みちしるべ
第243号
自治体交渉意見交換会)報告集
目次(ページ内リンク)
§ まえがき 正岡 光雄
§ 市・第1回(8月4日) 新庁舎、発展を見ながらということは押しも大切 藤原 義朗
§ 県・第1回(8月4日) ルミエールサロンの増員に期待 永田 征太郎
§ 市・第2回(8月18日) 街づくりや図書館機能及び防災対策の充実 山崎 辰雄
§ 県・第2回(8月18日) 江の口養護学校寄宿舎問題、県営住宅増設、新図書館の協議会メンバー等について 正岡 光雄
§ 市・第3回(8月25日) 高知市の公文書の通知がメールで送られてきます 井上 芳史
§ 県・第3回(8月25日) 県、公務員試験で個人用パソコンの使用が可能に! 浜口 誠一
§ 市、県・第4回(9月1日) 高齢者や障害者に対する福祉サービスの充実、街づくり、早期のデイジー図書作成を 有光 勲
§ 県、第5回 (9月8日) 福祉サービスも少しずつ改善 畠山 俊恵
§ あとがき 正岡 光雄
正岡 光雄
暑い暑い真夏、恒例の県・高知市への意見交換会の季節がやって来ました。今年は
例年になく暑い夏でした。猛暑の中での意見交換会の実行です。
それでも数々の要求書が寄せられ、私の背中を強く押します。
要求の中には長年かかってやっとのことで叶うものもあり、まだ達成されない課題
も数多くあります。それでも最近では、結構早急に解決が図られるものも出てきまし
た。
「意見交換会」に参加して直接「交渉のやり取り」を聞くことのできる方は勿論の
こと、報告文を読んでその成果を知ることができる方もあろうかと思います。
この報告文をお読みいただいたうえで「まだこんなことも要求したい」というお考
えの方も多いかと思います。どうかゆっくりこの冊子をご覧ください。
藤原 義朗
対高知市10名の参加で、今年の火ぶたは切られた。
1.宿題 児童扶養手当のご案内
児童扶養手当の給付は私たちの運動や国の圧力で、この6年間いろいろと変わって
きている。3年前には父親への給付も始まった。さて、その手当を「知らずに受けら
れなかった」ということも聞く。しかし、高知市のホームページには、資格要件の一
つに「障害基礎年金1級相当の者の配偶者」とある。交渉の中で、その受給候補者に
連絡できるかどうか研究していただくことになった。
2.トイレの花咲く高知市新庁舎
完成予定は、平成31年度とのことである。各階中央部と西側にトイレが設置され
ます。どちらも、右は男性用となっています。なお、車椅子トイレは、中央部は男性
と女性それぞれ、西側は別に設置されます。音や触る拡大表示などは、新たな開発も
予想される為、状況を見ながら検討していくとのこと。私たちも新たな物を調べて、
話し合いを持つことが必要である。…と、いうようにトイレの話題で花が咲いた。
なお、新庁舎は津波対応の為以前の物より70p上げてあるので階段やスロープは多
めになるということです。
3.学校からの連絡は?
高知市立の小中学校等に、親が視覚障害者の子どもさんは3名と、市は確認していま
す。話し合いによって伝え方を考えていきたいので「私はこの分はこんな方法でお願
いしたい」旨、市の方へ伝えていただきたい。
4.選挙のお知らせ媒体は、どんな調査でしたか?市議会議員選挙お知らせ点字版は
、公報の告示からの期間の関係上、候補者多数で点字版は無理とのこと。
さて、昨年の市長選のお知らせはカセット19、デイジー34、点字版15であった
。媒体の希望調査方法を聞くと、入場券発行の700名にアンケートを取ったとのこ
とである。皆さんおぼえていますか?発行の合計が70部とは、あまりにも開きがあ
る。どこで、どのようにアンケートされたのか、調べなおす必要がある。
なお、昨年の市議会議員選挙の際、音訳版が出たが、音訳原稿を提出しなかった候補
者が4名居た。これからはそのようなことがないよう事前説明会でしっかり伝えてい
きたいとのことであった。
5.パソコン併用というけれど
視覚障害者が働く場合、専属ではないが臨時職員が補助として目の必要な場合は対応
するようにしているとのことである。
さて、採用試験のことであるが、デイジー、拡大読書器の使用はできるとのことで
ある。しかし、パソコンの持ち込みはできない。設置されたパソコンを使用していた
だくとのことである。「パソコンは拡大で使用」など変なことを言っていた。
昨年は「パソコンも併用で」と回答していた。図や表などパソコンで音にならない
ことがあるので併用という言い方であった。担当者が変わると、このようなニュアン
スが変わるので、大切な要望は押しと確認が必要である。
6.健診のご案内はしっかりと
「特定健診の受診カードに点字を付記すると誤作動を起こす」という昨年と同様の
答えであった。よく聞いてみるとA4の大きな紙である。点字付記の仕方など検討し
ていただくことになった。
なお、「健診の案内を知らずに高いお金を払わざるをえなかった」など、対象者に
しっかりと知らせていくことの必要性を訴えた。
永田 征太郎
1.高知医療センターとは直接の交渉を…
例年行っている「ロービジョン外来の利用状況」に関する質問を行った。ロービジ
ョンケアについては平成21年頃から行っている。ロービジョン外来の設置はないが、
眼科診療の中で対応している。対応スタッフとしては、視能訓練士が2名配置されて
いる。また、ロービジョン特別診療枠が設置されており、通常の眼科外来での検査・
診察後、ロービジョンケアの対応が必要な患者に対して対応しているとのことであっ
た。
ロービジョンケアの内容については、当事者や家族・支援者に対する情報提供、医
療・福祉機関との連携(連携機関として盲学校、ルミエールサロン、視覚障害者リハ
ビリテーション協会、県身体障害者連合会、市町村福祉事務所、町田病院、眼鏡店、
補装具等関連業者)、補装具・日常生活用具の設置(指導・選定を含む)を行ってい
る。現在の利用人数は月1〜2名程度であるとのことであった。眼科外来の雰囲気が
忙しそうとのことで、患者がそれ以上の対応を遠慮してしまうケースもあるとのこと
から、十分な対応をしてほしいと意見を伝えた。また、スマートサイトの周知も不十
分との意見も出された。
なお、高知医療センターの運営が「高知県・高知市病院企業団」というところであ
り、県や市の直接の管轄ではないことから、十分な意見交換を行うことができなかっ
た。センターからスタッフを派遣するのは業務の多忙から困難であるらしく、こちら
から出向いて直接話し合いの場を持つ必要性を感じた。
2.あはき無免許問題
回答には、警察本部の生活環境課課長補佐に今年度新たに着任された津野さんが対
応された。まず、あはきに関する警察の摘発件数が全国的にも少ないこと、最近の四
国では、平成20年度に徳島県で1件の検挙があったのみという説明がなされ、その後
、主に関係機関との連携を中心に議論がなされた。あはき業関係者や一般市民からの
情報提供から摘発へのつながりがなかなか進まない状況を踏まえ、新しい着任者にそ
の原情を理解してもらうとともに、警察の姿勢として情報提供を待つだけでなく、積
極的に動いてほしいことを強く要望した。
3.ルミエールサロンは3名体制に(生活訓練関係)
ルミエールサロンは昨年度末に有資格者が1名退職し、現在の有資格者数は1名とな
ったが、今年度新たに2名を雇用し、全3名体制となっている。新たな2名については
来年度にかけて研修を受ける予定になっており、平成31年度には有資格者が3名体制
となる予定である。
昨年度の生活訓練の実施状況については、全43名に対し延べ162回の訪問訓練を実
施、スカイプを利用したパソコン訓練は延べ33回であった。訓練の頻度については、
基本的に1サイクル20回(全国標準)で行っているが、対象者のニーズや状況に応じ
て柔軟に対応しているとのことであった。中途視覚障害者への点字指導については、
昨年度は希望なし、今年度は現在1名に対して行っている。高齢者やロービジョンの
人が多いことから、点字指導よりも音声パソコンや録音再生機・拡大読書器のニーズ
が多い。盲学校の短期生活支援講座で行われている点字講座を受講後に点字学習を希
望する人にも対応できるよう、連携を図っている。
なお、ルミエールサロンについては、次のような要望が出された。以前行われてい
た自活訓練棟を活用した集団での宿泊訓練の実施を検討してほしい。毎月行われてい
る福祉事務職員と生活訓練指導員との定例会の場に視覚障害当事者の参加もお願いし
たい。ルミエールサロンの場所を新図書館の近くに設置することにより、当事者の利
便性を確保してほしい。簡単な小物などは、その場で購入できるようにしてほしい。
中途視覚障害者に対する情報提供を目的とした講座については、出張機器展示会や
展示即売会の場を活用してほしいとのことであった。また、これに関しては、イベン
トに出てこれる人のみをターゲットにするのではなく、在宅の障碍者にも対応できる
よう、こちらから地域に出向いていくことも検討してほしいと伝えた。
ルミエールサロンの常時利用については、事前に連絡をいただければ対応していき
たい。また、今までは指導員の不在時には留守番電話の対応になっていたが、今年度
からはなるべく1名は待期するようにしており、2名とも不在の際には県の身体障害者
連合会に転送されるようにしているとのことであった。
入所・通所・在宅リハビリを一体的に管理するためのリハビリセンター設立の要望
に対しては、新たな施設の建設は財政的に困難である。教育との連携では盲学校、医
療との連携では眼科内で相談業務を行うなどの体制で対応していきたい。
4.民間業者へのバリアフリー化
画像のみの天気予報に音声の説明を付加する要望については、1分ほどの短時間で
放送されるものは情報量が多すぎて音声説明が困難であること、早朝・深夜の時間帯
はアナウンサーの配置が困難である関係で難しい。緊急地震速報や臨時ニュースのテ
ロップの音声化については、民放のローカル局において番組中断によるニュース放送
の決定が難しいとのことであった。これについては、地方レベルでの解決を目指すの
ではなく、総務省に働きかけて国レベルで対応してもらうよう、要望を伝えた。
飲食店の点字メニューについては、平成25年度、補助犬に関しての啓発を行った際
に点字メニューの導入も推進していただくよう、働きかけている。また、自動販売機
への点字表記導入については、県庁地下に設置されている9機のうち、2機について点
字シールの表示を行う準備を進めている。ただし、表記法についてはスペースの関係
から具体的な商品名ではなく、コーヒーや炭酸飲料など、商品の種類を記すことにな
るとのことであった。参考として、小高坂更生センターに設置されているもののよう
に、自販機自体にはボタンのナンバリングだけを行い、その横にナンバーに一致した
具体的な商品名を記載したものをぶら下げる方法があることが紹介された。
高知新聞社に対する読書権の要望では、予算の都合で難しいところもあるが、具体
的な改善策があれば申し出てほしいとのことであった。ホームページのリニューアル
に伴って閲覧がしにくい状況が生じていることから、まずは以前の仕組みに戻しても
らうことが近道であると伝えた。
法テラスを収入ではなく所得で計算できるようにという要望については、全国一律
の基準があるため、高知の判断だけで対応するのは難しいとのことであった。これに
ついても、全国レベルで検討してもらえるよう、お願いした。
山崎 辰雄
8月18日(木)に行われた高知市交渉の概要を報告します。尚、高知市からは文書で
の回答もあり自治体交渉部が保管していますので、詳細が知りたい方はお問い合わせ
下さい。当日の参加人数は16名でした。
1.道路や歩道等について
エスコートゾーンの設置については、県警による設置の方向で、市としても要望や
調整をしていくとの回答がありました。元山本耳鼻科〜盲学校の区間については今後
も県警と調整を行っていくことや、盲学校〜越前町郵便局の区間については警察や地
元関係者との調整が難航していて困難な状況にあることの回答がありました。
点字ブロックの敷設については、国道については国交省に、県道については県土木
事務所に要望を伝えていくことの回答があり、市道については下知38号線は国道の
改良も完成していることなどから新設を進めるとのことでしたが、下知1号線は「路
線沿いに公共施設がない」との理由から設置が困難であるという昨年同様の回答でし
た。また、点字ブロックの改修については、要望箇所等のパトロール点検を行い破損
箇所を随時修繕していることの回答がありました。
その他、側溝の蓋掛けについては幅員が4m以下の路線を中心に順次整備している
こと。旧盲ろう福祉会館北側の水路については暗渠化は困難であるが転落防止柵やグ
レーチング等の設置を周辺の関係者と協議し進めていくこと。大膳町公園東側の劣化
した歩道については今年予算化ができたので舗装の打ち替えを行うこと。帯屋町アー
ケードの歩きにくさについては店の看板や商品だけでなくベンチや自転車の駐輪につ
いても意見が出され、商店街組合を通じてまた直接店主への指導を行っていることの
回答がありました。(アーケード内は車道なので点字ブロックは敷設できないとのこ
とです)
2.図書館関係について
新図書館のトイレについては、1階エントランス及び屋外は男女別に多目的トイレ
を設置することや2階以上は男女共用の多目的トイレと車椅子で利用可能な個室を男
女別に設置すること、トイレ案内については男女用の音声案内や水のせせらぎ音を予
定しているようで、29年度に当事者にヒアリングし決定していく旨の回答がありま
した。
新図書館のユニバーサルデザインについては、県市の障害福祉担当や視覚訓練士な
どによる現場検証を行うとの回答であり当事者は入っていないようです。
分館や分室また公民館での対面朗読サービスについては、現時点での実施は困難で
あるが課題認識は持っているので、今後は地元運営委員会とも協議を続けていくこと
の回答がありました。
図書館協議会のメンバーに情報障害者を加えることについては、市身連会長に就任
していただいているとの昨年と同様の回答がありました。情報障害者を代表した方で
はないという意見に対しては、様々な機会や場面を通じて情報障害者の声を聞くとい
う回答で、積極的に協議会メンバーに情報障害者を加えていこうという姿勢は伺えま
せん。また、新点字図書館の運営やサービス内容についてのサービス検討委員会が1
0月に開催されます。
3.防災対策について
盲学校の福祉避難所の指定については、昨年度から説明や協議を続けていることの
回答がありました。時間が掛かっているのではないかという意見に対して、早急に確
認や協議を続けるとの回答でした。
避難所への視覚障害者支援サポーター配置については生活相談職員等の配置を検討
しているが、大規模災害発生時には十分な配置が困難であることも想定されるため状
況に応じた対応となるとの回答でした。
防災情報の伝達方法については、テレビやラジオによる情報発信を行うとの回答で
したが、テロップだけでは分からないので音声をつけることの要望も伝えました。ま
た、現在のハザードマップは23年度に作成されたものであるため新しいハザードマ
ップをつくることも検討することが確認されました。
防災マップへの障害者などの個人情報は、個人情報保護の観点から原則掲示しない
ことを指導し地域内での情報共有に留めることの回答がありました。
避難誘導については、災害発生直後は行政など関係機関の活動には限界があり、地
域の方の協力を高めるような情報共有の方法や個別計画の策定などに取り組むことの
回答がありました。
避難訓練については、地域の防災訓練に障害者も参加できるよう支援していくとと
もに視覚障害者のガイドなど支援方法に関する講習会も開催していくことの回答があ
りました。避難キャンプ(視覚障害に特化したもの)の開催など、より実践的な訓練
を行ってはどうかという意見も出されました。
8月18日県との意見交換会より
正岡 光雄
当日は参加者16名で本年交換会最高の人数であった。以下、かいつまんでその状況
を記す。
○江の口養護学校寄宿舎を盲寄宿舎地に併設の「自活訓練棟」を壊し、設置する方針
である。
質問:学校、寄宿舎を同じ棟になぜ建てられないのか。
解答:救急医療が必要であるので細木病院にも近いところに設置を考えている。「自
活訓練棟」への利用数が年間4回程度で極めて少ないという理由もある。
質問:棟の設備及び建物自体が古く、構造上も使いづらい点もあり修理して使いやす
いものにすればもっと利用数も増えると思う。視覚障碍者の場合盲学校卒業後視力が
落ち、生活機能の障害の変化考えられるが。
解答:他の障碍児学校では生活訓練施設が学校に既にあり、盲学校が必要なら新たに
設置することも考えられる。
質問:新たに設けるとしたら現在有るものを壊して新たな予算要求するとしたら無駄
遣いになるのではないか。
解答:学校と寄宿舎を切り離す方が教育的にはベターだという意見もある。その後、
別な団体による県との話し合いで「両寄宿舎の厨房や食堂の併用も考えねばならない
」との話もあったことが明らかになった。それでは「統合」を考えているとしか言え
ないという意見も出ている。
○県営住宅は抽選の際、当選確率を高めるようになっている
陳情内容「県営住宅の障害単身住宅を増設してください」
(住宅課回答)
県営障碍者用住宅増設は、現在までに、高知市及び南国市に「身体障害者向け住宅
」を五十七戸(視覚障害者向け住宅七戸)整備しています。このうち、高知市春野団
地の視聴覚障害者用世帯向け住宅に一戸の空き室があり、随時入居希望者を募集
しているところです。
本県に抱える課題である少子高齢化と人口の減少により、住宅需要が低迷しているこ
とに加えて、民間賃貸住宅を含めて空き家が増加している実態などから、現時点にお
いては新たな県営住宅の整備は行わず、現有施設の適切な維持管理に努める方針とし
ています。そのため「高知県公営住宅等長寿命化計画」を策定し、老朽化が進み、浴
室等の設備の古い団地については住戸内の設備機器の改善に加えて、段差の解消や手
すりを設置するなどのリフォーム工事を実施するとともに、共用部分には音声案内付
き車いす対応のエレベーターを設置するなど、県営住宅のバリアフリー化にも取り組
んでいるところです。
身体に障害をお持ちの方が一般世帯向け住宅への入居を希望する場合は、入居選考の
際の優遇措置として、当選確立が高まる仕組みを採用しています。また、入居後にお
いて、手続きが必要とはなりますが、住戸内への手すりの設置や段差解消など、一定
のルールの中で模様替えを個人負担で行うことができます。
県営住宅に関する取り組みの他に、高齢者や身体に障害をお持ちの方(住宅確保要配
慮者)が、民間賃貸住宅に円滑に入居するための支援を目的として、県内の不動産関
係団体と県及び市町村が構成会員である「高知県居住支援推進協議会」において、高
齢者や身体に障害をお持ちの方の入居を拒まない、民間賃貸住宅に関する情報の収集
や発信に向けた取り組みを進めています。
本年度はこの協議会に「空き家対策部会」を設置することとしており、空き家を活用
して住宅の確保が困難な方の支援に取り組むこととしています。
なお、先ほどの春野団地で入居を希望する方がおられましたら高知県住宅供給公社に
ご相談ください。(電話番号088-883-0344)
○新図書館における図書館協議会メンバーに「情報障碍者」代表を加えて下さい
解答:新たな図書館今日が議会委員は県、高知市合わせて10人になった。その中に
高知市身体障碍者連合会の代表者を加えている。点字図書館における検討委員会もあ
りそちらからの意見も主張できると思う。
意見:今出ている障碍者は肢体障碍者であり、構造面での整備が行われたら 、読む
ことや聞くことに関する障害は無いので、任期切れの際には情報障碍者の集まりを持
って代表者を選出してメンバーに加えてほしい。
井上 芳史
8月25日、11名の参加者で高知市との意見交換会を行いました。
1.高知市の通知文書がメールで
希望者には「こんな通知文を送りました」というようなメールを送ることを検討中!
守る会としては希望者のメールアドレスを一覧表にして障害福祉課に提出します。希
望者はメールアドレスを連絡してください。
2.課名表示や公文書の点字化について
公文書の点字化は障害福祉課、市民税課、資産税課、人権同和・男女共同参画課、介
護保険課、地域保健課、保険医療課、水道料金課、選挙管理委員会の8の課と1の委
員会が実施しています。課名表示については障害福祉課としては周知徹底していきた
いと考えています。
守る会としては4月に名簿を提出し、点字使用者やメールアドレスを障害福祉課に
伝えています。課名表示や点字による公文書が送られてこない方は連絡してください
。また、点字が読めない方も封筒に点字が張られていると市役所からの手紙とわかる
のではないでしょうか。
3.介護保険課、障害福祉課からの指導を
介護保険の契約書やケアプラン、障害者総合支援による契約書やサービスプランなど
を点字や録音物、大活字、電子メールなどで確認できるようにしてください。視覚障
害があるため確認ができず不利になる懸念があります。
高知市としてはそれぞれの方が事業所に点字や録音物で提供してくれるよう依頼し
てください。不利益が起こった時は介護保険課や障害福祉課に連絡してください。
不利益が起こっているのかは点字や録音物がないため確認できない。行政が責任を
持って事業所に指導していく必要があります。契約書内容がわからずに押印している
ことが問題だと考えています。
4.ホームヘルパーによる新聞、チラシ、回覧版、郵便物などの読み書きサービスは
可能ですのでケアマネージャー、相談支援専門員に相談してください。
5.「福祉のしおり」のテキスト版が必要な方は障害福祉課または守る会事務局に連
絡をお願いします。
今回、意見交換を持って感じたことは、タクシーの標識や文章による契約など不備
な点があれば連絡をしてくださいと言われても視覚に障害があって確認できないこと
を市の職員は理解し、行政として努力していく必要があるのではないでしょうか。
浜口 誠一
全体的には、15分を残して「ふるかぶ」の会員から「もう、この辺で終わりまし
ょう。」との発言が出るなど、県側の担当者の調査不足や通り一遍の対応の「意見交
換会」(交渉)との感を否めないものであった。
特に、「…と想像します。」「多分、…だと思います。」などの回答があると、が
っくりくるのは自分だけでもないと思う。
しかし、「人事課」から、表題のような返事があった。つまり、高知県の「公務員
採用試験」では、パソコンを使うときは、データの消去などを行っていれば受験生個
人の物を持ち込むことが出来るようになったとのことである。これは、ストレスなく
、試験を受けられることになったようで、嬉しいことだ。
タクシー乗り場は、高知市内には把握しているところが30箇所あるとのこと。ま
た、タクシーの左窓に貼り付けられているはずの会社の名前と車の番号を書いた点字
シールの点検・やり変えは「タクシー事業協同組合」に伝えるとのことであるが、こ
ちらからも交渉する必要もあるように思われた。
街づくりをはじめ防災対策など、いずれにしても、私たちから情報提供することも
求められたし、積極的にしていくことが大切であるのは当然と考えた。
有光 勲
9月1日(木) 14名の参加で、13時から15時まで高知市、15時から17時まで
県との意見交換会を行いました。各課ぬかりなく報告したいと思いますので、ごく概
略ということになりますがご了承ください。なお各課からの回答はAとしました。
[交通政策課]
○点字ブロック上への駐輪や駐車は、危険であり歩行の妨げとなる。交通安全公衆な
どの場で指導してください。
A:小学校等において実施する、交通安全教室で、学習項目の一つに取り入れている
。
○歩道から電停まで、エスコートゾーンをつけてください。電停の端から端まで誘導
ブロックを設置してください。
A:現在電停は156箇所あり、そのうち46箇所に点字ブロックを設置している
が、幅の狭いところもあり、その敷設が難しい箇所もある。エスコートゾーンはあく
まで歩道上につけるものであり、電停への敷設は難しい。
○電停の位置は定まっておらず、わかりにくい。エスコートゾーンの途中から、電停
に向かって伸ばしてください。
○単線で道が狭く、きちんとした電停がないところもある。そんな場合、右側に下ろ
してもらえると安全である。
A:それを規則によってできないということだと思うが、安全が第一なので、その
趣旨をとさでん交通に伝えておく。
[地域保健課]
○無資格業者を他県並みに取り締まってください。
A:無資格者の情報を得た場合、内容によっては、事前に情報を整理し、必要に応
じて現地調査を行い、調査内容を元に対処してきた。今後ともその方針に変更はない
。
○ホテル・旅館などに対して、無資格者を使わないよう指導を徹底してください。
A:施術所届けが出された際、届け出プレートを配布している。旅館・ホテル生活
衛生同業組合や、市民の皆さんに機会あるごとに情報提供して、有資格者と無資格者
の区別がつくよう努力している。
○肺炎の予防接種の通知は、該当者に展示で送ってください。
A:障害福祉課とも相談して、展示希望者の名簿を提供してもらうとともに、今後
文書の点訳も協力してもらえることを確認している。29年度から接種対象者への点
字の案内送付ができるよう準備しつつある。
○予防接種の通知がわからなかったため、補助してもらえなかった例がある。さかの
ぼってその分を補助してもらうことをできないか。
A:この場で即答はできないので、持ち帰って検討する。その結果については正岡
部長に報告する。
[市街地整備課]
○視覚障害者が自営で開業している場合、都市計画事業の犠牲にならないような配慮
をしてください。
A:区画整理事業の実施に際しては、町内会や地区民生委員などの協力を得て、対
象地区内の状況把握や、戸別訪問の実施などにより、事業の円滑な推進に努めている
。今後とも丁寧な対応に努めていきたい。
意見:「長年開業しており、患者もよく場所を知ってくれている。1年間の移転は、
事実上仕事がなくなってしまう。造成場所へ引っ越すまで、現在地で居住させてもら
いたい。この場で即答はできないと思うので、この希望を是非伝えていただきたい。
」
[点字図書館]
○書籍のテキスト化のできあがる日数を早くしてください。
A:その件については、ボランティアの協力が必
要であり、毎年ボランティア養成講座を実施し、できるだけ早期に実現できる体制の
整備を進めている。
○利用者やボランティアを含めた、点字図書館の運営委員会を組織してください。新
点字図書館の建設に当たって、今後の点字図書館のプランを聞かせてください。
A:今年度、新点字図書館のサービスや、運営協議会を含む運営について、当事者
、ボランティア、障害福祉教育関係の学識経験斜塔の委員により構成する「新点字図
書館サービス等検討委員会」を設置し、会館までの間、新点字図書館におけるサービ
スや図書館・点字図書館の連携・協力、そして利用者や、点訳・音訳ボランティアを
はじめとする様々なボランティアと職員が共同して、新点字図書館において、より充
実したサービスが提供できるよう検討していきたい。
○点字図書館職員を対象に点字の技術習得の研修会を実施してください。視覚障害者
の最新情報機器に関する情報の迅速な提供と操作方法等の指導が行えるようにしてく
ださい。点字図書館職員に視覚障害者に対して、各種情報機器の指導ができる人を配
置してください。
A:職員の展示研修については、点字技能士資格取得に向け、点字技能士チャレン
ジ講習会への参加や、点訳ボランティア養成講座に参加するなど、点訳技術の習得に
つとめている。情報機器等の指導については、日盲社協の情報機器等支援者講習会に
参加するなど、スキルアップに努めている。全国視覚障害者情報提供施設協会全国大
会や、中四国ブロック研修会に参加し、先進情報等の取得に努めている。司書につい
ては、現在司書1名、司書補1名を配置している。新点字図書館には、視覚障害生活
訓練指導員を配置し、情報機器や、福祉用具等の相談・指導等にも対応していきたい
と考えている。新点字図書館では、祝日および日曜日午後の開館を含め、開館時間も
新図書館に合わせるように検討している。現時点での開館時間の拡大は困難である。
各種サービスの利用が困難な方には、実情等を聞き、対応していきたい。
意見:「デイジー図書の作成を依頼した場合、半年、時には2、3年も待たされるこ
とがある。他館にも協力してもらうなどして、できるだけ早期の実現を図っていただ
きたい。」
「利用者とボランティアの懇談会を持ち、我々がどんなにありがたく利用させてもら
っているかということを知っていただくのも大切ではないか。」などの意見が出され
ました。
[県警交通指導課]
○歩道の自転車走行について、危険なので指導してください。
A自転車は車両なので、車道通行が原則である。歩道を通行できる場合は、道路標
識によって示されている。児童・幼児や70才以上の高齢者などは歩道走行が認めら
れている。歩行者の妨げにならないようにと定められている。県警でもこれらに関す
る指導取り締まりを強化している。毎月15日の自転車指導強化日、毎月二十日の県
民交通の安全の日などに指導を強化している。
[県警交通規制課]
○最近増加しつつある歩車分離式信号機が、視覚障害者に容易に認識できる措置を講
じてください。
A:視覚障害者にとって、信号機の状態は、音によって識別されていることを認識
している。今後も引き続き、視覚障害者養父か装置の整備を順次進めていきたい。近
年、要望の通り5機以上の音響信号機を新設している。今年度は11機の新設の予定
である。
[道路課]
○点字ブロックの新設・延長を行ってください。
A:高知北環状線中万々交差点からサンシャイン付近交差点間の横断歩道の警告ブ
ロックについては、整備が完了している。整備の必要な優先箇所は教えていただきた
い。
[高齢者福祉課]
○障害者総合支援法の介護給付から介護保険の給付に移行した際、サービス料が落ち
ないよう施策を講じてください。
A:65才以上の障害者については、介護保険法が優先的に適用されるが、サービ
スの支給量、内容が介護保険制度で十分に確保されない場合には、総合支援法におい
てその支給量や内容に上乗せして、サービスが受けられるようになっている。この件
については、市町村からも問い合わせがあり、その都度この制度に従って、利用者に
対する適切な取り扱いをお願いしている。利用者が、必要なサービスを受けられるよ
う、介護支援専門員や、ケアマネージャーにも研修会等で制度の周知を図っている。
[市町村振興課]
○期日前投票においても、点字の候補者名簿や点字器などを整えてください。
A:そのことの重要性はよく認識している。当日の投票所における点字器の設置は
、3年前の参議選では573箇所、この7月の参議選では646箇所であった。期日
前投票所では、80箇所のうち、前回51箇所から本年は67箇所で84%の設置率と
なっている。点字候補者名簿については、今年参議選で、当日投票所557箇所に設
置した(約60%)。期日前投票では、71箇所(約89%)に設置している。
○県議会選挙においても、選挙公報に相当するものを配布するという回答を昨年いた
だいた。その具体的な方法を聞かせてください。
A:国政選挙や知事選では、視覚障害者に対して、選挙公報の点字版と音声版を作
成している。しかし県議選では、他の選挙に比べ、候補者数が多いこと、選挙期間が
九日間と短いため、点字版や音声版はできなかった。前回27年4月の県議選では、
初めて音声版の作成ができた。愛媛では、点字版、音声版を七日間でやっていると聞
いている。関係視覚障害者団体とも相談しながらその実現に向けて検討していきたい。
畠山 俊惠
9月8日木曜日、今年最後の意見交換会が県庁正庁ホールで18時から20時過ぎま
で行われました。守る会の参加者は12名でした。
【雇用就労問題】
県では職員7名体制で、ハローワークとも連携をとりながら、障害者の就労支援に
取り組んでいます。
平成27年度は過去最高の503名の障害者が就職しました。視覚障害者は14名
、そのうちの7名がマッサージ関係です。
視覚障害者の雇用を積極的に推進するため、「視覚障害者を交えた県主催の委員会
を設立してほしい」という守る会の提案に対し、「委員会という形ではなく、意見を
聞かせていただく場を持ちたい」の一点張りで、こちらの思いがなかなか伝わらず、
今年も平行線のまま終わりました。
【街づくり】
○太陽号について → 太陽号の利用申し込みは春野のスポーツセンターか朝倉の福
祉交流プラザに行くしかなく、大変不便を感じていました。市社協でも申し込みがで
きるよう相談して下さることになりました。
○あったかパーキングについて → あったかパーキングを利用する対象者が多い割
には駐車場が少ない。「利用対象者を増やすなら、駐車場の割合も増やしてもらわな
いと困ります」と詰め寄る場面もありました。
【福祉サービスの充実】
障害福祉サービスの利用負担は、応益負担から負担能力に応じた応能負担に見直さ
れています。
要介護認定や障害支援区分認定で非該当になるケースが増えていて、問題になって
います。非該当になった人が同行援護を希望する場合は、市町村を通じて「障害支援
事業所」が対応します。サービスを利用しない人の相談は、市町村か市町村から委託
を受けた「相談支援事業所」が対応することになっているそうです。
相談支援事業所は県内に85カ所ありますが、今まではサービスと利用契約の作成
に追われていました。これからは一般相談にも対応できるとのことです。
「障害支援区分」の認定調査項目は少しずつ見直されています。認定調査員の「資
質向上」にもつとめていきます。
受給者証、給付決定の内容、支給量について → 点字やテープにするのはすぐに
は難しいが、大活字やメールでの送付は可能です。
契約内容など重要書類については、県の方から事業所に対し、利用者の障害の特性
に応じた方法での工夫をするよう指導しているとのことです。
障害者サービスに関するパンフレットは「全国社会福祉協議会」が作成し発行して
います。平成27年度版がホームページにアップされています。
施設入所者が規制したとき、同行援護も含めて福祉サービスを受けることができる
ので、市町村に事前に相談して下さい。
○同行援護について → 視覚障害の親が子供連れの場合でも同行援護の利用は可能
です。
病院内での移動は、基本病院のスタッフがすることになっていますが、やむを得な
い場合はヘルパーの利用が認められるので、市町村に相談して下さい。
○コミュニケーション支援事業での読み書きサービス → 「地域生活支援事業」で
できることになっていますが、全国的に見ても実施例が少ない。このような取り組み
が推進されるよう周知していきたいと考えていますが、財源不足もあるので、すぐに
は難しいと思います。
「家事援助を受けていない視覚障害者もいるので、コミュニケーション事業で読み書
きサービスが受けられるようにして下さい」と改めて要望しました。
同行援護と家事援助が続けて受けられるような制度にしてもらいたいという意見も
出ました。
○日常生活用具について → 「キッチンスケール」のことが話題になりましたが、
特に進展もありませんでした。
正岡 光雄
皆様、参加並びに意見発表大変ありがとうございました。お陰様でこの報告特集号
にあるように、無事本年度の県・高知市との意見交換会は終わりました 。
今回の特徴について少し触れたいと思います。
1.参加者の数
過去3年間のうち最高の参加者数を記録しました。(延べ人数:2014年57名、2015
年41名、2016年63名)
大変お世話様でした。毎年このように盛大になっていくことを感激しております。
参加の状況を反映して、数々の成果も上がっております。(本文参照)
2.各回毎に活発な意見、提案が出されており、行政側の対応も非常に早くなってき
ております。これは本会の活発で真面目な活動に対する評価の表れだと思います。
例えば、畠山さんからの「新屋敷のバス停付近における道路上の点字ブロックの不備
」に対し、交渉開始以前に県道が措置してくれました。また、北代さんからの「緑ヶ
丘3丁目のバス停の点字ブロック設置」も交渉終了後直ちに南国市に依頼して対応が
なされました。
しかしながらまだまだ対応が遅い分野もあります。たとえば高知市越前町商店街に
おける点字ブロック、エスコートゾーン設置要求に対しては、やっと町内会への説明
が行われたところです。
また、江の口養護学校寄宿舎を盲寄宿舎の自活訓練棟を壊して移転することが予定さ
れている等、課題が多く残されております。
その日のためにも力強い歩みを粘り強く続けていきましょう。
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