みちしるべ
No 225  2012年12月号

目次(文書内リンク)
高知守る会の意見が取り入れられた全視協理事会  井上 芳史
歩車道分離式信号機に関する請願書採択される  正岡 光雄
女性部学習会報告  恒石 道男
第17回女性部大会報告 「変わりつつある全視協女性部」  畠山 俊惠
女性部大会分科会報告 女性部東京大会に参加して  津野 一美
女性の労働 「あはき」  大原 保子
いざというとき大切な人に伝えたい  藤原 義朗
クルージングに参加して  北代 麻衣
「視覚障がい者親の会」が発足しました ???????  吉岡 由加里、北村 みずほ
私の医療体験(9) ーまさか耳までやられようとは!ー  有光 勲
編集後記  有光 勳

「高知守る会の意見が取り入れられた全視協理事会」


井上 芳史
 10月13日〜14日と全視協理事会、
15日には「手をつなごう要請行動」が行なわれました。高知からは井上と執行理事
の藤原さんが出席しました。
 理事会には5組織(山梨・千葉・和歌山・宮城・新潟)と執行理事1名が欠席し、3
4名の出席で理事会は成立しました。
 1.全視協大阪大会:来年の6月1日〜2日に大阪の中之島センタービルで行なわれ
ます。参加費は5千円、前回までは初日に学ぶ分科会、最終日に語り合う分科会が行
なわれていましたが、今回は初日にパネルディスカッション、最終日に分科会という
日程で行なわれます。理由としては予算面と2日間にわたる分科会に相乗効果がみら
れなかったと実行委員会から説明がありました。
 2.全視協定款について:5月の理事会で高知守る会からの提案を受け、執行理事会
で検討され、以前のように執行理事会からの提案を全国委員会で討議する内容の定款
が提案されました。法人では理事会・監事・社員総会が運営の中心的な立場である中
、以前の全視協規約を取り入れた内容でした。高知から全国委員会の位置づけがはっ
きりしないのではないかと発言しましたが、旧全視協規約に書かれている通りに定款
に載せたと説明があり、承認されました。来年の2月の理事会で、正式な定款文章を
議論し、大会で提案するというスケジュールで進むことになりました。
 3.季刊誌点民について:全視協上納金の約7割りが「点字民報」誌代となっており
、永続的な全視協を作っていくために年4回(季刊誌)点民発行にする、会員には毎月
「全視協ニュース」を発送すると提案がありました。地方理事からは会員も有料にし
てはどうか。「点民」の発行をやめ、「全視協ニュース」だけにしてはどうか。年4
回にすると有料購読者が減るのではないか。今の体制で「全視協ニュース」の発行は
可能なのか、音声版やメール版も保証できるのかなど意見が出されました。執行理事
から、この提案で決まれば実施していくと解答があり、最終提案として、有料購読者
も含め、毎月の「全視協ニュース」と年4回の「点民」を発行することが承認されま
した。有料購読者の誌代については2月の理事会で提案されます。
 3.組織拡大について:会員の拡大が急務であると提案がありました。高知から、執
行理事会として愛知が退会した分析はしているのか。青年学生部の支援について質問
しました。理事長からは、愛知は全視協の法人化に反対、全視協会員全員に「点民」
の無料配布は反対、大会で執行理事の選挙を行なう際、定数内であれば選挙をしない
のは反対など話し合いは平行線であったことの説明がありました。また、青学部の役
員体制など理事長が責任を持って支援していくと解答がありました。
 4.手をつなごう要請行動:私は就労について厚労省交渉に参加しました。視覚障害
者が一般事務などの仕事をする際に、職場介助者(ヒューマンアシスタント)制度があ
ります。病院やデイサービスでマッサージの仕事をしているときに計画書や報告書を
作成する機会が増えてきています。このようなときに職場介助者制度が適応されるこ
とがわかりました。最近、訪問マッサージへの就職が多くなっており、厚労省として
就職状況など調査をすることが約束されました。

「歩車道分離式信号機に関する請願書採択される」


             正岡 光雄
 既にお知らせいたしましたように、守る会はじめ、視覚障碍者7団体は、「歩車分
離信号」への音響等の併設を求めて、先の9月県議会で、請願を行うべく取り組んで
きましたが、その状況について、報告します。
 まず、全賛同視覚障碍者7団体の署名(印)を県議会開会1日前に、いただきました
。そのコピーしたものを、開会日の9月18日に各7会派に配布しました。それに先
立って、直接面談または電話等によって、依頼してありましたし、その反応も概ね好
意的に感じられました。浅はかな私としては、かなり楽観的にみておりました。
 ところが、その後の電話等によるやり取りで、全く見当外れではないいかと感じ始
めました。
 まず最大会派の自民党は、予想に反して、「今内部で検討しているから・・・」の
繰り返しです。次に公明党も「締切日の25日に来てください」と素っ気ない。やっ
と、共産党、県民クラブ(民主党系)の二会派は大丈夫でした。しかしこれでは採択は
困難です。
 19日(木)〜21日(土曜)私は会議で旅行でした。自民党の本音を知らされたのは
締切日の前日でした。
 請願の項目中@「今後敷設の歩車分離信号機には音響を付加する」A「既存のもの
にも同様に音響を付加する。」この2項目については問題ない」が、B「声による『
今は渡ることが出来ません』をスピーカー等で流す」と、C「LED付きの新機種は補
助対象外なので、県負担が大きくなるから今のところ自民党としては賛成できない」
でした。
 明くる25日開会前急遽担当議員にお目にかかり、問題のB、Cの取り下げを提案
して、再考をお願しました。休憩時間を挟んでの何回もの打ち合わせが行われ、その
討議の結果、署名捺印していただけたのは締切前30分でした。
 それから、矢継ぎ早にお約束の他の会派を回りましたが、中にはもう退出した会派
もあり、連絡を取ってもらってやっと署名ができたところもありました。
 中内桂郎議員(憲政会)、有名なふぁーまー土居議員と、全会派の署名完了後、何と
か、締切10分前に事務局に提出できました。
私は安どと疲労とで倒れそうになりました。
 この取り組みの中で、私の数百倍も活動して、非力な私をサポートして下さったの
は北村さんのお母さんでした。与党大物議員への折衝や新聞社トップへの取材依頼等
、密かに駆けずり回って下さいました。それから、吉岡さんのお母さんも身内の方の
ご不幸にもかかわらず、駆けつけて下さって、会派回りにも付き合って下さいました

 審議(採択)は翌月2日と目されておりましたが、私はプライベートな用件で海外へ
出なければなりませんでした。ともに動いて下さった方たちには大変申し訳なく思い
ました。
 「紹介」の状況からして、全会一致は堅いことは間違いありませんでした。それで
も、私としては気がかりでした。「可能な方は傍聴などへの参加を御願いいたします
」とメールで呼びかけました。それは、力強い賛同を大きくし、次なる活動への支援
に繋げなければならないからです。
 そしてその2日の日予想通り「全会一致」で採択されました。高知新聞も大きな扱
いで報道してくれました。
 多くの方々も傍聴して下さいました。且つまた、会終了後全会派にお礼の挨拶にも
回っていただきました。皆様まことに最後まで付き合って下さいまして、ありがとう
ございました。
 私たちの活動はこれから更に、このための予算獲得にお願いに頑張らねばなりませ
ん。採択のみでは予算獲得は確実ではありません。
 どうか引き続いてのご協力をお願いいたします。
 ここに、改めて、請願文を、掲載します。
  ?
??? 「請願書」
2012年9月21日
   高知県議会議長 武石 利彦 ??様

     請願人
高知市大膳町6−32高知県立盲学校内
高知県立盲学校同窓会
  会長 有光 勲
高知市大膳町6−32高知県立盲学校内
高知県立盲学校PTA
  会長 ???矢野 啓一
高知市越前町2-4-5(3階)
高知県視覚障害者協会
  会長 ?中澤 久 
高知市長尾山町43-17井上方
高知県視力障害者の生活と権利を守る会
  会長 片岡 慈仲 
高知市大膳町6-32高知県立盲学校内
全国視覚障害児(者)親の会高知県支部
  支部長 浦宗 義人 
香南市夜須町手結298-66
日本網膜色素変性症協会高知県支部(JR PS高知県支部)
  支部長 林 道夫 
高知市介良乙1155-9
高知県盲ろう者友の会高知県盲ろう者友の会
  会長 高橋 万里 
ーーーーー
紹介議員
   別紙の通り
ーーーーー
?歩車分離式信号機に対する視覚障害者への安全を保持するための付加装置等の整備
を求める請願

  請願趣旨(請願する理由)
 車社会の恩恵は図り知れないものがあります。しかし、その一方で、交通事故の多
発も大きな社会問題になっております。特に、障害者、高齢者、子ども等いわゆる「
交通弱者」への被災もまた極めて憂慮に耐えない実態が報じられております。
 本県においての、最近の障害者の事故のうちで、忘れられないのは、昨年末に発生
した大変不幸な事件です。湯浅さん(全盲男性。鍼・灸・マッサージ師、自営)は帰宅
途中の横断の際に、車に跳ね飛ばされて、急死しました。彼は、鍼・灸・マッサージ
師として、実績を上げると同時に、障害者団体の役員としても活動しておられました
。本県視覚障害者のみならず、障害者にとっても大きな損失です。
 最近の交通混雑の中で障害者への被災が急増していることを聞くにつけてもこの防
止策実施が急がれております。中でも信号に関する改善が急務です。
 取り分け音のみを頼りに歩行する視覚障害者に取って、交通騒音等による歩行困難
と危険性の増大が大きな不安材料となっております。信号機への音響敷設は、悲惨な
事故を防止するためにも必須です。ところが昨今の交通情態改善や利便性の向上のた
めに採用されている、種々の方策が、視覚障害者にとって、かえって、悲惨な被害の
増大をもたらしていることも偽らざる情況です。
 流行の、音のしない車とともに、歩車分離式信号機導入もその有力な一因となって
いるといわれております。
 歩車分離式信号機は右折や左折の車に巻き込まれて、事故死が増大していることに
対応して、採用されるに至りました。全国的広がりも著しいものがあり、本県におい
ても現段階では69機、4年後には95機になると発表されております。
 そこで、歩車分離式信号機における危険性について説明しますと、視覚障害者は、
上記のとおり、音を頼りに歩いております。したがって、道路上では自動車の走行に
沿って歩行すればこれまでは、概ね安全でした。すなわち、東西に車が走っていると
きは歩行者も東西が青、南北が青の場合には歩行者も青でした。すなわち「信号」に
従えば安全に横断歩道を渡ることが出来ておりました。
 歩車分離式信号機では車のみが通行できる時間帯があります。特に高知で多く採用
されている方式は変則的なものです。視覚障害者が横断する際、音響信号機は東西は
「かっこうかっこう」、南北は「ぴよぴよ」という音を発するように設定されていま
す。
 ところが歩車分離式では、車のみの走行があり、現段階では、それに対応した信号
音は、ありません。音響併設の場合も、前段の歩行者の青が延長されていると誤解し
て飛び出すことにもなりかねません。
 以上、視覚障害者における歩行の危険性を考えるとき早急な防止策が必要です。
 私たち視覚障害者関係7団体は下記のような信号機への付加装置等の整備をお願い
いたします。
(請願項目)
 @今後の歩車分離式信号機設置においては音響信号を併設する。
 A既存の歩車分離式信号機の内、音響信号の併設されていないものには音響信号を
併設する。
 
以上請願します。
      連絡先
      高知市越前町1−10−5
      正岡 光雄
      09047848181
ーーーーー
別紙(紹介議員)

浜田 英宏 (自民党)
池脇 純一 (公明党)
田村 輝雄 (民主党・県民クラブ)
吉良 富彦 (共産党)
ふぁーまー土居 (南風(みなみかぜ))
高橋 徹 (みどりの会)
中内 桂郎 (県政会)
ーーーーー

女性部学習会報告


恒石 道男
去る7月22日、高知市障害者福祉センター旭において高知県立大学の田中先生に
よる(TPPと私達のくらし)というテーマの学習会が20名あまりの参加者の下に
開かれた。
TPPとは、環太平洋戦略的経済連携協定(Trans-Pacific Strategic Economic Part
nership Agreement)の略で、その名の通り、環太平洋の国々における(Trans-Pacif
ic)戦略的な(Strategic)経済連携協定(Economic Partnership Agreement)と言
うものである。私などはこれを聞いただけで頭が痛くなったが、田中先生の講演はわ
かりやすいものでありよかったと思う。
 これは環太平洋地域の国々による経済の自由化を目的とした連携協定であり、加入
国の関税は廃止されることとなる。しかし、貿易が完全自由化されると、輸入の際に
外国から安いものが入ることとなり、自国の産業、特に農業は壊滅的な打撃を受ける
こととなる。現在は高い関税をかけることによって自国の産業を保護しているのであ
るが、そうしたことはできなくなる。さらにTPPにおいては、関税を廃止していく
だけではなく、各種の規制や制度やルールなどの非関税障壁の撤廃も含まれており、
1次産業や工業製品だけでなく知的財産権や労働規制、金融、医療などについても自
由貿易のじゃまになっている障壁を取り除くような内容が含まれているのである。
 この協定は、もともとはシンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランドの4カ
国で2005年に結ばれたのだが、現在アメリカ、オーストラリア、マレーシア、ベ
トナム、ペルーの5カ国が加わるための交渉に入っている。アメリカとしては輸出を
増やし、自国の雇用を増やすことで経済の活性化を目的としているのである。
 TPPの協議に加わっている9カ国と、現在加わろうとしている日本を含めた10
カ国の中で、国内総生産量の合計はアメリカと日本の2カ国で9割以上を占めている
のである。従ってアメリカとしては当然のこと日本をターゲットにした協定を推進し
ようとすると思われる。自由という言葉から受ける印象として、あたかも対等な取引
が行われるように思われるが、実態は不平等なうえに、国の主権が侵される恐れをは
らむという大きな問題を抱えた協定なのである。
 TPPは多国間協定であるが、個別協定としての二国間自由貿易協定(FTA)の
協議をも求められることが考えられる。その特徴的なものが現在進められているアメ
リカと対韓国間のFTAに現れており、対日本においても同様のことが大きな懸念と
なっているのである。そのアメリカと韓国間のFTAの内容は次のようなものである

1.原則すべてを自由化する。
2.一度決定したことは、何か不具合が起きたとしても元に戻すことはできない。
3.アメリカ以外の国とで結んだものの条件がよい場合、その条件は無条件でアメリ
カにも適用される。
4.アメリカにとって不利益が生じた場合、撤廃していた関税を復活できるようにす
る。
5.韓国に投資したアメリカ企業が韓国の制作によって損害を被った場合、アメリカ
で裁判にかけられるが、その逆はない。
6.アメリカ企業が思ったような利益が得られなかった場合、協定に違反してなくて
も企業に代わって政府が国際機関に韓国を訴えることができる。
7.韓国が規制や関税以外の壁を作った場合、アメリカにとって合理的な理由と認め
られなければ撤廃を求めることができる。
8.韓国の国内法よりも国際協定が優先される。
9.知的財産権の取り締まりを韓国に対してアメリカが直接行う。
10.法企業は民営化する。
このようなアメリカ側中心の不平等な協定の内容が、日本にも適用される可能性が大
きいのである。
 アメリカにとって、特に大きなメリットがあると常々言われている日本における分
野として、医療や保険がある。TPPにおいては、薬価基準の自由化や医療保険制度
の見直しなどが考えられており、医療分野の自由化が行われ、さらに保険診療と自由
診療の混合診療が解禁も含まれると考えられ、そして混合診療が解禁されることによ
り、自由診療の比率が高くなり保険診療で受けられる範囲が縮小されてしまう方向に
進んで行くと思われる。
 さらに日本の医療保険制度をアメリカが障壁として訴える可能性があり、そうなる
と日本の医療保険制度がくずされてしまうこととなるが、アメリカはその医療制度の
代わりに民間企業の保険会社による医療保険の参入をすることを考えており、それは
日本の低所得者にとっては無縁なものなのである。このような自由診療の拡大は特に
低所得者にっとっては医療の貧困とも言うべきものにつながる大きな問題となる。ま
た医師の国外への流出と共に、日本の医師免許を持たない国外医師の日本への流入や
国外の営利企業の医療分野への参入なども加わり、現在のような安心できる医療が受
けられなくなることも考えられるのである。
 農業について言えば、ただでさえ食糧自給率が低いと言われている日本のそれはT
PPに加入した場合、10パーセント近くまで低くなってしまうという計算がされて
いる。また現在は検査によって危険が疑われる場合、輸入制限がされているのだが、
FTAにおいてはそうした場合でも輸入を制限することができなくなり、食の安全性
を確保することさえも極めて困難な状態になってしまうのである。
 もう一つこの協定の交渉内容は、妥結後5年を待たなければ公開をすることができ
ないという極めて不透明なものとなっており、国民を蚊帳の外におく異常とも言える
協定なのである。
 このような不平等な上に内政干渉を伴うとも思われるような大きな問題を抱えたア
メリカ中心の協定に政府は加わろうとしているわけで、我々国民はしっかりと監視の
目を向けて行くことが大切であると考えさせられた学習会であった。

第17回女性部大会報告 「変わりつつある全視協女性部」


畠山 俊惠
8月25、26日(土日)の両日、第17回全視協女性部大会が東京で行われた。
 高知からは、大原保子さん、片岡幸子さん、井上奈美子さん、津野一美さん、畠山
の5名が参加した。
 部長の大原さんと私は、大会前日に行われる代表者会議に参加するために、一足先
に列車で東京に向かった。
 宿泊する新宿の「戸山サンライズ」周辺では、夏を惜しむかのようにミンミンゼミ
が元気よく鳴いて、遠くから来た私たちを歓迎してくれた。ミンミンゼミの声を聞く
と「東京へ来たんだなあ」と実感する。
 土曜日の午前中は空き時間を利用して、日本点字図書館の用具部見学のコースと、
全視協の新しいビルを見学の二つのグループに分かれて出かけた。私は日点の方に行
った。
 用具部では、新商品のテレビが聞けるラジオを大々的に宣伝していた。ほかにも便
利な商品がたくさんあった。実際に手にとって説明を受けて、みんなそれぞれに買い
物を楽しんでいた。
 一般社団法人全視協女性部になって初めての大会は、アコーディオンの歓迎演奏で
始まった。参加者は90名ほどで、いつもの大会より少し少なめだった。体調を崩さ
れたとかで今回は参加していないという方が何人かいた。これからはだんだんそうい
う方が増えてくるのだと思う。
 開会セレモニーでは、全視協代表理事の田中章治さんが、「原発再稼働の問題やT
PPの問題、障害者総合支援法の成立などを見ても、国民の声を聞かない『野田政権
』です。骨格提言の完全な実施を求める運動や、自筆サインの問題など、皆さん一緒
に取り組んでいきましょう。」とお祝いの挨拶をされた。
 全体会で話し合われたことをいくつか書いてみます。
○大会の持ち方について
 各団体とも、会員の減少や高齢化が進む中、女性部の活動そのものもままならない
という深刻な事態が起きている。小さな団体でも大会が開けるような方法を考えるべ
きではないか。大会を担当する団体の意向を聞いて、その団体の力量に見合った大会
を開いたらどうかという執行部の提案に対し、「何人くらいを基準に小さな団体とい
うのですか?」という質問が飛びだした。
 また、「高齢化が進み、身体的にも経済的にも大変で、大会に参加するのもなかな
か厳しい。今まで女性部として活動してきたが、女性部を無くして全視協が一つにま
とまるのもやむを得ないのではないか。」という意見が出された。「女性部特有の要
求があるので、やはり女性部は必要です。」という意見も。
 それに対して、「女性特有の要求などないと思う。人間皆平等なので、女性だけが
子育てをするものでもないし、日常生活をしていく中での様々な問題で、困っている
こと・解決したいと思っていることは男女とも同じ。ただ、よりどっちが切実に感じ
ているかと言えばそれは女性です。女性の方がより多くの困難をしょっているのです
。男性が理解をしてくれて、女性と同じくらいのレベルで切実さを受け止めてくれる
なら、安易に女性部はいらない。だけど、まだまだそんな世の中じゃないし、女性が
発言せざるを得ないのです。だから女性部は必要なんです。
 高齢になって、経済的に厳しいなら『年金の引き上げ』とか、家族の介護で困って
いるなら、より多くの『ヘルプサービス』の提供など、全て要求に変えていかなけれ
ばいけないと思います。」という意見に、会場から賛同の大きな拍手がわいた。
○大会開催時期について
 昔は、皆さん子供連れで大会に参加していたので、夏休み中の8月開催で定着して
いた。しかし、どの団体とも高齢化が進み、昨今の猛暑の中大会中に体調を崩すとい
う例も増えている。参加者の健康面にも配慮し、大会を6月に開催することで決定し
た。
 大会前日に行っている代表者会議は、大会1日目の開会式の前に行い、おもに議案
書に対する修正案の論議や、次期役員の推薦などの提案をする。大会がないときの代
表者会議の時期については現在検討中。
 大会の開催時期が変わるため、事業年度は4月1日から翌々年の3月31日までと
なった。これによる「部則一部改正」も承認された。

 そのほかの意見として、「入院したとき買い物など生活面は看護師さんに頼めない
ので、入院先へのヘルパー派遣を認めてほしい。」という切実な意見。これは、20
年以上も前から女性部の要求として取り組んできたにもかかわらず、未だに認められ
ていない。「これから高齢化が進み入院する機会も多くなるので、これはぜひ実現さ
せてほしい。」という多くの方の願いだった。
 昨年10月から始まった動向援護について、「事業所によって格差を感じる。」「
ヘルパーの質が落ちたように思う。」などの意見が出された。詳しいことはそれぞれ
の分科会報告をお読みください。
 全体会の最後に、次期役員推薦の提案があり承認された。

 部長 菅野良子(福岡)、 副部長 片桐陽子(新潟) 織田津友子(東京)、 
会計 濱田登美(神奈川)、 庶務 太宅直美(奈良) 渡辺明子(奈良)、 委員
 平坂恵子(大阪) 石田浩子(新潟)

 夕食後の交流会では、「れーげんぼーげん」(ドイツ語で虹という意味)というグ
ループのライアー(竪琴)の演奏を聴いた。ライアーは全ての弦楽器の元になる楽器
だそうです。おなじみの曲を四人の方が演奏してくれた。「耳を澄まして聞く!」と
いう感じの静かな優しい音で、子守歌代わりになった方もちらほらと。
 二日目の午前中は四つの分科会に分かれ、それぞれ学習した。
 午後からは、記念講演が行われた。「ベトナムにおける障害者の現状と課題」とい
う演題で、佐々木憲作さん(佐々木さん自身も視覚障害者で、現在広島で鍼灸院を開
業)の講演だった。
 1996年にベトナムのホーチミン市で「障害児教育セミナー」が開かれ、佐々木
さんはレポートを持って「視覚障害児教育」分科会に参加した。そのことがきっかけ
で、長年勤めた病院マッサージ師をきっぱりやめ、2006年から約5年間、ベトナ
ムホーチミン市の視覚障害者施設で、日本式マッサージを教えることになった。
 ベトナムの視覚障害者は、大人になっても家族にたよって生活している人が多い。
それではいけない!将来自立できるためのスキルを身につけなくてはと、技術指導だ
けではなく、生活態度から就職先を見つけるまで、優しくときに厳しく指導されたと
いう内容だった。
 閉会式では、分科会報告に続いて、「原発ゼロの日本を求める」特別決議(案)の
朗読が行われた。「命と暮らしを守り、子供たちの健やかな成長を願う私たちは、こ
の国民の声と連帯して、原発のない日本を目指して、共にがんばっていきましょう。
」と、参加者の中で最年少の上岡由佳さん(奈良)がアナウンサーのような美しい声
で朗読した。
 続いて大会宣言(案)の朗読が行われ、「『歩みの1歩は明日への力。』一人の力
は小さくても、同じ思いを持つ大勢の人たちと力を合わせれば必ず願いは叶います。
私たちが安心して暮らすことのできる社会の実現を目指して、共にがんばりましょう
。そして2年後の大会にはたくさんの成果を持ち寄って、女性部のさらなる運動につ
なげていきましょう。」と、坂井久美子さん(新潟)が朗読し、承認された。
 最後に、東京から2年後に第18回女性部大会が行われる神奈川に引き継ぎをして
、東京大会は無事終了した。

女性部大会分科会報告 女性部東京大会に参加して


            津野 一美                  
 8月25日、20分程遅れて羽田に着き 電車を乗継ぎ、さらに徒歩10分余りで
大会会場に到着。ギラギラ照りつけるという表現がぴったりの炎天下から会場に入っ
た時、思わずほーっと吐息がもれた。 
在宅福祉と高齢問題の分科会は、部員19名、ボランティア1名、助言者として障全
協の白沢さんを迎えて、2日目の午前中に行われた。
 まず、簡単な自己紹介の後、白沢さんが 現在の障害者の実態、自立支援法と介護
保険との相違点、来年から施行される(障害者総合支援法)に関する講演があり、質問
や実際に抱えている問題点等を出し合った。
 障害者の実態調査は5年に一度行われるが、平成18年の調査に基づき新法案が作
成されている。昨年の調査では、障害者数350万人。その62%が65歳以上。残
り人数の90%が40歳以上という結果に驚いた。
 施行される新法案は名称が変わっただけで、障害者の重度化・重複化・高齢化・利
用料の応益負担等々の現状を何ら考慮しない法案らしい。
 次に、二つのレポートを基に入院時のヘルパー利用関して切実な意見が出された。
検査や入院時に書類の代筆をしてもらえない、自分のベッド周辺しか動いてはいけな
い、廊下を歩いてはいけない、必要な買い物もしてもらえない等。制約される理由と
しては、他人に迷惑がかかる、点滴台や処置台等にぶつかる、看護師不足等。家族や
友人の手を借り何とか克服出来たが、日頃利用しているヘルパー制度を入院時にも適
応して欲しい。医療側の支援と日常生活支援を分けて、両面から働きかけていく運動
をしていく必要がある。 
 高齢者問題といっても中々問題が大きく深く、安気に年を重ねられないのが実状だ

 今大会に参加して、どこの組織も高齢化や家族の介護等で、おなじみの顔触れが減
っていた事。全体的にパワーダウンかなと感じた。そんな中で定年退職をし地方から
東京に出て再就職をした全盲の70歳だという方からは超強力なエネルギーが感じら
れた。

「余計な一言 東京のミンミンゼミは高知のそれより(ミンミン)の回数が二つ少ない
のはどうしてだろう? また今夜も眠れそうにない?」 

女性の労働 「あはき」


              大原保子
 参加者18名(自宅開業・訪問マッサージし・ヘルスキーパー・学生)助言者に
東郷進氏(全視協あはき委員長)を迎えておこなわれました。
 まず四つのレポート発表がありました。
1.ヘルスキーパーから訪問マッサージへ 
 金沢の神戸定子さんは銀行のヘルスキーパーを定年退職され今年から東京で訪問マ
ッサージの仕事についています。
「給与は日給制で不安定な立場ですが楽しくやっています」と言う神戸さんに沢山の
エールが送られました。
2.開業して20年 
 神奈川の鈴木和子さんの治療院のスタッフは常勤3名、非常勤2名、職場介助者そ
して経理担当者。特定求職者雇用開発助成金をはじめあらゆる助成を受けているそう
です。保健は患者さんが希望すれば扱うとのこと。鍼灸のみ1週間以内に来院の場合
は2回目を割り引く特別治療券をだしているとのことでした。
3.サラリーマン治療師として働いてその後 
 この和歌山の岡崎さんのレポートは次号のみちしるべに全文掲載されますのでぜひ
お読みください。
4.福岡の訪問マッサージ従事者にたいするアンケート調査
 回答者は18名で、女性14、全盲11。年齢は40代が最も多く、70・60代
が6、20代0。正社員と答えた方、11。  働いていて困ったことや嫌なことの
質問には「人知れずトイレに行けないこと」「家の中の様子が分からないこと」「訪
問先に
つれて行ってくれるドライバーのご機嫌伺いをしなければいけないこと」。 
働いていて楽しかったり、助かることを具体的に、の質問には「送り迎えをしてくれ
るので嬉しい」が最も多く、「患者さんやドライバーさんとの触れ合いや交流が楽し
い」という回答も複数有りました。
 その後のフリートークでは訪問マッサージで突然解雇を言い渡されたなどの発言が
あり、東郷さんから次のような助言がありました。
 訪問マッサージの業者は保健の不正請求をするなど法律違反が多い。そのため今後
個人での保健請求ができなくなったり、2km以上の往療料が出なくなるといった話
もあり、そうなると視覚障害者が大量に解雇されるといった問題も起こってくる。し
かし解雇というのは、法令を遵守すれば簡単にできることではないのでそのためにも
1人でも入ることのできる労働組合と障害者団体に必ず入り、みんなで守っていくこ
とが必要である。
 このほかの二つの分科会について簡単に記します。
1.生活
毎日の生活の中で、困っていることを出し合い学び会おうをテーマに進められ、洗濯
・冷凍食品・買い物などの失敗や工夫をだしあいそのような中で探し物発見機を日常
生活用具として取り扱ってほしいと要求することが提案されました。このほかNTT
ドコモの携帯活用講座もおこなわれました。
2.気軽に参加「今時のお化粧あれこれ」
 レイラ化粧品美容部員の鈴木さんをお迎えし、前半はスキンケアについての講義、
後半は指先を使ったメイクアップの実技をおこないました。 

「いざというとき大切な人に伝えたい」


藤原 義朗
 守る会では、一昨年に福祉関係施設の見学を4回にわたり約20施設見学し、昨年
は、医療関係施設を2回5施設見学してきました。
 最近、「家族葬」とか「エンディングノート」と、言われるように、自分に合った
あの世への逝き方を選んでみようということが話題になっており、9月16日に学習
会を行ないました(参加者は11名)。
 午前中の講師は、労働省葬祭ディレクター2級の石川美紀さん。午後は、社会参加
応援バス「太陽号」に乗り、高知市高}にあるドリーマー高知を見学しました。祭壇
や骨壺、棺などを触らせていただきました。
 なお、エンディングノート(ドリーマー版)をいただきましたが、長くなりますの
でここには掲載できません。ご希望の方は藤原までお知らせください。

クルージングに参加して


北代 麻衣
 守る会のレク部の北代麻衣です。8月4日、レク部がクルジングのイベントを行ない
ました。
 その時、台風の関係や人数のことを心配しましたが、そこそこ人数も集まってくれ
たりして、船も予定通り運航しましたのでよかったです。
 そして、船を運航をしている時に、ガイドさんが丁寧に説明をしてくれたので、よ
かったです。また、次回もクルージングをやりたいと思いました。
 参加してくれた方々、どうもありがとうございました。

「視覚障がい者親の会」が発足しました


      吉岡 由加里、北村 みずほ
 「視覚障がい者親の会」を今年7月に発足出来ました。障がいを持った子供のため
に親同士がつながり、皆で子供の成長を見守って行けたらという思いで、正岡先生の
お勧めもあり、先生のご指導のもと、会を結成することが出来ました。
現在の会員は10人ほどです。これからも皆で、声をかけあいながら仲間を増やして
いけたらと願っております。会は月1回のペースでお食事をしながら、障がいがあっ
ても頑張っておられる方のお話しをお聞きし、つらいのは自分たちだけではない事を
知り、元気をもらっています。また自分のことも人に話すことで気持ちが軽くなり、
人にも元気を与えられます。皆で色々なことを話して親睦を深め、励ましあい、助け
あえたらいいと願っています。どうぞ皆様も、気軽に[お食事会]におい
でください。 ????????????????????
○第1回目
7月、正岡先生が声をかけてくださって岡山から短大で講師をされている(視覚障がい
者にパソコンを教えるための講義をされている)岡崎先生が来てくださいました。
みんなで自己紹介をして、会の発足を決意しました。参加者は(正岡先生・有光・上
田・大黒(かほちゃん・なおくん)・北村・藤岡・堀内・山崎・(音愛ちゃん)・吉
岡・(邦廣)
○第2回目
8月、片岡先生と奥様をお迎えしてエスペラント世界大会で世界10ヶ国を旅行された
お話しを聞かせていただきました。先生は、大会の後4、5日は観光を兼ねて視覚障害
者施設や障害者の政策を出来るだけ視察されていらっしゃるそうです。勉強家でいら
っしゃると感心させられました。奥様からもエスペラントの方々との交流のすばらし
い話しを聞くことが出来ました。世界中でつながっていらっしゃる事に皆で感動しま
した。旅行の時の沢山の写真や、信号機の日本と違った音なども聞かせていただきま
した。
○第3回目、10月、恒石さんをお迎えしました。小さい頃から見えづらかったけれど
、高校までは普通高校に通われて、卒業後は就職するか悩まれたそうですが、徳島盲
学校理学士養成課程に進学されて、卒業後は高知で就職されました。退職する頃には
仕事もしづらいくらい見えにくくなっていらっしゃいましたが、職場の人達に理解し
てもらい、温かく助けていただき退職まで頑張ることが出来たそうです。
「母が今でも、目の見えないことを自分の責任のように考え、すまないと、涙を流し
て私に謝るのが本当につらいです」とおっしゃいました。障害を持つ子どもの親とし
て心打たれました。
以下は、参加された方々の感想です。
・お話しを聞いて励みになります。
・前向きに考えていくと道は開ける。
・みんなが助け合って、声をかけあって、みんなで会を盛り上げていきましょう。
・みなさんと交流ができて本当に良かった。
・もし、子どもが視覚障害者だったら、絶対、このような会が欲しいと思う。情報が
欲しいと思う。
・楽しく参加させていただいております。
・困難が降りかかってきても、皆と手を取り合って乗り越え、[一歩]前に進んで行き
たいと思います。
 9月には、佐々木美穂さんが入会してくださいました。
 この会は子供の視覚に障がいがある、また、本人の視覚に障がいがある親の会です

障がいがあっても、障がい児、障がい者、そしてその家族が孤立しないで心豊かに生
きられるように、仲間同士で支え合うことが目的です。仕事や介護で忙しい中、限ら
れた時間を有効に使いメールや食事会を介して、気持ちや情報を共有しています。

皆様のお力をお借りしながら、このつながりを充実、発展出来たらと願っていま
す。どうぞよろしくお願い致します。

私の医療体験(9) ーまさか耳までやられようとは!ー


            有光 勲  
 「突発性難聴」、それは、ある日突然耳が聞こえなくなり、耳閉感、耳鳴り、時に
は頭痛、悪心、嘔吐など突然に発するもので、原因はまだわかっていない。この病気
は、二週間以内が勝負だという。その時期に適切な治療を受けなければ、難聴はもは
や治すことができないといわれている。しかし、最近テレビで、あるタレントが突発
性難聴になったという話をしていた。その時には48時間以内が勝負だといっていた
。いずれにしても、一刻を争う病気であることには間違いない。
 私は、この病気についてはある程度のことは知っていたので、「突発性難聴」と告
げられた時大変驚いた。私にはそのような急性症状はなかったのである。そのことを
医師に話すと、「それは教科書に書いてあること、教科書通りなら苦労はしない。そ
のように発症して難聴が治らないまま残っている人もけっこう多い」という。  
 それは、10月の初めごろであった。尺八を鳴らしてみると、なんと2本の尺八の
ように和音になって聞こえるのである。「ふしぎなこともあるものだな、尺八が割れ
たかな?」と思っていた。その時、偶然テレビからバイオリンの独奏曲が流れていた
。それが左の耳に響いて、やはり2台のバイオリンがひかれているように聞こえたの
である。「あ!これは耳のせいだ。」と思い、もう一度尺八を吹いてみると、その音
が左の耳に響いて和音になっていることがわかった。そして、よく注意してみると、
左の耳がなんとなくふさがったような感じで、低い音の耳鳴りがしていることに気が
ついた。盲学校治療室の入り口付近に変圧ボックスがあって、いつも、ブーンという
音がしている。あれは交流ハムといわれるもので、振動数60Hzの音であるが、こだ
かさセンターへ行く時などにあれはけっこう役だっている。ちょうどあのような音で
ある。別にかぜをひいている訳でもなかった。 知人に聞いてみると、「年をとると
だれでも耳鳴りはするようになる。それは治らないがそのうちに慣れてきて気になら
なくなるからほうっておけばいい。」という。それでも、やはり気になったので、受
診の4・5日前だったと思うが、かかりつけの病院の耳鼻科に電話して予約した。1
0月18日(木)の14時にということであった。もちろん、突発性難聴だと気づいて
いれば、その日のうちにも病院にかけこんでいたであろう。 
 受診の日18日は、10時40分から12時10分まで、福祉専門学校で点字の授
業があった。学生が35人程いるので、大きな声で話しをすると、その声の全てが前
に出ず、左の耳に響いて、話す声の一部が残っている感じである。もうそのころには
左耳の異常が顕著になっていた。 耳鼻科では問診の後、聴力検査である。レシーバ
ーを耳に当てて音を聞く方法は皆さんも受けられたことがあると思うが、その他に、
耳の後ろに直径3p程の発振器を着け、そこからいろいろな振動数の音を出す。他方
の耳にはレシーバーを当て、振動数が変わる度に異なる、ザーザーというノイズを出
す。そして、耳の後ろに着けた発振器からの音が聞こえた時に手にしているボタンを
押すのである。私は、このような検査を受けたのは初めてであった。それは骨伝導の
検査で、内耳やそれに続く神経の異常がわかるという。その検査の結果、明らかに左
の耳の聴力が落ちていた。さらに、肝を冷やしたのは、脳に腫瘍があるかもしれない
ので、MRIをとるという。まず、普通のやり方で20分程とり、そこで一端中断し
て、造影剤を静脈注射してから、さらに20分程とった。このようにしないと内耳神
経の周辺の腫瘍はみつからないという。幸い検査の結果腫瘍はないとのことで、ほっ
と胸をなでおろしたことであった。その日、10月18日から早速治療がはじまった
。土・日も関係なくぶっ続けで9日間、すなわち26日までステロイドの点滴と、ビ
タミン剤、循環改善薬各1錠と、ATP関連薬(代謝や循環をよくするためのもの)
2錠を毎食後服用するというものである。これらの治療のおかげで、よくなりつつあ
るが、耳鳴りや耳閉感はなかなかとれそうにない。個人差があり治るかもしれないし
、治らないかもしれないという。  
 最後に、是非とも皆さんに教訓にしていただきたいのは、最初にも書いたように突
発症状のない突発性難聴があるということである。そして、手遅れになると生涯その
難聴は治らないかもしれない。いうまでもないが、われわれ視覚障害者にとって耳は
まさに命である。少しでも異常を感じたら、ためらうことなく受診していただきたい
。  
* 耳鼻科の医者がやっていたことからヒントを得て、私が思いついた簡単な骨伝導
の検査法をお教えしよう。シェーバーなど何か振動するものを額の真ん中に押しつけ
てみる。その振動が両方の耳に均等に響いていれば正常である。ちょっとお試しあれ。

編集後記


             有光 勳
 早いもので、今年もいよいよ終わろうとしております。「みちしるべ」発行にいろ
いろとご協力ありがとうございました。次号は、来年2月に発行予定です。いつもな
がら新年特集などは計画しておりません。どうか悪しからず。
 この16日には、衆議院選挙が行なわれます。私たち有権者にとってなによりつら
いのは、マニフェスト(選挙公約)が平気でやぶられることです。もはや、選挙前の
約束など、おおかみ少年で全く信用することができませんね。しかし、政治を変えて
いくためには選挙に託すしかありません。こんな時であっても信頼できる政党や候補
者は必ずいるはずです。あきらめることなく、よく見極めて貴重な1票を投ずるよう
にしたいものです。



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