性格や運営は今まで通りのものとするという約束でした。ところが、いざふたを開けてみると、かなり中央集権的というか、業務執行理事会(これまでの執行委員会)の権限が強くなっており、地方の意見が極めて反映されにくいものとなっています。

 一例をあげると、かつての全国委員会では採決で決定する場合、各地方代表と青学部・女性部代表で執行委員会の決定事項に対して採決することになっていました(執行委員は採決には加わらない)。ところが法人化されてからは、理事会(かつての全国委員会)も加わることになっていますので、地方理事と青学部・女性部代表理事の数は全員でも20数名、実際には、欠席や代理参加(議決権認められない)もいますから17、8名程度です。それに対して業務執行理事は14名いて、採決に加わるわけですから業務執行理事会で決定されたことはほとんどの場合そのまま決定されることとなり、これを修正あるいは否決するには地方担当理事全員一致でない限りほとんど不可能です。

 また、全視協メーリングリスト閉鎖に至る経緯では、昨年9月の理事会の際、地方担当理事からは「閉鎖するかどうかについて討議してほしい」という意見が多かったにもかかわらず、業務執行理事会で「これを報告事項とする」という決定がなされていたので、討議にかけられることなく問答無用で閉鎖されてしまいました。

このような非民主義的な運営を憂慮して、高知をはじめ七つの組織から「理事会における採決の方法をかつての全国委員会と同じようにすること(業務執行理事は採決に加わらないこと)、代理参加者にも議決権を認めること、理事会の討議なしにメーリングリストを閉鎖したことに対して業務執行理事会は陳謝すること」などが提起されました。

 この提起に対して業務執行理事会から7組織に回答書が送られて来ました。その内容は「メーリングリスト閉鎖に対しては業務執行理事会の措置は全く妥当なものと考える。理事会における議決方法については定款に書き込むことは出来ないが、運営上何らかの措置を考える必要はある」というものでした。

 この回答を受けて、高知としては7組織以外の組織にも全視協民主化について考えてほしいと思い、点民編集局、点民本社と相談の上、高知の「全視協民主化に向けての意見書」を(点字版読者以外への配布は難しかったので)「点字民報」点字版にはさみこむという形で、配布していただきました。

 また、回答書には理事会における議決方法の改善について具体的なことが書かれていませんでしたので、高知法律事務所の田中俊二先生(行政書士)をお招きし、役員会で専門家の意見を訊きながら検討しました。

 その結果、理事会での議決に際しては現在14名の業務執行理事の内、理事長・副理事長・総務局長の3名に議決権を与え、他の11名は総務委員とする、そしてその総務委員は社員総会で決定する(定款の変更)、理事会における地方担当理事の代理参加者の議決権は法的に認められないので、例えばスカイプなどによる議決権行使も認めること、また社員総会(かつての代議員総会)での議決権について地方担当理事にもこれを認めること、さらに、例えば3名の議決権を持っている組織には1人の参加でもその組織での討議に基づき3名の議決権を認めること、を新たに提案することにしました。 

 メーリングリストの件については業務執行理事会の決定を認めるわけではありませんが、これ以上議論しても進展の余地がないのでひとまず高知としては取り下げることとしました。

 なお、このような一連の行動に対し業務執行理事会から高知に対して意見交換と「厳

重」注意(点民点字版へ意見書をはさみ込んだ件について)をしたいということで4月20日、田中理事長と山城総務局長が高知を訪れ、守る会役員と懇談しました。

 その際、高知の新たな提案について5月12日予定の理事会の討議事項としてもらうよう要請しました。また点民点字版へ意見書をはさみ込んだ件については、理事会の席上高知に弁明の機会を与えてもらうということ

になりました。

 全視協をかつてのように民主的で活発な開かれたものとするために、全国各地の組織と共に粘り強い努力をしていかねばならないと思います。

こんな風に変わります


検証、銀行やバスは利用しやすくなったか
             正岡 光雄

 4月5日午後銀行及びバス利用に関して銀行協会及び県交通株式会社との懇談会を持った。

 銀行とバスは、日常生活に極めて深く関わりがあり、直接訪問し検証した。

     1 銀行協会

 銀行協会は県下の各銀行を会員として束ねており、その主な業務は手形等の取り扱いだが、利用者等からの苦情の処理、解決にも関わっている。ただ、命令権のような権限は無いので、我々の取り組みの効果は極めて限定的ともいえるが、逆に穏やかな方式なので、ある意味有効的ともいえる。

 平成22年、全視協と日盲連とが全銀協との意見交換を行い、その後の金融庁からの通知で、視覚障碍者への代筆実施があらためて約束された。

 その結果として全国的に急速に改善が進んだが、まだ不完全な点も多く、本会会員からの要求に基づいて今回の懇談会が実施された。

前回の懇談会は、平成22年の金融庁からの通知の直後であったが、今回はそれから2年ぶりの訪問である。何しろ、この件は関心も高く、利用者から不備な実態を改善する要望が矢継ぎ早に出された。

     代筆について

 「銀行間、本店、支店等、サービスにかなりのばらつきが見られる」「副支店長不在を理由に長時間待たされたことがある」「預金の出し入れ以外に融資にも適用してもらえるのか?」「引出し金額によっては、身体障碍者手帳以外に、別の証明書を求められることがあった」

     回答

 金融庁は各銀行に対して、アンケートを実施したうえで行員向け指導書(銀行におけるバリアフリーガイドブック)を昨年改定したが、その中で、視覚障碍者への代筆実施を明確に示した。また代筆を行う範囲は、お金の出し入れ以外に融資にも適用べきであると思われる。しかし、実際には、アンケートの情況を見ると、必ずしもすべての銀行が対応しているようにはなっていないようである。また住所変更等の諸届も当然及ぶべきであろうが、少なくとも預金取引そのものに関しては実施の規定は明確化している。更に、200万円を超える金額の引出しなどにおいて、本人確認の証明が必要になったりするが(保険証提出等)、これはマネーロンダリングへの悪用や、親の預金を子どもが勝手に引出すことなどが問題視された結果、その防止策と、親からの苦情への銀行側の対応であるだろう。金融庁からは、そのような高額の際には証明に加えて、後の調査のための面談記録を残すよう指示している。「ばらつき」は「指示」の不徹底(研修の不足、行員の意識の低下等)によるものであるので、皆さまからの御要望は全て、各銀行の集まる次回の会合の際に十分にお伝えしたい。代筆への対応は二人制であり、その内の一人は役責者となっている。必ずしも、支店長や副支店長でなくても役責者であればよいと思われる。最も厳格なのは相続に関わる件で、書式を作っているところも多い。

    ATM、残高通知について

 「ずっと以前、点字による通知を行ってもらっていたが、途中から来なくなった」「各銀行にそれぞれ音声対応のものがどのくらい設置されているのか」「ネットバンキングやテレホンサービスは使い勝手が良い」「音声対応のATMがあれば、全盲も銀行に行って十分用が足せる」「機械設備設置等バリアフリー化には税控除はあるのか」

     回答

(現状として、資金の潤沢な銀行は設備も整いやすく、四国銀行などがいくつか実施しているので、ここでは主にその状況を中心に説明があった。都市銀行では更に進んでいる。)

 点字の残高通知は月ごとに点字郵便で郵送してもらえる。各支店で申し込めば対応している。ただ、その都度々々の入出金は通知されないのが難である。ATMの設置情況の把握はしていないが、四銀では幾つかの機種を設置している。銀行に行かなくても利用できるのがネットバンキングとテレホンサービスである。

 ネットバンキングはパソコン操作なので、技術を習得している方には大変便利である。テレホンサービスはパソコンの使えない方でも大丈夫で、電話を掛けてその後は指示に従って、ボタンをプッシュするだけで出来る。信用金庫の場合は有料だが、四銀の場合は通話料以外は無料である。(最も進んでいるのは郵便局であるが今回は銀行のみの説明である)

 当日参加されていた、畠山さん、恒石さん、田處敬子さんが大変お詳しいので、関心のある方は、直接お聞きになることをお奨めしたい。

 今、各銀行は生き残りをかけての競争が繰り広げられており、これらのサービスも利益を度外視していわば、社会的責任として導入が進むであろう。これらの障碍者対応のバリアフリー化には控除制度はない。また、各銀行内には行員に対するヘルプデスクもあり、電話での問い合わせに際してはこのデスクが対応するのであろう。

 私も四銀に電話してこれらのサービスについて問い合わせたが、回答には大変時間を要した。不徹底によって実行されていない懸念もある。ぜひともこの機会を契機に改善を図るよう、最後にお願いして懇談を終わった。

 (県交通株式会社との懇談会については次号に掲載の予定です)

死亡事故のおきた所を中心に歩道の点検を行ないました


            有光 勲

 昨年9月21日の夜、湯浅義秀さん(昭和52年高知盲卒・全盲)が車にはねられて亡くなるという大変痛ましい事故がおきました。横断歩道でない所を横切っていたようです。しかし、彼が歩きはじめたと思われる所には、きちんと点字ブロックがあったのです。これは一体どういうことか?もう、とっくに廃止されていた、そこのバス路線の点字ブロックと時刻表がそのまま放置されていたのです。早速、高知市にかけあい、このことを伝えるとともに改善を強く要望しました。

 去る3月1日(木)の13時半から、共産党の、はた愛市議の立ち会いの下、その問題の箇所を中心に、実際に歩きながら点検しました。守る会からの参加者は8名で、高知新聞の記者も来ておりました。はた議員の話しでは、「事故のおきた所を中心に11箇所整備した。点字ブロックの敷設は高知市の予算で行なうが、それはあくまでもバス会社からの要請があってのことで、撤去についても、その話しがなければこちらで勝手にする訳にはいかない」とのこと。やはり、バス会社の責任は重大ですね。この件に関しては高知県交通と交渉を持ちましたが、これについては次号で掲載します。

 事故のあった所から東へ約1キロ、車道の両サイドを歩きながら点検しました。さすがに不必要な点字ブロックはほとんど撤去されていましたが、バスの時刻表は、まだいくつか残されておりました。これは、私たちにとっては別にじゃまになりませんが、晴眼者でなにも知らない人は、バスの来るのを待ち続けるかもしれません。

 点検箇所を延ばしていれば、さらに問題の箇所は見つかっていたかもしれません。

 日常、不便に感じている所がありましたら遠慮なく言ってきてください。いっしょに要望していきましょう。今回の不幸な事例のように私たちの命にかかわる問題ですから。

中村交流会バスツアー 幡多の皆さんにお会いして


            大野 俊一

 4月14日(土)・15日(日)両日を使って幡多の皆さんと大いに語り合ってきました。

交流会は、15日午後に設定してあったのでそれまでは、バス移動と観光をしました。

高知から中村に行く車内には、ビールを片手に楽しい笑い声が響いていました。

 途中、道の駅「あぐり窪川」に立ち寄り、男性陣は、豚串を6人勢ぞろいでパクつきました。中には、こっそりもう1本買って食べていて、すぐに見つかり笑われた者もいて、窪川の豚串は大変美味しくて皆には好評でした。ちなみに2本食べたのは、この文章を書いた私でした。その後も途中何度かトイレに行ったりビールを補給したりして中村駅に午後4時30分に到着し、そこで、山崎さんと多賀さんが合流し、四万十川下りの船着き場に向かいました。

 四万十川下りは、実に雄大で船を通り抜ける風も爽やかで何とも気持ちよかったです。

船のガイドさんの案内で四万十川の川漁などを見学していると突然、多賀さんがガイドを買って出て、昔の川の様子・川で暮らす人々の様子などを教えて下さいました。

 四万十川の美しさ・雄大さに大感動、そしてこの地にすむ人々の川を大事にする気持ちに触れ、私の心も洗われた気がしました。この時間帯までは。

 夜は、居酒屋「中平」で竹岡さんを加えて交流会をしました。

 幡多の地酒を片手に、木造校舎時代の話に花を咲かせ、時間のたつのも忘れるほどでした。

 二日目は、午前中「ビオスおおがた」という大方町入野の道の駅にかつおバーガーを食べに行きました。この日もお天気に恵まれ青空の下、女性陣は海岸でお弁当を広げていました。男性陣の何人かは、かまどで炊いたご飯を食べていました。

 私を含め5人ほどで名物かつおバーガーをいただきました。バーガーの間にかつおのカルパッチョがはさんである印象でした。私は、かつおのカルパッチョとして単独で食べたい気もしました。

 ところで皆さん、今回この「ビオスおおがた」で不思議なことがありました。

トイレにおしゃれな小さな男便器があり、そこで堂々と用を足していたら、白い目で見られ挙句のはてに怒られたそうです。不思議なことがあると思いませんか?男便器ですよ。

後で聞いて、最近は違うんだなと思いました。実は、男便器があるからと言って必ずしも男トイレとは、限らないのです。小さな男の子用に女子トイレにも男用便器があるということが、今回初めてわかりました。

今回使用した方には大変失礼ですが、新たなことを教えていただき、お礼を言いたいです。本当にありがとうございました。皆さんもこれから気を付けましょう。

 そんなことで大笑いをしながら中村に戻ってきました。

 さて、これからが今回の旅の目的、幡多の皆さんとの交流会です。

 場所は、「ホワイトキャッスル」。もうすでに業界西南支部の総会が行われていました。

その後、私たちも加わり、最初は両会の共通話題である無資格問題について意見交換をしました。

 西南支部の皆さんからは、中村市民病院問題・四万十市に対して無免許業者を認めないようにしてほしいという文章を出したなどの報告がありました。

 市民病院問題とは、市民病院が一部の業者のみに治療を任せていて他の業者との確執を造っているというものでした。高知守る会からは、無資格問題に加え整骨院の不正請求問題を報告しました。その後今年度高知県公務員採用試験に合格した吉岡さんの報告文をお母さんによって代読してもらいました。

 勉強会では、多くの皆さんが活発な意見を出し合い有意義なものとなりました。

 会は、1時間程度で終わり懇親会へと進みました。

 懇親会では、私の昭和59年度理療科卒業の同級生の皆さん(3人)がいて、昔話に花を咲かせてしまいました。その当時の私は、おっちょこちょいのあわてんぼう(今も変わっていないかも)でした。大人の方々の中に子供が一人、そんな感じでした。3人の前に出ると完全に昔の私に戻っていました。そこで同窓会幹事を仰せつかり、今年秋に同窓会をすることになりました。

 私以外の方々も昔話に花を咲かせ大盛り上がりの様子でした。

 話は尽きずカラオケまでも始まり、うちの会の参加者も舞台の上で乱舞していました。

 お開きの時間を恨めしく思いました。

 幡多の皆さんが、バスが動くまで見送って下さいました。

 今回の旅行は企画して良かったと本当に思いますし、準備段階から沢山の方々にお世話いただきましたことをこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

 最後に道の駅「あぐり窪川」に立ち寄り食べたごまアイスがおいしかったです。

「罰金を請求されました」


〜危ない!路駐のバイクを歩行中に当たって倒そうものなら大変です〜
            正岡 光雄

春に近いとある日だった。昼食を済ませて

県立図書館へ向かった。町田さんに対面音訳をお願いしていた。円満橋を渡って、升形商店街の信号の手前を左に曲がった途端である。胸に軽い手応えが有って、バイクと思しきものが小さな音を立てて倒れた。私はしばし立ち止まった。

誰か居ないかな?誰も居そうもない。

やおら男の声がした。 

「お父さん。バイクを倒したろう。」近寄

ってきた。

「警察を呼んでもいいですか?」(私)

「いいですよ。」(男)

「このバイク新品だから。この傷は今の倒した時できた。」(男)

「他も傷んでいるが、ミラーだけは替えたい。修理代3万円をお願いしたい。」(男)

 私はそこで思った。歩道に駐車していたのだ。断然持ち主が悪いに決まっている。

 警察が来た。

 しばらく検証して、男と私に向かって話し出した。

「この場合どちらが悪いとも言えない。両者で話し合って解決してほしい」

 この話は意外だった。当然に、警察は私の味方をして、相手方に注意するものとばかり信じていた。

 警察もなるべくこの種の問題には立ち入りたくないとみえる。

 電話して妻も呼んだ。

「目の見えないものが歩いていた。歩いてぶつかっても仕方がないでしょう。賠償しなさいなんて、それ可哀そうでしょう。」(妻)

押し問答の末に、妻がすぐ近くの我が家に財布を取りに帰ろうとした。

「取りあえず急に決着は付けられない。明日まで待ってほしい」(私)

 その翌日朝、近くの法律事務所を訪ねた。

「バイクを倒したというので、賠償を求められた。しかし視覚障碍者が歩道に止めてある駐車バイクを倒したなどというのでいちいち賠償に応じていたら、歩くことなど出来たものではない」(私)

 男の代理人として保険会社から電話があった。それ以降のやり取りは全てこの代理人との間で行われた。

 代理人からの電話の際、「今、法律家に調べてもらっている。結論が出るまで、時間をいただきたい」(私)

 そしてとりあえずの措置として、相手方には書面での請求書を要求した。

 そのまた翌日に法律事務所から連絡があり結果が知らされた。

 @視覚障碍者が歩行中バイクを倒したとしても賠償の義務を負う必要はないこと。

 A道路の角(丸くなっている場合は、直線

部分)から、5メートル以内の所には駐車は

禁止になっている。

 この内容を踏まえた上で、直ちに相手方に電話し、「上の理由で視覚障碍者は損害賠償の責めを負う必要は認められない」(私)

「よく判りました。相手の方はあなたに怪我が無かったか心配しておられました。(相手方代理人)

 代理人もこの争いは勝ち目がないことを初めから承知していたのだろう。なにしろ保険会社である。

 この一件の話はこれで幕切れである。

 自転車、バイク、車に接触し、倒したり、

傷つけたりする可能性は大いにありうる。

 以上の顛末を私なりに、総括すると、

@まず、おろおろせず、落ち着いて、相手と渡り合うようにしなければならない。

A相手が強硬ならば、法律事務所に行って相談すること。(ただし相談には1回に4、5千円の費用が掛かる)

 また、倒したものを起こす態度はあった方が良いかもしれない。それから、もとより車を蹴ったり、叩いたりすることは厳禁である。そのような目に遭いやすい視覚障碍者は、この事例を教訓にしていただきたく、掲載をお願いした次第です。

女性部総会


           大原 保子

 4月22日は朝から風雨が強く、できることなら出かけたくないような悪天候。そんな中、参加予定の11名全員が会場の「お食事処玲子」に集まり、松田近子さんを議長に2012年度の女性部総会が行われました。

 11年度は会員1名減、計画していた行事も行えなかったなど、反省点の多い年となりました。

 そして始まった新年度は、学習会を持つこと、8月に行われる東京大会には少なくても4人は参加すること、秋の日帰り旅行などの活動方針が承認されました。

 また今年は役員改選の年でもあります。「仕事の都合でこれ以上続けることは難しい」「ずっと長くやってきたので交替してほしい」ということで、二人のメンバーが代わりました。

 役員は、部長:大原保子、副部長:畠山俊恵、学習:片岡幸子、レクリエーション:生田理香、会計:田処国江。

以上の体制でスタートしましたが、会員の高年齢化が進む中でどのようにして女性部活動を存続させていくのかが今後の大きな課題です。この問題については役員だけに任せるのではなく、会員全員で取りくんで行くことを確認し、総会を終了しました。

 この後の昼食会では、会員の家族など6名が加わり(うち男性3名)食べて飲んで、おおいに語り合い、楽しいひとときを過ごしました。

 あの悪天候の中参加してくださった皆さんに感謝いたします。

視覚障碍者にとって大変危険な「歩車道分離式信号」


 2月16日に新聞報道されましたように、2月19日から、高知市で4機の歩車道分離式信号機が新たに導入されました。

 これは完全な歩車道分離式信号機ではなく、変則的なもので、また場所によっても多少異なっていますので、視覚障碍者には大きな不安が広がっております。

 危険なのは音響のない信号です。車の音のみで歩かなければならないため、南北方向の車とともに歩行者も青と間違えて歩き出すからです。

 しかも、報道によると、4年間で歩車道分離式はさらに21機も増設されるそうです。

 現在県下で69か所もこの歩車分離式信号があり、これらがそうでないものの間に存在するのです。 

 私たちはこの南北の車のみが通行可能な危険な時間帯に、「歩行者は渡ることが出来ません」などと音声で信号音を鳴らすことを県警に要求したいと考えます。

私の医療体験(8)


定岡さんが亡くなられてからもう5年になる
             正岡 光雄

 平成19年のことである。もう5年にもなる。女性部の会で上京した。全視協会長としての任務であった。予めガイドヘルパーはコムスンにお願いしてあった。ところが、羽田に着いて暫し待ったが、依頼したガイヘルが来ない。コムスンに電話したが、日曜の休みで留守電である。止む無く、高知の我が家からの連絡を頼んだところ、30分もして、「1時間後に行く」との返事だった。

 もどかしい時を待たねばならない。空港の係りの案内で、待合室の椅子に着席した。

 途端に横の席のオッサンが野太い声で「わりゃあ、俺の足を踏んだじゃないか。」

案内のお姉さんは一言も言わない。一呼吸後に「済みません」と私が不承不承謝った。

1時間後やっとのこと、依頼したガイヘルがやってきた。途中、音声付新型トイレを見学し、会場に到着した。

 少し前から体調変化に気づいた。言葉がおかしいのだ。

 会は進行しやがて私の発言の番が回ってきた。勇気を振り絞って発言した。声も言語もこれまで聞いたことの無い私の話であった。役員の方が気をきかせて、「時間がありませんから、簡単にお願いします」と締めくくりを求めた。私はとりあえず、解放されたが不安だった。

 終了後、宿舎の部屋で喋ってみた。何とも妙な声、奇妙な発音だ。「終に俺は・・・」

 早速、明くる日の予定をキャンセルして、氷嚢を頭に乗せたままで、安静を守った。

 最終便で高知到着後、直ちに救急の近森病院に搬送された。

 私の脳梗塞は羽田での二つのストレスが原因だったろう。言語以外の機能障害はなく、またその障害も一過性であった。

 後で判ったことだが発作を起こしたころ、

あの定岡さんが亡くなっていたのだ。

 彼は一人で旅立つのが寂しかったのではなかったのか? 私の同行を切に望んだ、ところが、先に逝った我が息子がこれを引き留めた。私は今でもそれを信じている。

 それからというもの、4、5日間みっちり検査が実施された。いろんな検査をやるもんだ。

 救急病院だから、夜の夜中にも急患で運び込まれたり、突発的な患者へのお世話で喧しい。私は音を上げた。

「検査が終わったら、即刻家へ帰してくれ!」私は懇願した。

 最も閉口したのは回診の時だった。医大の学生を大勢伴ってやってきた。膝蓋腱反射など試みた後に嫌な芸をやらされた。

「瑠璃も玻璃も玉の内≠ニ言って御覧」とかのたまう。不承不承口走った。

(先生)「少し可笑しいかな?辛抱強く練習

しなさい!」 

学生の間で失笑が漏れた。

 退院の直前検査結果による治療の説明があった。幸いにして、女医さんであった。「優しい先生」の実感を持った。

 ☆血圧は130少し高いですね。血圧の薬を飲んだ方がいいですよ。

 ☆血糖値、ヘモグロビンA1cは6.5ですから、インシュリンですね。

冗談じゃない。薬漬けにされてたまるもんか!

「私は東洋医学を信奉しておりますから薬はご容赦下さい。」

優しい先生は大変困惑の様子である。

やおら、「脳梗塞発作後は1年以内に再発作

がとても多いんですよ」

 最後に奥の手が出された。「それでは、血液をサラサラにするお薬は飲みませんか」

さんざん手こずらせたのだ。一つぐらい仕方がないか。ところが、続けて恐ろしい言葉が出た。「このお薬は、出血時には飲まないようにして下さい」

私は胃も十二指腸も潰瘍で長期間苦しんだ。

 しかし、私としては、一刻も早く此処を立ち去りたい。かかりつけの城北診療所への紹介文をいただいて、車で我が家へ向かった。

 診療所では「サラサラのお薬」も、やはり優しい小林先生に頼んで容赦してもらった。

 未だにそれらの薬剤は飲んでいない。しかし預言者の言う「1年以内に発作が起こる」神託は当たっていないのである。

 先日、上京の前の夜中から皮の剥がれた踵が大変痛み出して、早朝5時から同じ近森病院にかかる羽目になった。

 やはり女医さんであったが、別の先生であった。もしも同一人物ならば、外れた「預言」の話をしたかったのだ。それだけが心残りである。

晴眼者にも喜ばれた誘導ブロックの敷設と歩道整備


   畠山 俊惠

 3月24日に、鏡川のところへ走りに行っていたので、旭駅前の誘導ブロックを歩いてみました。

 電車通りから少し南へ歩いたところの左へ行く道の部分だけ、歩数にして10歩くらいブロックが途切れていましたが、後は縄手町の歩道のところまで、ずっとブロックが敷かれていました。

 歩道の手前は急に上り坂になっているので、かえってよく分かります。これなら誰でも障害者福祉センターに行くことができると思いました。あまりにも順調に歩きすぎて、あっという間に縄手町の歩道についたのでびっくりしました。

 南から歩いてきたときもブロックがなくなったところを左右に曲がればいいので、もう西川カメラの松の木で、痛い思いをすることもないと思います。長年の私たちの願いがやっと叶えられ、本当によかったです。

 ところで、このことに関しては後日談があるのです。別の日にその歩道を歩いていた時、中年の女の人に声をかけられました。「ここに歩道ができたのは、あなた方が要望してくれたからでしょう。カラーのブロックも目印になるし、私たち目の見えるものにとっても大変安全で便利になりましたよ。これからもがんばってくださいね。」といってくれたのです。

 毎年自治体交渉を行なっていますが、私たちのことばかり要望していていいのだろうかなどと、ちょっと引け目に感じたこともありましたが、障害者にとって便利になるということは、すなわち晴眼者にとっても便利になるということを再認識しました。

 これからも遠慮せずに、私たちの当然の権利としてともに声をあげていきましょう。

点字図書館職員名簿(2012年度)


◯館長:坂本康久(さかもと やすひさ)館業務統括

◯点字図書館担当係長:青木利恵(あおき りえ)係全般

◯職員:佃鈴子(つくだ れいこ)音訳全般

◯職員(新任):近藤恵美子(こんどう え

みこ)点訳全般

◯職員(新任):谷純子(たに じゅんこ)

総務・情報支援

◯臨時職員:渡辺佐枝子(わたなべ さえこ)点訳関係事務補助

◯臨時職員:津野尚子(つの なおこ)音訳関係事務・対面読書

◯臨時職員:里見由佐(さとみ ゆさ)録音図書貸し出し

◯臨時職員(新任):里見淑子(さとみ よ

しこ)図書データ整理・CD保管ケース交換

◯臨時職員(新任):川田沙季(かわだ さ

き)図書データ整理・CD保管ケース交換

◯臨時職員(新任):山本翔慎(やまもと 

しょうしん)貸出・蔵書整理補助



 〒780?0870

 高知市本町5丁目1番30号

 高知市健康福祉部障がい福祉課

  点字図書館 担当 坂本

TEL:088−823−9488

E-mail: kc-120200@city.kochi.lg.jp

編集後記


 昨年の総会以後、「みちしるべ」は、216号から、この222号まで7回発行することができました。年6回ということになっておりますので、予定を上回ったことになりますが、これも皆様にご協力いただいたおかげです。編集部一同大変感謝しております。

 いうまでもなく、会の活動状況を、タイムリーに知らせていくための情報活動は、きわめて重要です。しかし、単なる報告記事だけでは、あまりおもしろくありませんね。そこで、読者からの近況報告などを寄せていただければ助かります。次号からもどうかよろしくお願いします。



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