みちしるべ
第235号 意見交換会報告集

目次(文書内リンク)
§初めに  正岡 光雄
§「この数字は多いの?少ないの?」  井上 芳史
§パソコン周辺機器、耐用年数以内でも分割で給付できます!  藤原 義朗
§8月14日第2回高知市意見交換会報告 (雇用・就労、市役所からの通知、読書権、防災対策等)  門脇 哲郎
§14日、県との意見交換会報告  正岡 光雄
§言い続けることが大切 バージョンアップに対応!  生田 行信
§県議選でも点字の選挙公報実現か! 8.21 県との話し合い  片岡 慈仲
§福祉サービスや図書館機能の充実について  山崎 辰雄
§「第5回、県との交渉」  畠山 俊惠

§初めに


  参加、質問等ご協力
    まことにありがとうございました
              正岡 光雄
 8月7日から9月11日までのひと月あまりにわたる「県、高知市との意見交換会
」への参加並びに質問等ご協力まことにありがとうございました。 
まず、参加人数をお知らせします。
 (担当責任者:トップの方が担当長です)
第1回 8月7日 藤原、井上  10名
第2回 8月14日 正岡、門脇  6名
第3回 8月21日 生田、片岡  8名
第4回 8月28日 山崎、浜口(欠席)7名
第5回 9月11日 有光、畠山、大原 
                11名
猛暑や雨天の中の参加大変お世話様でした。
 次に主な成果をお知らせします。
@これまで高知市のパソコン周辺機器の支給が5年間に1度きりでしたが、これを撤
廃する。
A県議会選挙点字版、録音版、高知市市長の選挙公報録音版、高知市議会の録音版な
ど最終検討に入った。
B市役所南別館エレベーターの音声案内設置。
C電車通り沿い横断歩道白線の薄くなっている箇所の塗り直しを本年度中に予算の許
す限り行う。
D市役所玄関の点字ブロックが5ミリ以上必要ですが3.5ミリしかないことが解り
、新市役所建設の際にはこのようなことがないように、団体からの意見を聴取する。
 各担当者の方が報告文を個性豊かに執筆して下さっておりますのでお読みください
。 
 これらの成果は長い間の交渉によるものです。華々しい意見のやり取りの場面もあ
りますが、退屈なやり取りの場面も見られます。そのようなやり取りも我慢して初め
て成果が得られるものです。県庁への点字試験実施も約40年間の交渉によって成し
遂げられたものです。
 皆様今後ともよろしくご協力をお願いいたします。

§「この数字は多いの?少ないの?」


             井上 芳史
 8月7日に10名の参加者で高知市との交渉が行われました。
1.施術所届け出事項証明書(携帯):
 23件の申請があった。ホテルや旅館に周知
 していきたい。
2.無免許マッサージ対策については県・県警
 と連絡を密にし、厚労省とも相談しながら行
 っていくので情報提供をお願いしたい。
3.保護者が視覚障害者で子供が小・中学校に
 通っている場合の学校からの文章について:
 高知市の小・中学校では2名の保護者が視覚
 障害者であると把握している。拡大コピーで
 対応している。
4.点字ブロック敷設について:
 公共の施設がある所を重視して敷設している。
 菜園場交差点から南には公共の施設はないが、
 福祉専門学校があり講師として通う場合もあ
 り必要と考える。蔓島のフジグランへの点字
 ブロックは知寄町3丁目から北に行き、東に
 向かうというルートを考えている。道路の整
 備も終了したので点字ブロックを敷設してい
 きたい。

 施術所届け出事項証明書が23件、高知市の小・中学校に通う生徒の保護者で視覚
障害を有する方が2名、これって少ないの?多いの?無免許マッサージについては以
前に比べ、誠意をもって対応してくれるように感じました。

§パソコン周辺機器、耐用年数以内でも分割で給付できます!


              藤原 義朗
 高知県との第1回の話し合いは、国保指導課、道路課、IT問題で障害福祉、そして
住宅課であった。
1.「あたりまえ」も要望書に。
 特定健診の案内を点字で出しているのは、高知市のみ、大活字も高知市をはじめ3
自治体である。「健診は健康指導が大切であるので、指導内容もわかる媒体で」と話
したら「要望書には無いですね」という返事であった。私たちが当然と思っているこ
とも要望書の文字で出すことがこの世界では必要である。
2.バスの話になった道路課。
 点字ブロックの新設および改修については少しずつ進んでいる。10月1日、県交
通と土電が統合する。それぞれのバス停も統合する。バス停目印の点字ブロックの移
動、今までなかったバス停への点字ブロック敷設など気をつけていかなければならな
い。
3.IT関連。
@高知市以外の市町村での障害者を対象にしたパソコン教室に「視覚障害の方の参加
がなかった」とのことである。「見えなくても出来るんです」と宣伝していただくよ
うに話が進んだ。
パソボラ派遣は、一応20回までを目途にしているが、必要に応じてそれ以上派遣し
た例はある。ご利用いただきパソコン生活をエンジョイしていただきたい。
A耐用年数以内でも小分け給付できるパソコン周辺機器。
 高知市は、申請したら6年以上経たないと次の申請は出来ないと言っている。高知
県が厚労省に問い合わせたところ、小分け出来るとのことであった。小分け出来なけ
れば、使えるかどうか分からないソフトまで申請することもあったり、バージョンア
ップに付いていけない。ぜひ、市町村がダメと言ったら、県に聞いてみてと訴えてい
ただきたい。
4.単身入居の数これでいいの?
 県営住宅は一定の数までになったのだから、新設でなく、改修と建て替えで行くと
のことであった。しかし、単身者は増えている。県営住宅約4100軒のうち、単身
で入れるものは約1000軒である。
 尚、高知市にある単身住宅の競争率は約10倍。世帯向けより高い割合である。

§8月14日第2回高知市意見交換会報告


(雇用・就労、市役所からの通知、読書権、防災対策等)
    門脇 哲郎                   
       
参加者は6名でした。
1.市職員の雇用・就労問題について
(1)市職員の別枠採用人数は、昭和61年以来23名で、うち視覚障害者は1名で
す。
(2)職種に制限はなく音声パソコンを使った業務など、できることは何でも可能で
す。
(3)音声や画面拡大ソフト等を利用したパソコンによる受験は、設備やソフトのコ
スト等に問題があり、直ちに導入することは困難との回答でした。参加者からは、県
はすでに音声パソコンによる試験を実施している。点字が不得手な人たちにも受験の
道を開いてほしいとの意見がありました。人事課からは、受験できない環境は受験者
にとって、如何なものかと思うので導入するための問題点等を検証して受験者本人の
パソコンを利用することも考慮に入れながら検討して行くとのことです。
2.市役所からの通知等について(選挙公報)
(1)市議会選挙は、立候補者数が多いことや期間が7日間と短いことから、現在の
ところ点字版の発行は困難との回答でした。参加者からの意見として県議会選挙は、
9日間であるが、管轄区域の広さの違いから、2日の差があっても作成は可能でない
か。また、アンケートは、選択する項目が点字か普通字の2種類しかなく音訳版も加
えてほしかったです。県は実施に前向きであるので市も積極的に協力してほしいとの
ことでした。
3.読書権について(市民図書館)
(1)対面朗読サービスは、点字図書館の事業です。市民図書館本館や分室、分室公
民館での実施は困難です。参加者からは、視覚障害者の歩行の安全等を考えると身近
な所でサービスを受けるのが望ましい。本館から分館等の各運営
委員会に働きかけてほしいです。
(2)大阪市や枚方市の図書館を見学して充実したサービス等に触れ、素晴らしいと
感じました。例えば、知的障害者などのために、かな文字や絵を使ったチラシを作成
するなど行き届いたサービスに感心しました。市の方も見学に行かれて同様の感想を
持ったそうです。情報障害者の中には、図書館に馴染みのない人たちもいます。その
人たちにも情報がきちんと伝わり、図書館に来れば楽しいと思えるような環境を整備
して欲しいです。
(3)新図書館の誘導チャイムについては、図書館から以下の説明がありました。
 ひろめ市場側と帯屋町アーケード中央付近の各遊歩道の入り口に設置します。中の
橋側は、検討中です。感知方法は、2種類の方式を採用します。鳴る時間帯は、開館
時間中とします。音量は、近隣住民の方との話し合いの中で設置目的を説明して、あ
る程度の音量を確保できるようにします。
(4)親の会の北村さんから子供が人の役に立つ仕事をしたいと大学編入に向けて勉
強をしている。分からないことや困ったことが生じた時には、図書館で支援できる環
境を整えて下さいとの要望がありました。また、吉岡さんからは、点字図書館の職員
の方々や点訳音訳ボランティアの方々からの熱心な支援をいただいたことへの感謝の
言葉がありました。
4.防災対策は、回答文の読みあげだけで時間切れになり、意見のやり取りができま
せんでした。ただ1つ県立盲学校の福祉避難所への指定について、5年以上前から要
望を出しているが進展がない。結論を急ぐよう要請しました。    

§14日、県との意見交換会報告


            正岡 光雄
 高知市に引き続いての会は県庁地下の会議室で行われました。当日はお盆と重なっ
ておりましたので参加者は6名に留まりました。  
@あはき無免許取締状況 
 全国のピーク時と四国とは一致
  県警による全国検挙状況報告では、ここ
10年間こにわたる検挙数は平成16年がピークで41名、翌年は31名、その後は
下り坂になり同22年からは一桁台になり、25年は
2件、本年は7月までで2件に留まっている。
 それを反映するかのように四国でも同ピーク時期に一致して増加がみられている。
四国では特に徳島が抜きんでて多く、25年間の検挙数は13件に上っている。その
間本県では3件の検挙があった。
「本県の状況は取締が手緩いのでは?」の指摘に対して、県警としては県民や行政機
関からの情報提供に期待しており、消費生活センターやそれとの情報共有を図ってい
る(今のところ、アンマ、マッサージ関係の情報提供はない)。皆様から寄せられた
、違法店舗業者に対しても現在検挙を検討中である。
 最近の検挙事例では奈良、京都の2件についてみると、施術所開設の無届と健康被
害であった。
 今後の方針は? 
 「外国人による入国管理違反、や暴力団関係、健康被害の有無等、刑の重い物を重
点に絞り、狙いを定める手法が効果的かと思われる。皆様からの情報も大いに期待し
ております。特に無資格業者に対する情報提供を求めています。」などと結んでおり
ますが、医事薬務課からもホテルや旅館あるいは観光課等への協力文書発送もなされ
ているようだ。

?A自転車無灯火運転、二人乗り、信号無視、一時不停止、酒酔い運転等取締強化
 毎月二十日の交通安全の日への指導取締り強化や学校に出向き安全指導、交通ルー
ルの徹底を目指す教育を行っている。自転車利用者は車道走行が原則であるにもかか
わらず、歩道通行が日常化している。
 今年上半期の違反事例の内訳は
 ○無灯火運転299件(11.4%)
 ○信号無視200件(7.6%)
 ○二人乗り248件(9.5%)
 ○傘さし運転238件(9.1%)などとなっている。小中高生徒の52パーセントも大変高
率である。
 指導、警告では無効の場合交通違反切符を検察庁に送致している。
参加者からの意見
「大橋通、堀詰電停付近や若者が多く集まるお店の前等に違法駐輪がみられる」「歩
道を歩いていて後から来た自転車にぶつけられても相手は謝りもしない」「後ろから
きてベルを鳴らし危ないじゃないかと怒鳴られたこともある」「二人並んで自転車が
後ろからつっぱしって通っていく」
交通指導課のコメント
 取締強化や教育では一気に一新されることはないが徐々にではあるが効果が出てい
る。長い目で見てほしい。 

B街づくりについて
・音響信号機の設置状況は資料を持ってきていない。
・県議会採請願択の状況を受けて歩車分離信号への音響付加を求めたが音響付加の割
合については?
・昨年および本年度の歩車分離信号対音響化は?
 全て本日資料の持ち合わせがないので解らないとの不真面目な解答であった。
・「電車、バスの始発から最終便までの音響信号の作動を」→電車通りにおいてはお
おむね朝7時〜夜10時まで作動している。
・「歩車分離信号への音響付加については県議会請願が採択されており、もっと推進
してほしい。高知市外でも小、中学校、公民館等特に人の集まるところへの設置は是
非とも必要だと思う」→そのような観点も検討段階に加えたい
・「電車通りの横断歩道の白線がはがれている(27か所リストアップ)」→予算の許す
限り本年度中に整備したい。
・「北環状線奥福井交差点東〜紅水川の土手間では車が速度を落とさず通り、コンビ
ニもあり、車の出入りが多いので大変危険である(白線、一時停止の標識を)」→道路
幅が狭く標識を立てるゆとりがない。また市道との境界が不明確で、「標識」設置は
難しいが道路課に境界を定めるよう依頼する。
・「旭付近の電車の軌道内を車が通って危険である」→道路の拡幅が実現してから整
備するように検討する。

C障害保健福祉課
・「生活訓練実施状況(毎日訓練を行ってほしい)は?」→昨年度は48人に対し143回
実施
・「入所できる視覚障碍者用リハビリ施設設置を」→そのとおりだが、残念ながら、
本県には財政的基盤が弱いので無理である。
・「ルミエールサロンを常時利用できるようにしてほしい」「盲学校内にあるため土
・日曜日は利用不可、平日も予約しなければならない、必ず部屋に一人は常駐し予約
なしで対応するべきではないか?」→その考えは妥当なので検討したい。
・「中途失明者に対しに対し点字指導を行ってほしい」→その用意はあるが残念なが
ら希望者がなかった。なお、24年度から、盲学校では視覚障碍者支援センターを設置
、短期生活支援講座や視覚障碍者用セミナーなど行っているので連携したい。
・「ルミエールサロンでは予算不足で必要な用具が十分に変えないと聞いている」→
確かにそういうことはあると思う。来年に向けて委託先の県身連とも十分打ち合わせ
をしたい。 

§言い続けることが大切 バージョンアップに対応!


            生田 行信
8月21日(木) 担当:片岡慈仲(進行)、生田(報告)参加人数 8名

 第3回目となるこの日は、総務課、交通政策課、介護保険課、保険医療課、障がい
福祉課からの回答がありましたので、前進面や課題について報告します。
1 IT関連
 パソコン周辺機器のバージョンアップへの対応についても「耐用年数(6年)経過
後」が再給付の要件とされていて、私たちは「5年をめどに小分けを可能にしてバー
ジョンアップや機器の進歩に対応できるように改める」要望をしてきました。今回こ
の要望が受け入れられ、平成27年度から対応できるよう来年度予算要求に反映してく
れることになりました。
 具体的には、「IT機器については、他の用具類のような物理的製品劣化とは異な
るとの認識」のもと、「耐用年数を撤廃」し、「2年以上経過したものについては、
その人に必要であれば給付する」とのことです。これはソフトウェア、ハードウェア
のハージョンアップいずれにも対応します。
 正当な要望は、現状や理由をきちんとわかりやすく説明し、言い続けていけば、い
つか実現するものだなと実感しました。
2 介護保険
 介護保険の契約書やケアプラン等を視覚障害者も自身で確認できる方法(例えばデ
ータ版など)を講ずるよう、事業所に対し市が援助するよう求めました。「十分な説
明」をするようケアマネさん達に指導しているそうですが、各利用者にとって「必要
な媒体で」提供するようにとまでは指導しておらず、各事業所に任せているとのこと
です。また、各事業所が視覚障害の利用者にどのような媒体で提示しているかの実態
を把握していません。事業所から介護保険課への相談がないことで円滑にいっている
と考えているようです。「口答による説明だけでは、後で読みかえすことができない
し、内容を十分に理解しにくい。事業所に対して、希望者には音声メディアや電子媒
体での提供も考えるよう指導してほしい」という要望に対して、「検討する」という
回答を引き出すことはできました。契約書やケアプランは、通常パソコンで作成され
ているはずですから、データ版で提供することにそれほど多くの費用や労力はかから
ないのではないでしょうか。「契約内容が確認できないことにより不利・不利益が生
じている場合は、個別具体的に介護保険課、または指導監査課までご連絡ください。
」との回答文があり、不利益が生じないためにこのような要望をしているのにと感じ
ました。

3 福祉のしおり
 昨年度は点字版が発行されています。この作成の過程で作られているテキスト版が
個別の申し出に応じて提供可能ということです。なお、メールでの一斉送付は行って
いません。
 今年度は、テープ版とデイジー版を作成予定です。私は3年ほど前からやっとデイ
ジーのメリットを活用した聞き方をできるようになったのですが、「福祉のしおり」
のような構造化された冊子の場合、強みを発揮するだろうなあと期待します。
4 市役所庁舎のバリアフリー
 「本庁舎正面玄関前の点字ブロックの山が低いのでは?」との指摘に、29年度末を
予定している建て替えの際には意見を聞きながら整備するとの回答でした。現在のも
のが敷設された平成4年当時、すでに「高さは5ミリ程度」という指針が昭和60年か
ら示されていたのですが守られていませんでした(実測3.5ミリ)。建て替えに際し
ては「法令等の遵守の徹底」と、今年度中に意見を聞く場をもつことが約束されまし
た。美観についての「意見」に偏重して障害者への配慮がおろそかにならないよう要
望しました。
 今回の要望に添い、南別館のエレベーターに今年度中に音声案内が設置されます。
5 バス、路面電車
 県交通と土佐電鉄が合併し、新会社「とさでん交通」による運行が10月1日から始
まります。障害者にとって公共交通機関は生活上とても大切で、路線や便数等の心配
を反映して、また、この際今まで先送りされてきた問題点の改善を求め、多くの意見
が出されました。デスカカードの残額が少なくなった際に知らせる額を500円くらい
にという要望を以前からしてきましたが、「システム変更に伴う費用」がネックにな
って改善の回答をえられませんでした。合併に際してはデスカについてもシステム変
更が必要になるだろうから、それに併せてやってもらいたいと強く要望しました。両
社の回答を間接的に伝えるという形でしたが、市民の移動手段を守る行政としての立
場、さらに具体的には市の予算を両社の支援に投入しているという意味でも、積極的
な関わりが求められます。

 新会社は、乗ってもらうことで経営の安定、継続性を実現するため、利便性の向上
と乗って気持ちのよいバス・電車を目指すとのことです。具体として、路線の番号系
統化、行き先別の停留所等が検討され、また運転手の接遇の向上などを徹底したいと
のことでした。10月1日スタートに向けて実務的準備で多忙を極めているようですが
、それによって私たちの要望への対応が置き去りにされてはいけないので、今こそ要
望を出していく必要を感じました。

§県議選でも点字の選挙公報実現か! 8.21 県との話し合い


            片岡 慈仲
 去る8月21日、守る会からの参加者は8名、司会は生田担当で、医療政策課、市
町村振興課、南海トラフ地震対策課、地域福祉政策課、障害保険福祉課と意見交換を
行いました。
・ローヴィジョン外来
 平成21年からスタートし、現在視能訓練士2名で行っている。通常の眼科外来か
ら必要な患者にケアしている。その内容は、@ 情報提供 = リーフレットの配布、
関係施設(ルミエール・サロンや色変の会、身障連、リハ協、福祉事務所、町田眼科
、眼鏡屋さんなど)の紹介、身障手帳に付いて、歩行訓練師との連携。A 具体的な指
導 = 拡大読書器やその他の補装具、日常生活用具などの選定と指導。
 利用人数は月当たり一人か二人程度である。

・選挙管理委員会
 昨年の選挙では点字器などの準備ができていた投票所は、県下928箇所中573箇所(6
2パーセント)また、期日前投票では80箇所中51箇所(約60パーセント)であった。これ
まで以上に準備箇所を増やしていくよう指導していく。
 知事選と国政選挙では点字版と音声版で選挙公報に相当するものを作成してきたが
、来年からは県議選でも点字版と音声版を配布することを検討している。候補者数が
多いこと、選挙期間が短いこと、直前立候補があることなど難しい点もあるが、愛媛
県で実施していることでもあるし、高知では地元の団体にお願いして何とか実現させ
たい。
・南海トラフ地震対策
 復興計画に付いては女性、子ども、若者、高齢者、障碍者、外国人など広く意見を
聞いて作成することになっている。
 昨年5月、「南海トラフ地震にそなえちょき」第4版をカセット、デイジー、点字
で発行し、個人にも配布した。また、音訳版はホームページからもダウンロードでき
る。
 ハザード・マップは市町村の担当なので、各市町村に「視覚障碍者にも分かるもの
を作成する」よう働きかける。なお、自分の住んでいる地域の津波の浸水範囲や到達
時間に付いては南海地震対策課・088-823-9798に電話していただければお答えできる

 避難者・支援者向けのリーフレットも作成したが、その内容は10月号の「サンSu
n高知」でお知らせする。避難所運営の手引きもまもなくヴァージョンアップ版がで
きあがる。
 盲学校などを視覚障碍者の避難所に加えることに付いては、担当が市町村になって
いるので引き続き要請する。
 あったかふれあいセンターに付いては、現在28市町村に38箇所ありサテライトを含
めると100箇所存在するが、残念ながら高知市には一つもない状態である。
 福祉避難施設は今年3月時点で26市町村に108施設が指定されている。自力で避難
できない方の名簿の作成が今年4月、国の法律で義務づけられ、守秘義務の徹底、本
人の同意に基づいて作成すること、個人情報の保護に付いて十分に注意することなど
が規定されている。
 避難時の移動に関しては、民生委員など地域の方に援助してもらわないと行政では
間に合わない。本人も参加して日頃から話し合いをし、顔の見える関係を作っておく
ことが重要である。
・太陽号
 社協が管理・運営しているが、手続きは電話予約の後春野のスポーツセンターか朝
倉の福祉交流プラザに直接出向いて書類などの手続きを行うことになっている。予約
は3ヶ月前からできる。手続き場所を増やすこと、手続きの簡素化、郵便局から振り
込めるようにすることなどに付いては要望を社協に伝える。
・バリアフリーマップ
 平成22年3月に作り、ホームページ上のアクセス高知で確認できるようになってい
る。情報の更新はまだ行われていないが今後、順次行っていくようにしたい。
・あったかパーキングのプレート
 障碍者の車であることが外からも見えることが望ましいし県外のプレートとも同じ
ようにしなければならないので、現在の形になっている。
・コミュニケーション支援
 音訳・点訳などのコミュニケーション支援は市町村の実施であるが、無料で実施す
るように働きかけていきたい。また、国に対しても財源措置を要求したい。
・補聴器
難聴児に対して補聴器の購入を補助する制度を本県独自で設けた。

§福祉サービスや図書館機能の充実について


         担当者:山崎 辰雄
 8月28日(木)に行われた県・市交渉の概要を報告します。尚、当日の参加人数は
7名でした。
「高知市」
1.街づくりについて
 街中では点字ブロックの上に自動車や自転車が停車していたり、店舗の商品や看板
が通行を邪魔していたり、視覚障害者の歩行環境には多くの危険や歩きづらさがあり
ます。今回の交渉では特に日曜市に出店している店舗やその商品が通行の邪魔をして
いたり危険があることの報告があり、その対策として「点字ブロックの両サイドに一
定のスペースを空ける」「歩行誘導員を配置する」「出店者が介助サポートを行う」
などの改善策が示されました。しかし実際に危険な体験をした方からはバリアフリー
の気持ちや観点での対応がまだまだ十分でないとの強い声もありました。今後より一
層の視覚障害者の歩行に関する理解・啓発・交渉などの取り組みが必要であると感じ
ました。
2.福祉サービスの充実について(介護保険、総
  合支援法等)
・利用者負担については所得に応じた負担に見
 直され、いわゆる家族負担は平成18年4月
 からなくなっています。
・要介護認定等が非該当になった方へのケアマ
 ネジメントは支援事業所や支援センターと連
 携しながら支援に努める。
・契約関係書類やケアプランなどの点字化・録
 音物・大活字は可能な範囲で実施に向けて関
 係機関に働きかける。
・事業所情報を高知市のHPに掲載し随時更新
 することを検討する。
・要介護度や障害支援区分に係わる調査員・審
 査会委員に特定の障害種別の方を入れること
 は困難。しかし委員には視覚障害の立場を良
 く知っている方に入っていただいているので
 認定等に関して不利にはならないと考えてい
 る。
・契約内容が確認できないことで不利益を受け
 ている場合は、個別に相談していただければ
 必要に応じて事業者に指導・勧告する。
・突発的な同行援護の対応については様々なサ
 ービスの利用状況を総合的に勘案・検討する
 必要があるので、個別にその状況を相談して
 下さい。
・携帯型GPS地図端末は実物を使っての検証
 作業を行ったが、安全性の確保や操作の慣れ
 などの課題もあり現状では日常生活用具の給
 付対象からは見送る。また音声式キッチンス
 ケールは要望を踏まえ給付対象とするか検討
 する。
3.障害者福祉センターについて
 会議室など部屋の貸し出しは3ヶ月前から受
 け付けています。
4.子育て支援について
 視覚障害を持った親の子育てに関する相談を受ける専門家の養成・配置については
、現状配置している保健師・社会福祉士・生活訓練指導員が連携して対応していく。
この交渉では特に視覚障害の専門知識を持った保健師の育成を要請しました。
5.図書館関係について
・テキストデイジー図書については6月に講習
 会を実施し、現在制作に向けた取り組みを進
 めています。
・新点字図書館では柔軟な対応ができる組織体
 制づくりに向けて「運営協議会」「ボランテ
 ィア協議会」「図書選定会議」等の設置につ
 いて検討しています。また、祝日及び日曜日
 の午後や週2日の夜間(19時まで)の開館を
 予定していますが利用困難な方には個別に検
 討・対応したいと考えています。
・職員等の点訳や情報機器技術のスキルアップ
 については研修会の開催や参加による技術習
 得に努めます。
・図書購入費については、25年度実績383,475、
 26年度予算453,000となっています。
・HPの拡充やWeb新聞の発行について高知
 新聞社に要望を伝え働きかけました。

「高知県」
1.雇用就労問題について
 障害者の採用については知事部局ではこの7年間で16名(うち視覚障害2名)の実
績です。今年度は1名の採用を予定しています。また、職員の盲導犬取得にかかる訓
練時の勤務については、全面的な職務専念義務免除扱いでの対応は難しそうですが個
別に検討の余地はありそうでした。
2.広報誌について
 さんSUN高知等の発行日のタイミングでRKCやFM高知のラジオによる広報を行
っている。また、音声版はHPから聞くこともできるようにしている。参加者からは
より内容が聞き取りやすいものに構成などを改善してほしいとの要望がありました。
3.視覚障害教育について
 第2次学校再編での盲学校の統合については、少人数化や障害の重度重複化が進ん
でいるが現在のところ考えていない。また、検討委員会への当事者参加については、
意見交換会などで広く意見を聞く機会を設けたい。現在のところ統合は考えていない
ようであるが今後も注視していく必要があると感じました。
4.図書館関係について
・対面朗読の拡充については県から市への人的
 派遣も検討していく。また、ボランティア養
 成については講師招聘による研修会の開催に
 取り組む。
・新図書館建設・運営に関しては、県外の図書
 館見学の実施また説明会で聴取した意見を設
 計へ反映したり検討していく。また、障害者
 関係の書籍は専用のスペースを設け蔵書の充
 実に努めていく。
5.雇用・就労について
・8名体制の就労支援チームで関係機関(ハロー
 ワーク等)との連携・セミナー開催等に取り組
 んでいる。また、当事者との意見交換会の開
 催でより具体的な課題解決に繋げていきたい。

 今回の市・県交渉では多くの要望項目で私たちの要望が大きく実現・進展したとい
う印象ではありませんが、今後も交渉の手法を検討しつつ継続した取り組みが必要で
あると感じました。尚、高知市からは文書で要望毎の回答文をいただいています。詳
細は自治体対策部にお問い合わせください。

§「第5回、県との交渉」


畠山 俊惠
 第5回県との交渉は、9月11日の午後6時から8時まで県庁の地下第4会議室で
行われた。参加者は11名。司会は有光先生。

【高齢者福祉課】
福祉サービスの充実
 65歳以上の障害者は、介護保険法が優先的に適用されるが、サービス・支給料・
内容が十分確保されない場合は、「障害者総合支援法」により、その使用料・内容に
上乗せしてサービスを受けられる仕組みになっている。
・四万十市での事例
 64歳までは週に4回ヘルパーにきてもらっていたが、65歳になり介護保険が優
先となってからは週に2回に減らされ、大変困っている。市町村から相談があれば県
は適切に対応するとのことだったが、県の方に伝えてくれていないのではないかとい
う報告だった。
 それに対して、利用者が直接県に相談してもかまわないのではないかという意見が
出た。「『困っているから相談に行く!』ということを理解してほしい。」と強く訴
えた。
 利用者の方への適切な取り扱いについては、県の方から市町村に再度周知をはかる
とのこと。

【障害保健福祉課】
1.障害福祉サービスの充実
 視覚障害者は、契約書・重要事項説明などを確認できないまま印鑑を押しているが
、それは非常に不安でもあり危険なこと。サービス利用の手引き・契約書など重要書
類は、視覚障害者が確認できるよう、点字・テープ・大活字・電子メールなどにして
くださいとの要望も、なかなか実現しそうにない。
 このサービスを事業所に求めても難しいと思うので、どこか委託できるところを作
って、県の方からお願いしてほしい。「『しかたない!』ではなく、どうしたらいい
のか真剣に考えてもらいたい。」と、厳しく詰め寄る場面もあった。
2.ヘルパー利用料は、応益負担から所得に応じた応能負担に見直されている。
3.支給決定について
 ヘルパーの利用計画
 同行援護と支給決定されていても、やむを得ない事情(本人の体調が悪くなったと
か、台風などで外に出るのが困難など)が起きた場合には、急遽家事援助に切り替え
られるような支給決定を認めてほしい。
4.読み書きサービスについて
 視覚障害者の支援でもっともニーズの高い読み書きサービス(回覧板、手紙、アン
ケートなどの代読・代筆)は、家事援助のサービスに含まれている。手話通訳が制度
化されているように、家事援助の中では時間的にできない読み書きサービスを制度化
してほしい。視覚障害にとって読み書きサービスは「情報の保証」として大事なこと
なので、県が後押しするのは必要なことではないかという意見も出た。
5.同行援護について
 病院での待ち時間もヘルパーさんに付き添ってもらいたいという要望に対して、病
院内の待ち時間は、原則病院のスタッフにしてもらうことになっているとのこと。私
は、原則そうなっていることを知らず、ずっとヘルパーさんに付き添ってもらってい
た。特にそれはだめだと言われたこともないし、当然付き添ってもらえるものと思っ
ていたことを報告した。

○民間業者へのバリアフリー化の指導、啓発
1.テレビの天気予報の音声化
 NHKは、音声のない天気予報の放映は行っていないとのこと。民放の3社の回答と
して、短い時間内に音声を入れるには情報量が多くなるので難しい。深夜や早朝には
アナウンサーを配置する人的体制が十分でないので難しいとのこと。
2.緊急地震速報や臨時ニュースなどテロップの音声化
 ダイレクトに伝える情報の音声は技術的に難しいとのこと。
3.飲食店などメニューの点字表記
 今年の3月にホテル・旅館・飲食店組合に対して、啓発を行うパンフレットを送付
の際に、点字メニュー表記についても県の方からお願いした。
4.自動販売機の点字表記
 商品の入れ替えが頻繁にあるので難しい。なお一部の業者から老朽化した販売機を
取り替える場合に、投入口やレバーの色などを工夫した機種を設置したいとの話があ
った。

○防災対策
1.慣れないところへ避難する際にヘルパーを
 派遣してほしい。
  できるだけ速やかに対応するよう国の方か
 ら通知を受けて、県の方も市町村に対し、周
 知をしているところである。
2. 避難所を運営する方に 
 視覚障害者は、どんなことで困っているかの
 認識を持ってもらいたい。
3.私たち視覚障害者がいつも利用している施
 設(小高坂センター、盲学校、障害者センタ
 ーなど)を一日も早く福祉避難所として指定
 してくださいと、改めて要望した。

*有光先生の名司会により、予定より30分以上も早く終わることができた。



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