みちしるべ
第236号

目次(文書内リンク)
◆障害者福祉はエイジレス(福岡でのテーマ別集会から)  藤原 義朗
◆第11回あはき運動交流集会 参加報告  あはき対策部 生田 行信
◆「避難タワー、南海津波に耐えうるか?」  藤原 義朗
◆私の医療体験(13) 「危ういところを命拾いしました」  和田 賢二
◆1個千円の柿 「思わぬ詐欺にあった話」
◆ちょっと一言 「ちょっと待った!それどこまでほんと?」  有光 勲
◆堀内佳美さん、サフラン賞受賞 お祝いの会のご報告  吉岡 由加里
◆加熱によって生じる有害物質 「アクリルアミド」  有光 勲
◆編集後記

◆障害者福祉はエイジレス 65才問題ってなに?(福岡でのテーマ別集会から)


              藤原 義朗
 福祉介護の65歳はみんなの問題である。全視協が腹を据えて取り組む課題として
、去る9月14・15日、福岡視友協と共催で北九州市でテーマ別集会を開催した。
高知からの参加者は4名である。
1.背景
 総合支援法でヘルパー等、給付を受けていた人が65歳、もしくは第2号で特定疾
病になった場合、介護保険が優先され支給時間が減った、負担額が上がったという報
告がある。この解決の為の集会である。
2.矛盾解決には「総合福祉法」
 介護保険成立前から警鐘を鳴らしておられた鹿児島大学の伊藤周平先生を迎え学習
した。
昨年のプログラム法成立により、消費税からの予算をちょっと入れたけど介護給付は
先細り、保険料・利用料金の増大、耐え切れなくなった国民世論として、20歳代か
ら介護保険との統合という危険な政府の構想が示された。
伊藤先生からは、現在の現金給付の流れでは矛盾がどんどん広がること。その解決に
は介護保険法の廃止と総合福祉法しかないことが強調された。また、社会保障運動は
平和社会を作る運動だと語られた。
3.視覚障害さまざまなパターン
 高知を含め各地から、量、負担、自治体間格差など13本のレポートが出された。
「両膝オペしたら介護保険」「揚げ物の手伝い、孫の買い物はダメ」と言われおばあ
ちゃんの仕事が出来なくなった、など内容面の問題が明るみになった。 
4.宴
 懇親会ではお国自慢が披露された。黒田節や門司発祥のバナナたたき売りも印象に
残る。審査員賞は神奈川の藤川さん。「カッコウ ブカッコウ カッコウ時計」の声
帯模写であった。
5.学び・歌い・笑い・未来
2日目は箇条書きに記す。
@「本PDFのテキスト化」「福祉有償運送」「読み書き派遣」の講座を持った。店
や病院が遠くなってきている。福祉有償運送の発展している町が羨ましい。各地で実
現し生かしてほしい。
A特別支援学校の先生である川崎亭好朝さんから、お題「落語で語る高齢者問題」。
B東郷理事より、演題「全視協の歴史とこれから必要な課題」。専門力、事務力、組
織力、相談力、人権力、共闘力、平和力という未来を見つめる7つの「全視協の力」
が提起された。
Cコーラスサークル「カナリア」と一緒に荒木栄を歌った。

集会の参加者は1日目124名、2日目106名であった。
追記 参加組織と人数(宿泊者)
石川1 愛媛3 大阪14 岡山1 神奈川6 高知4 埼玉3 静岡1 東京8 
奈良2 
広島1 福岡30(うち、ボランティア4) 
九州盲導犬友の会(佐賀)2

◆第11回 あはき運動交流集会 参加報告


      あはき対策部  生田 行信
 標記の会が11月15日(土)、16日(日)の2日間行われ、今年の4月から人事交流
で高知盲学校理療科に勤務されている細川先生と二人で参加しました。全視協、病マ
連、あすなろ会、大阪守る会が主催、大阪市の日盲連が協力団体となり、大阪の会員
を中心とする近畿地区のメンバーによる実行委員会の準備により開催されました。北
は岩手、南は福岡、高知まで、125名の参加、うち近畿、中国地区の6校から13名の
学生の参加がありました。

 テーマは今回で5回目となる「次世代の視覚障害者に、あはきのバトンをつなぐた
めに」、サブテーマは「勇気・元気・あはき・誇りといきがいを求めて」です。以前
に参加したこの集会では、あはきに関する制度の改善要望、利用促進、無資格者や他
職種の不正をただすなど、「運動」交流の名称どおりの内容でした。今回の集会は、
テーマやサブテーマに掲げる「バトンをつなぐ、勇気・元気・誇りと生きがい」のと
おり、あはきの仕事内容そのものにスポットを当て、お互いに現状を交流し合い、明
日への希望につなげようという趣旨の内容でした。学生さんからは学習中である立場
からの現状や将来への希望と不安、不満と要望、教員の立場からはどういう思いで指
導しているか、現場で業務に就いている方々からは、仕事に臨むモットーや工夫、経
営の現状、苦労話などを交流し合いました。

 全視協あはき担当理事の東郷さんから、会の趣旨について基調報告があり、さっそ
く「医療、介護、訪問、ヘルスキーパー分科会」と「学校分科会」が行われ、私は学
校分科会に参加しました。学校分科会の参加者は、盲学校の学生さん達(普通科生一
人を含む)、現在あはき業に就いている人たち、そして理療科教員です。内容の柱は
、(1)学生の現状を交流し、意欲の持てるあはきの学習を考える、(2)あはきの
魅力と今後の展望を参加者全体で考える、の2つです。学生からは「放課後も実技練
習の相手をしてほしいが、先生達は会が多すぎる」「臨床実習では、治療してみたい
症状の患者を集めてほしい」「実技の評価はどのようにされているのか」、社会人か
らは「人に喜ばれることをきっかけにやりがいを感じるようになった」「学生時代は
興味が持てなかったが、自分の肌トラブルへのケアをきっかけに、美容に力点を置い
た鍼灸を行うようになり、今は天職と思えている」、教員からは「その指導冒頭に評
価基準を示す必要がある」「治療院見学や職場実習など、生徒の希望に積極的に応え
るべき」など、初めはなかなか出にくかった発言も、後半はどんどん活発になりまし
た。この分科会を通して思ったことは、「犬も歩けば棒に当たる」をもじって「犬も
歩かなければ、棒にも当たらない」です。つまり「知らない」ことは「存在しない」
ことと同じです。あはきの様々な業態、治療の方法、経営スタイルなど、できるだけ
幅広く見たり、体験できる機会をセッティングするのが私たち教員の役割だなと感じ
ました。体験の中から好きになったり、おもしろみを感じたり、選んだりすることが
できるのだと思います。

 2日目は開業分科会に参加しました。開業の方々は、治療、経営ともに、お一人お
一人のポリシーがあるにもかかわらず、ざっくばらんに出し合い、交流し合えるのは
すごいことだと感じました。「次世代に伝えたい繁盛のレシピ」と題して、施術所、
施術、施術者、合理的配慮の4つの柱で交流しました。私は無資格者問題に関わり始
めてから、制度面について学び直しを始めたことをきっかけに、学校でも「関係法規
」や「経営(保険に関することなど)」の担当を希望するようになりました。今回お
聞きした現状や工夫やモットーは、授業をする上でとても参考になります。出された
内容は多岐にわたりますので省かせていただきます。

 午後は、なかむら鍼灸治療院院長で、大阪日盲連組織の理事でもある中村欣嗣(な
かむら よしつぐ)さんの講演でした。大学を出てしばらくの後、大阪市立盲学校に
平成5年入学。病院や治療院に勤務後、12年に開業されています。この道に入る原点
となった大学の陸上部時代に選手同士のマッサージを褒められたこと、盲学校在学中
から研修を積むため通っていた鍼灸院の師事する先生の一言「見えにくいせいにして
はいけない」で姿勢が変わったこと、応援してくれた人たちへの感謝の気持ち等々、
一人の視覚障害あはき師の生きざまを、ゆっくりとした語り口でお話しいただきまし
た。昼食後の時間帯でしたし、前夜には遅くまで交流を深めていた方もいたと思いま
すが、ほとんどの人が熱心に聞き入っていました。それだけ引き込まれるお話でした


 今回は、直接運動面に関わる報告はありませんが、会の直前に届いた「点字民報10
月増刊号 マッサージ・はり・きゅうと視覚障害者」が参考になると思います。東郷
理事による渾身の力作だと思います。資料性の高い内容ですので、読んだ後もぜひ保
存しておいてください。
 参加を決めるまでには躊躇する気持ちもあったのですが、行ってみると良かったと
感じました。内容面でも刺激になったり、授業に生かせることがあったりしますし、
以前から繋がりがある人たちと、こういう機会にたまに会うのもいいものです。良い
印象を持って参加できたのも、開催地である大阪、近畿の方々の行き届いた準備があ
ってこそです。また、ボランティアの方々も、よく気がつかれる方ばかりで、初めて
の場所が苦手な視覚障害者にとって安心して行動でき、会の内容に集中できる環境が
整えられていました。高知出身で大阪で元気にがんばるお二人も活躍していました。
川田さんは実行委員会の中心メンバーとして、村上(旧姓、所谷)さんも初日の受付
に来てくれていました。参加に当たっては守る会から補助をいただいています。あり
がとうございました。

◆「避難タワー、南海津波に耐えうるか?」


        藤原 義朗
この5年来、福祉施設・医療機関、時には葬祭会館などのバス巡りを7回行なってき
た。
8回目は9月7日に、津波避難タワーと老人施設2か所を高知市社会参加応援バス「
元気号」で回った。参加者は13名である。
1.鉄骨の間を波が通る津波避難タワー
高知市地域防災推進課の方5名による説明があった。高知市第1号の津波避難タワー

種崎公園に出来た。2層式で地上8.5mと
12.5mの高さに、それぞれ20m×15mなので、300平米に約300名ずつ
避難できる仕組みになっている。津波最高想定高より
4m余裕がある。それぞれ胸の高さまで手すりで覆われているから一応安心だ。
さて、4年前に見学した避難ビルは全体を壁で覆われていたが、今回のタワーは鉄骨
があらわになっており津波が横をくぐり抜けて行くようになっている。また。地下約
15mの岩盤まで鉄骨を埋め込んでいるので流されないとのこと。地震が来たらまず
タワーへ。そして、防災本部から警報解除が出てから避難所へ移って行く想定になっ
ている。
「何時間おらんといかんのか?」長い時は24時間だそうだ。高知市としては、今後
簡易トイレを設置していく予定である。また、避難ビルとタワーを合わせ12基作る
方針である。

2.先生お気に入り「サ高住」
エビ料理の老舗「えび庄」で昼食を済ませたあと、サービス付き高齢者向け住宅(サ
高住)「おあしす青柳」を見学した。
浦戸湾のロケーション抜群の7階建て施設である。訪問看護ステーション、ヘルパー
ステーション、デイサービス、クリニックを設置しており、連携する高知記念病院ま
で送迎してくれる。
「サ高住」とは、3年前に急きょ出来た制度で、相談と安否確認を整えている。介助
は併設のヘルパーステーションを利用することになる。ご説明いただいた職員さんの
笑顔で正岡先生はお気に入りのご様子。高知市に「サ高住」は
11カ所あるが、ビジネス的な所、魂のある所それぞれあるので、見て回っていただ
きたい。それと、ここはインターネット環境を整えていることも特徴である。

3.病院との連携は特定施設
続いて、地域密着型特定施設有料老人ホーム「みやびの里」へ行った。定員29名。
特定施設とは、要介護の方のヘルパー点数が包括方式であり、いわゆる重度者でもき
め細かく介助してもらえるのが特徴である。ここは、グループホーム、デイサービス
、小規模多機能施設もあると共に人工透析で有名な島津病院と連携している。つまり
、特定施設の職員が病院まで送迎してくれ、透析もリハビリも受けやすいのが強みで
ある。重症の人も多いので、食事は軟食、きざみ、大きざみ、など。また、糖尿食や
腎臓食など病状に合わせた食事提供もある。有料老人ホームは入居時の一時金が高い
という先入観がある。しかし、悪質ホームの問題から今は指導が厳しくなり、このホ
ームは入居金が必要ないとのこと。ここの毎月の支払いは、要介護5の人で食事付き
月15万円足らずでそれにオムツ代が加わるという、有料老人ホームでは比較的安く
入所できる施設である。

◆私の医療体験(13) 「危ういところを命拾いしました」


              和田 賢二
 守る会の皆さんこんにちは、正会員の和田です。私は昭和四十四年(1969年)
に高知盲学校を卒業し、土佐町田井で「和田漢方はり灸治療院」を開業しました。以
来四十五年間その仕事を続けております。私は点字使用者ですが、倍率の高いルーペ
を使えば何とか普通の字も見えます。また自転車に乗ることも出来ます。その程度の
視力です。平成三年(1991年)、町会議員選挙への出馬を要請され、立候補しま
した。おかげで無事当選し、現在六期目を勤めております。また平成十九年から二十
三年まで、後期高齢者医療広域連合議会の一員にもなっておりました。
 さて、本題の私の医療体験につきましてお話させていただきたいと思います。もう
今から十四年も前、私が五十一歳の時です。その年は、私にとりましては大変に受難
な年となりまし
た。もう少しのんびり構えていたら死んでいたかも知れません。平成十二年の夏頃か
ら、ちょっと動くと息切れがするようになりました。のどの奥の方に何かがつかえた
ような感じで、しきりに咳払いをしておりました。「歳のせいで呼吸器が弱ってきた
のかな?しかしまだそんな歳でもないし、そのうちによくなるだろう」ぐらいに考え
ておりました。しかしその症状は一向によくなりません。息切れもだんだんひどくな
っていきました。その年十二年十月十九日に日赤の内科を受診しました。検査の結果
、狭心症の疑いもあるので、一週間後に再受診するように指示されました。そこで、
十月二十六日再度日赤へ行きました。血液検査や心電図などいくつかの検査を受けま
した。その結果医師が私に言ったことは「これは、立派な狭心症だ。直ちに入院する
こと。このまま家に帰ったのでは命の保証は出来ない」ということでした。私は驚き
ました。私も仕事柄ある程度の医学的知識はあります。みなさんもご存知だと思いま
すが、狭心症や心筋梗塞と言えば激しい胸の痛みを起こすのが特徴です。しかし私の
場合、息切れやのどの違和感があっただけで、胸の痛みは全くありませんでした。決
して教科書通りではなくこういうこともあるのだなと身をもって思い知りました。妻
君に連絡して、入院の準備をしてもらい、私はそのまま入院です。入院してからは点
滴や投薬、いろいろな検査です。詳しい検査の結果冠状動脈(心臓に栄養を与える血
管)の三本すべてがつまりかかっていて、バイパス手術以外に方法はないとのことで
した。かくして十二年十一月二日にバイパス手術を受けました。朝八時半から始まり
夕方四時頃まで、なんと七時間にも及ぶ大手術となりました。なぜそんなに時間がか
かったのか?手術担当医のI先生の話では「普通バイパスには静脈を使うが、君はま
だ五十一歳と若いから、橈骨動脈を移植する」とのことでした。静脈には逆流を防ぐ
ための弁がありますので、動脈として使うにはそれが流れのじゃまになるとのことで
す。左の橈骨動脈(前腕の親指側で、脈を触れる動脈)を肘の前から手首まで、約3
0cm程切り取ります。切り取ると言っても、上と下を切って、シュッと引き抜くよ
うなわけにはいきません。血管は周囲の組織にしっかりとくっついていますし、そこ
からは周囲組織に分布するためのたくさんの枝が出ています。それらをきちんと処理
するために相当な時間がかかるわけです。左の肘から手首にかけて切開した跡が残っ
ています。しかしえらいもんですね。橈骨動脈をとったと言うのに、さすがに脈はな
くなりましたが、手の冷えやしびれなどは全くありません。手術前と同じです。この
動脈だけでは足りないということで、大腿部内側の皮静脈も20cm程切り取りまし
た。さて肝心の心臓の方ですが、どのようにしてそこにアプローチするのか?それは
肋骨と肋骨の間にある平らな胸骨の真ん中を縦に切って左右に開きます。まさに真っ
向から竹割りです。そのようにして行われましたが、私にもその手術につきましては
あまり詳しくはわかりません。長時間にわたる手術も無事終わり、集中治療室(IC
U)に入りました。術後の痛みなどは大したことはありませんでしたが、ICUでの
四日間は心身共に大変につらく苦しい思いをしました。おそらく麻酔薬の後遺症だと
思うのですが、ベッドの上の照明に人の顔が見えたり、人がぼそぼそ話している声が
聞こえたりと言う幻覚に悩まされました。それからひっきりなしに入って来る救急車
の「ピーポーピーポー」という音が異様に耳に響いて気が狂いそうになりました。救
急車の音が止んでもいつまでも耳の中で「ピーポーピーポー」と鳴り響いているので
す。それから酸素吸入をしている時は口がきけませんから、意思伝達には困りました
。看護師さんに点字を覚えてもらい指点字か何かが使えたらありがたいのだがと思っ
たことでした。そんなわけでICUに居ることが耐えられなくなり、四日後に出して
もらいました。その後ありがたいことに順調に回復し、十一月二十八日に退院するこ
とが出来ました。傷の痛みや息切れ、しんどさはありましたが、十二月の中旬には仕
事も始めましたし、十二月の定例町議会にも出ることが出来ました。普通に食事は出
来ましたが、私の大好きなお酒は三ヶ月間禁じられました。術後二年間は本調子では
ありませんでしたが、それを過ぎますとすっかり元気になりました。今はすこぶる快
調です。
 それでは、なぜ五十一歳という若さでこれだけ重篤な狭心症になったのでしょうか
?いくつか思い当たる節はあります。開業当時は玄米食もやっていたのですが、子供
が生まれてからはそれも止めてしまい、結構飲み食いの不摂生をしておりました。四
十五歳の時には痛風発作も起きました。尿酸や コレステロールは高かったのですが
、医療検診などは受けておりませんでした。それがいけなかったのですね。それから
結構ストレスがたまるようなことがありまして、それもよくなかったのではないかと
思います。詳しくはお話するスペースがありませんが、地元の資材を都会に運んで家
を建てるという、第三セクターの会社がありました。その経営が厳しくなって、それ
を存続させるか、閉鎖すべきかで町民の世論が分かれ、私が板挟み状態となり、精神
的に大変つらい思いをしたことでした。
 最後になりますが、私の医療体験を通してみなさんにいくつか教訓にしていただき
たいことがあります。その第一は医療検診は必ず受けてください。このように進んだ
医療技術の恩恵を受けない手はありません。その第二はすべては教科書通りではない
ということ。勝手な自己判断はしないで医療機関にかかってください。その第三は、
これは難しいことですが、みなさんそれぞれにストレス解消法を工夫してください。
あまり強いストレスにさらされますと免疫力も落ちますし、私のように循環障害を起
こすことにもなりかねません。以上この三点をぜひみなさん教訓にしてください。こ
れらのことはあらためて自分自身にもしっかりと言い聞かせたいと思っております。

◆1個千円の柿 「思わぬ詐欺にあった話」


              畠山 俊惠
 暑がりで有名な私も、急にやってきたこの寒さには耐えきれず、あわてて冬のコー
トを出した。「そういえば、あの日もこんな寒い日だった」と思い出すことがある。
それは、今から8年前の11月19日、なぜか日にちまではっきり覚えている。
 私が中須賀にすんでいたときのこと。夕方5時半頃、旭駅前通りで電車を降りて、
信号を北にわたり、少し歩いたときだった。
 前から歩いてきた男の人が、「柿はいらんかね?」と私に声をかけてきた。その声
は、一度聞いたら忘れられないような叔父さんというよりお爺さんという感じだった
。私に柿をくれるのかと思って、「いやーうれしい!柿大好きです。」と私。すると
その人が、「1個300円。」と言ったので、私はびっくりして「えー?300円?
」と思わず聞いてしまった。「ほんなら200円でえいわ。」とその人が言った。良
心市では、3個100円で売っているところもあるのに、1個200円でも高いと思
ったが、「まあえいわ!」と思い、買うことにした。
 たまたま財布の中に百円玉が全くなかったので、柿と引き替えに千円札を渡した。
「お釣りがないきちょっと待ちよって。どこかでこわしてくるき。」と言ってその人
は南の方へ歩いて行った。
 私は何の疑いも持たず、冷たい風が吹き抜ける歩道に立って、その人が帰ってくる
のをずっと待っていた。
 20分くらいたって、私がだんだん不安になってきた頃、「どうしました?」と若
い男の人が声をかけてくれた。私は事情を説明してから、「もうちょっと待ってみま
す。」と答えた。
30分たってもその人はとうとう現れなかった。私は諦めて家に帰ることにした。
 家の近くにあるたばこやで、切手を2枚買うつもりでコートのポケットに200円
入れていたことを思い出した。「しまった!これを渡せばよかった。」と思ったが、
もう後の祭りだった。
 家に帰ってから何人かの友達に、「ねえ聞いて!こんなことがあったがよ。もう腹
が立つ!」と私は勢い込んで電話をかけた。みんなの勧めで、一応警察にも電話で報
告した。
 「それにしても悔しい!こんな柿捨てろうか!」と思ったが、それはまるまる千円
捨てることになるので、柿は食べることにした。もしかしたらこの柿もどこかで盗ん
だ物かもしれないと思いながら食べた。「1個千円」の大きなじろう柿はとても甘く
ておいしかったので、それだけが唯一救いだった。
 どんな身なりのどんな人だったのか私にはわからないが、目が見えないものを騙す
ほどお金に困っていたのだろうか。「この千円があればご飯が1回食べれる。」とに
んにんしながら姿を消したのか・・・。いずれにしても、それはそれでかわいそうな
気の毒な人!
 年末になるとこういったニュースが多くなるので、皆さんもどうか気をつけてくだ
さいね。

◆ちょっと一言 「ちょっと待った!それどこまでほんと?」


              有光 勲                    
           
 「あんなに信頼していたのに。無二の親友だと思っていたのに。自分のことをそん
なに悪く言っているとは知らなかった。よしもう絶交だ。」と絶縁状をたたきつける
。それならまだしも、何も言わず、いつまでもそれを根に持って、会ってもろくに口
をきかなくなった。皆さん、このような話、一度や二度は耳にしたことないだろうか
。そうした経験をした人もいるかも知れない。その話が事実なら、それはある程度仕
方ないかも知れない。しかし、単なる告げ口だったりしてそれが事実無根のものであ
ったとしたらどうするのか。これほど不幸なことはない。ほめられていることを間接
的に聞くのは直接目の前でほめてくれるよりはるかに嬉しいものである。しかしそれ
とは逆に、悪い噂や告げ口を聞いた時の衝撃は大変に大きい。そもそも人間という物
はこうした「デマ」に大変もろく出来ているように思う。長年培って来た友人関係も
、たった一言の告げ口だけで、まるで土砂崩れに押しつぶされたかのようにあっとい
う間に崩壊してしまうのである。「そんなことぐらいで仲が悪くなるのはほんとの友
人関係ではなかったのだ。」と言う人がいるかも知れない。別にそういうことを否定
はしない。しかし、理屈では確かにそうかも知れないが、現実的には、仲のいいもの
ほどちょっとしたことで壊れやすいような気がする。現にそうした事例を聞いたこと
がある。意図的に告げ口して人間関係を分断してやろうなどという悪辣な人は、私の
周辺にはいない。しかし、悪気はなくても、無責任にあまり物事を深く考えず他人の
ことをペラペラしゃべる人間はいないとも限らない。悪気がないだけに始末が悪い。
事の重大性やその及ぼす結果などについては全く意に介さないからである。そんな時
よくよく問い質しているうちに「そんなこと聞いたような気がする。」などとあいま
いなことになってしまう。無責任な話だ。しかし人の口に戸は立てられないからこれ
は どうしようもない。それではこうした「告げ口被害」にあわないようにすること
は出来ないのか?それは出来る。「怒るなら明日怒れ」ということもある。一時的な
感情に駆られて怒りをぶつけるようなことをしてはいけない。表題にも書いたように
悪い噂や告げ口を聞いた時「それどこまでほんと?」と疑ってかかることが極めて大
切である。ふだんからそのように心がけておく必要がある。全く無防備なところを突
然襲われたらひとたまりもなくやられてしまう。誤解が解けたことによって前よりさ
らに仲良くなったということになるかも知れない。しかし必ずしもそうはいかないだ
ろう。「誤解とはいえ一時期この私が疑われた」と拘りを持つ。疑った方も、接して
いるうちに何となくそれがわかり近寄り難くなってしまう。そうして二人の間のわだ
かまりは大きくなり、ついにはつき合いをやめてしまった。即ち、何の根拠もない話
で見事に二人の関係が壊されてしまったのである。繰り返しになるが、悪い噂や告げ
口というものはそれほどの破壊力があるのである。「それどこまでほんと?」と疑っ
てかかること。親しい間柄なら直接本人に聞いてもいいし、それが出来ないなら、何
らかの方法で事実関係を確かめることである。「有光の言っていたことを忘れたわけ
ではないが、あんな真面目な人が言っているのだから、それはまちがいないだろう。
………」それもいけない。いくら真面目な人であっても、思い込みや聞き違えという
こともある。仮に正しく聞き取ってそれを忠実に伝えたとしても、その真面目だとい
う人に話した人が適当であるかも知れない。くどいようだがくれぐれも事実関係を確
かめるように心がけていただきたい。これは、他人様に言うより私自身に言い聞かせ
たいのである。

◆堀内佳美さん、サフラン賞受賞 お祝いの会のご報告


             吉岡 由加里
 9月27日堀内佳美さんのサフラン賞受賞をお祝いする会が、おらんく家で催され
ました。 ?
 佳美さんのタイでの「アークどこでも本読み隊」の活動が認められ受賞されました
。 障害の有無にかかわらず、タイの子ども達に読書と学習の機会を作り、心の障壁
を取り除く活動をされております。 ????????
 佳美さんの活動を応援してくださっている後援会長の雨森克弘さんはじめ、県会議
員の西森潮三さん、市会議員の氏原嗣志さん、友人、知人、守る会(10名)の方々、
33名がご出席下さいました。一人一人からご祝辞をいただき、佳美さんから、感謝
の気持ちとタイでの活動の様子などを伝えていただきました。
 最後にタイでの活動資金として、お祝いの会にご出席下さった方々と、有光京子さ
んが募って下さった寄付金、合わせて146,360円が佳美さんに手渡されました
。ご支援、ご好意ありがとうございました。
 ※サフラン賞:若い視覚障害者の自立と社会
 貢献を応援するために、社会福祉法人視覚障
 害者支援総合センターによって設けられた賞

◆加熱によって生じる有害物質 「アクリルアミド」


              有光 勲
 みなさん、こんなことを知っていましたか。私は全く知りませんでした。初めて耳
にします。もう既に知っている方もいるかも知れませんが、その記事を掲載します。
これは、私が毎月聴いている、公益財団法人すこやか食生活協会発行の「声の食生活
情報」10月号からの転載です。まあ、いろいろなことが見つかるものですね!
…………………………………………
 スウェーデン政府は2002年にイモ類の加工品に有害物質のアクリルアミドが含
まれていることを発表しました。その後の研究によって量の多少はありますが他の食
品にも含まれていることがわかりました。
 アクリルアミドとは食品に含まれるアミノ酸の1種の遊離アスパラギンとブドウ糖
や果糖などの還元糖が120度以上の温度で加熱することにより生成される物質です
。国際がん研究機関は動物実験の結果からアクリルアミドを、人におそらく発がん性
がある物質と評価しています。FAO/WHO食品添加物専門家会議は食品を通じてアクリ
ルアミドを長期間にわたって摂り続けることにより健康への悪影響が生じる懸念があ
ると結論し、食品中のアクリルアミド濃度を低くするための適切な努力を続けるべき
であると勧告しました。また国際的な食品規格の策定などを行うコーデックス委員会
は食品中のアクリルアミド低減に関する実施規範を策定し加盟国がこの規範に従って
食品中のアクリルアミド低減に取り組むことを勧告しました。
 アクリルアミドが含まれる食品は、フライドポテト、ポテトチップスなどのジャガ
イモを揚げた料理やスナック、穀類を原料とするビスケットやクッキーなどの焼き菓
子、コーヒー豆、ほうじ茶葉煎り麦のように高温で焙煎した食品などで、アクリルア
ミドはとても水に溶けやすいため抽出したコーヒー、ほうじ茶、麦茶などの飲料にも
含まれることがわかっています。さらに市販の加工食品だけでなく手作りの焼き菓子
、トーストしたパンなど家庭で料理する場合にもアクリルアミドが生成する可能性が
あります。アクリルアミドは加熱しない食品には含まれていません。
 焼く、揚げる、いためる、あぶるなど高温での調理で生成しやすく、煮る、ゆでる
などでは生成しにくいことが知られています。アクリルアミドが含まれる食品を食べ
るのを減らせば自ずとアクリルアミドの摂取量も減ります。しかしアクリルアミドを
含む食品は私たちの身の回りに数多く存在し、それらの食品から多くの必要な栄養を
摂取しています。アクリルアミドを気にするあまり、栄養バランスが崩れることのな
いようにしましょう。野菜や果物などもたくさん摂って、片寄った食生活にならない
ようにすれば、自ずとアクリルアミドの摂取を減らすことにもつながります。
 なお日本では米菓やポテトチップスの製造企業と、食品総合研究所や国立医薬品食
品衛生研究所などが協同でアクリルアミドを減らす方法を開発しました。現在はアク
リルアミドが多く検出されたポテトチップスやかりんとうなどは、その製法によって
生産販売されています。

編集後記


 本文中にもありましたように、和田賢二さんが、このように大変な思いをされたこ
とは全く知りませんでした。お見舞いの一つもすることができず申し訳なく思ってお
ります。
 会員の皆さん、どうか何かありましたら是非役員までお知らせください。お互い悩
みを打ち明けあい、仲間同士助け合ったり、励ましあったりしていくのも守る会の大
切な役目だと思っております。お祝い事なども教えてください。皆でその慶びを分か
ち合いたいと思います。
 いつものように、新年特集などは計画しておりません。次号は来年2月ごろに発行
の予定です。
 月日のたつのは速いもの」とよくいわれますが、ほんとにそうですね。若い時には
そんなにも思わなかったのですが、年をとりますと、時日の経過に加速度がつくよう
な気がしてなりません。今年もいよいよ終わろうとしています。来年もこの「みちし
るべ」へのご協力、よろしくお願い致します。



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