みちしるべ
第229号

目次(ページ内リンク)
◆「会長就任あいさつ」 井上 芳史
◆2013年度 守る会総会の報告 生田 行信
◆全視協大阪大会 社員総会報告 門脇 哲郎
◆全視協大阪大会 交流集会報告 門脇 哲郎
◆全視協大会に参加して 山本 貴裕
◆65才問題って? 女性部代表者会議報告 大原 保子
◆トレッカー・ブリーズを持って町に出かけよう 片岡 慈仲
◆新しい生活 森本 昌幸
◆私の医療体験(11) 北代 麻衣
◆親の会を開催しました (5月) 吉岡 由加里
◆音声読みあげソフトに対応した生活雑貨や食品のパッケージ情報 有光 勲
◆家具等転倒防止対策支援事業について 藤原 義朗
◆編集後記

◆「会長就任あいさつ」


             井上 芳史
 第47回守る会総会で、出席者の承認を受け、会長をやらせてもらうことになりまし
た。
よろしくお願いします。
 守る会会長の歴代をみてみますと寺尾昭夫さん、中島壽一郎さん、田所次男さん、
片岡慈仲さんと知識があり、頼もしく素晴らしい方々です。その方々と同じように会
長職をやっていけるのか、不安なことばかりです。しかし、私は守る会が大好き、仲
間が大好きな点は他の方には負けないと思います。
 私が目が悪くなって将来に不安を感じながら毎日を過ごしていた頃に出会ったのが
全視協です。一人一人の意見を大切にし、活躍できる場があり、あはき以外の仕事を
されている方にも出会いました。全視協と出会ったことで私の人生は変わったと思い
ます。
 県や高知市で点字採用試験が実施され、視覚障害のある職員が誕生、高知市の市営
住宅や水道料金の明細の点字化、電停から障害者福祉センターまでの点字ブロックの
敷設など守る会の要求が次々と実現してきました。これからもみなさんと手を取り合
ってスクラムを組み、視覚障害者が働きやすい職場、生活しやすい街を、一緒に実現
していきたいと思っています。ご協力をよろしくお願いします。

◆ 2013年度 守る会総会の報告


生田 行信
 6月23日(日)、高知市障害者福祉センターにおいて、38人という一昨年41人、
昨年42人に続く多くの会員の参加で今年度の総会が開かれました。
 初めに井上事務局長の進行のもと「開会セレモニー」が行われました。片岡会長が
挨拶に立ち、参議院選挙を前にして、私達の権利や暮らしを守り高めるためのしっか
りとした選択の大切さを訴えられとともに、ご自身の体調について触れられ、今期限
りで会長職を退かれる意向を表明されました。片岡会長の長年の献身的なご活躍に、
参加者全員から大きな拍手が送られました。全視協の田中章二代表理事からは、総会
開催をお祝いするメッセージが寄せられ、賛助会員の町田さんに代読していただきま
した。新入会員の佐々木優至さんと藤岡一生さんからは、自己紹介とご挨拶がありま
した。総会は現在の会員数68人に対し、委任28人を含めて過半数で成立。議長に片岡
義雄さん、記録に生田が選ばれ拍手で承認されました。
 さっそく議事に入り、まず2012年度活動報告が各担当部長から、決算報告を山崎財
政部長、監査報告が津野一美さんから、2013年度の活動方針(案)が一括して片岡会
長から、同予算案が山崎財政部長から行われ、活発な議論の後、拍手で承認されまし
た。議案の詳細については「議案書特集号」をご覧いただければと思います。
当日の質疑の中から主なものを挙げてみます。
○高知の元気さで全国に刺激を
 中央青学部には休止に伴う余剰金もあり、やる気と企画次第では、活性化できるの
ではという意見が出されました。高知の青学部は定例的に活動できており、まずは地
方を盛り上げていくことで、中央の活性化に繋げていきたい。
○公による学習権保障
 北村光寿さんが大学の授業で必要な墨字資料のテキストデータ化について、点字図
書館という公によるサポートを依頼してきたことについて、お母さんのみずほさんか
ら、その思いと経過について報告がありました。これまで息子を家族で支えていこう
という一心でやってきたが、これからは息子本人が色々なサービスを使って自立して
いくことも大切だと考え、今回点字図書館に要望し、その際、守る会にはご支援いた
だきとても感謝しています。この要望については、話し合いの結果、前向きの方向に
進みそうであることが、正岡自治体部長から補足報告がありました。
○納涼行事のアイディア募集
 ブラインドテニスを定例化したいと考えている。ボールは音がして、ツーバウンド
で打球可能、視覚障害者にとって適度なスポーツ。実際に体験していただくとよくわ
かるので、ぜひ一度来てみてほしい、とのPRがありました。7月か8月には納涼行
事を予定しているので、アイディア募集中です。
○編集部からのお願い
 みちしるべの発行が年間4回になる報告がありました。ブレイルシャトルという点
字製版機で作業をしているが、MSーDOSパソコンでしか動かない。今のパソコン
が壊れたら使えなくなるので、この種の古いパソコンを持っている人は捨てずに提供
をお願いしたい。
○点字民報が変わります
 2014年4月から点字民報の発行体制が変わりますので、詳細は総会議案書号の「機
関誌部(点字民報)」のところをご覧ください。なお、音声版は現在カセット版とDAIS
Y版が発行されていますが、この変更に伴いカセット版が廃止されます。
○夏の自治体交渉に参加、要求を
 障害者福祉センターの部屋表示をわかりやすくしてほしい、家族に負担を掛けずに
点字図書館に行きたい等、総会の場でも日頃感じている要求が出されました。現在の
制度利用で実現するものもあれば、改正の要望をしていかなければならないものもあ
ります。夏の陳情活動に向けて準備を始めており、積極的に要求を出してほしい。

 今回の総会は2年に一度の役員選挙になっており、議事に入る前に議長から立候補
の受付を公示しましたが立候補者がなかったことが報告されたのち、執行部を代表し
て有光副会長から、会長に井上芳史氏、副会長に正岡光雄氏、有光勲氏の推薦があり
ました。また、その他の役員についても有光副会長から前期と同じ方々でお願いした
い旨発表され、一括して満場の拍手で信任されました。
今期の役員の方々は以下の通りです。(敬称略)

会長・・・・・・・・・井上芳史
副会長・・・・・・・・正岡光雄、有光勲
事務局長・・・・・・・井上芳史
事務局次長・・・・・・生田行信
学習部長・・・・・・・藤原義朗
あはき対策部長・・・・浜口誠一
編集部長・・・・・・・有光勲
機関誌部長・・・・・・生田行信
自治体等対策部長・・・正岡光雄
女性部長・・・・・・・大原保子
青学部長・・・・・・・永田征太郎
財政部長・・・・・・・山崎辰雄

レク部長と組織対策部長については、今後役員会等で検討していくことになりました

また、監査委員は、津野一美さん、田所良子さんを議長が推薦し拍手で承認されまし
た。
 正岡副会長からの閉会あいさつでは、長年会長職として守る会につくされてきた片
岡会長に対し、改めて感謝とご慰労の言葉が述べられ、大きな拍手がわき起こり、総
会を閉会しました。

◆第31回全視協大阪大会 第4回(定時)社員総会報告書


               門脇 哲郎
 2013年5月31日と6月1日の2日間の日程で大阪市内のホテルで開催されま
した。
議題は、第1号から第6号議案まであります。
 総会で議論された内容は、後日全視協より報告があると思います。主な意見や地方
から出された修正案などに私の感じたことを交えて書きました。

■第1号議案 2年間の運動のまとめ
 執行部より運動の総括と各地方からは独自の取り組みについての報告がありました

 また、この2年間で社員や点字民報の読者を大きく減らした一番の要因は、愛知の
組織ぐるみの退社であり、この件に関して多くの質問等がありました。田中代表理事
からは退社の理由として次の3つの問題点があげられました。
@全視協の法人化には反対であるA役員選挙で定数内でも信任投票をすべきであるB
点字民報を全員に配ることに問題がある。愛知の決意は固く、最近は呼びかけにも応
じないので少し冷却期間を置いてから粘り強く交渉して行くとのことでした。
AとBは折り合いがついても@の法人化は後戻りが出来ないので愛知からの歩み寄り
がない限りは復帰は難しいと私は思います。
第1号議案は承認されました。

■第2号議案 2012年度決算報告
(1)訂正の依頼がありました。青学部から返却されたお金を数えずに処理をしたた
めに起こった誤りです。損益計算書の雑収入と資産合計がそれぞれ32万円ずつ減額
になります。現金、預金の残高と帳簿残高を照合すればミスは防げたはずです。
(2)井上芳史さんより青学部の復活に備えて資金を確保すべきであるとの提案があ
りました。執行部からは現状では青学部の今直ぐの再開は難しいので青学部より返却
された約78万円は、とりあえず一般会計へ戻す処理をしたとの答弁でした。他の社
員からも井上さんの意見に賛成するとの援護射撃があり、最終的には決算書に判るよ
うに記載をすることになりました。
 私は預金のペイオフ対策について質問をしました。事務所に近い銀行のみを利用し
ていましたので今後は、複数の銀行に分散して預けることを検討するとのことでした

第2号議案は承認されました。

■第3号議案 私たちを取り巻く情勢と2013年度方針(案)

 執行部より今後2年間の運動方針として5つの要求(第3号議案の第2章第1節参
照)の実現に向かって全視協が一丸となって取り組むようにとの説明がありました。
 各地方組織から提案された修正案の一部をお知らせします。
(1)北海道の修正案は「音を出さない車は欠陥車」の欠陥車という表現は一般社会
では受けいられないので削除を求めてきましたが、逆にキャッチコピーとして良いで
はないかとの意見があり、採決の結果は北海道案は否決されました。
(2)大阪の修正案は点字民報発行回数などに関することであり、現行の発行回数は
月刊号12回と季刊号4回の合計16回に対して大阪案は月刊発行8回と3ヶ月毎発行の
特集号4回の合計12kj回とする。月刊号8回は、ページ数は現行の3分の1とし、ニ
ュース性を重視します。特集号4回は、ページ数は現行の季刊号と同数にして学習に
適した内容にします。
 経費節減や有料購読者への対応などもあり、慎重に判断する必要から翌日に採決を
持ち越すことになりましたが、採決の結果大阪案は僅差で否決されました。
 機関誌として情報発信の充実を計るか、或いは印刷費の削減に重点を置くかにより
意見が分かれるところですが、収入に占める印刷費の割合が大きいので印刷コスト削
減のため広告掲載や購読者を増やすことが必要です。また、ビルの空き部屋の借り手
を早く見つけて家賃収入を得ることも必要です。
 なお、点字民報の録音版のカセットテープは、2014年3月で廃止になります。
4月からは、録音版はデイジー版のみになります。
第3号議案は過半数の賛成により可決されました。

■第4号議案 2013年度予算(案)
 事務所負担金(現行は1人1000円)について2つの修正案がありました。新潟
案は一人500円、神奈川案は無しにするとの提案です。採決の結果は新潟案は否決
され、神奈川案が可決されました。
 事務所を取得したのだから事務所負担金は不必要ではないかとの意見が多くありま
した。また、地方の組織の中には、資金不足で自分たちの活動が充分に出来ないので
少しでも活動に回すことが出来ればとの思いから賛成に回ったと思われます。
 この結果予算案から事務所負担金108万円を削除することで第4号議案は過半数
の賛成で可決されました。

■第5号議案 定款の改正
 一般法人で全国委員会を復活さすことと常務執行理事会を理事会に変更することを
目的とした定款の改正です。この議案の議決は代議員の3分の2以上の賛成が必要で
す。採決の結果は規定数に達して原案通り可決されました。

■第6号議案 役員の選任
 地方担当理事の推薦名簿及び、役員(理事・監事)の立候補者名が読みあげられ定
数内でしたので拍手を持って承認されました。
 高知関係では、藤原義朗さんが専門領域担当理事(社会問題担当)に、井上芳史さ
んが地方担当理事に選任されました。
以上、社員総会の報告を終わります。

◆第31回大阪大会交流集会報告書


              門脇 哲郎
 交流集会は、6月1日午後1時から6月2日午後3時にかけて開催されました。講
演やシンポジウムや7つの分科会などが行われましたが、次の3件の話題について報
告します。

1.藤原義朗さんより親の会の活動について発表がありましたので紹介します。
 視覚障害の子供を持つお母さん方の交流の中で子供たちが生活体験学習の一環とし
てパイやケーキ作りに挑戦し、視覚に障害があっても上手に作ることが出来ることや
自分で立派に生活をしていることを知り、将来に不安を持っていた他のお母さん方か
らは明るさが見えてきたとの話を聞きました。また、母の日の感謝の集いでは青年学
習部が中心になり、マドレーヌを作ってお母さんに感謝の気持ちを伝えました。行動
力のあるお母さんたちばかりで街づくりの請願書を県議会に提出した時も各会派を精
力的に回って採択に努力してくれました。お母さんたちの力が、守る会の活動に厚み
を増しました。
親の会の活動の報告に対して大きな拍手がわきあがりました。

2.私は弱視の分科会に参加しました。
 街づくりの話の中で点字ブロックはなぜ色が黄色ですか?何故ほかの色にしてはい
けないのですか?という疑問から議論が始まりました。黄色は危険や注意を現す色で
あり、正眼者に点字ブロックの存在を知らせるためでもあります。弱視者にとっては
必ずしも黄色が見やすい色とは限りません。赤や黒や白が見やすい人もおりました。
天候や時間などによっても見え方に変化が生じるようです。色の問題だけでも見え方
は様々です。私自身も同じ弱視者でありながら自分とは色に対する感覚や見え方も違
うことを知りました。点字ブロックは、全盲者だけでなく弱視者にとっても安全に歩
行するために必要ですが、先ずは点字ブロックの設置を優先させながら弱視者に必要
な色や材質及び形状や照明の整備などの要求にも取り組んで行くことになりました。
 次のテーマでは、今自分が一番何に困っているかあるいは何を言いたいのかについ
て議論をしました。その中で人とのコミュニケーションがうまく出来ず、弱視を理解
してもらえないので人前には出たくないという人もおりました。買い物で不便に感じ
たことや挨拶をされて気が付かず無愛想と思われたことなどの話がありました。人に
障害を伝えて行く手段として弱視と書いたプレートを持って行動する人もいれば、白
杖を持って出かける人もおりました。白杖を持っていると全盲者と思われがちで、そ
のため誤解されたこともあったそうです。
 人との関わりの中で自分たちは、何が出来て何が出来ないかをしっかりと伝えるこ
とが大切です。世の中には障害を持った人たちがたくさんいることをわかりあえる教
育の在り方を要求の中に入れて行きたいとのことでした。2年後の分科会では弱視者
の立場を人々にどのように理解してもらえたら良いか、そのためにはどのような方法
があるか、どんなことに気を付けたら良いかなどにテーマを絞って話し合えたらよい
ですね!ということで話は終りました。

3.他の分科会に参加した人たちによるミニ発表会があり、その一部を紹介します。
(1)自筆サインについて
 救急車で搬送された病院で同意書に自筆サインが出来なかったために、すぐに治療
が受けられなかった事例があったそうです。医師の判断に任されているとのことです
が、命にかかわる問題であり、大多数の医師は治療を優先してくれると信じたいです

 自筆サインは自分の意志を行使するための手段であり、日常生活に欠かせない問題
ですので制度化を望みます。
(2)高齢者問題について
 ケアマネージャーや老人ホームの人たちは、視覚障害について正しく理解していな
いので点字が読めるから認知症ではないと誤った判断をしたりすることがあったそう
です。老後のことは誰も考えたくないですが、いざという時に間に合わないので今の
うちから 将来に備えて入所先を決めておくことも大事であるとのことでした。
 最後に大会の運営に携わった関係者の皆さんとボランティアの皆さんに感謝します

◆全視協大会に参加して


山本 貴裕
 今回私にとっては3回目となる全視協大会に参加しました。
 中田進先生の記念講演「暮らしと平和を守るために私達は今」の中で、安倍政権の
もとで日本国憲法が、私達の暮らしと平和が、脅かされている状況をあらためて痛感
しました。
そもそも憲法とは国家権力を縛るためにあるのです。1、国民主権2.戦争放棄平和主
義3.基本的人権の尊重4議会制民主主義5地方自治の五原則から構成され「公共の福祉
」に反しない限
り生命、自由、幸福追求権、など様々な権利が尊重されています。
 ところが自民党の「改正案」には「公共の福祉」に替わり「公益および公の秩序」
という言葉が登場し国民の諸権利が権力によって制限される事や天皇元首化、国防軍
創設といった旧憲法への逆戻りのような法律になっています。
私は日々の生活においてこうした策動を許さず日々注視することが大切だと思ってい
ます。

 また原発再稼働の問題では1970年から2000年までの間に震度5以上の地震がドイツ
で5回フランスで0回発生しているのに対し日本では3954回もの地震が発生しています
。東日本大震災で甚大な被害を受けて未だに復興もままならない地域があるのに原発
再稼働および原発の新設、輸出は到底許すことは出来ません。

 第2日目の弱視者の分科会では私達弱視者は人を識別することが困難なために人づ
きあいの難しさを痛感しました。スーパーで買い物をしていて値段表が小さいために
警備員に不審がられたという苦労話や道路の白線は自動車の安全のために作られたと
いう話にも改めておどろかされました。日常生活において弱視者は全盲者と違って白
杖が持てません。持つと「目が見えるのに何で持つのだ」と周囲の人から誤解されて
しまうという話も大変参考になりました。
 最後にサポートをしてくださったボランティアの皆様並びに大会運営に関わってこ
られたスタッフの皆様大変お世話になりました。ありがとうございました。

◆65才問題って?


     女性部代表者会議報告
              大原 保子
 6月29日・30日(土・日)に東京都障害者総合スポーツセンターで行なわれた
女性部代表者会議には、10組織、約20人が集まり、高知からは畠山さんと二人で
参加しましたので簡単に報告します。

 点字ディスプレイを日常生活用具とする自治体は徐々に増えていますが、そんな中
私も毎日便利に使っている「ブレイルメモ32」が製造中止になると聞き、驚きまし
た。確か発売から4年しかたたたないのに、これって早すぎませんか。だいじに使わ
なければの思いを強くしています。
 1日目の会議の後、さがしものメロディコールや防災リュックの体験説明会があり
ましたが、高すぎるという感想が多く「同じようなものがもっと安い値段で手に入る
のでは?」といった声もあり、こうした便利グッズや家電製品などの情報を担当役員
によせてもらい、それらの情報を広く共有する中で日常生活用具にふさわしい製品を
検証していこうということになりました。
 この他、障害者自立支援と介護保険の65才問題や同行援護についてなど熱心に討
議されました(不勉強な私は会議の模様を聞きながら理解しようとつとめているので
すが……。)

第18回女性部神奈川大会
「語ろう!築こう!いきいきライフーー21世紀を私らしくあなたらしく!」をスロ
ーガンに2014年6月7日(土)・8日(日)の両日開催されます。会場の「マホ
ロバ・マインズ三浦」は、リゾートマンション風のホテルで部屋もゆったりしており
、プールやジムなどの施設も完備されています。費用は、16000円(予定)。
分科会(1)生活「入院時のヘルパー派遣について」(2)女性の労働「訪問マッサ
ージ」(3)平和「戦争がおこったら女性はどういう被害をこうむるのか」(4)気
軽に参加「フラダンス入門」(これについては、変更があるかもしれません。)
 なお、神奈川では大会の資金づくりとして次の商品を販売しております。
1.ケーキ各種
ワインケーキ1000円
オレンジケーキ、チョコレートケーキ、フルーツケーキ、各1200円
2.ひじき1袋(50g)400円
大会を開催する三浦市の商品です。機会がありましたら、是非販売にご協力お願い致
します。

◆トレッカー・ブリーズを持って町に出かけよう


              片岡 慈仲
 トレッカー・ブリーズとは、カナダのヒューマンーエア社が開発し、昨年1月から
日本でも販売されるようになったもので、GPS(全地球測位システムの略称、米国
の衛星によって地球上の現在位地を測定するシステムのこと)を使って、視覚障害者
の一人歩きをサポートする機器のことです。
 これは、いろいろな形の9個のボタンだけで操作ができるので、パソコンの苦手な
方でも大丈夫です。
 東京、神奈川、埼玉などの自治体では既に日常生活用具給付の対象となっており、
定価(12600円)の一割で購入できるし、歩行訓練士が、これを使って指導して
いる所もあります。
 守る会では、高知市に対して、昨年の自治体交渉でこれを「日常生活用具給付」の
対象に加えるよう要望しましたが、認められなかったので、去る6月12日、障害福
祉課長や課長補佐の石黒さんなどに実際にお見せし、共済会館から総合あんしんセン
ターまで実際にそれを使って歩行実演も行ないました。
 障害福祉課もこの機器の有効性を認識してくださったので、私たちから、さらに強
く要望すれば、日常生活用具として認めてくれる可能性はあると思います。

 では、この機器でどんなことができるかを簡単に紹介します。
 情報は全て音声で提供されます(ディスプレイは付いていません)。また、町中の
騒音でも聞き取れるように小型の外部スピーカーをクリップでYシャツのえりなどに
とめておくことができます。
 1.現在地の場報……電源を入れると、今いる場所の住所を音声で知らせます。ま
た、道を歩いていて「現在地ボタン」を押せばいつでもその場所の住所、道路の名前
、歩いている方向、次の交差点までの距離、その交差点の形状(四辻か三叉路か、右
三叉路か左三叉路かなど)がわかります。
 2.施設検索……この機器は、4ギガバイトのSDカードを装備しており、昌文社
の日本地図が入れてありますので、検索ボタンを押すと周辺施設をカテゴリー別に金
融機関とか病院、飲食店など、いろいろと調べて、そこへの道案内をしてくれます。
 3.ランドマークの登録……この地図に入っていない所、例えば友達の家やお気に
入りの居酒屋などをその場所に行って自分の声でこの機器に登録しておけば、次から
そこへの道案内をしてくれます。
 4.ルートの登録……自分のよく行く道を晴眼者などといっしょに歩いて、それを
「自宅から市役所へ」などの名前で登録しておくと、今度一人でそこに行く時に、前
に晴眼者と歩いた同じ道順で案内してくれます。主要な施設はこのルート登録をして
いなくても施設検索をして、そこを目的地に設定すれば道案内してくれるのですが、
この機器に入っている地図は自動車のナビ用のものなので、自動車の通れるような大
きな道で、最短距離のルートを選んで案内します。ですから、自分の知らない道を案
内されるかもしれません。
 5.車や列車の中での利用……車などで移動中には移動している周辺の施設や通過
中の駅名、移動している速度・方法などがわかります。

 先日、正岡先生と中種にある自然食レストランに行きましたが、その際、トレッカ
ー・ブリーズはみごとにその店のまん前に案内してくれました。

◆新しい生活


   森本 昌幸
 私は今春盲学校専攻科を卒業し、家庭の事情により神奈川県へと移り住むことにな
りました。「あはき免許」も先生方のおかげで無事に取得することができました。
 ただ、その時点で就職先は決まっておらず、二ヶ月ほど経過し東京の「ソニー生命
保険」のヘルスキーパーとしての就職先が決まりました。こちらの企業へは以前、盲
学校の研修旅行で大阪支社を見学させていただく機会があり、その時に受けた好印象
が志望動機となり今回の就職に結びつきました。
 また、機会があり神奈川県横浜支部の守る会にも参加することとなりました。
 ようやく新しい土地にも慣れてきてはいますが、まだまだ新しい事を覚えていくの
に必死です。ですが大変ながらも楽しい日々を送っております。

 高知県の守る会の方々には今までお世話になりました。いつになるかはわかりませ
んが高知に帰って来た際にはまたよろしくお願いいたします。

◆私の医療体験(11) 私の病気とかかわって


              北代 麻衣
 私は、生まれた時から、体が大きくて体が弱くて、けがや病気が、多かったです。
そして、今の病気を発病したのは、私が、8歳の時です。
糖尿病になりました。
 当時、父の叔母の所に遊びに行った時に、父の叔母が私の身体の異常に「あれ・・
・おかしい、変だ。」と思ったようです。
私は水をいっぱい飲んだりトイレに何回も行っていましたが、その時はそのまま家に
帰りました。
 家に帰ってもお水を飲む量が多くなったり、トイレに行く回数が多くなりましたの
で、私の祖母が私の身体に気がつき、翌日小学校を休んで南国の吉本小児科の病院に
母に、連れて行ってもらいました。南国の吉本の小児科の先生にみてもらいましたが
、先生は私の身体がおかしいのですぐに県立中央病院に紹介状を書いてくださり、県
立中央病院にかかりました。
 そこで研修員の上田先生に診察をしてもらい、入院をし、毎日検査をし、糖尿病と
診断をされました。当時、血糖値が1600から1800ぐらいありました。毎日何
回も、血糖値を計り、尿の量を計りました。
 入院中は、点滴をして血糖値を下げていき、入院してから3週間か1カ月で点滴を
はずし、インシュリン注射に変わりました。インシュリン注射を少しずつ増やしなが
ら私の体にインシュリンがどれぐらい必要か決めていきました。
 当時、インシュリンがびんの液体だったので、注射器に抜くのがむずかしく感じま
した。
そして、自宅でインシュリンが打てるように、入院中は私と母でインシュリンを打つ
練習と食事の栄養指導の勉強をしました。
入院途中で主治医の転勤により久保西先生に変わりました。
 やっぱり自分でインシュリン注射やカロリーの計算をしますが、なかなか自分です
るのはむずかしかったことでした。
 小児糖尿病サマーキャンプを久保西先生に紹介してもらいました。小児糖尿病サマ
ーキャンプは、生まれて初めて家の者から離れて行くので不安で一杯でした。
 自分からみんなの仲間になじめなくて、不安やホームシックになりましたが、小児
サマーキャンプに参加していたドクターや看護婦さんや栄養士さんや多数の仲間に声
をかけてもらいましたので、段々と多くの仲間の中に入っていくことができました。
 インシュリン注射とカロリー計算がむずかしくて、なかなかできませんでしたが、
小児サマーキャンプの真中ごろになって、やっとドクターや看護婦さんや栄養士さん
に習って、インシュリン注射やカロリー計算ができるようになりました。
 その後、吉川先生になりました。吉川先生は、私が生後6ケ月からの主治医の先生
でしたので、岡山医大から中央病院に帰ってきたことで母達は安心していました。
 そして、私が15歳の時に瓶からペン式のインシュリン注射器に変わって楽にでき
るようになりましたので、うれしかったです。
 私が20歳の時に視力後退が進んで、県立盲学校に入学をして点字の勉強等をしま
した。私の目が見えなくなってから、家族や友人に迷惑をかけるようにもなりました
が、私は家族や友人に助けてもらったりして、気持ちも分け合うことができるように
なりましたので、盲学校での学校生活は今までの学校生活で一番良かったです。
 今後とも温かく見守ってください。

◆五月の親の会を開催しました


吉岡 由加里
 5月19日は20名(青学部5名、子供2名、ヘルパー2名)の方に、母の日の催しにご参加
いただきました。
 青年学生部の皆さんには、朝早くからお菓子を手作りしてプレゼントしていただき
、そして、みなさまと一緒に食事をできたこと、心から感謝いたしております。あり
がとうございました。

 お食事をしながら、堀内佳美さんに(お父さんのお見舞いで帰国されています)お願
いして、タイで2010年にアーク(どこでも本読み隊)を立ち上げられた経緯から、現在
は図書館活動と識字教育でご活躍されているご様子などを聴かせていただきました。
目が見えなくても、[社会貢献をしたい]国際協力の仕事に意義を見いだされ、今、タ
イに第二の幼児教育センターを建設中です。素晴らしい志を持って活動されている佳
美さんに感動しました。高知にこんな素晴らしい人がいることを、もっとたくさんの
人に知ってもらい応援して欲しいと思いました。
 療養中の片岡先生も来て下さって、佳美さんの活動を、可能な範囲で募金をして、
応援してあげてほしいと呼びかけていただきました。
 澤本美奈子さんも息子さんの和成さんと一緒に参加して下さいました。ありがとう
ございました。

◆《ネット情報》 音声読みあげソフトに対応した生活雑貨や食品のパッケージ情報


               有光 勲
 これは、私が毎月聞いている、公益財団法人、すこやか食生活協会発行の「声の食
生活情報」7月号からの転載です。

 岐阜市の、NPO法人、ウィスタリアブックはホームページ上に生活雑貨や食品の
パッケージ情報を載せ、視覚障害のある人が音声読みあげソフトを使って確認できる
ようにしています。ウィスタリアブックのホームページ上にある商品パッケージ情報
一覧をクリックすると、200点の商品名がならび、さらに、商品名をクリックする
と成分や使用法、安全上の注意、販売元などの情報が表示されます。また、薬、健康
、美容や食品など、カテゴリー分類一覧やメーカー名一覧から目当ての商品情報を探
すこともできます。
 スタッフが、パッケージに記された情報を手作業で打ち込み、企業の了承得て掲載
しています。音声読みあげソフトが入ったパソコンやスマートフォンで音声で聞くこ
とができます。

 このNPO法人は、難病のため視力を失った藤本明成さんが、2007年に設立、
2011年2月から情報提供をはじめました。「周りに頼れる人がいると限らないの
に、一人で生活するための身近な情報が不足しています。そんな現情を変えたかった
。」とかたります。
ウィスタリアブックのホームページアドレスは、http://wistariabook.net/ です。

◆家具等転倒防止対策支援事業について


  藤原 義朗
 昨年より、高知市で「家具等転倒防止事業」が始まりました。
 地震発生時における家具等の転倒防止対策を自ら行えない高齢者および障害者等の
安全を確保するために,転倒防止器具の取付けを支援します。
事業概要
1 事業の内容
 転倒防止器具の取付けに係る器具購入費用の見積り,転倒防止器具の取付け等を指
定の事業所および学生ボランティア等が代行します。
 ※ 転倒防止器具購入代金については,ご本
人負担とします。
2 支援対象
 市内在住で,次の方のみで構成される世帯
  (1) 75歳以上の方
  (2) 身体障害者手帳の交付を受けている方
のうち障害の等級が1級から3級の方
  (3) 療育手帳の交付を受けている方
3 募集対象世帯数
 先着で15世帯
4 募集期間
  平成25年5月8日(水)から 
(定員に達し次第締切り)
5 申込方法
 申請書(第1号様式)・誓約書(第2号様式)に必要事項を記入し,防災政策課へ
提出してください。利用申請書等は防災政策課で配布します。
 支援対象の(2)(3)に該当する場合は身体障害者手帳・療育手帳の写しを添付し
てください。
 ※ 申請者または家族以外が所有する住宅で
ある場合は,該当する建物の所有者また
は管理者の承諾書(第3号様式)が必要
となります。
6 利用決定通知
 防災政策課で資格要件等を審査し,決定通知
書をお送りします。
7 注意事項
 ・取り付けの実施日は5月〜10月の水曜日
となります。
 ・器具の取付けの際は,申請者にも立ち会
い(2時間程度)をしていただきます。
 ・取付け支援ができる家具等は合計で5点
までとなります。
 ・器具の取付けに際しては,家具等をネジ
等で連結しますので,家具等が傷つきます。
 ・建物の構造や家具の配置状況によっては
器具が取り付けられない場合があります。
 ・器具の取付け完了後は,家具等の移動,
転倒防止器具の取外しは自己の責任で行
ってください。 

編集後記


 今年もまた、8月から9月にかけて恒例の自治体交渉を行ないます。詳しくは次務
局だより等でお知らせしますのでご参加をお願いします。
 この「みちしるべ」は年6回発行しておりましたが、予算を削減する必要もあり、
今年度からは、年4回を目途に発行することになりました。なお、事務局だよりは毎
月お送りしますので、会の活動報告や、先々の予定などにつきましては、タイムリー
にお知らせできると思います。
 皆様からのご投稿をお待ちしております。近況報告など編集部までお寄せくださる
ようお願いします。



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