みちしるべ
第264号
2023年 自治体交渉報告集
目次(ページ内リンク)
§ はじめに 藤原 義朗
§「8月3日(木) 高知市との自治体交渉」 大野 俊一
§「電動キック、歩道走行を問う」 8月5日、対高知県交渉 藤原 義朗
§「点字鋲は存続か廃止か」 8月17日 対市交渉 井上 芳史
§「ヘルシーポイントで健康増進のお手伝いをさせてください」 8月17日 対県保健政策課 藤原 義朗
§「高知市は日常生活用具や補装具の物価高騰による値上がり分をどうする」 8月24日 対市交渉 井上 芳史
§「8月24日(第3回) 高知県との意見交換会 報告」 生田 行信
§ケアマネージャー問題で熱い議論 8月31日 対高知県交渉 永田 征太郎
§条例改正の検討会には当事者の声も入れて 9月7日 対高知県交渉 永田 征太郎
§今年の成果
§おわりに 藤原 義朗
守る会設立以来、毎年必ず行ってきた高知県および高知市交渉ですが、25年前からは8月と9月に5回に分けて実施してきました。
しかし、2018年からは、台風やコロナ感染増大により2〜3回は交渉が出来ませんでした。
久しぶりに今年は5回出来ましたので、以下に報告させていただきます。
尚、この先秋から冬にかけて外郭団体や民間機関へ向けての交渉が始まります。皆さまの益々のご協力よろしくお願いいたします。
交渉参加者(先の数字は高知県、後は高知市)
8月 3日(5名、6名)
8月17日(7名、9名)
8月24日(5名、6名)
8月31日(7名)
9月 7日(13名)
担当者 藤原・大野
報告 大野 俊一
参加者6名で市役所を訪問し、市の障害福祉課の担当者の案内により会議室に入り話し合いが開始されました。
●参加者よりの質問
・あはきに関しての質問として、取締規定の確認・ホテル旅館などに対しての無資格業者を使用しないようお願いをしてほしい。また、マスコミや雑誌などでの無資格業者の危険性などを市指導でアピールしてほしいなどの意見が出た。
・子育て支援について、ひとり親家庭給付金について、児童扶養手当受給者の方は、給付金が支給されているはずが支給されていない方がおられた。などの質問があり、もう一度確認し支給漏れのないようにしていくとの回答があった。
・ 市から送られてくるいろいろな文章について、ヘルパーの方に全文読んでもらえるようにしてほしいなどの意見があった。回答としては、個人情報もあるので難しいとの話と、市の障がい福祉課に連絡してほしいとの回答があった。
・ 街づくりについて、点字ブロック・音響信号機などの設置について質問があった。市としては、まず予算のこともあるので大きな通りから修繕・設置をしていくとの回答があった。
・キックボードの歩道の使用について、歩道を半分使用して構わないというのは、危険だからやめて欲しいとの質問が出たが、法律上の運用との答えがあり、取り扱いの指導などについての質問についても、自転車と同等と判断し指導していくとの回答があった。
また、帯屋町アーケード内の使用については、看板を設置するなどして知らせていくなどの回答があった。
・アーケード内の自転車走行について、危険なことから取り締まってほしいについては、時間外で使用しないよう指導・啓発に努めると回答があった。また、看板ではなくて路上に書けば安全だという意見も出ていた。
・今回の話し合いでは、以上のことが話し合われている。記入漏れも解釈の違いもあるかわからないが、概ね報告とします。
藤原 義朗
8月3日、対高知県交渉は、5名の参加でスタートしました。
1.県民からのアップが鍵
あはき無免許取り締まりについて、医療政策課としては、まず、県民からの情報提供をもとに、県警と対応を取るというスタンス。私たちからは、「リフレクソロジー」など、名乗り方について注意してほしい、また、健康被害の恐れについても事前対策を要望した。要するに、情報提供がなければ動かないので、ぜひ会員さんから無資格業者の情報提供を、あはき部や役員へおねがいします。
2.病院任せ、マイナンバー保険証
世間ではマイナンバー保険証による個人情報漏洩が問題視されている。まず、カードリーダがどこにあるのか、また、視覚障害者は顔認証でエラーの可能性、暗証番号を入力しにくい課題を述べた。医療政策課からは、「医療機関には相談窓口がありますのでそちらへ」という、まるで病院任せの姿勢。それでは根本解決にはならない。
3.パソボラ
最近はスマホの相談も増えている。令和3年度は、100回分の予算を立てていたが、申し込みがどんどん伸び、今年度は140回分の予算で対応している。一人当たりの回数上限は設けていないので、どうぞご利用ください。また、パソボラの養成にも力を入れているという回答があった。
4.物価高騰と基準額
日常生活用具は、実情価格を調べ、実態に合った基準額にするよう市町村を指導している。尚、補装具についてはミズノケーンが1万8千円もするが、国が基準額を示している為、差額は利用者が払わないといけない課題がある。
5.補聴器
身障手帳で聴覚障害がないと補聴器保障は受けられない。70デシベル以上という高いハードルである。守る会からのかねてからの要望に対し、県は全国で自治体単独で視覚障害がある場合の補聴器保障について調べたが、実施自治体はないとのことである。高知県内ではいくつかの自治体で高齢中等度難聴者に対し補聴器保障をしてい る。それを広げていく必要を感じた。
尚、感音性難聴の方に有効な磁気ループについては、聴覚障害情報センターの貸し出し用磁気ループが集音器も2台付いているとのことである。集会などにご利用ください。
6.電動キックボード
これまでは、車道のみ走行可能であった。しかし、7月より自転車専用歩道部分でも6キロ以下のスピードなら許可されている。音のしないボードは、私たちには恐ろしい事である。
@視覚障害者へ、どこが自転車歩道なのか知らせる施策。
A一般の人や電動キックボーダーへ歩道でも自転車歩道しかダメです、と知らせる施策について議論された。要するに、「歩行者の妨げになってはならない」という観点で取り締まりを強化していただくことになった。
例えば、アーケードは午前11時までが搬入自動車走行可能であるが、電動キックボードも走行可能である。
「妨げになる」ということがあれば、すぐ警察へご連絡をお願いしたい。
7.高度化ピックス
昨年、「県警さんもアイマスクして高度化ピックスを使ってください。そうしたら使えないことがよくわかりますよ」と、懇談したがやはり今年もアイマスクせず使って、「使えます」という回答があった。
尚、高知県内ではこれ以上、高度化ピックスは増やす予定はないとのことである。
井上 芳史
17日は雨にもかかわらず9名の方が参加していました。場所は高知市の障害福祉課のご配慮で昨年と同じ部屋、市に引き続いて県も同室で行うことができました。特徴的な箇所を報告します。
1.帯屋町、大橋通などのアーケードでの安全な歩行について話をしました。図書館や買い物で歩くがベンチや商品の陳列などがあり、スムーズに歩けない。点字ブロックかエスコートゾーンを敷設してくださいという要望に対し、アーケード内は道路であり、敷設はできないと言う回答が10年ほど続いています。私から「来年は高知市から視覚障害者が安全に歩くための施策を提案してほしい」とお願いしました。どのような提案があるのか、アーケードをよく利用されている方は来年は交渉に参加してほしいと思います。
2.県民文化ホール北から合同庁舎前を通り天神橋商店街まで点字ブロックが敷設されることになりました。合同庁舎にはハローワークの分室があり、高須の職安の障害者窓口に電話予約しておくと分室で対応してくれることから点字ブロックが敷設されると行きやすくなります。対応してくれる内容は求人や雇用保険です。
3.要望書には無かったのですが、参加者から出された要望です。四国銀行の上町1丁目の点字ブロックの横に金属の突起物があります。躓きそうになったり、雨の日には上にのると滑りそうになります。撤去してください。と発言があると、他の参加者からは存続してほしいと意見が出ました。来年の総会で突起物を撤去するか存続するかを決めたいと思います。是非、通ってみてください。そして、感想をお願いします。
4.点字ブロックの敷設は公共施設があるところ、というのが高知市の考えです。知寄町3丁目からフジグランまで点字ブロックを敷設してくださいに対し、公共施設ではないので難しい。という回答がありました。買い物は日常生活をおくる中で必要な物を買いに行くので、スーパーは公共的な施設と考えなくてはいけないのではないかと思います。
5.点字投票について選管と話をしました。地方では点字投票をする方が一人しかいない場合、開票時に誰に入れたかわかってしまいます。今年の守る会総会で、点字が書ける晴眼者が点字投票をしてはいかがですかと私が発言しました。選管からの回答は視覚障害者が点字投票をしたいと依頼があったら選管は点字用の投票用紙を準備しなくてはならない、晴眼者が点字投票をすることはできないと法律に書かれています。私の間違いでした。申し訳ありません。
8月17日 県保健政策課との話し合いより
藤原 義朗
1.意見で進む「さんさん高知」
QRコードは、高知市広報だけでなく「さんさん高知」でも増えており、そこから入ると深い情報を入手することができる。昨年の交渉で、テキスト版はQRの代わりにURLで入れていただき深く読めるようになった。点字版にもURLが入ったのでご利用ください。
また、県のホームページの「リフロー表示」という弱視者に見やすいページも増えている。改善要求やアイデアをお願いしたい。
2.無効票をなくして
@ 移動式投票できないならタクシー券などを
期日前投票所は、高知県が100ヶ所近くある。しかし、高齢化などで自分で投票所まで行くことできない人は増えている。 県外では、移動式投票制度の導入も増えている。あるいは、移動式の代わりにタクシー券やバス代補助の例もある。高知県でも研究がされているとのこと。具体的な声を県へ寄せていただきたい。
A 候補者名の間違い
昨年の参議院選挙における点字候補者名簿の間違いは、選管側のテキスト原稿の間違いであったことがわかった。点字印刷を委託されてい守る会点字出版部の間違いではないのでご安心ください。
B 点字無効票が多くなってきている。視覚障害者がわざわざ無効票を投じる為に行くことはない。開票立会者に点字50音表を渡すなど少しでも無効票をなくしていく努力を求めた。
3.「未病を治す」ことこそ健康パスポート
県では、健康増進活動でポイントを貯めればプレゼントがもらえる「健康パスポート」運動をしている。
自ら進んで鍼灸マッサージを受けるなど未病を治すことこそ、健康パスポート運動の考えに合致するのではないか。そのお手伝いをさせていただきたい、とお願いした。
4. 身元保証人
県内では空き家が増えている。県としては、県営住宅を増やすより既存の住宅のバリアフリー化を進めようとしている。
さて、高齢、単身障害などで身元保証人がなく、高齢者優良賃貸住宅をはじめ民間施設も借りにくいという実態がある。守る会では、20年前から行政で身元保証人をと陳情している。できないなら、最近民間で増えている身元保証事業を安全に使いやすくしていただくよう求めた。
井上 芳史
24日も雨が降ったり、やんだりという天気で傘が手放せない。足下が悪い中、6名の方が参加してくれました。この日の内容は読書権問題と障害福祉課、介護保険課ということで一番メインの所ですが、2時間で行うには無理がある内容でした。特徴的なところを報告します。
1.要望書にはないが、物価高騰によって補装具や日常生活用具の値段が上がっている。拡大読書機の上限額は19万8000円、読書機によっては25万円の値段になっています。5万円も自己負担しなくてはなりません。高知市としては市町村や他の県の状況を調査して物価高騰額をどう扱うか考えたいと発言がありました。
2.介護保険のテキストデーター化についてです。もう10年ほど要望していましたが、何の進展もありませんでした。今回、図や表があって難しいと高知市から回答がありましたが、話をする中で今年度中に作ってみますと回答の変更がありました。障害者差別解消法の合理的配慮事項に関連して必要なものは提供しなくてはならないということでしょうか。
3.重度障害者等就労支援特別事業についてです。この事業は一般就労した障害者が通勤にヘルパーを利用できる制度です。国はあはき開業者にも対象を拡大していますが、高知市の実施要項には書かれていません。回答では障害福祉課に相談してくださいとありましたが、実施要項に記載が無ければ窓口でシャットアウトです。障害福祉課から実施要項の記載を書き換えますと発言がありました。
生田 行信
要望分野と担当部署は次のとおりです。
《雇用・就労》 人事課、障害保健支援課
《介護保険》 長寿社会課
《災害対策》 南海トラフ地震対策課
《子育て》 子ども家庭課、子育て支援課
《地域安全》 県警地域課
《中途視覚障害リハ》 障害福祉課
5名の参加でした。
以下、特徴的な内容を報告します。
1 巡回訪問の警察官
地域の安全や特に要配慮の方の防犯のため、交番の警察官が家庭を訪問してくれることがあります。警察手帳や制服、警察帽子を身につけていても、「ホンモノ?」の気持ちは残ります。全盲の方の場合、声や、制服などを触らせてくれたとしてもおおいに不安です。ホンモノかを確実に確認する方法は、警察官と名のる人の名前と警察署、部署、要件を聞いて、私たち自身がその警察署に電話して確認してくださいとのことです。警察署の電話番号をその警察官に聞いては意味がないので、自分の地域の警察署の電話番号を予め登録しておいてください。
高知警察署 電話 088-822-0110
高知南警察署 電話 088-834-0110
高知東警察署 電話 088-866-0110
その他の地域の方々、すみません。ご自分で調べて登録をお願いします。
2 雇用、就労
県庁知事部局で働く障害者は47名、うち視覚障害者は4名です。来年4月には新たに行政職4名を障害者枠で募集している。実際に働く障害当事者家族の立場から、職場環境の整備や配慮に対しての感謝と、それぞれが持つ能力を発揮できる仕事づくり、仕事配置での配慮を求める要望が出されました。
民間企業就労(ハローワーク紹介)は、令和4年度は障害者全体で680件で過去最高の就職数があり、うち視覚障害者は12件、内訳はマッサージ1、事務補助3、看護師2、清掃4、調理1、専門サービス1です。
3 身元保証人
高齢単身者の増加で障害の有無にかかわらず、施設入所や賃貸借契約で課題となっています。自治体に何らかの対応を求めますが、課題とは認識している、国の動向を注視など一歩も前進しませんでした。
4 介護保険
県の担当者は「65歳からの介護保険優先の原則」を必ず前置きしますが、具体では、介護保険で不足するサービスを障害サービスで量的にも質的にも対応可能、介護保険で非該当の場合も障害サービスで対応可能と従来から回答しています。問題なのは現場のケアマネさんが「65歳からは介護保険優先、障害者総合支援法はなし」の原則しか知らないことが多いので、現実的対応が可能であることの周知徹底を求めました。
5 防災士試験
講座はパワポだったり、教本はビジュアル的だったり、視覚障害者が学びやい環境ではないですが、試験は1対1での読み上げと代筆による受験が可能です。受講や資格保有者を増やしたい県としては、教本のテキスト化、PC受験を要望しているとのことです。
6 中途視覚障害リハ
県では、盲学校内にあるルミエールサロンに訓練士が3名おり、高知市以外を担当している。4年度は67名に対し延べ357回の訪問での相談、訓練を行いました。近年の特徴は、眼科医からの紹介が増えたことです。医療と福祉の連携、ネットワークが成果をあげてきたのだと思われます。
永田 征太郎
この日は高知市との交渉がなかったため、県との交渉のみ行われました。
1.特別支援教育について
県教委からの現時点で統合へ向けての話題は出ていないという回答を踏まえ、すでに統合化されている山口の状況などを詳しく把握して検討していってほしいとの意見が出されました。
2.特定健診について
検査結果などが対象者が自力で確認できる方法で通達されているのか、実態をしっかり把握してほしいという意見が出されました。また、課名表示を点字でわかるようにしたとしても、肝心の中身が本人にわかる媒体で提示されなければ見落とす可能性もあるので、より丁寧に対応してほしいと要望が出されました。
3.読書権について
オーテピアへの郵便ポストの設置は、近隣にポストが設置されており、日本郵政の内規で250メートル以上の距離が必要なため、厳しいとのことでした。
4.介護保険について
例年と同じく、ケアマネージャーの質が向上しないことによる不利益問題について、熱い議論が交わされました。また、ワクチン接種申込書の代筆については医療に関わることなのでヘルパーやケアマネの業務として実施できない、それであればケアマネから市町村に問い合わせをしてもらうなどの対応が必要になるのではないかとの意見が出されました。
5.残りの時間で県障害福祉課・公文さんからの説明がありました。
(1)県のホームページについて
県のホームページは基本的に障害福祉課から提示された様式にのっとって作成されており、古いページなどでなければリフロー表示も正常に行われる。
リンク先が文pdf文書の場合は、リフロー表示にならない。
pdf文書を掲載する場合は、文字抽出できる文書にするなど、テキスト情報が音声でも閲覧できるようにしている。
表などが入った文書をテキスト化する際、機械的にテキスト化してしまうと音声で大変分かりにくいものになってしまうので、表を崩してそれぞれの項目の関係が分かるようになるよう指導している。
(2)障害者福祉医療受給者証の点字
高知市以外の市町村では点字が付記されていないようです。それらの地区では対象者の人数が少ないので個別対応できているとはいえ、やはり点字の表示は統一して行ってもらうよう指導していきたいとのことでした。
(3)福祉タクシー助成制度について
県下の制度を再調査する際、当事者からこのような要望が出ているということを市町村に伝えていく方法で働きかけてもらうことになりました。
永田 征太郎
今年度の最終回となる自治体交渉ですが、9月7日の18時〜20時の時間帯で県庁本庁舎1階の正庁ホールで実施されました。初めに長寿社会課の課長が登場し、8月31日の意見交換の際、職員からの回答内容に不備があったという内容の謝罪の挨拶がありました。
1.あったかふれあいセンターについて
センターの活動内容を紹介したパンフレットを作成し、PRに活用していくとの回答がありました。また、送迎機能もほとんどのセンターで対応しており、まだ対応できていない地域のセンターについては、関係機関と連携して同行できるよう対応していきたいとのことでした。
2.災害対策について
県内の個別避難計画の作成状況については、対象者の数に対して54%であると紹介されました。参加者からは、避難行動要支援者の名簿登録は数年前に行ったが、その後の具体的な動きがないことに対する不安の声が出されました。県からは、対応が遅れていることを認めたうえで、ハザードマップで危険地域に在住している人から優先的に対応していきたいとの回答が出されました。
3.ひとにやさしいまちづくり条例について
生活上の様々な不便さを改善するために条例の改正を予定しているとのことでしたが、具体的な改正時期は未定ということでした。改正に向けた事業所との意見交換会には視覚障害者も加えてほしいと要望が出されました。
4.アイコサポートについて
これも含め、従来の法律体系には該当しない機器やサービスが日々生み出されているので、それらに柔軟に対応できるよう改善していってほしいとの意見が出されました。
最後に、同行援護の際のヘルパーの食事代負担問題について活発に意見が交わされました。問題のある事業所について個別に報告し、対応してもらうことになりました。
要望項目がとても多く、昨年と同じ回答内容のものについては時間の都合上割愛する場面も多々ありました。
1.受診の際、マイナンバ保険証利用について機械認証できなくても便宜が図れるよう、高知県より通知を出してもらった。
2.電動キックボードの歩道使用について厳格な取り締まりを要請し、約束してもらった。
3.産後ケア利用時に、同行援護が利用できるようになった。
4.高知市発行「あかるいまち」と市議会だよりのデイジー版は全文掲載になった。
5.「あかるいまち」のQRコード利用に際し、簡易テキスト版で読めるようになった。
6.「さんさん高知」のQRコードがテキスト版で、URLが入ったとともに点字版にもURLが入った。
7.高知市防災士養成講座の資料のテキストデータ化など配慮が進んだ。
8.懸案の「とさでんターミナルビル前」の点字ブロックが敷設され国道まで連結した。
9.点字図書館の図書購入予算が増額した。
10.パソコンボランティアの予算が増額した。
11.警察の家庭訪問について、本当に警察官かどうか、名前を聞き最寄りの警察署で確認できるようになった。
12. 高知市民図書館において、木村会館と潮江市民会館、春野分館で対面音訳が始まった。
13.菜園場電停からかるぽーとのエレベータまで、近回りで行ける点字ブロックが完成の運びとなった。
14.県民文化ホール北から天神橋通りまで、2年計画で点字ブロックが敷設されることになった。(今年は西から本町合同庁舎前を通って南病院北角まで設置)
15.高知市の重度障害者等就労支援特別事業に、開業者も入れるよう要綱改正してもらうことになった。
16. 老人福祉法や介護保険法における老人ホームで、同行援護が利用できることを再認識してもらうことができた。
17.高知市において、新高額障害福祉サービス給付費制度の案内に点字が付記されるようになった。
国の歪んだ軍拡政策により、私たちの人権や生活面の課題は数えきれません。高知県内を見ても、点字ブロックの敷設が民間には努力義務になっているなど、「人にやさしい街づくり条例」の改正が必要であると思います。
今年の交渉で感じたのは、電動キックボード、マイナンバーカード保険証、セルフレジ、アイパッド注文など、社会が大きく変わってきています。法律や施策などそれに合わせてシステムを変える必要を感じる交渉でした。
私たちはその先駆者として、提言し、パワフルに活動していきたいと思います。皆さん、これからも一緒に手をつないで歩いて行きましょう。
(藤原 義朗)
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