みちしるべ
第226号 2013年2月

目次(文書内リンク)
生まれ変わる点字民報  井上 芳史
防災学習講演会報告  藤原 義朗
緊急訪問マッサージ集会より  藤原 義朗
第2回西日本ブロック交流集会報告  有光 勲
かわいい叔母ちゃんの話  畠山 俊惠
私の医療体験(10)  有光 勲
サラリーマン治療師として働いて  和歌山  岡崎 敬子
高知・宿毛・大月間の高速バス「しまんとライナー」時刻表等
後期高齢者医療制度のしおり(点字版)をお送りします
編集後記

「生まれ変わる点字民報」


             井上 芳史
 2月2日から3日にかけて全視協理事会が開催されました。議論の中心は「点字民報
」、全視協大阪大会、全視協定款でした。

1.全視協機関誌「点字民報」
私たちの会費の6千円が全視協に上納されています。6千円の上納金の約4割が「点
字民報」誌代として使われています。永続可能な全視協を作っていくためには、この
機関誌の在り方を検討していくことが必要となりました。検討を積み重ね下記のよう
な形式で2014年4月からスタートします。
 月刊「点字民報」と季刊「点字民報」(4月・7月・10月・1月)を発行します。季刊
は今までのような機関誌、月刊は全視協や各組織の活動などを紹介したものを考えて
います。会員外の有料講者は月間と季刊を1セットで年間墨字版は2千円、点字版は34
00円となります。期待してください。
2.第31回全視協大阪大会
 6月1日(土)〜2日(日)にかけて大阪で交流集会が行なわれます。1日は記念講演、「
全視協のこれまで・これから」(シンポジウム)、夜は交流会、2日は分科会とまた会
おう集会となっています。みなさん参加して全国の仲間と交流を深めましょう。3月3
1日が申し込み締め切りとなっています。

3.全視協定款について
 高知守る会が提案し、それに近い定款内容になりました。
 執行委員が理事となり、地方組織は全国委員会に出席し、全視協の方針を決めてい
きます。この定款は大阪大会の社員総会(5月31日)で決定されます。

 4日は手をつなごう要請行動でした。全視協は2月1日を「駅ホーム死傷ゼロの日」
として啓発活動を行なっています。東京の高田馬場駅(日本点字図書館など視覚障害
者の施設が多くある駅)で2月1日に上野さんがホームから転落、死亡して40年になり
ます。全視協は「落ちない駅ホーム」を目指して国土交通省に要請しています。
「1度はホームから落ちないと一人前の全盲ではない」という時代は終わり、晴眼者
も含め、安全なホームを作ってほしいと感じました。

逆風の中「大震災と視覚障害者支援はどうあるべきか」学習会開く


             藤原 義朗
 昨年9月、上記の表題で開いた加藤先生の講演会は参加者60名、今年1月に行われた
同名のシンポジウムは参加103名と、両方とも予想を大きく上回る会となった。
 そこで、今回高知県よさこいピック高知記念基金補助事業から支援を受け、この学
習会活動の火つけ役である加藤俊和さんを再び講師として招き、10月21日に講演会を
行った。場所は高知市南部健康福祉センターである。
 ちょうど7月に日本盲人福祉委員会として、加藤さんが中心になって「災害時視覚
障害者支援体制マニュアル」も出版され、マスコミや団体回りにはマニュアルを使い
説明し感触はまずまずであった。
 当日の参加者は47名。講演会の始まる1時間前からは、今年4月関東で放送された「
視覚障害者と大震災」の放送を流し、発売されたばかりの防災にも役立つ地デジラジ
オ、要援護者ハンドブックや支援のパネル展示などの企画を用意した。
 この2ヶ月間、いろいろな団体を回ってきた割には参加者は少なかった。それだけ
、社会の中では防災問題はまだ一部、その中でも要援護者の課題はまだまださらに一
部という難しさと、世間の関心が薄れる逆風を感じた。
 今年の加藤さんの講演は、しっかりと時間をかけ、丁寧な講演であった。
※なお、講演資料をご希望の方は編集部までお知らせください。

守ろう受療権 緊急訪問マッサージ集会より


             藤原 義朗

 今年5月の社会保障審議会医療保険部会で、年間医療費40兆円のうち、療養費の割
合が1%以上になってきたことから、目を付けられ、引き締めがされる事態となって
きた。そのような中、今回の緊急集会となった。
 ここ毎年「あはきのバトンを未来に」を合言葉に、あはき集会が行われ、本当はこ
の11月3〜4日の連休に、第9回集会がもたれる予定であったが、東京で会議室が取れ
ず泊の集会は来年に持ち越し、今回11月3日に緊急集会を持つことになった。
 なお、参加者は14都府県から84名であった。
1.療養費
 まず、よびかけ人の一人であり全視協あはき専門委員長の東郷さんより、基本点の
おさえがあった。

 療養費の特徴であるが、
○受療委任払いを国は基本的には認めていないこと。
○介護保険は受けるのに認定作業がいるが、医師の診療はフリーアクセス、柔整も実
質フリーアクセスになっていることが語られた。
○慢性疾患でなかなか治らない場合、療養費が認められているように、受療権の立場
で療養費を守っていくことの大切さを学んだ。
 なお、往療料が2km以内1860円、2km増すごとに800円であるが、不正に扱わ
れているようなこと。技術をきちんと認める療養費制度が必要なことが語られた。

2.社保審部会
 あはき療養費専門委員会の方向
 東郷氏より分析が語られた。
○柔道整復師の請求98パーセントが打撲・捻挫請求で、3局所などがいわれるが、社
保審が気にしているのは、本来急性のはずが
1年以上にわたり請求が続いていることである。
○「頻回・長期・ダブり」が狙われていることから、報酬単価の引き下げ、逓減性の
導入、往療料金のカットの危険性がある。
○出来高払い制から定額制の導入。つまり、「マッサージは一日につき何円」と定め
る定額制。
○柔整については関節ごとでなくマッサージのように5局所に。
○ひと月回数の上限を設ける。
○往療料の廃止を検討。ひとまず2km以上は廃止。
○3ヶ月ごとの同意書の添付義務付け。
 −−整形外科または外科を標榜する医師に限定。
○患者さんに直接問い合わせできるように支給申請書の改正。
 療養費制度が不正の横行によって縮小されないように雇用と保険を守るという立場
で行こう、と呼びかけがあった。

3.具体話ぞくぞく
 訪問マッサージをされている5名の方より実態が語られた。
○共同経営で事業所を立ち上げたAさん、最初は時間給与制だったが、出来高を加え
た賃金制にしている。
○やめたBさん、賃金や言葉の暴力、つまり労働者を物と見ている。患者さんの横で
卑猥な話など。
○20日働いて賃金は月7〜8万円。
○コンビニでトイレ、移動しながら食事。
○1日しか行っていないのに、2日行ったように請求。
○サービスマッサージ、運転手にも揉ませている。
○時間があればポスティング。
○同意書を専属の医者に書かせる。運転手に患者さんを専属医師に運ばせる。丁寧と
評判。
○雇用契約が文書で出なかった。

4.人間らしく働くことを考える 
 「働くルールと労働組合」と題して、全労連組織局長の斎藤寛生さんより講演があ
った。多くの相談・事例から労働法の分析、どのように使えるのか具体的に話があっ
た。
 書くと長くなるので、点字民報12月号をご覧いただきたい。
 なお、労働組合には一人でも入れる労働組合「ローカルユニオン」などがある。ご
相談ご利用いただきたい。
 全労連労働相談フリーダイヤルへ 
   電話0120−378−060

5.今後の運動
 まず、専門委員会であるが有識者5名、保険者側5名、施術者側4名で構成されてい
る。
施術者側は、日鍼会、全鍼師会、日マ界、日盲連の代表が入っている。
 また、保険者側は毎夏の守る会交渉でもお世話になっている高知市健康福祉部副部
長の村岡明さんも委員である。
 第1回委員会は10月19日に行われた。第2回は11月30日に行われるはずであったが、
国会解散で延期になった。
 しかし、論議は来春の診療報酬改定に合わせ緊急に進むとみられている。集会では
、専門委員や議員などへの要請行動、署名などが提起された。

 以下、署名の項目を記します。
(要望項目)
○整形外科やマッサージ・はり・きゅう治療院で、保険による肩こり・腰痛の治療を
受けやすくしてください。
○医療から施設へ、施設から家庭への政策により、往診なしには、医療上必要なマッ
サージ・はり・きゅうが受けられない人が大勢います。これらの人の治療の機会を狭
めないようにしてください。
○柔道整復師の違法なマッサージ治療、違法な保険請求にメスを入れてください。
○目が不自由なマッサージ師・はり師・きゅう師の多くが、治療院で働き、運転手を
つけて往診をしています。これらの保険を外すことによって、障害者の解雇や廃業の
事態が起こらないようにしてください。

6.おわりに
 感想として、参加者からは労働条件や環境の意見が多かった。当然大切なことであ
る。
税と社会保障一体改革の名のもとで、医療・福祉が解体されている。入院の厳しい制
限と短期での退院、リハビリ期間の制限、無理やり在宅へ、介護の制限などすさまじ
い。患者の受療権を基軸として、患者さんを巻き込んだ運動にしていきたい。

バスの車外放送禁止とはなんたることか 〜第2回西日本ブロック交流集会から


              有光 勲
 第1回の高知に引き続き、混回は2月10日(日)・11日(祝)に広島で開催さ
れました。参加者は、福岡4・愛媛3・岡山3・大阪2・高知8、地元広島を含め約
40人が参加しました。守る会からの参加者は次の通りです(敬称略)。正岡・藤原
・北代・三浦・佐々木優至・佐々木美穂・山本(徳島)・有光。
 10日の第1日目は午後からで、交通に関すること、特に、バス問題についての交
流会、介護保険や自立支援法に関する講演、懇親会。2日目は、全視協民主化に関す
る講演などが行なわれましたが、私は、1日目の概略を報告します。
 交流会では、守る会から歩車道分離問題に関する請願書が県議会で採択されたこと
、「視覚障害者親の会」の発足について報告しました。
 バス問題については、過疎化による減便や路線の廃止、ICカードの更新関するこ
となど、ほぼ共通した問題が出されましたが、特に注目すべき事項が福岡から報告さ
れましたので以下にそれをしるします。

 ーー 西日本鉄道・福岡県内約7千箇所のバス停のうち477箇所で車外アナウン
スが禁止になっている。それは、近隣の心ない住民の苦情によるものである。それら
のバス停には、「車外放送禁止」のステッカーがはられている。バス会社と交渉した
結果、視覚障害であることがわかれば車外放送することになった。「外マイク禁止」
のステッカーから「確認」のステッカーに変わった。今のところ近隣住民から苦情は
出ていない。ーー

 *高知でも、いつこのような事態にならないとも限りません。よく注意して見守っ
ていきましょう。
 続く講演会では、「同行援護、地域支援事業、介護保険など気になる制度について
」と題して、全視協理事で守る会藤原学習部長の講演がありました。皆さんにも役立
つと思いますのでその概略をしるします。

 ーー 東日本大震災では、要援護障害者の致死率は、一般のそれの2.1倍であり、
視覚障害者のそれは3倍以上だともいわれている。問題なのは、いったん助かった視
覚障害者が1年たつと8%以上がなくなっているということである。その原因で重要
なのは次の点である。以前には市町村単位で直接福祉サービスを行なっていたため、
障害者の実態を役所で把握できていた。ところが、介護保険法実施によって事業まか
せになってしまった。震災で事業所やヘルパーも被害にあい、それによって障害者が
とりのこされてしまったのである。2000年に介護保険法、それに関連して2005年に自
立支援法ができた。この両法律は内容的にはほとんど同じである。共通していえるこ
とは、福祉予算の削減に主眼がおかれているということである。利用者と事業者が直
接契約関係になったこと、収入には関係なく1割負担という応益負担になったことな
どが問題である。両法律を将来的には統合したいという意図もあって、自立支援法か
ら移動支援をはずし、地域支援事業にまわした。同行援護は自立支援法の単なるかざ
りであるということを知っておいてほしい。
 自立支援法では、2010年に住民税非課税世帯は無料となったが、介護保険法では、
1割負担が残っている。65才になれば介護保険法に移向しなければならない。
 しかし、平成24年3月30日付け、厚労省通知によって、65才以上でも自立支援法の
適用を受けることができるようになった。 ーー

 *2日目の報告は、次号に掲載します。

かわいい叔母ちゃんの話


             畠山 俊惠
 2月15日の夕方6時頃、私がはりまや橋から西行きの電車に乗ったときのことで
す。
「ここが座れますよ。」と私に空いている席を教えてくれたのは、声の感じから70
代くらいの叔母ちゃんだった。私はお礼を言って、その叔母ちゃんの右隣に座った。
 堀詰のあたりで、「あら?ここはどこやろう。県庁前はまだやろうか。」と、独り
言にしては大きな声で、その叔母ちゃんが窓の外を見ながら言った。
 「私はねえ県庁前で降りんといかんが。氷川きよしを見に行くがやき。」と言った
。それを聞いた私の右側に座っていた叔母ちゃんたちが、「そう、私らあも見に行き
ゆうがよ。」と言った。どうりで叔母ちゃんたちがいっぱい乗っていると思った。「
いやあよかった!ほんなら一緒に行こう。」と、たちまち仲良しグループが成立。
 「昼のがに行けざったきねえ今行きゆうが。2階席が取れたき。」と左の叔母ちゃ
ん。「私らあもみんな2階席よ。」と右側の叔母ちゃんたち。
 私を挟んで、さらに会話は続いた。「きよしにあげる物を買いよったき、こんなに
遅うなった。」と左の叔母ちゃん。「ええ?いったい何をあげるんですか?」間で話
を聞いていた私は、全然知らない人なのに、思わずそう聞いてしまった。「あのねえ
、携帯ストラップをあげろうと思うて。あんまり高い物はよう買わんきほら!」と、
まるで孫にでもあげるかのように、すごく嬉しそうだった。思わず私の顔もほころん
だ。それを聞いていた右側の叔母ちゃんが、「けんどあんた2階席やにどうやって渡
すが?」と言ったので、それがまたおかしくて、つい笑ってしまった。
 電車は県庁前に着いた。「いや困った!お金をまだ出してなかった。」おしゃべり
に夢中になっていた叔母ちゃんは、前の方でわいわい言いながら降りていった。
 あの叔母ちゃんは、きよしにストラップを渡せたがやろうか。もし渡せんかったら
叔母ちゃんかわいそう。どんなにかがっかりしたやろうね。きよしは涙もろい優しい
人やき、たとえ何百円かのストラップでもファンがくれたプレゼント、「なんやこん
な物!」と捨てたりせんよね。そんなことを思いながら眠った夜だった。
 今年36才になるという氷川きよし君。以前彼が、「僕はファンのために結婚しな
い!」と言っていたのを聞いたことがある。「有言実行」を貫いているきよし君です

私の医療体験(10) 何と今度はヘルペスウイルスにやられてしまった


              有光 勲
 残念ながら、またまたこのコーナーに登場することになった。
「あっ!こりゃあひどい!」と皆一応に驚きの声をあげた。点字印刷所にいた数人の
スタッフに、私の左側腹部から下腹部にかけての皮膚を見せたり触らせたりした時の
ことである。そこは、真っ赤にはれあがり、大小無数の水疱が出ていたのである。そ
う、帯状疱疹だ。これは、免疫力が低下した時におこる。私は、実感年齢は歴年齢よ
り10才は若いと思っているが、こうなってみると、体の方は確実に老化していると
いう証拠を見せつけられたような気がする。
 昨年11月中ごろから、左下腹部の皮膚に軽い痛みがおこりだした。下着のゴムが
きつすぎるのかと思ったが、ゴムで強くしめつけるのはよくないので、ずれ落ちない
ぐらいにゆるくしてあるから、そんなはずはない。その痛みは、ゴムの当っている所
だけでなく、左側腹部へも広がっていた。帯状疱疹ではないかと思って、そのあたり
の皮膚を触ってみたが、全く異常はなかった。それから毎晩、ふろに入る度に無意識
にその痛みのある所を触っていた。
 あれは、区切りのいい日だったのではっきり覚えている。昨年12月1日(土)の
夜、ふろに入った時のことである。いつものように何げなく左側腹部の皮膚を触って
みた。「あっ!これが自分の皮膚か!」と思わず息を飲んだ。左側腹部から下腹部に
かけて、幅12・3cm、大小無数の疱疹(水疱)が出ていたのである。割れ物などを
包む、ぶつぶつのあるビニールシートをはりつけたような感じである。水疱は大小様
々で、粟粒ぐらいから、1.2cm程の楕円形のものまであった。やはりあの痛みは、帯
状疱疹の前兆だったのだ。それにしても、こんなに急激に発するとは思わなかった。
まさに一夜にしてという感じである。
 もう、こうなれば仕方がない。心筋梗塞や腸閉塞などの発作がおきた時のように急
いで病院にかけ込む必要はない。自然に治るのを待つしかない。
 しかしその翌々日12月3日(月)に皮膚科を受診した。水疱の一つから細胞を取
り、検査した結果、やはり自己診断の通り帯状疱疹であった。そこでは何もすること
はない。抗ウイルス薬と痛みどめの薬・塗り薬をもらっただけである。そのころにな
ると、痛みもかなり強くなってきていた。左側腹部から下腹部にかけて、疱疹のある
あたりの皮膚感覚が全くほかとは違う。もう1枚皮膚をはりつけたような感じである
が、それでいてその部分がひりひりと強く痛むのである。
 1週間後12月11日(火)に病院へ行った。皮膚症状は、幾分軽くなっていたが
、痛みは益々ひどくなってきていた。もう、ウイルスは患部にいないので、抗ウイル
ス薬の服用は必要ないという。痛みどめを1週間分もらっただけである。しかし、痛
みどめや塗り薬は私にとって何の効果もなかった。薬によっては、患者の判断でかっ
てにやめるのは危険であるが、帯状疱疹の場合、効きもしない薬をいつまでも用いる
必要はない。副作用が出るばかりである。そこで、飲み薬や塗り薬は、さっさとやめ
てしまった。その後は病院へも行っていない。
 この帯状疱疹で最もつらいのは、皮膚症状は日に日に軽くなっていくのに、皮膚の
痛みはいっこうにとれないということである。何とも憂鬱な気分になる。そんな時、
人に接したり、どこかで発言したりするような際、思わず不機嫌になっているのでは
ないか、そんな情けないことではいけないと自分自身にいい聞かせる。水疱は3週間
程たつとだんだん枯れてきて、かさぶたになってはがれ落ちる。1ヵ月もすれば、水
疱はほとんど消えてしまった。触ってもわからないぐらいになったが、見れば傷跡は
残っている。
 この痛みは、帯状疱疹後神経痛といわれるもので、若いものであればすぐに治るで
あろうが、年をとるといつまでもその痛みは消えない。痛みもすっかりとれて、はれ
ばれとした気持になってから書こうと思っていたが、2ヵ月たった今でも幾分軽くは
なっているものの、痛みは続いている。原稿の締め切り期限に間に合わないのでやむ
を得ない。
 インターネットで検索してみると、けっこうこの病気で苦しんでいるひとは多いら
しい。激しい痛みにおびえて、それを悲劇的に解釈し、鬱状態となって家に引きこも
る。そうなると痛みは益々ひどくなるという悪循環を繰り返すケースもあるという。
 しかし、私には家にとじこもって悶々とすごす程の暇はない。適切な食事や運動に
よって免疫力を高め、精神力で治すしか方法はないと考えている。
 さて、今回皆さんに教訓にしていただきたいことであるが、帯状疱疹が疑われるよ
うな痛みがあった場合、直ちに病院へ行ってほしい。その時点でははっきりした診断
はつきにくいかもしれないが、それでもとにかく帯状疱疹の前兆であるかもしれない
ということをよく話して、抗ウイルス薬の投与を受けることである。それによって、
私のようにひどくならずにすむかもしれない。         
[参考] 帯状疱疹について
 原因は水痘ウイルス(ヘルペスウイルス)である。子供のほとんどがかかる水痘(
水疱瘡)が治ったあとも、脊髄や脳の神経節といわれる所にこのウイルスは潜伏して
いる。大人のほとんどがこのような状態なので決して珍しい病気ではない。健康人に
も突然発することがあるが、多くは免疫力の低下によって、潜んでいたウイルスが活
性化されて発症する。免疫力の低下は高齢・ストレス・ステロイドや免疫抑制剤の投
与などによっておこるが、どこかに癌が潜んでいることもある。
 1ヵ月もすれば治るが、それにともなう神経痛が問題となる。疼痛には、侵害受容
性疼痛と神経障害性疼痛がある。前者は傷による痛みであるから、疱疹がなくなれば
痛みも消える。後者は神経(神経繊維)がウイルスによって障害されておこるもので
、これがやっかいである。皮膚の細胞のように簡単には修復されない。「アロディニ
ア」といって痛みをおこさないような優しい刺激、例えば触覚や温度覚などによって
激しい痛みがおこる感覚異常が現れることもある。これは神経障害性疼痛の特徴であ
る。
 少々の痛みがあっても、それをあまり深刻に受けとめず、仕事や趣味などで気をま
ぎらわすことが大切である。

サラリーマン治療師として働いて、その後


 岡崎 敬子(和歌山)
 私は結婚を機に電話交換の仕事を辞め家庭に入りましたが、子育ても一段落した4
9才の時に、残りの人生を自分らしくもっと充実したものにしたいと考え、盲学校に
入学しました。3年間楽しい学生生活を送り、三療の免許を無事とることができまし
た。
卒業後は和歌山市内にある全国的にも大きいと思われる従業員が80名ほどいるA総
合治療院に就職しました。この治療院では、医療保険を使い、運転手と治療師がペア
で患者さん宅へ行って往診治療をするという方法を中心にし、治療院では来院する患
者さんを自由診療でも治療を行っていました。一人の患者さんにかける治療時間が短
く、運転手がサポートしてくれるので視覚障害者の女性も安心して働ける職場でした
。またカルテや労働契約の書類もきちんと作られ、従業員教育も行き届いていました
。しかし大きい治療院ゆえに、職場内の人間関係が難しかったり、たびたび新規の患
者さんを増やすように言われるなど厳しい面もありました。なかなか給料も上げても
らえず、2年でこの治療院を辞めました。
 その後就職したB治療院も医療保険を使って治療しており、正社員2名、パート2
名で一つの老人介護施設に行き、施設に入所している60名ほどの老人の方にマッサ
ージをするという仕事でした。
私は正社員として採用され、週休二日制でしたが、正社員にも有休などなく、給与体
系や労働条件も、面接の時に院長から口頭で聞かされただけで、雇用契約書のような
物は一切ありませんでした。また、院長は面接の時以来職場にいっさい顔を出すこと
がなく、治療には全くのしろうとの院長の奥さんがやってきてあれこれ的外れなこと
を言うだけでした。そんな職場にみんな不信感を抱くようになり、「雇用契約書を出
してほしい」と要望しました。院長は、「雇ってもらってるのに、何を文句言ってる
んや」と怒りましたが、私たちは労働基準監督署に何度も相談に行き、「どんなに小
さい職場でも、従業員を雇用したら雇用契約書を出し、雇用形態や労働条件を文書で
示す必要がある。有休も与えないと労働基準法の違反になる。」と院長に抗議し、そ
の結果、雇用契約書を作り、有休も貰えるようになり、お盆など会社の休みを決める
場合でも、院長の都合で決めるのではなく、従業員と協議してその日にちを決めると
いうようになりました。しかし、その後も院長は職場に顔を出さず、奥さんまでも職
場に出てこなくなり、保健請求だけするという状態になりました。そんななかで治療
師全員が「信頼できない上司の下では働けない」という結論で一致しました。それに
加え、入社当初から給料天引きで掛けられているはずの雇用保険も、手続きされてい
ないことが発覚し、私たちは、みんなでこの治療院を辞めました。当然、辞める前に
B治療院にハローワークから指導をしてもらい、雇用保険の手続きをさせて、私は無
事失業手当を受けることができました。
 そして現在私は、まだ失業中です。というのもB治療院を辞めた後和歌山県では、
4〜5軒の治療院が不正請求であげられ、膨大な金額の治療費を返還させられ、つぶ
れてしまいました。不正請求が多いということで、後期高齢者医療広域連合は「あく
まで患者さんの意思で治療を受けたいと言った時だけ往診治療し、定期的に往診治療
をしに行っても療養費を支給しない。」「請求を出しても審査のため翌々月にしか支
給しない。」「往療距離が16qを超えたら往療料も治療費もでない。」等々保健請
求に関して以前よりかなり厳しい取り決めを提示してきて、医療費を抑えようとして
います。そうなると同意書を書いてくれる医師も減少してきています。そのため治療
院が今までのように保健で一定額の収入を得ることが難しくなってしまい、縮小した
り、新たに雇用することをひかえています。
 その一方で三療のことを全然知らない晴眼者が安易に金もうけの手段として、補助
金をもらって障害者を雇い、不正請求をするケースが増えています。近頃では不正が
発覚した治療院の経営者だけでなく、そこに努める治療師も処分の対象とされるよう
になってきているのです。そんななかで就職はなかなかありません。あったとしても
、ついつい慎重になってしまいます。
 年々問題が難しくなる国家試験にやっと合格できて治療師になっても、仕事がない
、収入が得られないのが現状です。また、自分自身もそうですが、国歌試験に合格す
ることに重点を置かなければならないため、技術がともなっていない治療師も増えて
いるのではないでしょうか。
そのようなことから、卒業後も技術を向上させ、医療の知識を学べる場をつくること
が必要だと思います。
また、就職するときには雇用契約を文書で交わすことはもちろんのこと、いい加減な
経営者かそうでないかを見きわめるための目も養うことが自分の免許を守ることにな
るのではないでしょうか。
 さらに治療部位の保険点数をもっと引き上げるよう運動して、治療師の地位を向上
させなければ、国家資格になった意味がないのではと感じます。

※高知・宿毛・大月間の高速バス「しまんとライナー」運行はじまる


 昨年12月からスタートしました。以下に時刻表等を掲載します。
○独立3列シート・トイレ付き
○予約・問い合わせ
 はりまや橋高速バス予約センター 
   088-884-5666
 西南交通高速バス予約センター
   0880-34-6736
○運賃(片道)
〈つばき号〉
高知〜中村2900円、高知〜足摺岬3800円
〈さんご号〉
高知〜宿毛3400円、高知〜ふれあいパーク大月3600円

○時刻表
〈つばき号〉下り
一宮高知営業所8:30 高知駅バスターミナル8:45 堺町8:50 県庁前8:53 旭町3丁
目8:59 バイパス東口9:02 中土佐IC口9:36 窪川駅前9:59 佐賀温泉10:15 佐賀1
0:27 入野役場前10:47 西南交通本社10:58 中村駅11:08 下ノ加江下浦11:36 清
水プラザパル前11:57 足摺岬センター12:24

〈つばき号〉上り
足摺岬センター15:00 清水プラザパル前15:27 下ノ加江下浦15:48 中村駅16:16
西南交通本社16:26 入野役場前16:37 佐賀16:57 佐賀温泉17:09 窪川駅前17:25
 中土佐IC口17:48 バイパス東口18:22 旭町3丁目18:25 県庁前18:31 堺町18:3
4 高知駅バスターミナル18:39 一宮高知営業所18:48

〈さんご号〉下り
一宮高知営業所16:00 高知駅バスターミナル16:15 堺町16:20 県庁前16:23 旭町
3丁目16:29 バイパス東口16:32 中土佐IC口17:06 窪川駅前17:29 佐賀温泉17:4
5 佐賀17:57 入野役場前18:17 西南交通本社18:28 中村駅18:38 けんみん病院1
9:13 三原分岐19:18 宿毛駅19:32 小筑紫19:44 弘見19:53 ふれあいパーク大月
19:56

〈さんご号〉上り
ふれあいパーク大月6:25 弘見6:28 小筑紫6:37 宿毛駅6:49 三原分岐7:03 けん
みん病院7:08 中村駅7:43 西南交通本社7:53 入野役場前8:04 佐賀8:24 佐賀温
泉8:36 窪川駅前8:52 中土佐IC口9:15 バイパス東口9:49 旭町3丁目9:52 県庁
前9:58 堺町10:01 高知駅バスターミナル10:06 一宮高知営業所10:15

※後期高齢者医療制度のしおり(点字版)をお送りします


高知県後期高齢者医療広域連合から表記が届きました。ほとんどの方が、医療補助制
度によって自己負担はされてないかもしれませんが、この際勉強してみてください。
制度の仕組みや負担額などについて書かれています。点字で40ページです。
 ご希望の方は、井上事務局長までお知らせください。

編集後記


 守る会の活動状況につきましては、毎月発行の事務局だよりとこの「みちしるべ」
を見ていただければおわかりいただけることと思います。何といっても先立つものは
お金です。事務局だよりにも書きましたが、まだの方は、できるだけお早目に会費を
納めてくださるようお願いします。振り替え口座番号は表紙に記載しております。
 ちなみに、正会員会費11,000円のうち6,000円、夫婦会費17,000円のうち9,600円、
学生会費5,000円のうち3,600円は、全視協へ納めております。
 どうかこのような事情もご理解の上、よろしくお願い致します。



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